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学園編
第十五話
しおりを挟む更新がとてもとても遅くなりました……!
大変申し訳ありません………
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目を覚ますと、そこは見慣れない天井……
「あれ?……此処どこ?…………痛っ!」
起き上がろうとしたら、物凄く頭が痛いっ!肩が痛いっ!特に左肩は少しでも動かそうとしたら激痛が走る……。痛い……。起き上がるのは無理だな……。
「どうしてこんなに痛いんだっけ……?」
なんでここにいるのがよく思い出せない……
というか此処も何処だろう?見た感じは白いカーテンと白い壁で……
「なんだか学校の保健室みたい……?」
「あら、気付かれましたの?」
白いカーテンが開けられて、美しい美女と美しい男性が現れた。
「ひょっ?!………おっ、オリビア様と………おっ、おっ、王太子殿下っ?!」
ひょえ~~~~!!!なんという美男美女!なんかとてもキラキラしている気がする……!!
「突然ごめんなさいね。体は大丈夫かしら?」
「はい…頭と肩が痛いですが……他は大丈夫です」
「そう………。災難でしたが、怪我が軽くて良かったわ。少し殿下からお話があるのだけれど……よろしいかしら?」
「もっ、勿論です!!あっ、今起き上がります。オリビア様にもこのような格好で失礼しました!!」
そうだよ、身分が天上人の人達なんだから痛くても起き上がらないと!!
「今更起き上がらなくても結構よ。私達がお邪魔しているのだから貴女は大人しくしていなさい!」
「はい……申し訳ありません………」
怒られちゃった…………。
「ふふっ。オリビアは君の事が心配なだけですよ。ちょっと言い方がキツくなっちゃうだけだから気にしないでくださいね。」
ふぉぉぉ~イケメン登場……。
てかオリビア様って所謂ツンデレなのかな?
「でっ、殿下!!そんな事ありませんわ!貴女も勘違いしないでくださいまし!!」
…………真っ赤な顔をしてそっぽ向いてる。
オリビア様めっちゃかわええなぁ。おっぱいも大きいし………羨ましいな~……。
「オリビア様、ありがとうございます。殿下の前でこのような格好は失礼ですが、頭と肩が痛くて起き上がるのが辛かったので、このままの格好で失礼します。」
「構わないですよ。少し貴女に確認したいことがありまして……。早速ですが何故ここにいるか分かりますか?」
「いえ……。ここは何処でしょうか?」
「ここは医務室ですよ。貴女はここにいる前のことは覚えてますか?」
「うぅ~ん……。アラン君と一緒にご飯に行こうとして………。あれ?……申し訳ありません。その後のことが覚えて無いんです。」
本当……何故か頭が痛いのよね。アラン君とお昼行くのに手を繋いだのは覚えてるけど………はて?
「貴女もですか……。何故貴女がここにいるのかというと、貴女はアラン・ゴドウィンと共にお昼へ行こうとしたところ、アリア・エヴリー嬢に呼び止められ、その後何故かエヴリー嬢が貴女を突き飛ばしました。」
「えぇっ?!何故………というかなんで私はそれを覚えて無いのでしょうか……?」
言われても本当覚えてない………なんでなんだろう……?
「貴女が倒れたその直後にアラン殿がキレちゃいまして………魔力暴走が起きたんですよ。その時に多分…なんですが、闇魔法も発動していたみたいでね。恐らくその影響で、その周辺にいた人々の意識がはっきりしないんですよ。貴女はアラン殿の側にいたので顕著に症状が出ていますね。」
なんと……!!アラン君凄いな!!
「闇魔法ってそんな事ができるんですね…」
「闇魔法は使える方が少ないので、まだ詳しくは解明されていませんわ。ある意味光魔法よりも希少価値があるのよ。」
「アラン殿はそこまで闇魔法の適性は多くないんだろう………だけど風魔法に乗せて使えるみたいだから、やり方を覚えれば色々できるようになるだろうな。」
なるほど……………。
王太子様と公爵家のご令嬢に言われるアラン君ハンパない……。アラン君ってモブだよね?
ヒロインの子が言うように何かゲームに出てたのかな?全く記憶ないんだけど………
「とりあえず貴女からも確認したかったから助かりました。……あと少し確認したいことがあるのですが……オリビア、申し訳ないが先に生徒会へ向かっていてくれないか?少し彼女と話したいことがあるんだ……。」
「「えっ?!」」
オリビア様と声がハモっちゃったよ……。
というか……王太子様と話すことなんてないよ~!!怖いよ~!!!そしてオリビア様も凄い怖いんですけど~!!
「ふふっ……大丈夫だよ、オリビア。彼女にはエヴリー嬢について少し確認したい事があるだけだから、可愛いオリビアが心配することは全く無いよ。それに彼女の王子様は他にいるみたいだからね♪」
あっ、甘ーーーーーい!!王太子様の笑顔甘いわ~!オリビア様めっちゃ顔真っ赤になってるし!!
「わっ、分かりましたわ。先に行きますので、人前でそのような事を仰らないでくださいまし!彼女が見ていますわ!」
いえ、私は見ていません。私は置き物ですよ~。
「大丈夫だよ。彼女は今見ていないよ。私の可愛いオリビア、こっちを見て、私の眼を見て。」
はい、私は見ていませんよ~~!砂糖吐きそうだけど見ていませんよ~~!!
「うぅぅ……」
「ふふっ♪本当に可愛いね、私のオリビア。すぐに行くから待っていてね」
ーーーチュッ
「殿下っ!」
ヒョェェェェ!!!チュッって聞こえた!!見たかったな~美男美女のキスシーン
めっちゃ絵になるよね~いいよね~
……うらやましくなんか、ないよ。うん、私もいつかアラン君とラブラブになるし。
ちょっとだけ遠くを見たくなりました。
はっはっはっー………はぁ。
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