103 / 109
都市開発本格始動
103:再び街へ。
しおりを挟む
「街に行くね!」
「お待ちください、アーサーさま」
時間があったし、街に行く用事もあったし、暇だったし、思い立ったが吉日ということでベラに一言断りを入れて行こうとするがベラに呆気なく止められた。
「そんな軽い感じで行けるわけがありません」
「王都じゃないからいいかなって」
「確かに王都よりかは安全ですが、それでアーサーさまがお一人でお出かけしていいわけではありません」
「分かってるよ。だからベラを誘おうと思ってたんだ」
「本当ですか?」
「本当だよ。約束だからね。さすがにベラを悲しませることだけはしないよ」
「……それにしては危ないことばかりしていますが」
別に危ないわけではないんだよ? 全能を持っているんだから。でも全能を持っているのは知られてはいけない。
ただ、ここまで強いと分かっているのなら安全な気がするんだけどなぁ。今の俺が明かしている実力で俺に勝てる奴はそうそういないだろ。
「『狭間の指輪』で変身されるおつもりですか?」
「そうだよ。でも街で友達になったルーシーお姉ちゃんくらいの人たちと遊びたいから、外見を変えるだけだね」
「かしこまりました。では私は『リアルタイムマップ』でアーサーさまをお守りしておきます」
「いやいや、ベラを誘ったんだから一緒に来てもらわないと」
「……では、少し離れたところでお守りしておきます」
「ううん、違うよ? ベラは分かっているよね? 僕が何を言いたいのか」
ベラは分かる人に分かるように嫌な顔をした。
魔道具『狭間の指輪』はどんな姿にでも変身できて、ルーシー姉さんくらいの年齢と遊びに行くということはどういうことか分かるはずだ。
「……何のことだか分かりません」
「本当に分かっていないの? 分かっているのなら正直に言ってほしいなぁ」
「……子供の姿は勘弁してください」
「やっぱり分かってたんだ。それなら、分かっているよね?」
俺はベラの子供姿というか、ベラが子供を演じている姿が見たいからこうして言っている。
「……見たいのですか? 成人した私が子供の真似事をするところを」
「見たい! 僕はベラの色々な姿を見たいって思っているよ! ほら、ベラが僕のどんな姿を見ても興奮するってことと同じだよ」
「アーサーさまは私の色々な姿を見て、興奮するのですか?」
「そんな感じかな。ベラの色々な側面を見れたらそれだけベラのことを知れているからね」
俺の言葉を聞いて、少し考えて口を開いたベラ。
「かしこまりました。では私は精一杯子供を演じてみようと思います」
「そんなかたっ苦しい感じじゃなくていいんだよ?」
「……頑張ってみます」
王都で俺とベラとグリーテンで変身した時は、ベラは年を変えているわけではなかったからそれほどでもなかったのだろう。
むしろ俺が上手く演じきれていたからベラに驚かれていたくらいだ。
今回、ベラがそんな感じで子供になるのか、楽しみだな。
ベラの過去は気になるけど、それはベラの口から聞くことであって俺が全能で見るものではない。
何でもかんでも全能に頼ったらすべて俺一人で完結してしまうから、あまり使わないようにはしないと思っているが魔道具はポンポン出している俺。
「お待ちください、アーサーさま」
時間があったし、街に行く用事もあったし、暇だったし、思い立ったが吉日ということでベラに一言断りを入れて行こうとするがベラに呆気なく止められた。
「そんな軽い感じで行けるわけがありません」
「王都じゃないからいいかなって」
「確かに王都よりかは安全ですが、それでアーサーさまがお一人でお出かけしていいわけではありません」
「分かってるよ。だからベラを誘おうと思ってたんだ」
「本当ですか?」
「本当だよ。約束だからね。さすがにベラを悲しませることだけはしないよ」
「……それにしては危ないことばかりしていますが」
別に危ないわけではないんだよ? 全能を持っているんだから。でも全能を持っているのは知られてはいけない。
ただ、ここまで強いと分かっているのなら安全な気がするんだけどなぁ。今の俺が明かしている実力で俺に勝てる奴はそうそういないだろ。
「『狭間の指輪』で変身されるおつもりですか?」
「そうだよ。でも街で友達になったルーシーお姉ちゃんくらいの人たちと遊びたいから、外見を変えるだけだね」
「かしこまりました。では私は『リアルタイムマップ』でアーサーさまをお守りしておきます」
「いやいや、ベラを誘ったんだから一緒に来てもらわないと」
「……では、少し離れたところでお守りしておきます」
「ううん、違うよ? ベラは分かっているよね? 僕が何を言いたいのか」
ベラは分かる人に分かるように嫌な顔をした。
魔道具『狭間の指輪』はどんな姿にでも変身できて、ルーシー姉さんくらいの年齢と遊びに行くということはどういうことか分かるはずだ。
「……何のことだか分かりません」
「本当に分かっていないの? 分かっているのなら正直に言ってほしいなぁ」
「……子供の姿は勘弁してください」
「やっぱり分かってたんだ。それなら、分かっているよね?」
俺はベラの子供姿というか、ベラが子供を演じている姿が見たいからこうして言っている。
「……見たいのですか? 成人した私が子供の真似事をするところを」
「見たい! 僕はベラの色々な姿を見たいって思っているよ! ほら、ベラが僕のどんな姿を見ても興奮するってことと同じだよ」
「アーサーさまは私の色々な姿を見て、興奮するのですか?」
「そんな感じかな。ベラの色々な側面を見れたらそれだけベラのことを知れているからね」
俺の言葉を聞いて、少し考えて口を開いたベラ。
「かしこまりました。では私は精一杯子供を演じてみようと思います」
「そんなかたっ苦しい感じじゃなくていいんだよ?」
「……頑張ってみます」
王都で俺とベラとグリーテンで変身した時は、ベラは年を変えているわけではなかったからそれほどでもなかったのだろう。
むしろ俺が上手く演じきれていたからベラに驚かれていたくらいだ。
今回、ベラがそんな感じで子供になるのか、楽しみだな。
ベラの過去は気になるけど、それはベラの口から聞くことであって俺が全能で見るものではない。
何でもかんでも全能に頼ったらすべて俺一人で完結してしまうから、あまり使わないようにはしないと思っているが魔道具はポンポン出している俺。
16
お気に入りに追加
1,868
あなたにおすすめの小説
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
召喚アラサー女~ 自由に生きています!
マツユキ
ファンタジー
異世界に召喚された海藤美奈子32才。召喚されたものの、牢屋行きとなってしまう。
牢から出た美奈子は、冒険者となる。助け、助けられながら信頼できる仲間を得て行く美奈子。地球で大好きだった事もしつつ、異世界でも自由に生きる美奈子
信頼できる仲間と共に、異世界で奮闘する。
初めは一人だった美奈子のの周りには、いつの間にか仲間が集まって行き、家が村に、村が街にとどんどんと大きくなっていくのだった
***
異世界でも元の世界で出来ていた事をやっています。苦手、または気に入らないと言うかたは読まれない方が良いかと思います
かなりの無茶振りと、作者の妄想で出来たあり得ない魔法や設定が出てきます。こちらも抵抗のある方は読まれない方が良いかと思います
流石に異世界でもこのチートはやばくない?
裏おきな
ファンタジー
片桐蓮《かたぎりれん》40歳独身駄目サラリーマンが趣味のリサイクルとレストアの資材集めに解体業者の資材置き場に行ったらまさかの異世界転移してしまった!そこに現れたのが守護神獣になっていた昔飼っていた犬のラクス。
異世界転移で手に入れた無限鍛冶
のチート能力で異世界を生きて行く事になった!
この作品は約1年半前に初めて「なろう」で書いた物を加筆修正して上げていきます。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
加護とスキルでチートな異世界生活
どど
ファンタジー
高校1年生の新崎 玲緒(にいざき れお)が学校からの帰宅中にトラックに跳ねられる!?
目を覚ますと真っ白い世界にいた!
そこにやってきた神様に転生か消滅するかの2択に迫られ転生する!
そんな玲緒のチートな異世界生活が始まる
初めての作品なので誤字脱字、ストーリーぐだぐだが多々あると思いますが気に入って頂けると幸いです
ノベルバ様にも公開しております。
※キャラの名前や街の名前は基本的に私が思いついたやつなので特に意味はありません
転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる