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第11章 First contact
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一頻り笑って、潤一がソファーの背凭れに深く背中を預ける。
「そ、そんなに笑うことないだろ? これでも俺、真剣に心配したんだから……」
潤一が学校を休んでいる間もずっと、自分のせいじゃないか、って真剣に悩んだんだから……
「悪い悪い……、まあでもさ、調子悪かったのは本当かも。精神的にちょっとナーバスになってたっつーか、凹んでたっつーか……」
目元を手で覆ったままだから表情はハッキリとは見えないけど、その顔はとても笑ってるようには見えない。
「それってさ、やっぱ俺のせい……だよな? マジでごめん……」
俺が潤一のプライドを傷つけたから、だから……
俺がもっと早く錦野から連絡があったことを潤一に打ち明けていれば、あんな最悪な形で知られることもなかったんだ。
俺が優柔不断だから……
「悪かった……」
潤一の気持ちを考えると、罪悪感しか感じられなかった。
「もういいよ……、俺も悪かったから……」
顔を覆っていた手を外すと、少し痩せたせいか、薄らと影の出来た顔に苦笑いを浮かた。
「違う、俺が……」
「俺さ、智樹の才能に嫉妬してたんだ……」
「嫉妬って……、何だよそれ……」
言いかけた俺の言葉を遮るようにして、潤一が小さく首を横に振った。
「智樹は俺にない物を持ってるから……」
「俺……が……? そんなこと……。だって……」
俺だって同じ……いや、寧ろ俺の方が劣等感の塊みたいになってたのに……
童顔の俺とは違って、目鼻立ちのクッキリとした端正な顔立ちと スラッと伸びた長い手足。
成績だって、落ちこぼれ寸前の俺に比べて、学年でも常にトップクラスをキープしていて、考え方一つをとってみたって、全てが適当な俺に比べればずっと大人で……
潤一は俺の持っていない物ばかりを持っていた。
だから少しでも潤一に近付きたかったし、一つでもいいから潤一より勝る部分が欲しくて、一緒に踊っている時だって、少しでも見劣りしないようにって、俺だって必死だった。
俺だって……、俺の方が、潤一にずっと嫉妬してた。
でもそれを今更言うつもりもないし、この先だって言うつもりはない。
悪いのは、全部俺なんだから……
「そ、そんなに笑うことないだろ? これでも俺、真剣に心配したんだから……」
潤一が学校を休んでいる間もずっと、自分のせいじゃないか、って真剣に悩んだんだから……
「悪い悪い……、まあでもさ、調子悪かったのは本当かも。精神的にちょっとナーバスになってたっつーか、凹んでたっつーか……」
目元を手で覆ったままだから表情はハッキリとは見えないけど、その顔はとても笑ってるようには見えない。
「それってさ、やっぱ俺のせい……だよな? マジでごめん……」
俺が潤一のプライドを傷つけたから、だから……
俺がもっと早く錦野から連絡があったことを潤一に打ち明けていれば、あんな最悪な形で知られることもなかったんだ。
俺が優柔不断だから……
「悪かった……」
潤一の気持ちを考えると、罪悪感しか感じられなかった。
「もういいよ……、俺も悪かったから……」
顔を覆っていた手を外すと、少し痩せたせいか、薄らと影の出来た顔に苦笑いを浮かた。
「違う、俺が……」
「俺さ、智樹の才能に嫉妬してたんだ……」
「嫉妬って……、何だよそれ……」
言いかけた俺の言葉を遮るようにして、潤一が小さく首を横に振った。
「智樹は俺にない物を持ってるから……」
「俺……が……? そんなこと……。だって……」
俺だって同じ……いや、寧ろ俺の方が劣等感の塊みたいになってたのに……
童顔の俺とは違って、目鼻立ちのクッキリとした端正な顔立ちと スラッと伸びた長い手足。
成績だって、落ちこぼれ寸前の俺に比べて、学年でも常にトップクラスをキープしていて、考え方一つをとってみたって、全てが適当な俺に比べればずっと大人で……
潤一は俺の持っていない物ばかりを持っていた。
だから少しでも潤一に近付きたかったし、一つでもいいから潤一より勝る部分が欲しくて、一緒に踊っている時だって、少しでも見劣りしないようにって、俺だって必死だった。
俺だって……、俺の方が、潤一にずっと嫉妬してた。
でもそれを今更言うつもりもないし、この先だって言うつもりはない。
悪いのは、全部俺なんだから……
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