301 / 688
第19章 scene4:宴会場からのお部屋でインタビュー
32
しおりを挟む
「なんかそれ、分かる気がする」
僕にも同じよいな経験がある。
一度や二度じゃない、誰かを好きになる度に、悔しくて、悲しくて……、で、結局諦めちゃうんだ。
こんな僕を好きになってくれる人なんて、この世にはいやしないんだ、って。
「友達なんてさ、絶対なれっこないのにね?」
「智樹にも経験あるんだ?」
そりゃあるょ、僕にだってね……
「僕ね、中学の頃だったかな、凄く好きな人がいてね、思い切って告白したんだけど、和人と同じ……友達としか見られないからって言われて……」
僕はその一言を信じたんだ。
恋人にはなれなくても友達でいられれば良い、って。
「でもさ、告白した翌日だったかな。学校行ったらさ、皆が僕のこと見てクスクス笑うんだ、変態が来たぞって……」
「何それ、最低……」
うん、その時は僕もそう思った。
だって僕にとっては男の人を好きになるのは普通のことで、皆が思う普通とは違うってことに、その時はまだ気付いてなかったから……
「だからね、誰かを好きになるのが凄く怖かった……ってゆーか、好きになっても、それは自分の胸に仕舞っておかなきゃいけないんだ、って、告白なんてしちゃいけないんだ、って……」
きっと相原さんも、自分から告白するのは怖かったんだと思う。
でも和人にしてみたら。そんな相原さんが焦れったかったんだろうね?
僕がもし和人の立場だったら……、もしかしたら同じようにしてたかもしれないもん。
「でも今は違うんでしょ?」
聞かれて僕は、和人の顔を見ることなく頷く。
告白するのは……正直怖い。
でも、僕から告白しない限り、僕と桜木くんの関係はこのまま変わることはない。
勿論、このままでも悪くはないけど、やっぱり気持ちだけは伝えたいもん。
それで結果がどうなろうと、それはそれで仕方ないだろうし、櫻井くんのことだから偏見の目で見ることはないだろうし……
「そっか……、ま、陰ながら応援はしてるからさ、頑張ってよ」
「うん……」
その前に僕がHIMEであることを、桜木くんに伝えなきゃなんだけどね?
あーあ、告白するって、簡単なようで色々難しいのね?
問題山積みだよ……
僕にも同じよいな経験がある。
一度や二度じゃない、誰かを好きになる度に、悔しくて、悲しくて……、で、結局諦めちゃうんだ。
こんな僕を好きになってくれる人なんて、この世にはいやしないんだ、って。
「友達なんてさ、絶対なれっこないのにね?」
「智樹にも経験あるんだ?」
そりゃあるょ、僕にだってね……
「僕ね、中学の頃だったかな、凄く好きな人がいてね、思い切って告白したんだけど、和人と同じ……友達としか見られないからって言われて……」
僕はその一言を信じたんだ。
恋人にはなれなくても友達でいられれば良い、って。
「でもさ、告白した翌日だったかな。学校行ったらさ、皆が僕のこと見てクスクス笑うんだ、変態が来たぞって……」
「何それ、最低……」
うん、その時は僕もそう思った。
だって僕にとっては男の人を好きになるのは普通のことで、皆が思う普通とは違うってことに、その時はまだ気付いてなかったから……
「だからね、誰かを好きになるのが凄く怖かった……ってゆーか、好きになっても、それは自分の胸に仕舞っておかなきゃいけないんだ、って、告白なんてしちゃいけないんだ、って……」
きっと相原さんも、自分から告白するのは怖かったんだと思う。
でも和人にしてみたら。そんな相原さんが焦れったかったんだろうね?
僕がもし和人の立場だったら……、もしかしたら同じようにしてたかもしれないもん。
「でも今は違うんでしょ?」
聞かれて僕は、和人の顔を見ることなく頷く。
告白するのは……正直怖い。
でも、僕から告白しない限り、僕と桜木くんの関係はこのまま変わることはない。
勿論、このままでも悪くはないけど、やっぱり気持ちだけは伝えたいもん。
それで結果がどうなろうと、それはそれで仕方ないだろうし、櫻井くんのことだから偏見の目で見ることはないだろうし……
「そっか……、ま、陰ながら応援はしてるからさ、頑張ってよ」
「うん……」
その前に僕がHIMEであることを、桜木くんに伝えなきゃなんだけどね?
あーあ、告白するって、簡単なようで色々難しいのね?
問題山積みだよ……
0
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる