7 / 43
序章:平穏の終わり
5/23(金):前人未到の領域
しおりを挟む
「ふぅ……こういう戦いは初めてだ」
少し狭い空間だったから剣を使うのに苦戦したから剣が降れない時は殴ってチンアントの頭を消し飛ばした。
最初こんなに力が出ることに驚いたな。
でもレベルが上がってステータス値も上がっているのだから当然か。こういうことだからステータスを得た冒険者が優遇されたり区別されたりするのかと今感じた。
冒険者は世界的にスポーツ大会への参加は禁止されている。
これは分かり切っていることだがステータスを得ている人と得ていない人では身体能力は全く違う。
俺みたいに最初から経験値が膨大に必要でなければすぐにレベルは五くらいまで上がる。そうなればステータスがない時代に無敗だった人でもステータスを得ている素人に負けてしまう。
だからスポーツを目指している人は絶対にダンジョンには入らない。
でもそういう制限がある一方で、護衛などの身体能力が求められる場面ではかなり採用されるらしい。
確か日照財閥もかなり冒険者を受け入れていたはず。それくらいにステータスの力は偉大ということだ。
一度都市に戻って軽く休憩をとるついでにステータスも確認する。四百体くらいチンアントを倒したからかなりレベルが上がった。
『新月学人
Lv88
HP(821/821)
MP(333/368)
ATK:479(+20)
DEF:439(+10)
AGI:455(+3)
DEX:413
RES:389
LUK:6687
EXP(6359/11350)
スキル
スライム特化/剣士の心得/虫特化/虫特化
アビリティ
感知/属性付与
魔法
中級水魔法/初級水魔法』
「Lv88か……くはっ!」
段々と必要EXPは上がっているが倒している数が多くてそんなの気にならない程度だ。そもそも百くらいしか上がっていないから微々たるものだ。
ドロップアイテムもかなり集めることができた。約四百体全員がLv6ではなかったがそれでもだ。
アイテムボックスにある数を見ると、初級土魔法が百十六個、中級土魔法が二百八十七個、鳥特効が百五個、念話が七十五個になっている。
中級土魔法がかなり出て、鳥特効と念話がそれなりに出て、初級土魔法が少し出たのか。俺が欲しいもの順に多かったのかな。
それからレベル到達報酬も六個受け取った。Lv60の時は『使役』、Lv65の時は『暗殺者の足』、Lv70の時は『魔力障壁』、Lv75の時は『解毒』、Lv80の時は『魔力操作』、Lv85の時は『鍛冶師の誇り』だ。
デイリークエストの魔法でモンスター討伐の報酬は上級光魔法×三個だった。
やべぇくらいに興奮するものばかりあるんだが今はとりあえずダンジョン攻略のことだけを考える。
かなり余っている魔法を使う。水魔法以外も使いたいから土魔法の初級と中級を習得する。
それに次のモンスターはおそらくハイピジン。スライム、チンアントと来れば次はハイピジンだと分かる。次のモンスターはゴブリンあたりか。
だから鳥特効を鳥特化にアイテム合成してから習得した。
前半は昼くらいまでやっていようかと思ったがチンアントの相手は一先ずやめることにした。
俺が定めた昼休憩までまだ時間があるから次のモンスターが何なのか確認することにした。それから昼休憩にする。
戦士の剣を補充してから都市を出る。
スライムエリアは簡単に抜けられるがチンアントエリアはやっぱり少し時間を空けただけでもかなりの数が俺のことを嗅ぎつけてくる。
だがそんなことものともしないくらいのステータスは持っているから飛び越えたり切り裂いたりしてチンアントエリアを抜け、次のエリアに向かう。
「やっぱりか」
次のモンスターは子供くらいの大きさをしているハトのモンスター、ハイピジンだった。
チンアントと同じで群れで行動しているがチンアントほどではない。
しかし……チンアントの時でも思ったがこうしてハトとかアリが大きくなるのは気持ちが悪く思えるな。普通のサイズに見慣れているからこそこう思うのだろうな。
七体のハイピジンがおり、それらが一斉にこちらを向いた。
ハイピジンの特徴は素早いことだと分かっている。だけどどれくらいのものかは分からないから警戒しているとハイピジンが同時に、高速道路の車並みのはやさで飛行しながら突っ込んできた。
「くはっ!」
来ているハイピジンを避けつつ一体一体をすれ違いざまに斬った。
七体すべてを殺すことができた。いきなりのことで少し驚いたがステータスが上がったおかげでこの速度にも対応することができた。
チンアント一体とハイピジン一体ではかなり強さが違うな。それはスライム一体とチンアント一体でも言えることか。
反射神経とかの身体能力はHPの数値で上がるって言われているがそこのところは解明されていない。
『+700EXP』
『+ランク2の魔石』
『+700EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+900EXP』
『+ランク2の魔石』
『+900EXP』
『+ランク2の魔石』
『+感知』
「ようやく来た!」
ランク2の魔石になったし、アビリティの感知がドロップするようになった。これは輝夜たちにも習得してほしいなと思っていたから良かった。
「うわぁ……えぐっ」
もう少しハイピジンを倒そうかと思って感知の範囲にいたハイピジンの反応がある上空を見れば、ハイピジンの群れがみっしりと飛んでいた。
そしてハイピジンの群れは俺に狙いを定めたようで即座に突っ込んできた。
「ウォール」
ならこちらもみっしりと詰まった土壁を大きく展開してハイピジンを向かい打つ。
凄い音で突撃してくるハイピジンだがさすがは中級土魔法。ビクともしていない。
だけどぶつかって死んでいるハイピジンのぶちゃ、びちゃという潰れる音がリアルだ。スライムやチンアントの時とは訳が違う。
この土壁だけで終わるかと思ったが後方のハイピジンが俺の側面に回り込むような動きをしていることに感知で気が付いた。
ハトだからバカにしていたけど脳みそは大きいのか。それがどれくらい詰まっているのかは分かっていないが。
どこかの生物学者がモンスターを解剖したいって言って政府に頼んだが断られたという話は覚えがある。解剖すれば何か分かるかもしれないが、まあ今のところ解剖できるほどの余裕はどこもない。
側面からのハイピジンは水魔法の高波で向かい打ち、それでも上を飛んでいるハイピジンには土魔法と水魔法のランスを射出して貫いていく。
「どんだけ来るんだよ……」
第一波の正面がダメなら第二波の側面は違うところから来て、第三波は俺の背後や真上から襲ってきた。
チンアントの時と違うのは立体的に攻めてくることだ。だが明らかに数は少なくなっているから第三波は俺の剣で対応する。
「ふぅぅぅ……」
数が多くてもチンアントとは違ってハイピジンはかなり速いからすぐに終わった。
でもそれだけ濃密な時間を過ごしているから疲れも凝縮してくる。楽しいからすぐに回復するけどね。
ハイピジンはひとつの集団が二百体くらいか。本格的にするつもりはなかったけど本格的にしてしまった。
「うん!? Lv100到達報酬……?」
戦闘が終わった後で気付いたが五の倍数でのレベル到達報酬ではなく、Lv100になった報酬が選べるようになっていた。
だけど一旦昼休憩をするために都市に戻る。
エリアと言っているだけあって、追ってきていてもエリアを越えれば諦めて引き返してくるのが便利だ。
このエリアの境界線が壊されたのが本来のダンジョンだからこれに慣れてはいけないな。
アイテムボックスからリュックを取り出して中から弁当と水筒を出してお昼にする。
お弁当を食べつつアイテムボックスを手で操作せずに動かせるようになったからLv100到達報酬の選択肢を見る。
『EXPブースト
分類:スキル
ランク:10
EXPを百倍で取得する』
『断界
分類:アビリティ
ランク:10
切断武器装備時、すべて無視して切断することができる』
『貸力
分類:アビリティ
ランク:10
自身が保有しているスキル、アビリティ、魔法を他者に貸し出すことができる。その際に条件を付けることが可能』
『強制弱点
分類:アビリティ
ランク:10
攻撃がすべて相手の弱点になる』
『幻想召喚
分類:魔法
ランク:10
MP消費:100
自身の幻想から生物を生み出すことができる。幻想のイメージが強ければ強いほど強く存在する』
「お、おぉぉ……!?」
何だこのスゴい能力たちは!? この中で一つ選べとかかなり悩んでしまうだろ!
ということで今はさっき倒したハイピジンのドロップアイテムを確認する。
初級風魔法が七十四個、中級風魔法が四十五個、亀特効が二十三個、感知が九個、魔力操作が八個だった。
まさかの五種類に増えていた。
亀特効がもらえるということは次はメタルトータスなのか。それよりも持っているが見ていなかった魔力操作のアビリティを確認する。
『魔力操作
分類:アビリティ
ランク:5
MP消費を操作する』
「どういうことだ……?」
最初は魔力自体で何かできるのかと思ったが……意味が分からない。
初級の魔法で魔力操作したら威力があがるのか? もしかしたら消費魔力が減るのかもしれないがそんなことがあるわけがないと思っている。
やってみればいい話か。魔力操作を習得してみる。
「よし、行くか」
三十分のお昼休憩を終わらせてまたハイピジンエリアに行こうと思ったがその前にスライムエリアで魔力操作を試すことにした。
「MP消費1のランス」
本来ならMPを五消費する初級水魔法のランスを魔力操作してスライムに向けて放つ。
「よわっ」
スライムに届いたが届いた瞬間に消えた。これでも最大出力にしたのだが全く威力が出なかった。
「それなら」
次は初級水魔法でMP消費10のランスを放った。中級水魔法のMP消費と一緒だから大規模でやってくれないと意味がないところだが。
「うーん……弱いな」
スライムは倒せたが中級水魔法でやった方が威力が出ると思った。
この魔力操作は何か別のところで使いどころがあるのかもしれないな。そうでなければ無駄アビリティということになる。
今のところそういうサブステータスがあるとは聞かないからもしかしたら世界初の発見かもしれない。
少し狭い空間だったから剣を使うのに苦戦したから剣が降れない時は殴ってチンアントの頭を消し飛ばした。
最初こんなに力が出ることに驚いたな。
でもレベルが上がってステータス値も上がっているのだから当然か。こういうことだからステータスを得た冒険者が優遇されたり区別されたりするのかと今感じた。
冒険者は世界的にスポーツ大会への参加は禁止されている。
これは分かり切っていることだがステータスを得ている人と得ていない人では身体能力は全く違う。
俺みたいに最初から経験値が膨大に必要でなければすぐにレベルは五くらいまで上がる。そうなればステータスがない時代に無敗だった人でもステータスを得ている素人に負けてしまう。
だからスポーツを目指している人は絶対にダンジョンには入らない。
でもそういう制限がある一方で、護衛などの身体能力が求められる場面ではかなり採用されるらしい。
確か日照財閥もかなり冒険者を受け入れていたはず。それくらいにステータスの力は偉大ということだ。
一度都市に戻って軽く休憩をとるついでにステータスも確認する。四百体くらいチンアントを倒したからかなりレベルが上がった。
『新月学人
Lv88
HP(821/821)
MP(333/368)
ATK:479(+20)
DEF:439(+10)
AGI:455(+3)
DEX:413
RES:389
LUK:6687
EXP(6359/11350)
スキル
スライム特化/剣士の心得/虫特化/虫特化
アビリティ
感知/属性付与
魔法
中級水魔法/初級水魔法』
「Lv88か……くはっ!」
段々と必要EXPは上がっているが倒している数が多くてそんなの気にならない程度だ。そもそも百くらいしか上がっていないから微々たるものだ。
ドロップアイテムもかなり集めることができた。約四百体全員がLv6ではなかったがそれでもだ。
アイテムボックスにある数を見ると、初級土魔法が百十六個、中級土魔法が二百八十七個、鳥特効が百五個、念話が七十五個になっている。
中級土魔法がかなり出て、鳥特効と念話がそれなりに出て、初級土魔法が少し出たのか。俺が欲しいもの順に多かったのかな。
それからレベル到達報酬も六個受け取った。Lv60の時は『使役』、Lv65の時は『暗殺者の足』、Lv70の時は『魔力障壁』、Lv75の時は『解毒』、Lv80の時は『魔力操作』、Lv85の時は『鍛冶師の誇り』だ。
デイリークエストの魔法でモンスター討伐の報酬は上級光魔法×三個だった。
やべぇくらいに興奮するものばかりあるんだが今はとりあえずダンジョン攻略のことだけを考える。
かなり余っている魔法を使う。水魔法以外も使いたいから土魔法の初級と中級を習得する。
それに次のモンスターはおそらくハイピジン。スライム、チンアントと来れば次はハイピジンだと分かる。次のモンスターはゴブリンあたりか。
だから鳥特効を鳥特化にアイテム合成してから習得した。
前半は昼くらいまでやっていようかと思ったがチンアントの相手は一先ずやめることにした。
俺が定めた昼休憩までまだ時間があるから次のモンスターが何なのか確認することにした。それから昼休憩にする。
戦士の剣を補充してから都市を出る。
スライムエリアは簡単に抜けられるがチンアントエリアはやっぱり少し時間を空けただけでもかなりの数が俺のことを嗅ぎつけてくる。
だがそんなことものともしないくらいのステータスは持っているから飛び越えたり切り裂いたりしてチンアントエリアを抜け、次のエリアに向かう。
「やっぱりか」
次のモンスターは子供くらいの大きさをしているハトのモンスター、ハイピジンだった。
チンアントと同じで群れで行動しているがチンアントほどではない。
しかし……チンアントの時でも思ったがこうしてハトとかアリが大きくなるのは気持ちが悪く思えるな。普通のサイズに見慣れているからこそこう思うのだろうな。
七体のハイピジンがおり、それらが一斉にこちらを向いた。
ハイピジンの特徴は素早いことだと分かっている。だけどどれくらいのものかは分からないから警戒しているとハイピジンが同時に、高速道路の車並みのはやさで飛行しながら突っ込んできた。
「くはっ!」
来ているハイピジンを避けつつ一体一体をすれ違いざまに斬った。
七体すべてを殺すことができた。いきなりのことで少し驚いたがステータスが上がったおかげでこの速度にも対応することができた。
チンアント一体とハイピジン一体ではかなり強さが違うな。それはスライム一体とチンアント一体でも言えることか。
反射神経とかの身体能力はHPの数値で上がるって言われているがそこのところは解明されていない。
『+700EXP』
『+ランク2の魔石』
『+700EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+800EXP』
『+ランク2の魔石』
『+900EXP』
『+ランク2の魔石』
『+900EXP』
『+ランク2の魔石』
『+感知』
「ようやく来た!」
ランク2の魔石になったし、アビリティの感知がドロップするようになった。これは輝夜たちにも習得してほしいなと思っていたから良かった。
「うわぁ……えぐっ」
もう少しハイピジンを倒そうかと思って感知の範囲にいたハイピジンの反応がある上空を見れば、ハイピジンの群れがみっしりと飛んでいた。
そしてハイピジンの群れは俺に狙いを定めたようで即座に突っ込んできた。
「ウォール」
ならこちらもみっしりと詰まった土壁を大きく展開してハイピジンを向かい打つ。
凄い音で突撃してくるハイピジンだがさすがは中級土魔法。ビクともしていない。
だけどぶつかって死んでいるハイピジンのぶちゃ、びちゃという潰れる音がリアルだ。スライムやチンアントの時とは訳が違う。
この土壁だけで終わるかと思ったが後方のハイピジンが俺の側面に回り込むような動きをしていることに感知で気が付いた。
ハトだからバカにしていたけど脳みそは大きいのか。それがどれくらい詰まっているのかは分かっていないが。
どこかの生物学者がモンスターを解剖したいって言って政府に頼んだが断られたという話は覚えがある。解剖すれば何か分かるかもしれないが、まあ今のところ解剖できるほどの余裕はどこもない。
側面からのハイピジンは水魔法の高波で向かい打ち、それでも上を飛んでいるハイピジンには土魔法と水魔法のランスを射出して貫いていく。
「どんだけ来るんだよ……」
第一波の正面がダメなら第二波の側面は違うところから来て、第三波は俺の背後や真上から襲ってきた。
チンアントの時と違うのは立体的に攻めてくることだ。だが明らかに数は少なくなっているから第三波は俺の剣で対応する。
「ふぅぅぅ……」
数が多くてもチンアントとは違ってハイピジンはかなり速いからすぐに終わった。
でもそれだけ濃密な時間を過ごしているから疲れも凝縮してくる。楽しいからすぐに回復するけどね。
ハイピジンはひとつの集団が二百体くらいか。本格的にするつもりはなかったけど本格的にしてしまった。
「うん!? Lv100到達報酬……?」
戦闘が終わった後で気付いたが五の倍数でのレベル到達報酬ではなく、Lv100になった報酬が選べるようになっていた。
だけど一旦昼休憩をするために都市に戻る。
エリアと言っているだけあって、追ってきていてもエリアを越えれば諦めて引き返してくるのが便利だ。
このエリアの境界線が壊されたのが本来のダンジョンだからこれに慣れてはいけないな。
アイテムボックスからリュックを取り出して中から弁当と水筒を出してお昼にする。
お弁当を食べつつアイテムボックスを手で操作せずに動かせるようになったからLv100到達報酬の選択肢を見る。
『EXPブースト
分類:スキル
ランク:10
EXPを百倍で取得する』
『断界
分類:アビリティ
ランク:10
切断武器装備時、すべて無視して切断することができる』
『貸力
分類:アビリティ
ランク:10
自身が保有しているスキル、アビリティ、魔法を他者に貸し出すことができる。その際に条件を付けることが可能』
『強制弱点
分類:アビリティ
ランク:10
攻撃がすべて相手の弱点になる』
『幻想召喚
分類:魔法
ランク:10
MP消費:100
自身の幻想から生物を生み出すことができる。幻想のイメージが強ければ強いほど強く存在する』
「お、おぉぉ……!?」
何だこのスゴい能力たちは!? この中で一つ選べとかかなり悩んでしまうだろ!
ということで今はさっき倒したハイピジンのドロップアイテムを確認する。
初級風魔法が七十四個、中級風魔法が四十五個、亀特効が二十三個、感知が九個、魔力操作が八個だった。
まさかの五種類に増えていた。
亀特効がもらえるということは次はメタルトータスなのか。それよりも持っているが見ていなかった魔力操作のアビリティを確認する。
『魔力操作
分類:アビリティ
ランク:5
MP消費を操作する』
「どういうことだ……?」
最初は魔力自体で何かできるのかと思ったが……意味が分からない。
初級の魔法で魔力操作したら威力があがるのか? もしかしたら消費魔力が減るのかもしれないがそんなことがあるわけがないと思っている。
やってみればいい話か。魔力操作を習得してみる。
「よし、行くか」
三十分のお昼休憩を終わらせてまたハイピジンエリアに行こうと思ったがその前にスライムエリアで魔力操作を試すことにした。
「MP消費1のランス」
本来ならMPを五消費する初級水魔法のランスを魔力操作してスライムに向けて放つ。
「よわっ」
スライムに届いたが届いた瞬間に消えた。これでも最大出力にしたのだが全く威力が出なかった。
「それなら」
次は初級水魔法でMP消費10のランスを放った。中級水魔法のMP消費と一緒だから大規模でやってくれないと意味がないところだが。
「うーん……弱いな」
スライムは倒せたが中級水魔法でやった方が威力が出ると思った。
この魔力操作は何か別のところで使いどころがあるのかもしれないな。そうでなければ無駄アビリティということになる。
今のところそういうサブステータスがあるとは聞かないからもしかしたら世界初の発見かもしれない。
12
お気に入りに追加
618
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
一人だけ竜が宿っていた説。~異世界召喚されてすぐに逃げました~
十本スイ
ファンタジー
ある日、異世界に召喚された主人公――大森星馬は、自身の中に何かが宿っていることに気づく。驚くことにその正体は神とも呼ばれた竜だった。そのせいか絶大な力を持つことになった星馬は、召喚した者たちに好き勝手に使われるのが嫌で、自由を求めて一人その場から逃げたのである。そうして異世界を満喫しようと、自分に憑依した竜と楽しく会話しつつ旅をする。しかし世の中は乱世を迎えており、星馬も徐々に巻き込まれていくが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる