193 / 688
第14章 日常5:素顔の僕とお姉ちゃん?
21
しおりを挟む
和人の言葉に大いに納得した僕は、ずっと頭の中にあったモヤモヤが急に晴れたような気がして、ついでに気持ちも軽くなったような気がして……
「ありがとう和人! なんかスッキリしたよ」
「そ、そう……? なら良かったんだけど……」
「うん! 和人のおかげだよ」
僕は和人の手を両手で握り、腕が引っこ抜けちゃうんじゃないかってくらいにブンブンと振った。
意地悪なんて言ってごめんね?
やっぱり和人は優しいお姉ちゃんだよ♪
「ホント? じゃあさ、お礼にキスしてくれる?」
え……?
「キ、キ、キ、キス……?」
この年だしさ、別にファーストキスってわけでもないけど……
なんなら相原さんとも、勿論和人とだってしたけどさ、でもそれってHIMEの時であって、僕じゃないもん。
お仕事なら別だけど、いくらお礼の代わりだって言われても、キスなんて……出来ないよ。
それに僕には桜木くんっていう素敵な恋人(まだ告白もしてないから、現実にはただの想い人なんだけど……)がいるし……
「あ、あ、あの……、キスじゃなきゃだめ?」
「キスは嫌?」
「べ、別にキスが嫌とかじゃなくて、無理ってゆーか……」
「じゃあ、キスが無理なら、何くれるの?」
「えと……、それは……」
答えに詰まる僕の顎に和人の指がかかって、クイッと上向かされる。
「くくく、唇にキスするのが無理なら、別の場所にしてくれても良いんだよ?」
え……?
それはそれで願ってもないお話なんだけど、でも……
「どこ……に?」
顎をグイグイ持ち上げられながら、それでも首を傾げる僕に、和が「そうだなぁ……」なんて言いながら、唇の端をクイッと引き上げてニヤリと笑う。
ってゆうか、和の顔、近い……
今にも唇が触れてしまいそうな距離に、僕の心臓がドキドキ……してる場合じゃない!
あまりにも近すぎる距離をどうにかしようと、和人の胸を押し返した僕の手が掴まれ、そのままゆっくりと和人のお股へと導かれる。
「え、えと……、あの……」
「唇が嫌なら、ココにキスしてくれても良いんだよ? 超濃厚なキスをね?」
え、え、え、そ、それって……、まさか?
「ありがとう和人! なんかスッキリしたよ」
「そ、そう……? なら良かったんだけど……」
「うん! 和人のおかげだよ」
僕は和人の手を両手で握り、腕が引っこ抜けちゃうんじゃないかってくらいにブンブンと振った。
意地悪なんて言ってごめんね?
やっぱり和人は優しいお姉ちゃんだよ♪
「ホント? じゃあさ、お礼にキスしてくれる?」
え……?
「キ、キ、キ、キス……?」
この年だしさ、別にファーストキスってわけでもないけど……
なんなら相原さんとも、勿論和人とだってしたけどさ、でもそれってHIMEの時であって、僕じゃないもん。
お仕事なら別だけど、いくらお礼の代わりだって言われても、キスなんて……出来ないよ。
それに僕には桜木くんっていう素敵な恋人(まだ告白もしてないから、現実にはただの想い人なんだけど……)がいるし……
「あ、あ、あの……、キスじゃなきゃだめ?」
「キスは嫌?」
「べ、別にキスが嫌とかじゃなくて、無理ってゆーか……」
「じゃあ、キスが無理なら、何くれるの?」
「えと……、それは……」
答えに詰まる僕の顎に和人の指がかかって、クイッと上向かされる。
「くくく、唇にキスするのが無理なら、別の場所にしてくれても良いんだよ?」
え……?
それはそれで願ってもないお話なんだけど、でも……
「どこ……に?」
顎をグイグイ持ち上げられながら、それでも首を傾げる僕に、和が「そうだなぁ……」なんて言いながら、唇の端をクイッと引き上げてニヤリと笑う。
ってゆうか、和の顔、近い……
今にも唇が触れてしまいそうな距離に、僕の心臓がドキドキ……してる場合じゃない!
あまりにも近すぎる距離をどうにかしようと、和人の胸を押し返した僕の手が掴まれ、そのままゆっくりと和人のお股へと導かれる。
「え、えと……、あの……」
「唇が嫌なら、ココにキスしてくれても良いんだよ? 超濃厚なキスをね?」
え、え、え、そ、それって……、まさか?
0
お気に入りに追加
51
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる