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学園編
第十話
しおりを挟む沢山のコメントありがとうございます。
なかなか返事が追いついてなくて申し訳ありません…!
ゆっくりですが返していきますので少々お待ちください…!!
============================
「ーーーーさて、今日は初日なのでここまでとします。お昼は食堂も使用可なのでご自由にどうぞ。あっ、魔法演習場は充分に気をつけてくださいね~流れ弾当たると大変なので~」
なんか不穏な事を言いながら先生退出しちゃったけど……流れ弾って何??説明無し??
まぁ…とりあえず終わったー!!アラン君とお昼ごはん~♪
なんか今日はガイダンス?みたいなのだけだったけど……やっぱり初日は疲れるね~。
片付けってほどでも無いけど、忘れ物が無いようにチェックして、前にいるエイダ様にご挨拶を……
「リリメアール様、お疲れ様でした。宜しければこれからご一緒に食堂まで行きませんか?」
「えっ?!……えーと…。」
挨拶よりも先に誘われちゃった……。どうしよう……。正直誘ってもらえたのは嬉しい。同年代の女友達がいないから……でもアラン君とも一緒にごはん食べたい。
どうしようかと悩んでいると、
「もしかしてどなたかとお約束していましたか?」
「実は……おっ、幼なじみの方とお昼をご一緒しようと約束していまして……」
「まぁ……そうでしたの。先約があるなら仕方ありませんわ。私とは今度ご一緒させてください。…今度、その幼なじみの方をご紹介してくださいね♪」
「えっ?!……はい、必ず!エイダ様、誘って頂いたのに申し訳ありません。今度は是非ご一緒してください!それではまた明日、よろしくお願いします!」
「えぇ、また明日。」
エイダ様優しいわ~!おっぱい大きくても許せる!
さて、遅くなっちゃったけどアラン君を迎えに行きましょう♪
食堂の食事は何があるかな~?
***
うぅぅ……AクラスとSクラスは少し離れた場所にあるけど……そのフロアに足を踏み入れると緊張するわ……。
Aクラスは公爵家、侯爵家、伯爵家以上の身分の高い方々がいらっしゃるクラス……。
Sクラスには更に高い身分の王太子様がいらっしゃるから余計に緊張する……。
特に王太子様なんてゲームの攻略対象者だから近づきたく無いわ~~~。
あっ!Sクラスの授業も終わったのかな?人が出てきた!
こっそり後ろ扉から覗くと………アラン君発見♪
やっぱりアラン君も窓際後ろだね。
ちょっと控えめに手を振ると、アラン君も気付いてくれたみたいでこっちに……って痛っ!
「きゃあ!」
「おっと……大丈夫?」
「大丈夫…です。……って王太子殿下?!」
肩口に衝撃があって転びそうになったところを抱きとめて頂いた方が王太子様なんて…すっごい少女漫画みたい☆
……はい。現実逃避でした……。
「おっ、王太子殿下、申し訳ありません!」
「いえいえ。こちらこそ前をよく見ていなくて失礼しました。お怪我はありませんか?」
ひやぁ~……金髪のサラサラヘアー、青い瞳、中性的の様な…でも男らしさも感じられる美しいお顔………。流石…王子様……笑顔が更に眩しいですね……。
「わっ、私は大丈夫です。………なので…あの……お手を……」
実は王太子様はまだ手を離してくれてません…。私の肩を抱きしめるようにしているので……なんか王太子様に抱きしめられている形で止まっています……。キラキライケメンが目の前すぎて辛い……。
「ねぇ……何やっての~?」
「ひえっ!!……アラン君……!」
びっくりして振り返ると、腕を組んでいるアラン君がいつの間にか側にいたけど………あれ?怒ってる?なんかいつもより低い声だし……
「これはこれは……ふふっ。
何もしていませんよ。私がこちらの女性にぶつかってしまっただけですから。」
そっと手を離してくださり、慌てて王太子様と距離をとり、頭を深く下げる。……今更かもしれないけど…。
「おっ、王太子殿下、ご無礼をして大変失礼いたしました。」
ヒェェェェ!王太子様なんて本来なら雲の上の人、天上人ですよ!!"無礼者!!"って怒鳴られても文句言えませんよ………。
「気にしないでください。先程も言いましたが、私がぶつかってしまっただけですから。
頭を上げてください。そしてよければお名前をお伺いしても?」
「はっ、はい!ワッ私はシグニワ子爵家三女、リリメアールと申します。」
「ありがとう。これから同じ学園で学ぶ者としてよろしく頼むよ。…ちなみにこちらの騎士の方のお名前も伺ってもよろしいかな?」
王太子様はアラン君の方へ…とてもいい笑顔で聞いています……。何故だろう…ちょっと怖い笑顔……な気がする。キラキラ笑顔なんだけど……?
「……私はアラン・ゴドウィンと申します。王太子殿下にご挨拶が出来ることにとても嬉しく思います。」
ちょっとびっくり。アラン君のすごい丁寧な挨拶とお辞儀。いつもゆるふわ系だから……まぁ確かにいつもの感じで王太子様には挨拶出来ないか。
「そんなに堅苦しくしないでください。アラン殿とは3年間同じクラスなんですから。是非これからもよろしくお願いしますね。」
やはりちょっと怖い…失礼、とても素敵な笑顔で王太子様はアラン君にむけています。
アラン君も(糸目だけど)若干キリッとした表情で王太子様に向き合っています……。凄い。私は逃げ出したい。周りの視線が痛い。
「引き止めてしまって申し訳ない。ではアラン殿、リリメアール嬢もまた明日。」
良かった……。私達から逃げ出すのは失礼にあたるから……王太子様が去る迄の時間はほんの数分だと思うけど……えらく疲れた。
キラキラ笑顔で去っていく王太子様……同じ制服のはずなのにやはり一般人には見えないからオーラがあるのかな?
「アラン君、ごめんね。お腹空いたし食堂にいこっか!」
「………うん。」
おや?アラン君も突然の王太子様出現で疲れたのかな??
これは後で私が癒してあげないと!!うふふ♪
ハプニングがあり、とても疲れたけど気を取り直してアラン君と一緒に食堂へ向かうことしました。
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