82 / 227
第7章 哀傷…
23
しおりを挟む
正直、どうしたら智子に苦痛を与えることなく、僕を受け入れて貰うかかなんて分からなかった。
ただただ、早く智子と交わりたくて……
智子と一つになりたくて……
僕は智子の細い腰を少し持ち上げると、その下に枕を宛てがい、ゆっくりと腰を押し進めた。
「ひっ……、あぁっ……、兄……さま、うっ……、うぅっ……」
智子がくぐもった悲鳴を上げて、白い喉元を仰け反らせる。見開いた両の目からは、涙が零れ落ち、その顔は苦悶に満ちているようにも見える。
ごめんよ……
ごめんよ、智子……
君を愛しているのに、泣かせるような真似をしてしまって……
どうか、僕を許しておくれ……
僕は自身を全て智子の体内に収めると、長く息を吐いた。
なんて熱いんだ。
今まで交わった誰よりも、智子は熱くて、繋がった部分から焼き尽くされて行きそうだ……
痛みからか、意識を朦朧とさせる智子の頬に口付け、ゆっくりと腰を動かし始める。
「智子……、僕の智子……」
「あっ…、兄さ……ま、あんっ、ん……、はぁ……っ……」
僕が名を呼ぶと、時折息を詰まらせながら、それでも智子が喘ぐ。
夢にまで見た光景に、僕の胸が歓喜に震える。
「僕の物だ。もう誰にも智子を触れさせやしない」
潤一だろうと……
例えばそれが父様だろうと……
智子に指一本でも触れることは、この僕が許さない。
ただただ、早く智子と交わりたくて……
智子と一つになりたくて……
僕は智子の細い腰を少し持ち上げると、その下に枕を宛てがい、ゆっくりと腰を押し進めた。
「ひっ……、あぁっ……、兄……さま、うっ……、うぅっ……」
智子がくぐもった悲鳴を上げて、白い喉元を仰け反らせる。見開いた両の目からは、涙が零れ落ち、その顔は苦悶に満ちているようにも見える。
ごめんよ……
ごめんよ、智子……
君を愛しているのに、泣かせるような真似をしてしまって……
どうか、僕を許しておくれ……
僕は自身を全て智子の体内に収めると、長く息を吐いた。
なんて熱いんだ。
今まで交わった誰よりも、智子は熱くて、繋がった部分から焼き尽くされて行きそうだ……
痛みからか、意識を朦朧とさせる智子の頬に口付け、ゆっくりと腰を動かし始める。
「智子……、僕の智子……」
「あっ…、兄さ……ま、あんっ、ん……、はぁ……っ……」
僕が名を呼ぶと、時折息を詰まらせながら、それでも智子が喘ぐ。
夢にまで見た光景に、僕の胸が歓喜に震える。
「僕の物だ。もう誰にも智子を触れさせやしない」
潤一だろうと……
例えばそれが父様だろうと……
智子に指一本でも触れることは、この僕が許さない。
0
お気に入りに追加
26
あなたにおすすめの小説
【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】
海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。
発情期はあるのに妊娠ができない。
番を作ることさえ叶わない。
そんなΩとして生まれた少年の生活は
荒んだものでした。
親には疎まれ味方なんて居ない。
「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」
少年達はそう言って玩具にしました。
誰も救えない
誰も救ってくれない
いっそ消えてしまった方が楽だ。
旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは
「噂の玩具君だろ?」
陽キャの三年生でした。
君のためなら親でも殺す
小貝川リン子
BL
時は明治。家族を亡くして独りたくましく生きる少年・稀一郎は、さる陸軍将校の屋敷で奉公することになる。そこで出会った儚げな美少年・朔之介。ツンツンしていて嫌なやつ、と思いきや次第に惹かれていき、秘めた逢瀬を重ねるが……!?朔之介の痛ましい半生が明らかになる時、物語は急加速する。
無邪気だけど短気な攻め×心持ちだけは処女な受け。孤独と孤独が出会い、過去に足を引っ張られながらも、幸せをつかもうとするお話です。差別的、反社会的、未成年に対する虐待描写があります。
ムーンライトノベルズ https://novel18.syosetu.com/n9639gb/
エブリスタとfujossyでも公開中です。
欲情貞操教育 〇歳から始める非合意近親生交尾
オロテンH太郎
BL
春になったといっても夜は少し肌寒く、家に帰るとほんのり温かく感じた。
あんな態度をとってしまっていたから素直になれなくて一度も伝えられてないけれど、本当の家族みたいに思ってるって父さんに伝えたい。
幼い頃、叔父に引き取られた樹は、卒業をきっかけに叔父の本性を目の当たりにする……
愛欲の炎に抱かれて
藤波蕚
BL
ベータの夫と政略結婚したオメガの理人。しかし夫には昔からの恋人が居て、ほとんど家に帰って来ない。
とある日、夫や理人の父の経営する会社の業界のパーティーに、パートナーとして参加する。そこで出会ったのは、ハーフリムの眼鏡をかけた怜悧な背の高い青年だった
▽追記 2023/09/15
感想にてご指摘頂いたので、登場人物の名前にふりがなをふりました
悪役令息だったはずの僕が護送されたときの話
四季織
BL
婚約者の第二王子が男爵令息に尻を振っている姿を見て、前世で読んだBL漫画の世界だと思い出した。苛めなんてしてないのに、断罪されて南方領への護送されることになった僕は……。
※R18はタイトルに※がつきます。
白い部屋で愛を囁いて
氷魚彰人
BL
幼馴染でありお腹の子の父親であるαの雪路に「赤ちゃんができた」と告げるが、不機嫌に「誰の子だ」と問われ、ショックのあまりもう一人の幼馴染の名前を出し嘘を吐いた葵だったが……。
シリアスな内容です。Hはないのでお求めの方、すみません。
※某BL小説投稿サイトのオメガバースコンテストにて入賞した作品です。
新しいパパは超美人??~母と息子の雌堕ち記録~
焼き芋さん
BL
ママが連れてきたパパは超美人でした。
美しい声、引き締まったボディ、スラリと伸びた美しいおみ足。
スタイルも良くママよりも綺麗…でもそんなパパには太くて立派なおちんちんが付いていました。
これは…そんなパパに快楽地獄に堕とされた母と息子の物語…
※DLsite様でCG集販売の予定あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる