H・I・M・E ーactressー

誠奈

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第7章  scene2:ピンクのお部屋

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 ボトルとキャップをパチンと開け、中の液体を僕のお尻に垂らす。

 トロ~リトロ~リ、タップリと……

 凄く冷たいのと、お尻が濡れたように感じるのとで、僕の背中がブルッと震える。
 僕はその感覚が好きじゃないけど、ローションがあるのと無いのとでは、挿入時は勿論のこと、その後の感じ方だって変わってくるから、受け入れるしか無いんだけどさ……

 「直ぐに暖かくなるから、ちょっとだけ我慢して頂戴ね?」
 「……う……ん……」

 「それにしてもHIMEちゃんのお尻、桃みたいで、なのにキュッと引き締まってて、とても美味しそうね」


 そ、そうかな……
 でも、確かにお尻の形は良いって、随分前に共演した男優さんに言われたこともあったっけ?
 もうその男優さんの名前も忘れちゃったけど。

 ……って、そんな余計なことを考えてる場合じゃない!


 僕のお尻に垂らされた液体が、さっきは身震いするくらい冷たかったのに、時間が経つ(って言っても、ほんの数秒だけど……)どんどん熱くなって……

 「あ、あ、あぁっ……、あつ……っ……」

 僕はその熱から逃れたくて、両膝を抱えたままで腰を捩った。

 「効いてきたみたいね?」
 「えっ……? あっ……、ああっ……!」

 言うと同時に、KAZUが僕のお尻に指を突き挿れる。それも、一本だけじゃなく、三本同時に……


 慣れてるよ?
 慣れてるけど、いきなり三本同時は流石にちょっと……


 「や……、苦し……っ……」

 自然と身体に力が入って、息が詰まる。

 「力抜いて? じゃないとHIMEちゃんが苦しいのよ?」


 分かってるよ。
 分かってるんだけどね……


 「や……ん、無理……ぃ……、HIME出来な……ぃ……」

 予想外の圧迫感に、途切れがちになる呼吸。

 なのにKAZUの指がサワサワとの動き出し……

 「あ……れ? や……、これ……なに? 変……っ! 僕の中……、変っ……」

 指が触れた部分からジワジワと広がる、むず痒さと熱に、頭の芯がボーッとして来て……

 「熱っ……、あっ、あんっ、あ、あ、あ、駄目ぇ……っ……」

 抱えた両膝の間で、僕のが泣きながら悲鳴を上げた。
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