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第17章 scene4:温泉宿
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HIMEスイッチがオフになり、すっかりお家モードになった僕は、宅ちゃんから貰った名刺をお財布に仕舞うついでに、リュックからHIME専用スマホを取り出した。
相原さんは何も言ってなかったけど、もしかしたら幼馴染の宅ちゃんが同行するってこと、事前に聞いてたのかもしれないしね?
だから聞いてみようとおもったんだけど……
スマホに相葉さんとのトーク画面を開き、メッセージを入力しようと視線を手元に向けた時、スマホの向こう側に見える赤い光が視界に入った。
「きゃっ……」
僕は思わずスマホを放り出し、ガッツリしっかり丸見えになっているお股を両手で隠した。
「見……た?」
火が付いたように顔が熱くなるのを感じながら宅ちゃんを横目で見ると、宅ちゃんは顔を真っ赤にしながらも、それでもやっぱり穏やかに微笑んでいて……
「見ちゃった……よね?」
もう一度聞くと、今度はコクリと頷いた。
そうだよね、そうだよね?
こんなにお股おっぴろげにしてたら、嫌でも見ちゃうよね?
はあ……、相原さんの幼馴染さんの前だって言うのに、大失敗だよ……
項垂れ落ち込む僕に宅ちゃんは、やっぱり穏やかに微笑みかけてくれて……
「気にしないで? 俺、こんな仕事してるけど、実は女性にしか興味ないからさ」
ゲイビカメラマン(ゲイビデオ専門のカメラマンさんね)にしては、ちょっとビックリな言葉を放ってから、開いてんのか閉じてんのか分かんないくらい細い目でウインクを一つして寄越した。
ま、実際そんなに驚く程でもないんだけどね?
だって考えてもみて?
ゲイビに関わる人がみーんなゲイとか、ニューハーフのお姉さんだったら、けっこうな人口具合になっちゃうもん。
そしたらさ、少子化は進む一方じゃん?
僕達みたいな種類の人間には、作る能力はあっても、子供を産む能力なんてないからさ。
……って、僕が言うのも何なんだけどね?
「あ、でも仕事は割と出来る方だから安心して?」
「は、はあ……」
「それに、相原ちゃんが可愛がってる子なら、尚更気合い入れなきゃだしね」
そう言って、宅ちゃんは膝に乗っけていたカメラを持ち上げると、再びレンズを僕に向けた。
相原さんは何も言ってなかったけど、もしかしたら幼馴染の宅ちゃんが同行するってこと、事前に聞いてたのかもしれないしね?
だから聞いてみようとおもったんだけど……
スマホに相葉さんとのトーク画面を開き、メッセージを入力しようと視線を手元に向けた時、スマホの向こう側に見える赤い光が視界に入った。
「きゃっ……」
僕は思わずスマホを放り出し、ガッツリしっかり丸見えになっているお股を両手で隠した。
「見……た?」
火が付いたように顔が熱くなるのを感じながら宅ちゃんを横目で見ると、宅ちゃんは顔を真っ赤にしながらも、それでもやっぱり穏やかに微笑んでいて……
「見ちゃった……よね?」
もう一度聞くと、今度はコクリと頷いた。
そうだよね、そうだよね?
こんなにお股おっぴろげにしてたら、嫌でも見ちゃうよね?
はあ……、相原さんの幼馴染さんの前だって言うのに、大失敗だよ……
項垂れ落ち込む僕に宅ちゃんは、やっぱり穏やかに微笑みかけてくれて……
「気にしないで? 俺、こんな仕事してるけど、実は女性にしか興味ないからさ」
ゲイビカメラマン(ゲイビデオ専門のカメラマンさんね)にしては、ちょっとビックリな言葉を放ってから、開いてんのか閉じてんのか分かんないくらい細い目でウインクを一つして寄越した。
ま、実際そんなに驚く程でもないんだけどね?
だって考えてもみて?
ゲイビに関わる人がみーんなゲイとか、ニューハーフのお姉さんだったら、けっこうな人口具合になっちゃうもん。
そしたらさ、少子化は進む一方じゃん?
僕達みたいな種類の人間には、作る能力はあっても、子供を産む能力なんてないからさ。
……って、僕が言うのも何なんだけどね?
「あ、でも仕事は割と出来る方だから安心して?」
「は、はあ……」
「それに、相原ちゃんが可愛がってる子なら、尚更気合い入れなきゃだしね」
そう言って、宅ちゃんは膝に乗っけていたカメラを持ち上げると、再びレンズを僕に向けた。
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