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06:出発。
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「本当にもう行くんですか?」
「それはそうよ。だって私は戻らないといけないんだから」
「なら一週間後くらいに行けばいいのでは?」
「早ければ早い方がジャックの夢はたくさん叶うわよ。ほら、準備できているんでしょ」
カフェで騎士団に入ることを決めたら、その直後に行くと言われたが少しは心の準備をさせてほしいと思う。
特に持っていく武具もないから、持っていたカバンに詰めれるだけ詰めて準備はできた。
王都の聖魔騎士団に入団することになったことを両親に伝えたらとても喜んでくれた。
やはり息子が冒険者、しかも成長の可能性が全くない、昇格することがなければ心配だったのだろう。
まあでも夢を捨てろと言われたことを俺は根に持っているから心配しようが特に気にすることはなかった。
でも聖魔騎士団が女性しかいないという事実を受け止めきれていないし、何より俺が受け入れられるのか心配だった。
「あの、男子禁制とかではないんですか?」
「そういうことではないわよ? ただ女性だけしか入団していないだけ。男子禁制でも、ジャックはいれるつもりだけど」
これで行って、ダメですよなんて言われたらもう女性は誰も信じないことにする。
「さ、行くわよ」
「行きますけど……どうやって行くんですか?」
「それはもちろんこの肉体よ」
エヴァさんの胸を軽く叩いた時に揺れてエッチかった。
「でも俺はエヴァさんみたいに走れませんよ」
ここから王都までそれほど近くはないから走って行けと言われても俺はエヴァさんではない。
「だから言ったでしょ、この肉体だって。私がジャックを抱っこして行くのよ」
何だか断りたい気分なのだが、絶対に断れない気がして何も言わない。
「それに、ジャックのスキルがどれくらいのものか知りたいのよ」
「あぁ……了解です」
今までスキルを使ってこなかったからそれは知りたいな。
「今からスキルを使いますね」
「えぇ、お願い」
エヴァさんに向け、女傑降臨を使用する。
「……不思議な感じ。いつもかけてもらっている魔法よりも安心な感じがするわ」
何だか一回目よりもしっくりくる感じがする。
使ったのは二回目だからな。体が慣れてくるのかもしれない。
「思ったけれど、汚れも落ちるから臭いも落ちるのね」
「そうみたいですね。どこまでできるのか分からないですけど」
「それにこれがジャックの想像で幅が広がるのか、それも知りたいわね」
あー、それはあり得そう。二つ目のスキルがそういうスキルだからな。
でも二つ目のスキルまで言うつもりはない。信用できると思ったら言うかもしれないが。
特に意味はないが強いから言わないだけだ。
そう思っていると不意にエヴァさんが俺の胴体と足に腕を持ってきて、お姫様抱っこで抱っこしてきたではないか。
大きな胸が当たっているし、こんなことをされたら男の子として情けない。
「あの、エヴァさん」
「なにかしら?」
「これはやめませんか?」
「どうして?」
「いや……恥ずかしいので」
「いいじゃない、これでも。どうせ誰にも見られないわよ」
「それって――」
俺が言い終える前にエヴァさんは空高く跳んだ。もう今まで見たことがないくらいの高さにいる。鳥よりも上にいるよ。
「これは想像以上に身体能力が上がっているわね」
「ひっ……!」
普通の人がこんな高さまでいきなり来たら怖くて仕方がないのだが。
「エヴァさん……!」
「そうやってしがみついておきなさい」
エヴァさんにしがみつくのでやっとだった。
これもう男女逆じゃない? こんなところを見られても特に恥ずかしくはない。
何故なら、見られるということは下にいるからだ。
「それはそうよ。だって私は戻らないといけないんだから」
「なら一週間後くらいに行けばいいのでは?」
「早ければ早い方がジャックの夢はたくさん叶うわよ。ほら、準備できているんでしょ」
カフェで騎士団に入ることを決めたら、その直後に行くと言われたが少しは心の準備をさせてほしいと思う。
特に持っていく武具もないから、持っていたカバンに詰めれるだけ詰めて準備はできた。
王都の聖魔騎士団に入団することになったことを両親に伝えたらとても喜んでくれた。
やはり息子が冒険者、しかも成長の可能性が全くない、昇格することがなければ心配だったのだろう。
まあでも夢を捨てろと言われたことを俺は根に持っているから心配しようが特に気にすることはなかった。
でも聖魔騎士団が女性しかいないという事実を受け止めきれていないし、何より俺が受け入れられるのか心配だった。
「あの、男子禁制とかではないんですか?」
「そういうことではないわよ? ただ女性だけしか入団していないだけ。男子禁制でも、ジャックはいれるつもりだけど」
これで行って、ダメですよなんて言われたらもう女性は誰も信じないことにする。
「さ、行くわよ」
「行きますけど……どうやって行くんですか?」
「それはもちろんこの肉体よ」
エヴァさんの胸を軽く叩いた時に揺れてエッチかった。
「でも俺はエヴァさんみたいに走れませんよ」
ここから王都までそれほど近くはないから走って行けと言われても俺はエヴァさんではない。
「だから言ったでしょ、この肉体だって。私がジャックを抱っこして行くのよ」
何だか断りたい気分なのだが、絶対に断れない気がして何も言わない。
「それに、ジャックのスキルがどれくらいのものか知りたいのよ」
「あぁ……了解です」
今までスキルを使ってこなかったからそれは知りたいな。
「今からスキルを使いますね」
「えぇ、お願い」
エヴァさんに向け、女傑降臨を使用する。
「……不思議な感じ。いつもかけてもらっている魔法よりも安心な感じがするわ」
何だか一回目よりもしっくりくる感じがする。
使ったのは二回目だからな。体が慣れてくるのかもしれない。
「思ったけれど、汚れも落ちるから臭いも落ちるのね」
「そうみたいですね。どこまでできるのか分からないですけど」
「それにこれがジャックの想像で幅が広がるのか、それも知りたいわね」
あー、それはあり得そう。二つ目のスキルがそういうスキルだからな。
でも二つ目のスキルまで言うつもりはない。信用できると思ったら言うかもしれないが。
特に意味はないが強いから言わないだけだ。
そう思っていると不意にエヴァさんが俺の胴体と足に腕を持ってきて、お姫様抱っこで抱っこしてきたではないか。
大きな胸が当たっているし、こんなことをされたら男の子として情けない。
「あの、エヴァさん」
「なにかしら?」
「これはやめませんか?」
「どうして?」
「いや……恥ずかしいので」
「いいじゃない、これでも。どうせ誰にも見られないわよ」
「それって――」
俺が言い終える前にエヴァさんは空高く跳んだ。もう今まで見たことがないくらいの高さにいる。鳥よりも上にいるよ。
「これは想像以上に身体能力が上がっているわね」
「ひっ……!」
普通の人がこんな高さまでいきなり来たら怖くて仕方がないのだが。
「エヴァさん……!」
「そうやってしがみついておきなさい」
エヴァさんにしがみつくのでやっとだった。
これもう男女逆じゃない? こんなところを見られても特に恥ずかしくはない。
何故なら、見られるということは下にいるからだ。
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