12 / 18
学園編
第十一話
しおりを挟む
遅くなって申し訳ありません。
本日は2話更新します。
============================
ーーーーーーーーガヤガヤーーーーーーーー
結構混んでるのね~。
食堂はとても広く、二階席もあるのかな?端っこに階段があるし、テラス席もあるし、窓際の席は太陽の光が差し込んでとても素敵だわ。
……ただ、謎なのが何故とても光が差し込む良い席だろうという窓際席の場所は比較的空いてて……ちょっと席が密集している場所は混んでるのかな?
窓際とかテラスのが普通は真っ先に座りに行くわよね?
「アラン君、何処に座る?」
「何処でも良いよ~。あっちのが空いてるんじゃな~い?」
アラン君が指した場所はやはり日が差し込むテラス席を指している。じゃあと2人で歩き出そうとしたら後ろから声をかけられた。
「あの……突然申し訳ありません。」
後ろを振り向くと、背の高い大人っぽい女性が立っていた。
「はい。何でしょうか?」
「貴女達は1年生ですよね?私は2年の者です。
あの、突然で大変失礼ですが……貴女達のクラスをお伺いしたいんですの……。」
「…?はい、先程入学しました。私のクラスはCクラスです。」
「やっぱり…!突然ごめんなさい。
知らないと思うから声を掛けたのだけど……
実は食堂には暗黙のルールがあるんです。
先ず二階席には行かない方がいいですよ。あそこは王族の方々や高貴な身分の方々がいらっしゃいますから。
あと、日当たりの良い窓際や、テラス席も主にSクラスからBクラスの方々が座るお席という……決まりがあるみたいなの。
だからCクラスの貴女はこちら側のエリアの方が良いと思うわ。」
なんと!そんな決まりがあったのか……。
「ありがとうございます。これからきをつけますわ。」
「いえ、差し出がましいことをしました。是非これからの学園生活を楽しんでくださいね。」
そう言って先輩は立ち去ってしまった。かっこいいなぁ。
でも……何というかチュートリアルの説明してくれる人というか…お助けキャラみたいだったな~。
「アラン君、じゃああっちの席でも良いかな?」
「良いよ~。」
漸く、アラン君とのランチができるよ……。
少し混み合ってるけど4人掛けテーブルが空いていたのでそこに座ると、目の前にアラン君が座ってくれる。
今日はランチメニューにあった洋食のプレートご飯。味はとても美味しい。
「メアリーのクラスはさ…どんな感じだった~?」
「えっ?……皆同じ爵位の家の子が多いからかそんなにかたくならないで、過ごしやすそうなクラスだったよ。」
「そっか~。良かったねぇ。」
ニコニコ笑顔のアラン君可愛いっ!尊い!
背が高くなって男の人になったけどやっぱりアラン君は可愛いわ~!!
「アラン君のクラスは?さっきの王太子様がいたり…凄い人達がいそうだよね。」
「え~王太子殿下?…………クラスの人と話してないから誰がいるか知らないなぁ…。」
あれ?ニコニコアラン君が一瞬で消えちゃった…?
「そっか!まぁ今日は始まったばかりだもんね!これから仲良くなるよ、きっと!!
あっ!この食堂のご飯は美味しいねぇ!」
ちょっと怖くて無理矢理話を逸らしちゃった…。
「そうだね~。でも僕はメアリーが作るご飯も興味あるな~」
「えっ?!………そんなに美味しくないかもよ?」
「でも今は色々作れるようになったんでしょう~?気になるな~♪」
「うぅぅ~……じゃ、じゃあ、今度アラン君に…お弁当作っても良いかな…?」
「本当に~?すっごく楽しみにしてるね~!」
あっ………天に召されそう………。
いやいや!まだ駄目だ!!アラン君とラブラブになる前に召されたら成仏出来ないよ!!
どうしよう………2年ぶりのアラン君がカッコいい&可愛いよぉ!!!尊すぎて拝みたい…!!
「がっ、頑張るね。」
どもってしまったけどなんとか一言伝えると、ニコニコ笑顔のアラン君再び~~可愛い~~!
拝めないから(心の中では拝んでるけど)網膜に焼き付けよう。誰か転生チートでカメラ作ってくれないかな~?このアラン君を収めたい!常に携帯していたい!!
その後はふわふわ気分でアラン君とのご飯を無事に終えて、寮に戻ろうと食堂を出る。
学園内を散策したい気持ちもあるけど…
それよりも私が小さい頃に書いた乙女ゲームのイベントノートが見たい!
「メアリーはさ~小さい頃の僕との約束、覚えてるんだよね~?」
「えっ?アラン君のお嫁さんになる条件のこと?期限のこと?どっちも勿論覚えてるよ。」
「そっか~……。あれから10年は経ったけど……気持ちは変わらない?」
「勿論!!私、まだ諦めて無いよ!私アラン君が好きだよ!」
10年経つが諦めてない!まだ……おっぱいは育って無いけど……でも後3年あるからちょっとは育つはず!!
「ふぅ~ん。そうなんだ~。メアリーは僕のことそんなに好きなんだぁ~♪」
「へっ?……あっ!あの、ちが…わないけども、あのっ……………忘れてください……。」
恥ずかしい~!!!!!!!
勢いよく告白しちゃったよ……。誰もいないから良かったけど……いや、良くないよね。恥ずかしいわ!!
「ふっ……ふふふっ……。ごめん、メアリー。そんなに真っ赤になって……ふふっ」
「そんなに笑わないで~……うぅ…。
……勢いで言っちゃったけど、10年前から私の気持ちは変わってないよ。ずっと大好きだよ。まだ……色々と育って無いけど……諦めてないからね!」
「そっか……。」
「そうなんです!決意表明みたいなだけだから!まだ答えはいらないから!」
言ってからちょっと後悔が………。怖くなってアラン君の顔が見えないので、アラン君よりも先に歩いて行く。
この時、後ろを振り返れば柱の陰から見ている人物に気づけただろうが、リリメアールとアランは気付かず寮迄の道を歩いて行くーーーーーーー。
本日は2話更新します。
============================
ーーーーーーーーガヤガヤーーーーーーーー
結構混んでるのね~。
食堂はとても広く、二階席もあるのかな?端っこに階段があるし、テラス席もあるし、窓際の席は太陽の光が差し込んでとても素敵だわ。
……ただ、謎なのが何故とても光が差し込む良い席だろうという窓際席の場所は比較的空いてて……ちょっと席が密集している場所は混んでるのかな?
窓際とかテラスのが普通は真っ先に座りに行くわよね?
「アラン君、何処に座る?」
「何処でも良いよ~。あっちのが空いてるんじゃな~い?」
アラン君が指した場所はやはり日が差し込むテラス席を指している。じゃあと2人で歩き出そうとしたら後ろから声をかけられた。
「あの……突然申し訳ありません。」
後ろを振り向くと、背の高い大人っぽい女性が立っていた。
「はい。何でしょうか?」
「貴女達は1年生ですよね?私は2年の者です。
あの、突然で大変失礼ですが……貴女達のクラスをお伺いしたいんですの……。」
「…?はい、先程入学しました。私のクラスはCクラスです。」
「やっぱり…!突然ごめんなさい。
知らないと思うから声を掛けたのだけど……
実は食堂には暗黙のルールがあるんです。
先ず二階席には行かない方がいいですよ。あそこは王族の方々や高貴な身分の方々がいらっしゃいますから。
あと、日当たりの良い窓際や、テラス席も主にSクラスからBクラスの方々が座るお席という……決まりがあるみたいなの。
だからCクラスの貴女はこちら側のエリアの方が良いと思うわ。」
なんと!そんな決まりがあったのか……。
「ありがとうございます。これからきをつけますわ。」
「いえ、差し出がましいことをしました。是非これからの学園生活を楽しんでくださいね。」
そう言って先輩は立ち去ってしまった。かっこいいなぁ。
でも……何というかチュートリアルの説明してくれる人というか…お助けキャラみたいだったな~。
「アラン君、じゃああっちの席でも良いかな?」
「良いよ~。」
漸く、アラン君とのランチができるよ……。
少し混み合ってるけど4人掛けテーブルが空いていたのでそこに座ると、目の前にアラン君が座ってくれる。
今日はランチメニューにあった洋食のプレートご飯。味はとても美味しい。
「メアリーのクラスはさ…どんな感じだった~?」
「えっ?……皆同じ爵位の家の子が多いからかそんなにかたくならないで、過ごしやすそうなクラスだったよ。」
「そっか~。良かったねぇ。」
ニコニコ笑顔のアラン君可愛いっ!尊い!
背が高くなって男の人になったけどやっぱりアラン君は可愛いわ~!!
「アラン君のクラスは?さっきの王太子様がいたり…凄い人達がいそうだよね。」
「え~王太子殿下?…………クラスの人と話してないから誰がいるか知らないなぁ…。」
あれ?ニコニコアラン君が一瞬で消えちゃった…?
「そっか!まぁ今日は始まったばかりだもんね!これから仲良くなるよ、きっと!!
あっ!この食堂のご飯は美味しいねぇ!」
ちょっと怖くて無理矢理話を逸らしちゃった…。
「そうだね~。でも僕はメアリーが作るご飯も興味あるな~」
「えっ?!………そんなに美味しくないかもよ?」
「でも今は色々作れるようになったんでしょう~?気になるな~♪」
「うぅぅ~……じゃ、じゃあ、今度アラン君に…お弁当作っても良いかな…?」
「本当に~?すっごく楽しみにしてるね~!」
あっ………天に召されそう………。
いやいや!まだ駄目だ!!アラン君とラブラブになる前に召されたら成仏出来ないよ!!
どうしよう………2年ぶりのアラン君がカッコいい&可愛いよぉ!!!尊すぎて拝みたい…!!
「がっ、頑張るね。」
どもってしまったけどなんとか一言伝えると、ニコニコ笑顔のアラン君再び~~可愛い~~!
拝めないから(心の中では拝んでるけど)網膜に焼き付けよう。誰か転生チートでカメラ作ってくれないかな~?このアラン君を収めたい!常に携帯していたい!!
その後はふわふわ気分でアラン君とのご飯を無事に終えて、寮に戻ろうと食堂を出る。
学園内を散策したい気持ちもあるけど…
それよりも私が小さい頃に書いた乙女ゲームのイベントノートが見たい!
「メアリーはさ~小さい頃の僕との約束、覚えてるんだよね~?」
「えっ?アラン君のお嫁さんになる条件のこと?期限のこと?どっちも勿論覚えてるよ。」
「そっか~……。あれから10年は経ったけど……気持ちは変わらない?」
「勿論!!私、まだ諦めて無いよ!私アラン君が好きだよ!」
10年経つが諦めてない!まだ……おっぱいは育って無いけど……でも後3年あるからちょっとは育つはず!!
「ふぅ~ん。そうなんだ~。メアリーは僕のことそんなに好きなんだぁ~♪」
「へっ?……あっ!あの、ちが…わないけども、あのっ……………忘れてください……。」
恥ずかしい~!!!!!!!
勢いよく告白しちゃったよ……。誰もいないから良かったけど……いや、良くないよね。恥ずかしいわ!!
「ふっ……ふふふっ……。ごめん、メアリー。そんなに真っ赤になって……ふふっ」
「そんなに笑わないで~……うぅ…。
……勢いで言っちゃったけど、10年前から私の気持ちは変わってないよ。ずっと大好きだよ。まだ……色々と育って無いけど……諦めてないからね!」
「そっか……。」
「そうなんです!決意表明みたいなだけだから!まだ答えはいらないから!」
言ってからちょっと後悔が………。怖くなってアラン君の顔が見えないので、アラン君よりも先に歩いて行く。
この時、後ろを振り返れば柱の陰から見ている人物に気づけただろうが、リリメアールとアランは気付かず寮迄の道を歩いて行くーーーーーーー。
22
お気に入りに追加
3,310
あなたにおすすめの小説

【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。

【完結済】けもみみ悪役令嬢は婚約回避する。~前世の推しを諦める決意をしたのに運命の番なんて~
降魔 鬼灯
恋愛
前世嵌まった乙女ゲーム『あなたに天上の音を』の世界で、もふもふの白い虎耳がご自慢の侯爵令嬢アンドレア・サンダーウッドに生まれ変わった。 しかし、彼女は、ざまあされる悪役令嬢だった。 前世の推しのクロード殿下との婚約を回避して、ざまあされる運命から逃れたい。 でも、獣人に生まれ変わって初めてわかった真実。それは、クロード殿下が自分の運命の番だということで…。 このままでは、クロード殿下が好きすぎてゲーム以上にヤバいキャラになりそう。 アンドレアは煩悩と本能に打ち勝てるのか? もふもふをもふりたいのに、クロード殿下に1日三回ブラッシングされもふりたおされるアンドレア。 アンドレアは気付いていませんがクロード殿下に溺愛されてます。 完結済み。1日二回ずつ更新予定です。

私はモブ嬢
愛莉
恋愛
レイン・ラグナードは思い出した。
この世界は前世で攻略したゲーム「煌めく世界であなたと」の世界だと!
私はなんと!モブだった!!
生徒Aという役もない存在。
可愛いヒロインでも麗しい悪役令嬢でもない。。
ヒロインと悪役令嬢は今日も元気に喧嘩をしておられます。
遠目でお二人を眺める私の隣には何故貴方がいらっしゃるの?第二王子。。
ちょ!私はモブなの!巻き込まないでぇ!!!!!

「君を愛するつもりはない」と言ったら、泣いて喜ばれた
菱田もな
恋愛
完璧令嬢と名高い公爵家の一人娘シャーロットとの婚約が決まった第二皇子オズワルド。しかし、これは政略結婚で、婚約にもシャーロット自身にも全く興味がない。初めての顔合わせの場で「悪いが、君を愛するつもりはない」とはっきり告げたオズワルドに、シャーロットはなぜか歓喜の涙を浮かべて…?
※他サイトでも掲載中しております。

転生令嬢の涙 〜泣き虫な悪役令嬢は強気なヒロインと張り合えないので代わりに王子様が罠を仕掛けます〜
矢口愛留
恋愛
【タイトル変えました】
公爵令嬢エミリア・ブラウンは、突然前世の記憶を思い出す。
この世界は前世で読んだ小説の世界で、泣き虫の日本人だった私はエミリアに転生していたのだ。
小説によるとエミリアは悪役令嬢で、婚約者である王太子ラインハルトをヒロインのプリシラに奪われて嫉妬し、悪行の限りを尽くした挙句に断罪される運命なのである。
だが、記憶が蘇ったことで、エミリアは悪役令嬢らしからぬ泣き虫っぷりを発揮し、周囲を翻弄する。
どうしてもヒロインを排斥できないエミリアに代わって、実はエミリアを溺愛していた王子と、その側近がヒロインに罠を仕掛けていく。
それに気づかず小説通りに王子を籠絡しようとするヒロインと、その涙で全てをかき乱してしまう悪役令嬢と、間に挟まれる王子様の学園生活、その意外な結末とは――?
*異世界ものということで、文化や文明度の設定が緩めですがご容赦下さい。
*「小説家になろう」様、「カクヨム」様にも掲載しています。

思い出してしまったのです
月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。
妹のルルだけが特別なのはどうして?
婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの?
でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。
愛されないのは当然です。
だって私は…。

この異世界転生の結末は
冬野月子
恋愛
五歳の時に乙女ゲームの世界に悪役令嬢として転生したと気付いたアンジェリーヌ。
一体、自分に待ち受けているのはどんな結末なのだろう?
※「小説家になろう」にも投稿しています。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる