277 / 688
第19章 scene4:宴会場からのお部屋でインタビュー
8
しおりを挟む
そうしていよいよ撮影開始……と言う時、僕はあることに気付いた。
「あのぉ……、インタビューって言ってませんでしたっけ?」
そうだよ、インタビューなのに肝心なインタビュアーさんがいなくちゃ、いくら僕が準備万端でも始めらんないじゃん?
「ああ、それなら……」
坂口監督が隣にいた助監さんの肩を叩き、耳元で何やらゴショゴショ言うと、助監さんがスっと立ち上がり、部屋を出て行ってしまう。
その後ろ姿を見ながら僕は、なんとな~く嫌な予感がしたんだけど……、僕の気のせい?
僕は若干の不安を感じながら、ちょっぴり痺れ始めた足を崩した。その時、
「お待たせしました」
助監さんに促されて部屋に入って来た人の姿に、僕の目がこれでもかってくらいに見開かれた。
「え、な、なんで? どうしているの?」
だって僕、何にも聞いてないよ?
昨日の夜も電話で話してたし、なんなら朝まで一緒だったんだよ?
なのになんで?
「くくく、何て顔してるの? 可愛いお顔が台無しよ?」
「え、だ、だって……。え、え、インタビュアーさんて、まさか……?」
「そう、私がHIMEちゃんに、あんなことやこんなことたーくさん聞いちゃうの♪」
嘘……でしょ?
「ビックリした?」
「う、うん……」
そりゃビックリするよ……
まさかKAZUが来るなんて、僕、想像もしてなかったもん。
「ど、どうして何も言ってくれなかったの?」
ちゃんと教えてくれてたら、こんなに驚くこともなかったのに……
あ、まさかこれも坂口監督が仕組んだサプライズだったとか?
もぉ……、信じらんない……
「あ、こーら……」
プーっと膨らました頬を、KAZUが指でムギュッと摘む。
「可愛さが売りのHIMEちゃんが、そんな怖いお顔しちゃダメでしょ?」
「だってぇ……」
皆して僕だけのけものにして、酷いんだもん……
「くくく、でも見ず知らずの人なんかより、私がインタビュアーで良かったでしょ? ほら、私ならHIMEちゃんのこと、なーんでも知ってるものね?」
うん……、変に気を使う必要もないから、その点はKAZUで良かったと思うよ?
でもさ、何でも知ってるKAZUだからこそ怖いんだよぉ……
「あのぉ……、インタビューって言ってませんでしたっけ?」
そうだよ、インタビューなのに肝心なインタビュアーさんがいなくちゃ、いくら僕が準備万端でも始めらんないじゃん?
「ああ、それなら……」
坂口監督が隣にいた助監さんの肩を叩き、耳元で何やらゴショゴショ言うと、助監さんがスっと立ち上がり、部屋を出て行ってしまう。
その後ろ姿を見ながら僕は、なんとな~く嫌な予感がしたんだけど……、僕の気のせい?
僕は若干の不安を感じながら、ちょっぴり痺れ始めた足を崩した。その時、
「お待たせしました」
助監さんに促されて部屋に入って来た人の姿に、僕の目がこれでもかってくらいに見開かれた。
「え、な、なんで? どうしているの?」
だって僕、何にも聞いてないよ?
昨日の夜も電話で話してたし、なんなら朝まで一緒だったんだよ?
なのになんで?
「くくく、何て顔してるの? 可愛いお顔が台無しよ?」
「え、だ、だって……。え、え、インタビュアーさんて、まさか……?」
「そう、私がHIMEちゃんに、あんなことやこんなことたーくさん聞いちゃうの♪」
嘘……でしょ?
「ビックリした?」
「う、うん……」
そりゃビックリするよ……
まさかKAZUが来るなんて、僕、想像もしてなかったもん。
「ど、どうして何も言ってくれなかったの?」
ちゃんと教えてくれてたら、こんなに驚くこともなかったのに……
あ、まさかこれも坂口監督が仕組んだサプライズだったとか?
もぉ……、信じらんない……
「あ、こーら……」
プーっと膨らました頬を、KAZUが指でムギュッと摘む。
「可愛さが売りのHIMEちゃんが、そんな怖いお顔しちゃダメでしょ?」
「だってぇ……」
皆して僕だけのけものにして、酷いんだもん……
「くくく、でも見ず知らずの人なんかより、私がインタビュアーで良かったでしょ? ほら、私ならHIMEちゃんのこと、なーんでも知ってるものね?」
うん……、変に気を使う必要もないから、その点はKAZUで良かったと思うよ?
でもさ、何でも知ってるKAZUだからこそ怖いんだよぉ……
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説

寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開




ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる