400 / 688
第24章 scene5:ツルテカな僕
12
しおりを挟む
それより……、と言ってお姉ちゃんってゆーよりか、やっぱりどっからどう見ても和人が、僕の手にしていた荷物を見て首を傾げる。
「随分大荷物だけど……」
「あ、これ? これはねぇ……、実はねぇ……」
僕は紙袋の口を開くと、中に入っていた智樹の洋服を広げて見せた。
「あのね、今日衣装合わせがあってね、それでね、せっかく綺麗にメイクして貰ったしと思って……」
「ああ、なるほど……、それでその格好なんだ?」
和人がすっかりHIMEモードになった僕を見て、納得したように頷くから、僕も「うん」とだけ返事を返して、もう一つの袋を和人に向かって差し出した。
「これ……は?」
「あのね、ここに来る途中で翔真くんにばったり会って、HIMEがスイーツが好きだって言ったら、翔真くんが買ってくれたの♪」
翔真くんにお茶に誘われたことは、あえて黙っておくことにした。
だって和人の性格上、そっちを優先させろって言うに決まってるからさ。
勿論、僕だって予定さえ合えば、和人には悪いけど翔真くんを優先させるけどね?
でもさ、本番までの時間を考えると、そうもいかないんだもん。
しょうがないよね?
「へぇー、良かったじゃん。 つか、多くない? こんな食ったら太るよ?」
「うっ…… 」
気にしてることを……
「べ、別に僕一人で食べるわけでもないし、和人だって食べるでしょ?」
和人がダメなら相原さんだっているし……
「そうだね、じゃあ早速だけど一つ貰おうかな。朝から何も食べてないから、腹減った」
「うん、どうぞどうぞ」
僕は大量のスイーツをテーブルに並べた。
「じゃあ……、これ……って言いたいとこだけど、こっちかな」
一度は手に取ったフルーツタルトを戻し、ホイップがポチョンと乗っかったコーヒーゼリーを手に取る和人。
ふふ、流石お姉ちゃんだよね?
僕の好みちゃーんと分かってる♪
「お皿とかいる? あ、あと飲み物用意するね?」
「うん♪」
僕は和人が席を立つのを待って、フルーツタルトの蓋を開けた。
んふ、匂いだけで幸せ♡
「随分大荷物だけど……」
「あ、これ? これはねぇ……、実はねぇ……」
僕は紙袋の口を開くと、中に入っていた智樹の洋服を広げて見せた。
「あのね、今日衣装合わせがあってね、それでね、せっかく綺麗にメイクして貰ったしと思って……」
「ああ、なるほど……、それでその格好なんだ?」
和人がすっかりHIMEモードになった僕を見て、納得したように頷くから、僕も「うん」とだけ返事を返して、もう一つの袋を和人に向かって差し出した。
「これ……は?」
「あのね、ここに来る途中で翔真くんにばったり会って、HIMEがスイーツが好きだって言ったら、翔真くんが買ってくれたの♪」
翔真くんにお茶に誘われたことは、あえて黙っておくことにした。
だって和人の性格上、そっちを優先させろって言うに決まってるからさ。
勿論、僕だって予定さえ合えば、和人には悪いけど翔真くんを優先させるけどね?
でもさ、本番までの時間を考えると、そうもいかないんだもん。
しょうがないよね?
「へぇー、良かったじゃん。 つか、多くない? こんな食ったら太るよ?」
「うっ…… 」
気にしてることを……
「べ、別に僕一人で食べるわけでもないし、和人だって食べるでしょ?」
和人がダメなら相原さんだっているし……
「そうだね、じゃあ早速だけど一つ貰おうかな。朝から何も食べてないから、腹減った」
「うん、どうぞどうぞ」
僕は大量のスイーツをテーブルに並べた。
「じゃあ……、これ……って言いたいとこだけど、こっちかな」
一度は手に取ったフルーツタルトを戻し、ホイップがポチョンと乗っかったコーヒーゼリーを手に取る和人。
ふふ、流石お姉ちゃんだよね?
僕の好みちゃーんと分かってる♪
「お皿とかいる? あ、あと飲み物用意するね?」
「うん♪」
僕は和人が席を立つのを待って、フルーツタルトの蓋を開けた。
んふ、匂いだけで幸せ♡
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる