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都市開発本格始動
094:ルーシー姉さんの成長。
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「では私はこれで」
「あっ、ちょっと待ってパスカル」
パスカルが鍛錬に戻ろうとしたが、それをルーシー姉さんが引き留めた。
「どうされましたか?」
「私の鍛錬の成果をアーサーに見せたいから、パスカル協力して」
七聖剣をこうやって使えるのはランスロット家のご令嬢でしかできないな。
俺はしないし、お父上様もお母上様もやらないから必然的にご令嬢だけになる。
「分かりました。何をすればいいでしょうか?」
「私がアーサーを守るから、パスカルはアーサーに攻撃して」
「なるほど。承知しました」
別に俺はいいけど、それは俺がいる必要があるのかと思ってしまう。
いや、ルーシー姉さんが見せたいのはいつもの攻撃的な戦い方ではなく、守る戦い方を覚えたから見せたいということなのだろう。
「アーサーはお姫様気分でいていいわよ」
「それなら攻撃が来そうになっても足がすくんで避けれないってことだね」
「そういうことよ」
これは攻撃する方にも技量を求められるが、そこはパスカルだから問題ない。
「聖鎧!」
ルーシー姉さんは俺がプレゼントした最上位の鎧を装着した。
「聖鎧を使いますか。それなら私も少しは本気を出さなければ失礼でしょうね」
「手加減なんていらないわよ。だって私がアーサーを守りきるんだから」
「それでこそランスロット家のご令嬢です」
何だか俺抜きで盛り上がっているなぁ。
「では参ります」
「いつでも来ていいわ」
ルーシー姉さんは大きな盾も装備して俺の前に立つ。
そして少し距離を取ったパスカルが剣を構えた瞬間には移動しており、俺の真横に移動したパスカルが俺を攻撃しようとしていた。
この速度なら、ディンドランさんとスティードさんならやられていたな。
でもルーシー姉さんはちゃんと反応してパスカルの剣を盾でガードしていた。
「お見事です!」
「っ! まだこんなものじゃないんだから!」
「では飛ばしていきます!」
パスカルが手加減しているとは言え、パスカルの激しい攻撃に何とか食らいつくルーシー姉さん。
今のところ俺に傷一つついていないし、俺は俺でパスカルの本気の殺気を受けてオートカウンターをしないように抑えているところだ。
さすがはパスカルと言ったところで、殺気もきちんと向けているからどこを狙っているのかルーシー姉さんに分かりやすくしているのだろう。
「創剣!」
守りきれない場所から攻撃されようとすれば、創剣で生み出した剣を使って来させないようにしたりと、今までにないルーシー姉さんの戦い方だった。
今までのルーシー姉さんは攻撃こそ最大の防御と言わんばかりの戦い方だったからな。まあその考え方は間違っていないが、それでもどういう心境の変化なのだろうか。
「すごいね! ルーシーお姉ちゃん!」
「はぁ……はぁ……そう、でしょ……?」
聖鎧を解いたルーシー姉さんは汗だくになって俺の称賛に答えた。
「聖鎧の力もありますが、ルーシーさまの戦い方も様になってきましたな」
ルーシー姉さんは俺のことを守り抜いて終わった。パスカルは当然汗一つかいてはいない。
「どうしてルーシーお姉ちゃんは守る戦い方をしているの? 前までは攻める方が好きだって言ってたよね?」
ジャンヌからタオルと水をもらって落ち着いたルーシー姉さんにそう聞いた。
「だって、アーサーを守るために敵を倒してばかりだとアーサーのそばにいられないじゃない」
あー、そういう考え方ね。別に敵を倒してそばにいれば変わらないとは思うが、ルーシー姉さんが騎士としての戦い方を覚えるのに反対なわけではないからな。
「だから安心してアーサー! これからは私がアーサーを守るわ!」
「ルーシーさま、私の仕事を奪わないでくれますか?」
ホントに弟大好きなブラコンな姉だなぁ……そこが可愛いんだけど。
「あっ、ちょっと待ってパスカル」
パスカルが鍛錬に戻ろうとしたが、それをルーシー姉さんが引き留めた。
「どうされましたか?」
「私の鍛錬の成果をアーサーに見せたいから、パスカル協力して」
七聖剣をこうやって使えるのはランスロット家のご令嬢でしかできないな。
俺はしないし、お父上様もお母上様もやらないから必然的にご令嬢だけになる。
「分かりました。何をすればいいでしょうか?」
「私がアーサーを守るから、パスカルはアーサーに攻撃して」
「なるほど。承知しました」
別に俺はいいけど、それは俺がいる必要があるのかと思ってしまう。
いや、ルーシー姉さんが見せたいのはいつもの攻撃的な戦い方ではなく、守る戦い方を覚えたから見せたいということなのだろう。
「アーサーはお姫様気分でいていいわよ」
「それなら攻撃が来そうになっても足がすくんで避けれないってことだね」
「そういうことよ」
これは攻撃する方にも技量を求められるが、そこはパスカルだから問題ない。
「聖鎧!」
ルーシー姉さんは俺がプレゼントした最上位の鎧を装着した。
「聖鎧を使いますか。それなら私も少しは本気を出さなければ失礼でしょうね」
「手加減なんていらないわよ。だって私がアーサーを守りきるんだから」
「それでこそランスロット家のご令嬢です」
何だか俺抜きで盛り上がっているなぁ。
「では参ります」
「いつでも来ていいわ」
ルーシー姉さんは大きな盾も装備して俺の前に立つ。
そして少し距離を取ったパスカルが剣を構えた瞬間には移動しており、俺の真横に移動したパスカルが俺を攻撃しようとしていた。
この速度なら、ディンドランさんとスティードさんならやられていたな。
でもルーシー姉さんはちゃんと反応してパスカルの剣を盾でガードしていた。
「お見事です!」
「っ! まだこんなものじゃないんだから!」
「では飛ばしていきます!」
パスカルが手加減しているとは言え、パスカルの激しい攻撃に何とか食らいつくルーシー姉さん。
今のところ俺に傷一つついていないし、俺は俺でパスカルの本気の殺気を受けてオートカウンターをしないように抑えているところだ。
さすがはパスカルと言ったところで、殺気もきちんと向けているからどこを狙っているのかルーシー姉さんに分かりやすくしているのだろう。
「創剣!」
守りきれない場所から攻撃されようとすれば、創剣で生み出した剣を使って来させないようにしたりと、今までにないルーシー姉さんの戦い方だった。
今までのルーシー姉さんは攻撃こそ最大の防御と言わんばかりの戦い方だったからな。まあその考え方は間違っていないが、それでもどういう心境の変化なのだろうか。
「すごいね! ルーシーお姉ちゃん!」
「はぁ……はぁ……そう、でしょ……?」
聖鎧を解いたルーシー姉さんは汗だくになって俺の称賛に答えた。
「聖鎧の力もありますが、ルーシーさまの戦い方も様になってきましたな」
ルーシー姉さんは俺のことを守り抜いて終わった。パスカルは当然汗一つかいてはいない。
「どうしてルーシーお姉ちゃんは守る戦い方をしているの? 前までは攻める方が好きだって言ってたよね?」
ジャンヌからタオルと水をもらって落ち着いたルーシー姉さんにそう聞いた。
「だって、アーサーを守るために敵を倒してばかりだとアーサーのそばにいられないじゃない」
あー、そういう考え方ね。別に敵を倒してそばにいれば変わらないとは思うが、ルーシー姉さんが騎士としての戦い方を覚えるのに反対なわけではないからな。
「だから安心してアーサー! これからは私がアーサーを守るわ!」
「ルーシーさま、私の仕事を奪わないでくれますか?」
ホントに弟大好きなブラコンな姉だなぁ……そこが可愛いんだけど。
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