モブに転生したので前世の好みで選んだモブに求婚しても良いよね?

狗沙萌稚

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学園編

第七話

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ありがとうございます!!
なんかびっくりです…!これからもよろしくお願いします!


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ーーーーー王立学園、正式にはトラディス王国王立学園。乙女ゲームの舞台となっている学園である。

制服もあって、まさに乙女ゲーム!っていう感じの赤いチェックの膝下まであるワンピースタイプに、紺色の大きなリボンとセーラー襟が付いてて可愛いと思う。貴族だから足が見えないように黒のタイツも着用してるし……

うん、可愛いね。
私、リリメアールは16歳になりました。
明るい茶髪は腰まで伸びてハーフアップで纏めてあり、早くに寝ることを小さい頃から習慣化して、フルーツ類や好き嫌いせず野菜も食べているからお肌もツヤモチ!
ウエストもくびれてるし、お尻もプリッとしているわ!

可愛い幼女から可愛い系の少女になったと思う!

ただ………おっぱいだけは育たなかったのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!


どうしてだろう………鶏肉とか牛乳とかも欠かさずに飲んでいるのに……
多分Bカップくらいにしかなってない……背丈も158センチしかないし………

これから伸びるかしら……というかおっぱい大きくなってくれないと困るのよぉぉぉ!!

でもまだ3年間は猶予があるわ……!その間にせめてもう少し…おっぱいが大きくなるようにしないと……

「それ(胸)以外は結構いい感じだと思うんだけどな~」


思わず溜め息を吐きたくなるけど……
今日は入学式!そしてアラン君に久しぶりに会える日!!溜め息なんて吐いてちゃ駄目だわ!!


この学園は全寮制なので、今日の私は女子寮から、アラン君は男子寮から学園へ向かう。
この学園は流石王立学園なだけあってとても広大な面積……。男子寮と女子寮はがあってはいけないので東西の位置にある。
その中間に学園があるからアラン君とは学園の門で待ち合わせです。

なんか待ち合わせってデートみたいでワクワクする~♪

「アラン君と逢うのも2年振りだわ~!」

アラン君はお義父様と一緒に諸外国へ勉強を兼ねて旅?に出てしまったので2年間逢ってないのよぉぉぉぉ!!もぅ凄く寂しかった……。


「メアリー久しぶり~。」

「あっ、アラン君…!!久しぶり………ね?!」


あの…アラン君…ですよね…?えっ?!

「2年ぶりだよね~?………どうかしたの~?」

「アラン君……凄く…凄く身長が伸びたね…」

アラン君……背丈が私の30センチは高いんじゃなかろうか?しかもなんか身体つきも逞しくなっているような……

「そうかな~?メアリーがなんかちっちゃくなったんじゃない~?」

「いやいや、アラン君が大きくなったんだよ!」

「そうかな~?」

う~ん?って顔しているアラン君はめっちゃ可愛いぃぃぃぃ!!けど……アラン君がこんなにカッコよくなってしまうとは……。

今も門辺りで話している私達をチラチラと見ている女性陣が…!!
これは……ウカウカしていられないかもしれない……!!

「何か要らない心配をしてそうだけど~とりあえずそろそろ入学式に向かうよ~」

ーーーーパシッ

「はわぁぁぁ……」

手を……手を繋いでいらっしゃいますぅぅぅぅ
あれ?これは夢かしら?………ほっぺつねると痛いので現実ですねー。

「ふふっ……相変わらずメアリーは見ていて飽きないねぇ~」

「きょ、恐縮です…。」

意味不明な受け答えしちゃったよ。2年ぶりなのに笑いのツボをまた刺激しちゃったよ……。

……はて、何か忘れているような……?



「きゃっ!!…いったぁ~い!!」


んっ?なんか甲高い声が後ろの方で……
振り向くと、ピンクっぽい髪色の愛らしい女の子が門近くで蹲っているのが見える……
先程の言葉から察するに転んだのかな?

「大丈夫かい?」

「あっ、ありがとうございますぅ~!」

手を差し出したのはなんと王太子様!!
一介の女子生徒に手を差し出して立たせてあげるなんて……!!

「気をつけてね。それじゃ先を急ぐから失礼するよ。」

颯爽と立ち去る王太子様を目を潤わせながら見送る女子生徒……。
忘れてた……これってゲームの王太子様ルート時の出会いイベントだ…!!

ヒロインっぽい女子生徒…ピンクっぽい髪が腰まで伸びていてサラサラストレートヘアー……羨ましい。
身長は多分だけど165センチ未満くらい?私よりも背が高くてスレンダー体型だな……。うん、ぶっちゃけると胸が無い。
でも目がぱっちり二重で綺麗なエメラルドグリーン……完璧な美少女!!
確かにヒロインっぽい見た目だわ。


……なんだけど、なんとなくあのヒロインっぽい子は記憶有りな気がする。何故なら王太子様に手を貸してもらう時、ニヤニヤしていたから。チラッとだけど確かにニヤニヤしてた。


「メアリー?どうかした~?」

「あっ、ううん。なんでもないよ……行こっか!」


…気になるけど……私はアラン君と一緒にラブラブな学園生活が出来たら良い。そこが脅かされないならとりあえず私は大人しくしていよう………。


ちょっと今後が不安になりながらもアラン君と一緒に入学式へ向かった。







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