233 / 688
第16章 日常7:眠れない僕と寝相の悪い彼
18
しおりを挟む
でもね、いくらイケナイ想像してみたところで、痛いことには変わりなくて……
「ちょっと我慢しろよ?」
「うぅ……、早くぅ……」
ああもぉ……、なんでそんなに不器用なの?
このままじゃ、僕の息子が再起不能になっちゃうじゃん……
桜木くんの手先の不器用さを恨めしく思いながら、僕は唇をキュッと噛み締めた。
そうして暫く痛みを堪えていると……
「よし、外れた!」
桜木くんの声が個室に響いて、ジッとチャックが引き上げられた。
「もう痛くないだろ?」
「うん……」
僕が頷くと、別に運動したわけでもないのに、額の汗を拭いながら立ち上がり、桜木くんが眉毛を思いっきり下げて笑った。
「あ、あの……、ありが……と……」
「まあアレだよな、あるあるってヤツだよな」
確かにそうなんだけどね?
ホント、桜木くんがいなかったら、僕どうなってたことか……
「あ、ところでアイツは? どうなったの?」
痛いのが無くなったら、急にニキビくんのことを思い出した。
「アイツなら、店長がしっかり話しつけたから、もう店には来ないよ」
「そう……なの?」
「あと、今度大田くんの周りうろつくような事があったら、迷わず警察突き出すって言ってあるから、もう安心して良いと思う。証拠もあるしね?」
「証拠……って?」
首を傾げる僕の前で、桜木くんの顔がボッと赤くなる。
あ、もしかして……
「一応さ、店内監視カメラの映像もあるし……、証拠にはなるでしょ?」
そうだよね……
店内の至る所に防犯用の監視カメラは設置されてるし、特にAVコーナーは死角になりがちだから、他のコーナーに比べると台数も倍になってる。
だから当然、僕がニキビくんに息子をモミモミされてるのが、しっかり映ってる筈。
でもなぁ……
お仕事……ってゆーか、HIMEの時ならそれ程でもないけど、智樹の時はやっぱり恥ずかしいよ……
だってさ、自分がとんな顔してんのか分かんないんだもん。
ひょっとしたら、すっごい気持ち良さそうな顔しちゃってるかも(いや、絶対してる!)じゃん?
それはさすがに……ちょっとね?
「ちょっと我慢しろよ?」
「うぅ……、早くぅ……」
ああもぉ……、なんでそんなに不器用なの?
このままじゃ、僕の息子が再起不能になっちゃうじゃん……
桜木くんの手先の不器用さを恨めしく思いながら、僕は唇をキュッと噛み締めた。
そうして暫く痛みを堪えていると……
「よし、外れた!」
桜木くんの声が個室に響いて、ジッとチャックが引き上げられた。
「もう痛くないだろ?」
「うん……」
僕が頷くと、別に運動したわけでもないのに、額の汗を拭いながら立ち上がり、桜木くんが眉毛を思いっきり下げて笑った。
「あ、あの……、ありが……と……」
「まあアレだよな、あるあるってヤツだよな」
確かにそうなんだけどね?
ホント、桜木くんがいなかったら、僕どうなってたことか……
「あ、ところでアイツは? どうなったの?」
痛いのが無くなったら、急にニキビくんのことを思い出した。
「アイツなら、店長がしっかり話しつけたから、もう店には来ないよ」
「そう……なの?」
「あと、今度大田くんの周りうろつくような事があったら、迷わず警察突き出すって言ってあるから、もう安心して良いと思う。証拠もあるしね?」
「証拠……って?」
首を傾げる僕の前で、桜木くんの顔がボッと赤くなる。
あ、もしかして……
「一応さ、店内監視カメラの映像もあるし……、証拠にはなるでしょ?」
そうだよね……
店内の至る所に防犯用の監視カメラは設置されてるし、特にAVコーナーは死角になりがちだから、他のコーナーに比べると台数も倍になってる。
だから当然、僕がニキビくんに息子をモミモミされてるのが、しっかり映ってる筈。
でもなぁ……
お仕事……ってゆーか、HIMEの時ならそれ程でもないけど、智樹の時はやっぱり恥ずかしいよ……
だってさ、自分がとんな顔してんのか分かんないんだもん。
ひょっとしたら、すっごい気持ち良さそうな顔しちゃってるかも(いや、絶対してる!)じゃん?
それはさすがに……ちょっとね?
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる