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第3章 Collaboration
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「すぐ朝飯作るから……」
翔真さんから離れた智樹は、やっぱり覚束無い足取りでキッチンに立つと、エプロンを腰に巻いた。熱は下がってるものの、まだ身体は辛そうなのに、翔真さんはそれを止めようとはしない。
俺だったら速攻止めてるけど……
でもそれをしないのは、止めたところで智樹が大人しく言うことを聞かない、って分かってるからなんだろうな……
「俺も手伝うよ」
ミル機能付きのコーヒーメーカーに豆をセットする智樹の横に立ち、トースターに食パンを投入すると、スっと智樹の手が伸びてきて、慣れた手付きでタイマーをセットした。
「翔真は焼き加減に煩いから……」
「そうなんだ? 俺が見る限り、そこまで食に拘りなさそうなのに」
俺が適当に作った野菜炒めだって、美味い美味いって食べてくれたし……なんか意外かも。
「おっ、なかなかの絶景だな」
玄関まで新聞を取りに行っていたのか、リビングに戻るなり翔真さんが俺達がキッチンに並んで立つ姿を見て、ヒューと口笛を鳴らした。
「流石、二人共ウチの看板背負ってるだけあるな」
満足そうに頷きながら、ダイニングチェアに座って新聞を広げる翔真さん。でも当の智樹は不満顔で……
「何それ……、俺だけじゃ不満だってこと?」
「ちげーよ、そういう意味じゃなくてだな……」
「ふーん、あ、そ……」
唇を尖らせ、頬もパンパンに膨らませて、翔真さんの手から新聞を取り上げた。
翔真さんだけに見せる、智樹の素顔……
それが何とも可愛らしくて、俺はこんがり焼けたトーストにバターを塗りながら、思わず笑ってしまう。
翔真さんから離れた智樹は、やっぱり覚束無い足取りでキッチンに立つと、エプロンを腰に巻いた。熱は下がってるものの、まだ身体は辛そうなのに、翔真さんはそれを止めようとはしない。
俺だったら速攻止めてるけど……
でもそれをしないのは、止めたところで智樹が大人しく言うことを聞かない、って分かってるからなんだろうな……
「俺も手伝うよ」
ミル機能付きのコーヒーメーカーに豆をセットする智樹の横に立ち、トースターに食パンを投入すると、スっと智樹の手が伸びてきて、慣れた手付きでタイマーをセットした。
「翔真は焼き加減に煩いから……」
「そうなんだ? 俺が見る限り、そこまで食に拘りなさそうなのに」
俺が適当に作った野菜炒めだって、美味い美味いって食べてくれたし……なんか意外かも。
「おっ、なかなかの絶景だな」
玄関まで新聞を取りに行っていたのか、リビングに戻るなり翔真さんが俺達がキッチンに並んで立つ姿を見て、ヒューと口笛を鳴らした。
「流石、二人共ウチの看板背負ってるだけあるな」
満足そうに頷きながら、ダイニングチェアに座って新聞を広げる翔真さん。でも当の智樹は不満顔で……
「何それ……、俺だけじゃ不満だってこと?」
「ちげーよ、そういう意味じゃなくてだな……」
「ふーん、あ、そ……」
唇を尖らせ、頬もパンパンに膨らませて、翔真さんの手から新聞を取り上げた。
翔真さんだけに見せる、智樹の素顔……
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