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笑い過ぎて目の端に溜まった涙を拭う手を掴んで、そのままソファーの上に押し倒した。
「ま……ちゃ……ん?」
一瞬にして凍り付いた顔を上から見下ろすと、さっきまで可愛いと思っていた顔が、どうしてだか今は超絶綺麗に見える。
ヤバッ……、心臓ドキドキし過ぎで、痛い……
「目、閉じて?」
「う、うん……」
パチパチっと瞬きを何度か繰り返して、智樹の瞼がゆっくり閉じて行く。
よし、これでオレの変顔見ても吹き出すことはないだろう……って、そうじゃなくて!
「チュー……、するよ?」
オレの視線の下で、智樹が真っ赤な顔でコクリと頷くから、オレは今にも口から飛び出しそうな心臓を、息と一緒にゴキュリと飲み込むと、そっと智樹の唇に自分の唇を重ねた。
うわぁ……、めっちゃ柔らかい……
想像以上の感触に、頭の中で何かがパチンと音を立てた。
何度かチュッチュと繰り返しても、特に嫌がる素振りも見せないのをいいことに、オレは息継ぎのタイミングで、僅かに開いた唇の間に舌先を突っ込んだ。
「んっ……」
長い睫毛がピクリと震えて、掴んだ手首の先で指先にキュッと力が入ったのが分かる。
あんなこと言ってたけど、やっぱ怖いのかな……
でもさ、ごめんね?
オレ、もう止められそうもないんだ。
だってさ、もっと智樹に触れたくて堪んないんだもん。
ほんのり甘いコーラの味がする咥内を舌で舐め回して、緊張のせいか硬直している智樹の舌を絡め取った。
「ま……ちゃ……ん?」
一瞬にして凍り付いた顔を上から見下ろすと、さっきまで可愛いと思っていた顔が、どうしてだか今は超絶綺麗に見える。
ヤバッ……、心臓ドキドキし過ぎで、痛い……
「目、閉じて?」
「う、うん……」
パチパチっと瞬きを何度か繰り返して、智樹の瞼がゆっくり閉じて行く。
よし、これでオレの変顔見ても吹き出すことはないだろう……って、そうじゃなくて!
「チュー……、するよ?」
オレの視線の下で、智樹が真っ赤な顔でコクリと頷くから、オレは今にも口から飛び出しそうな心臓を、息と一緒にゴキュリと飲み込むと、そっと智樹の唇に自分の唇を重ねた。
うわぁ……、めっちゃ柔らかい……
想像以上の感触に、頭の中で何かがパチンと音を立てた。
何度かチュッチュと繰り返しても、特に嫌がる素振りも見せないのをいいことに、オレは息継ぎのタイミングで、僅かに開いた唇の間に舌先を突っ込んだ。
「んっ……」
長い睫毛がピクリと震えて、掴んだ手首の先で指先にキュッと力が入ったのが分かる。
あんなこと言ってたけど、やっぱ怖いのかな……
でもさ、ごめんね?
オレ、もう止められそうもないんだ。
だってさ、もっと智樹に触れたくて堪んないんだもん。
ほんのり甘いコーラの味がする咥内を舌で舐め回して、緊張のせいか硬直している智樹の舌を絡め取った。
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