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本当はさ、抜かずの二回戦……いや、なんなら三回戦まで行きたかったけど、翌日も学校だってことを不意に思い出して、そのまま二人で風呂に入ることにした。
汗やらローションやらお互いの……精液やらでベトベトになった身体をシャワーで流して、智樹を抱っこして湯に浸かると、智樹がオレの腕の中でクスクスと潟を揺らした。
「なーに、どうしたの?」
「ふふ、だってまーちゃんと同じ匂いがするんだもん。不思議じゃない?」
そっか、シャンプー同じだもんね?
オレは智樹の濡れた髪に鼻先を埋めると、鼻をクンクン鳴らした。
「ふふ、犬みたい」
「そう? ってか、匂い……同じシャンプー使ったのに、違う……」
智樹は、やっぱり智樹の匂いがする。
甘くて、フワフワで……、心臓がドキドキするような匂い。
「そう……かなぁ……。自分では分かんないや……」
そう言った智樹の首が、カクンと揺れる。
もしかして……
「智樹もう眠いね?」
いっぱい疲れさせちゃったし……
「……ん、僕先上がっていい? 逆上せちゃう……」
オレ仕様の風呂は、智樹にはちょっと熱すぎたみたいで、智樹はオレの腕から抜け出すと、フラフラした足取りでバスルームを出ていった。
「一人で大丈夫?」
磨りガラスから見える人影に向かって声をかける。
「ん……、大丈夫……」
小さく返って来た声にホッとして、オレは熱い湯の中に頭を突っ込んだ。
汗やらローションやらお互いの……精液やらでベトベトになった身体をシャワーで流して、智樹を抱っこして湯に浸かると、智樹がオレの腕の中でクスクスと潟を揺らした。
「なーに、どうしたの?」
「ふふ、だってまーちゃんと同じ匂いがするんだもん。不思議じゃない?」
そっか、シャンプー同じだもんね?
オレは智樹の濡れた髪に鼻先を埋めると、鼻をクンクン鳴らした。
「ふふ、犬みたい」
「そう? ってか、匂い……同じシャンプー使ったのに、違う……」
智樹は、やっぱり智樹の匂いがする。
甘くて、フワフワで……、心臓がドキドキするような匂い。
「そう……かなぁ……。自分では分かんないや……」
そう言った智樹の首が、カクンと揺れる。
もしかして……
「智樹もう眠いね?」
いっぱい疲れさせちゃったし……
「……ん、僕先上がっていい? 逆上せちゃう……」
オレ仕様の風呂は、智樹にはちょっと熱すぎたみたいで、智樹はオレの腕から抜け出すと、フラフラした足取りでバスルームを出ていった。
「一人で大丈夫?」
磨りガラスから見える人影に向かって声をかける。
「ん……、大丈夫……」
小さく返って来た声にホッとして、オレは熱い湯の中に頭を突っ込んだ。
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