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全能の爆誕
015:クーデレ姉の秘密。
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パスカルとの鍛錬が終わって、汗だくになった服を着替えて汗を流すためにベラと共に大浴場に向かう。
「ふぅ……汗をいっぱいかいたなぁ……」
「それだけアーサーさまが努力なされたという証です」
大浴場にはお湯をためる浴槽とお湯や水を出す魔道具があるくらいで、シャワーはない。
こういう時はシャワーだけで流したいところだから、俺がシャワーの魔道具を追加したいところだ。特に珍しくはないのだから追加しても問題ない気がする。
大浴場の前にある脱衣所にたどり着く。
「……ねぇ、ベラ」
「どうなされました」
「僕、一人で入れるよ……?」
「アーサーさまをお一人にさせるわけがありません。水は人を簡単に殺すことができるのですから、そんな危険な場所にアーサーさまをお一人にしません。ずっと」
まあ四歳だから一人で入れるわけがないよな。
生まれた時からお母上様以外ではベラに全裸をさらけ出しているわけだが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいものだ。
そして浴室に向かう時はベラも服を脱ぐからドキドキしてしまうんですよ! みんなこうなの!? どういうことですか!?
俺の横でいつものようにメイド服を脱いでいるベラをあまり見ないようにして、俺も汗だくの服を脱いでかごの中に入れる。
「では入りましょう」
「う、うん……」
ベラに手を引かれて浴室に入る。
ベラの体は、何と言うか完璧なのだ。デカいとか貧相とかそういう言葉は決して誰も言わず、プロポーションが完璧で、美しい体つきをしているから……ヤバい!
メイド服の上からでは分からないほどの体で、それを何回見てもヤバいと思えるほどの妖艶な体つきだからこそ、俺はあまりベラと入りたくはない。
体の一部がヤバいことになっているのを、必死に幻覚魔法で隠しているところだ。
ベラに体を流されてから、ベラにあすなろ抱きをされて入浴する。
直でベラの完璧お乳様を後頭部に当てているのがもう前世だったら一生分の運が尽きていると思うくらいの柔らかさだ。
それが当たり前のようにできるこの地位が怖いよ。今すぐにでも投げうって普通の生活をしたいほどにな。
「ご入浴の後はマッサージをします」
「あー……うーん……」
お風呂に入っているのとベラの柔らかい感触を全身に感じていることで極楽のように感じる。
「アーサーさまが鍛錬でお疲れになられた体を、私が癒して差し上げます。ですので鍛錬を頑張ってください」
「うん……」
「鍛錬が嫌になったとしても、私が付いていますので何もご心配なく。アーサーさまは私がお守りします」
「そう……?」
「はい。アーサーさまが生きていてくれるだけで私は幸せですから。アーサーさまはご安心ください」
「うーん……」
ベラは俺を洗脳とかそういう類で落としに来ているのか?
もし本当にイヤになった時にこんなことを言われたら堕ちてしまうぞ。そしてベラに依存してしまうまである。
でも俺はそんなことにはならないし、最終手段として取っておく。
ベラの落としに来ている攻撃を辛うじて受け流していると、ふと脱衣所に人が入ってきたことに気が付いた。
最初は俺の服を持ってきた人かと思ったが、例のあれだと理解した。
「……ネズミが、いるようですね」
それをベラが気が付いているようだが、ここを動こうとはしなかった。
ベラが例のあれを気が付いているのかどうかは分からないが、何となく察しているような感じはする。
俺としては別に気にしないけど、それをするせいで俺と喋れないのじゃないかと思っていますよ、シルヴィー姉さん。
俺はベラの極楽空間を堪能しつつ、俺の汗だくの服を持っていった人、エルザを千里眼を使って見る。
必死にバレないようにしながら屋敷を駆け巡るエルザがこんなことをしているのは二つしか考えられず、自分が何か利用するか、仕えているシルヴィー姉さんに命令されている二つしかない。
まあ泣きそうになりながらも運んでいるエルザを見れば、シルヴィー姉さんが命令した以外にない。
「シルヴィーさまぁ! 持ってきましたよ~!」
誰にもバレないように運ぶエルザを見て可哀想だなとは思うが、何かに隠して歩くとか、工夫をすればそんな極限状態になることはないのにと思ってしまう。
自身のアホさで自分自身を苦しめているのを見ると、何だかイジメたくなる気持ちが芽生えてしまう。
イジメるというか、いじる? まあそんなことはたぶんしないと思うからいいけど。
シルヴィー姉さんの部屋にたどり着き、駆け込むようにシルヴィー姉さんの部屋に入るエルザ。
「そう。ありがとう」
そんなエルザをいつもの表情で迎えるシルヴィー姉さん。
それを俺にもできればいいが、そういうわけにはいかないらしい。
「これがアーサーさまの脱ぎたてで汗だくの服ですよ!」
「ん」
俺の服を見た瞬間に少しだけ呼吸を荒くなったシルヴィー姉さん。
「それでぇ……報酬は……」
「ここにある。早く」
「はい!」
シルヴィー姉さんは自身のお小遣いから今回の報酬を出したようだ。
今のところ俺はお小遣いをもらっていないが、シルヴィー姉さんとルーシー姉さんは貰っているようだ。
「すごく緊張する仕事ですけどこれだけもらえるのならいつでも言ってくださいね!」
そしてエルザに渡した報酬は、エルザにとっては大金だがシルヴィー姉さんのお小遣い額を考えればはした金に過ぎない。
でもお小遣いをもらっても姉さんたちは何を買っているんだろ。服とかか? 俺はお小遣いをもらったとしても自分でどうにかできるから何も買わないだろうなぁ。
「またお願いする。下がって」
「はーい!」
エルザを下がらせたシルヴィー姉さんはベッドの上に置かれている俺の汗だくの服をジッと見つめる。
ベッドの上に座ってからベッドの真ん中に俺の服を置き直す。
ぶっちゃけ汗だくだからあまり触られたくないし、これから行われることをされたくもない。
今までは俺が着ていただけの服だったから、特に気にしていなかったけどやはり今回ばかりは少し気になるところだ。
ジッと俺の服を見つめていたシルヴィー姉さんは、俺の服に倒れ込んで顔を汗だくの服に突っ込んだ。
するとシルヴィー姉さんの体はビクビクさせており、すごく深呼吸をして、さらには顔をこすりつけている。
これは今回だけではなく、こうしてシルヴィー姉さんは俺の服をこっそりと持ってきては、俺の服のにおいをかいでいるのだ。
そんなことができるのに俺とあまり会話できないってどういうことだよ! いやこれをしているから気まずくなっているんだろ!?
「ふへぇ……」
何だよそのふにゃけた顔は。俺が寝ている時に見せている顔以上の顔をしているぞ。
別に俺は気にしないから構わないし、これをして何食わぬ顔で来ても俺も何食わぬ顔をするのだが、シルヴィー姉さんはかなり拗れている気がする。
俺と面と向かって会話できないからこういう行動に出ているわけなのだろうが、その行動にハマっているような気がする。
これをどうやって当たり前のように会話できるようにするんだよ。
……ていうか、かなり顔をにやけさせながら俺のにおいをかいでいるなシルヴィー姉さん。
「……いい匂い……!」
いい、匂いなのか……? 俺は特に感じないのだが、シルヴィー姉さんが思い込んでいるだけなのだろうか。
「ねぇ、ベラー……」
「はい。もう上がりますか?」
「僕のにおいっていい匂いー?」
「それはもうとてつもなくいい匂いです。どんな甘い匂いよりも甘く感じます」
「そうなんだぁ……」
あれ、これってもしかしなくても欠陥全能のせいで無意識に俺の体臭がそうなっているのか……?
それってシルヴィー姉さんのせいとかじゃなくて、俺のせいでもあるのか……?
……あぁ、もう何も考えないようにしよ。どうしようもないしな! この体臭をどうにかするのは無理ですね!
ハァ、どうしよ。
「ふぅ……汗をいっぱいかいたなぁ……」
「それだけアーサーさまが努力なされたという証です」
大浴場にはお湯をためる浴槽とお湯や水を出す魔道具があるくらいで、シャワーはない。
こういう時はシャワーだけで流したいところだから、俺がシャワーの魔道具を追加したいところだ。特に珍しくはないのだから追加しても問題ない気がする。
大浴場の前にある脱衣所にたどり着く。
「……ねぇ、ベラ」
「どうなされました」
「僕、一人で入れるよ……?」
「アーサーさまをお一人にさせるわけがありません。水は人を簡単に殺すことができるのですから、そんな危険な場所にアーサーさまをお一人にしません。ずっと」
まあ四歳だから一人で入れるわけがないよな。
生まれた時からお母上様以外ではベラに全裸をさらけ出しているわけだが、それでも恥ずかしいものは恥ずかしいものだ。
そして浴室に向かう時はベラも服を脱ぐからドキドキしてしまうんですよ! みんなこうなの!? どういうことですか!?
俺の横でいつものようにメイド服を脱いでいるベラをあまり見ないようにして、俺も汗だくの服を脱いでかごの中に入れる。
「では入りましょう」
「う、うん……」
ベラに手を引かれて浴室に入る。
ベラの体は、何と言うか完璧なのだ。デカいとか貧相とかそういう言葉は決して誰も言わず、プロポーションが完璧で、美しい体つきをしているから……ヤバい!
メイド服の上からでは分からないほどの体で、それを何回見てもヤバいと思えるほどの妖艶な体つきだからこそ、俺はあまりベラと入りたくはない。
体の一部がヤバいことになっているのを、必死に幻覚魔法で隠しているところだ。
ベラに体を流されてから、ベラにあすなろ抱きをされて入浴する。
直でベラの完璧お乳様を後頭部に当てているのがもう前世だったら一生分の運が尽きていると思うくらいの柔らかさだ。
それが当たり前のようにできるこの地位が怖いよ。今すぐにでも投げうって普通の生活をしたいほどにな。
「ご入浴の後はマッサージをします」
「あー……うーん……」
お風呂に入っているのとベラの柔らかい感触を全身に感じていることで極楽のように感じる。
「アーサーさまが鍛錬でお疲れになられた体を、私が癒して差し上げます。ですので鍛錬を頑張ってください」
「うん……」
「鍛錬が嫌になったとしても、私が付いていますので何もご心配なく。アーサーさまは私がお守りします」
「そう……?」
「はい。アーサーさまが生きていてくれるだけで私は幸せですから。アーサーさまはご安心ください」
「うーん……」
ベラは俺を洗脳とかそういう類で落としに来ているのか?
もし本当にイヤになった時にこんなことを言われたら堕ちてしまうぞ。そしてベラに依存してしまうまである。
でも俺はそんなことにはならないし、最終手段として取っておく。
ベラの落としに来ている攻撃を辛うじて受け流していると、ふと脱衣所に人が入ってきたことに気が付いた。
最初は俺の服を持ってきた人かと思ったが、例のあれだと理解した。
「……ネズミが、いるようですね」
それをベラが気が付いているようだが、ここを動こうとはしなかった。
ベラが例のあれを気が付いているのかどうかは分からないが、何となく察しているような感じはする。
俺としては別に気にしないけど、それをするせいで俺と喋れないのじゃないかと思っていますよ、シルヴィー姉さん。
俺はベラの極楽空間を堪能しつつ、俺の汗だくの服を持っていった人、エルザを千里眼を使って見る。
必死にバレないようにしながら屋敷を駆け巡るエルザがこんなことをしているのは二つしか考えられず、自分が何か利用するか、仕えているシルヴィー姉さんに命令されている二つしかない。
まあ泣きそうになりながらも運んでいるエルザを見れば、シルヴィー姉さんが命令した以外にない。
「シルヴィーさまぁ! 持ってきましたよ~!」
誰にもバレないように運ぶエルザを見て可哀想だなとは思うが、何かに隠して歩くとか、工夫をすればそんな極限状態になることはないのにと思ってしまう。
自身のアホさで自分自身を苦しめているのを見ると、何だかイジメたくなる気持ちが芽生えてしまう。
イジメるというか、いじる? まあそんなことはたぶんしないと思うからいいけど。
シルヴィー姉さんの部屋にたどり着き、駆け込むようにシルヴィー姉さんの部屋に入るエルザ。
「そう。ありがとう」
そんなエルザをいつもの表情で迎えるシルヴィー姉さん。
それを俺にもできればいいが、そういうわけにはいかないらしい。
「これがアーサーさまの脱ぎたてで汗だくの服ですよ!」
「ん」
俺の服を見た瞬間に少しだけ呼吸を荒くなったシルヴィー姉さん。
「それでぇ……報酬は……」
「ここにある。早く」
「はい!」
シルヴィー姉さんは自身のお小遣いから今回の報酬を出したようだ。
今のところ俺はお小遣いをもらっていないが、シルヴィー姉さんとルーシー姉さんは貰っているようだ。
「すごく緊張する仕事ですけどこれだけもらえるのならいつでも言ってくださいね!」
そしてエルザに渡した報酬は、エルザにとっては大金だがシルヴィー姉さんのお小遣い額を考えればはした金に過ぎない。
でもお小遣いをもらっても姉さんたちは何を買っているんだろ。服とかか? 俺はお小遣いをもらったとしても自分でどうにかできるから何も買わないだろうなぁ。
「またお願いする。下がって」
「はーい!」
エルザを下がらせたシルヴィー姉さんはベッドの上に置かれている俺の汗だくの服をジッと見つめる。
ベッドの上に座ってからベッドの真ん中に俺の服を置き直す。
ぶっちゃけ汗だくだからあまり触られたくないし、これから行われることをされたくもない。
今までは俺が着ていただけの服だったから、特に気にしていなかったけどやはり今回ばかりは少し気になるところだ。
ジッと俺の服を見つめていたシルヴィー姉さんは、俺の服に倒れ込んで顔を汗だくの服に突っ込んだ。
するとシルヴィー姉さんの体はビクビクさせており、すごく深呼吸をして、さらには顔をこすりつけている。
これは今回だけではなく、こうしてシルヴィー姉さんは俺の服をこっそりと持ってきては、俺の服のにおいをかいでいるのだ。
そんなことができるのに俺とあまり会話できないってどういうことだよ! いやこれをしているから気まずくなっているんだろ!?
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別に俺は気にしないから構わないし、これをして何食わぬ顔で来ても俺も何食わぬ顔をするのだが、シルヴィー姉さんはかなり拗れている気がする。
俺と面と向かって会話できないからこういう行動に出ているわけなのだろうが、その行動にハマっているような気がする。
これをどうやって当たり前のように会話できるようにするんだよ。
……ていうか、かなり顔をにやけさせながら俺のにおいをかいでいるなシルヴィー姉さん。
「……いい匂い……!」
いい、匂いなのか……? 俺は特に感じないのだが、シルヴィー姉さんが思い込んでいるだけなのだろうか。
「ねぇ、ベラー……」
「はい。もう上がりますか?」
「僕のにおいっていい匂いー?」
「それはもうとてつもなくいい匂いです。どんな甘い匂いよりも甘く感じます」
「そうなんだぁ……」
あれ、これってもしかしなくても欠陥全能のせいで無意識に俺の体臭がそうなっているのか……?
それってシルヴィー姉さんのせいとかじゃなくて、俺のせいでもあるのか……?
……あぁ、もう何も考えないようにしよ。どうしようもないしな! この体臭をどうにかするのは無理ですね!
ハァ、どうしよ。
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2,007
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