H・I・M・E ーactressー

誠奈

文字の大きさ
上 下
150 / 688
第12章  scene3:診察室

12

しおりを挟む
 我が目を疑う……って、こうゆーこと言うのかな?

 僕は目の前にあるモノが本当に現実のモノなのか、どうにも判断が出来なくて……


 あ、そっか、きっと夢を見てるんだよね?
 じゃなきゃ、超有名人気男優の松本さんのアレ・・が、《KING》じゃなくて《PRINCE》だったなんて、あるわけないもんね?

 そうだよ、きっとさっきの強烈な快感のせいだよね?
 あまりに凄過ぎて、目までおかしくなっちゃったんだよ。

 だから今僕の目の前で揺れる《PRINCE》は幻だよ。。

 だって松下さん……だもんね?


 僕は自分に言い聞かせ、瞼を閉じたままで、松下さんのアレ・・に手を伸ばした。
 でも……


 あ……れ……?
 もしかして夢じゃ……ない?

 確かに僕の手って、綺麗だって言われること多いけど、そんなに小さくはないし、寧ろ大きい方なのかもしんない。
 だけどさ、それにしたって僕の手、余り過ぎじゃない?
 やっぱり《PRINCE》ってこと?


 僕は首を傾げつつ、松下さんを見上げた。

すると松本さんは、ゆっくりとした動きで診察台の上に上がると、僕の顔を跨いでから、僕の顎先に指をかけた。

 「まずは喉の奥から見せて貰おうか……?」
 「は、はい……」
 「じゃあ、口を開けてごらん?」

 僕は言われるまま口を開き、顔の上で揺れる《KING》……じゃなくて《PRINCE》に舌先を伸ばした。

 「おっと、ちゃんと《あーん》って言わないと、奥まで見えないよ?」

 あ、そっか……

 「あーん……」
 「良い子だ。さてどれどれ見せて貰おうかな」

 松下さんが静かに腰を落とすと、僕の口の中に松下さんの匂いが、微かに香った。


 あ、すっごく良い匂い♡

 《KING》じゃなかったのは……ちょっぴり残念だけど、匂いはとても上品で、なのに毒のある男の匂いで……
 松下さんの匂いを嗅いでいるだけで、頭の奥がジンと痺れてしまいそうになる。

 ううん、頭だけじゃない、お尻も……それから《暴れん棒》も……、身体のありとあらゆる場所が疼き始めてくる。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

寮生活のイジメ【社会人版】

ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説 【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】 全四話 毎週日曜日の正午に一話ずつ公開

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

処理中です...