62 / 688
第7章 scene2:ピンクのお部屋
4
しおりを挟む
「ねぇ、HIMEちゃん?」
「なぁ……に?」
ずっとキスで口を塞がれていたせいか、答える声が掠れた。
「私のお願い、聞いてくれるかしら?」
KAZUの黒髪サラサラロングヘアが僕の頬の上をサラリと滑る。
「お願い……って?」
胸に顔を埋めた僕の髪と背中を撫でながら、KAZUが僕を見下ろす。
「あのね、私、HIMEちゃんが一人でスルところが見たいの。駄目かしら?」
「えっ……?」
一人で……ってことは、つまりその……僕が僕のナニを僕が自分でナニする……ってこと?
「い、いや……、そんなことHIME出来ない……」
「どうして? あ、もしかしてHIMEちゃん、自分でシタことないとか?」
「そうじゃないけど……」
そりゃあるよ?
最近智樹がお友達になった桜木君に比べたら、きっと回数はかなり少ない方だと思うけど、全くゼロってわけじゃない。
それに、このお仕事をするきっかけになったのだって、長井さんの前で一人でナニして見せたのが始まりだったわけだし……
金髪クルクルツインテールを揺らし首を横に振る僕を、KAZUが不思議そうに長い睫毛を瞬かせて首を傾げる。
「だって、恥ずかしいんだもん……」
KAZUだって、それから国立監督や他のスタッフさん達も見てるのに、その前でナニをナニするなんて……
HIME……恥ずかしい♡
……って、こんなお仕事しておいて言うのもなんだけども。
「じゃあこうしましょ?」
拒む僕に、KAZUは食い下がることなく、背中を撫でていた手を更に下へと下ろした。
「HIMEちゃんのパンティ見せて?」
「え? HIMEのパンティ……を?」
「そ、パンティ♪ それくらいなら恥ずかしくないでしょ?」
「う、うん……」
下着を見せるだけなら……、恥ずかしさは半減かも。
僕はKAZUの胸に凭れ掛かるようにしていた身体を起こすと、フカフカベッドの上で膝立ちになって、スカートの裾を両手で摘み、たくし上げるようにしてスカートを腰の辺りまで捲り上げた。
すると、その時を待っていたかのように、でっかいカメラを抱えたカメラマンさんが、KAZUの背後……僕の正面に回った。
「なぁ……に?」
ずっとキスで口を塞がれていたせいか、答える声が掠れた。
「私のお願い、聞いてくれるかしら?」
KAZUの黒髪サラサラロングヘアが僕の頬の上をサラリと滑る。
「お願い……って?」
胸に顔を埋めた僕の髪と背中を撫でながら、KAZUが僕を見下ろす。
「あのね、私、HIMEちゃんが一人でスルところが見たいの。駄目かしら?」
「えっ……?」
一人で……ってことは、つまりその……僕が僕のナニを僕が自分でナニする……ってこと?
「い、いや……、そんなことHIME出来ない……」
「どうして? あ、もしかしてHIMEちゃん、自分でシタことないとか?」
「そうじゃないけど……」
そりゃあるよ?
最近智樹がお友達になった桜木君に比べたら、きっと回数はかなり少ない方だと思うけど、全くゼロってわけじゃない。
それに、このお仕事をするきっかけになったのだって、長井さんの前で一人でナニして見せたのが始まりだったわけだし……
金髪クルクルツインテールを揺らし首を横に振る僕を、KAZUが不思議そうに長い睫毛を瞬かせて首を傾げる。
「だって、恥ずかしいんだもん……」
KAZUだって、それから国立監督や他のスタッフさん達も見てるのに、その前でナニをナニするなんて……
HIME……恥ずかしい♡
……って、こんなお仕事しておいて言うのもなんだけども。
「じゃあこうしましょ?」
拒む僕に、KAZUは食い下がることなく、背中を撫でていた手を更に下へと下ろした。
「HIMEちゃんのパンティ見せて?」
「え? HIMEのパンティ……を?」
「そ、パンティ♪ それくらいなら恥ずかしくないでしょ?」
「う、うん……」
下着を見せるだけなら……、恥ずかしさは半減かも。
僕はKAZUの胸に凭れ掛かるようにしていた身体を起こすと、フカフカベッドの上で膝立ちになって、スカートの裾を両手で摘み、たくし上げるようにしてスカートを腰の辺りまで捲り上げた。
すると、その時を待っていたかのように、でっかいカメラを抱えたカメラマンさんが、KAZUの背後……僕の正面に回った。
0
お気に入りに追加
50
あなたにおすすめの小説
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
くまさんのマッサージ♡
はやしかわともえ
BL
ほのぼの日常。ちょっとえっちめ。
2024.03.06
閲覧、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
もう一本書く予定です。時間が掛かりそうなのでお気に入りして頂けると便利かと思います。よろしくお願い致します。
2024.03.10
完結しました!読んで頂きありがとうございます。m(_ _)m
今月25日(3/25)のピクトスクエア様のwebイベントにてこの作品のスピンオフを頒布致します。詳細はまたお知らせ致します。
2024.03.19
https://pictsquare.net/skaojqhx7lcbwqxp8i5ul7eqkorx4foy
イベントページになります。
25日0時より開始です!
※補足
サークルスペースが確定いたしました。
一次創作2: え5
にて出展させていただいてます!
2024.10.28
11/1から開催されるwebイベントにて、新作スピンオフを書いています。改めてお知らせいたします。
2024.11.01
https://pictsquare.net/4g1gw20b5ptpi85w5fmm3rsw729ifyn2
本日22時より、イベントが開催されます。
よろしければ遊びに来てください。
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
ずっと女の子になりたかった 男の娘の私
ムーワ
BL
幼少期からどことなく男の服装をして学校に通っているのに違和感を感じていた主人公のヒデキ。
ヒデキは同級生の女の子が履いているスカートが自分でも履きたくて仕方がなかったが、母親はいつもズボンばかりでスカートは買ってくれなかった。
そんなヒデキの幼少期から大人になるまでの成長を描いたLGBT(ジェンダーレス作品)です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる