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幼少期
第二話
しおりを挟む平和な日々だなぁ~♪
はい!可愛いぷにぷにロリっ子のリリメアールちゃんです☆今日も元気です♪
……うぅぅ……ごめんなさい。
ちょっと自分が可愛くなっているのが嬉しくってはっちゃけてます。前世の記憶があるとちょっとイタイ子にしかなれない……。
前世を思い出してから数日、最初はざっくりとしか思い出せなかったけどたま~に"懐かしい"という感覚と共に色々と思い出せることが増えてきたみたい。
忘れないように思い出したことはなるべくノートに書き連ねてみると、大体の王子イベントに関しては思い出せたかな?
あとは日本の事も少しずつ思い出せた…と思う。
まぁ思い出せたとしても、この世界は日本が作った乙女ゲームの世界だからか結構進んでいるのよね~。建物とか洋服は中世ヨーロッパ風なのに……。
化学のところが魔法に変わっているくらいで、カレーとかもある。……異世界醍醐味の俺tueee!が出来ない……。後は魔法チートが有れば良いんだけど……多分普通なんだろうな……フッ。まぁ普通が1番ね。分かってはいたけど。
さて、今日はお父様の元に最近お気に入りの商家の方々が来る日です!無駄遣いしなければ良いんだけど……。
もう少し大きくなったら一緒に選んだりできるけど、まだ子供だから駄目なんだって~!
買い物とかも一人で出来ないなんて貴族の子供ってつまんなーい!!
近くに同い年の子供がいないから友達もいないし……せめて友達欲しいなぁ~。
お家の中も飽きたからお庭で遊ぼう……。
特にやりたい事もないけど……小さいけど何か新しいのが見つかるかもしれない。
***
「良い天気だなぁ~♪」
そこまで大きな庭ではないけど、そこそこお花やら木があるから四季は楽しめるようになってるみたい。子爵家にしては凄い方だと思う!お父様ありがとう!!
「大きな木があると、登りたくなる衝動があるわよね……」
なんて言う木なんだろう……。とっても大きい立派な木だわ……。前世で山出身で木登りとか得意だったなぁ~。確か……お兄ちゃんがいて、見様見真似で登ってたら降りれなくなったのよね……。
「うふふ。……いざリベンジ!!」
私にかかればこんな木楽勝よ~♪
スルスルと猿のように登ると木の中服辺りまですぐに到着!
見晴らしがいいわ~♪
「ふんふふ~ん♪ふんふ~♪……ってきゃあああ!!」
調子乗りすぎたー!!
まさか足を滑らせてしまうとわー!!
衝撃に備えて目を瞑り、叫ぶと
「「うわぁ!」」
ーーーーードサッ!!
「いたた………ってそんなに痛く…ない?」
恐る恐る目を開けると、地面に衝動した訳ではなく柔らかなクッションのような物の上に落ちたみたい……って!!人の上?!
「………ねぇ。」
「きゃあ!もっ、申し訳ありませんっ!!」
なんと私と同い年くらいの男の子の上に落ちてしまったようで…!!男の子は痛そうに頭をかいていますが………
「あの、お怪我などは……」
「いや、大丈夫……だから早く降りて。」
「ごっ、ごめんなさい~!!」
ああああぁぁぁぁ!!恥ずかしい………!!
急いで男の子の上から降ります…。
「本当に申し訳ありませんでした…。」
「まさか木から落ちてくるとは……とんだじゃじゃ馬だねぇ。……でも怪我が無さそうで良かったねぇ。」
「えっ?…………ッ!!!」
えっ?何この子めっちゃイケメンやぁ……って!!
さっきまでちゃんと顔が見えなかったけど…
「かっ、かっこいい……」
髪の毛はちょっとくらいオレンジ系…ブラウンとは違う……あったかそうな色……目は開いてるか分からない糸目君!!!
ちょ~~可愛い~~!!
「は?」
「あっ、突然、あの、失礼しました!
私、この家の三女、リリメアールと申します。
……貴方のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「……アラン。アラン・ゴドウィンだよ。」
「アラン様……素敵なお名前ですね!」
アラン君って言う名前なんだ~!!名前も可愛いぃぃぃぃ!!!
ちょっとびっくりしてる顔も可愛いぃぃぃぃ!!!
「リリメアール様は…どうして木の上にいたのですか?」
「あっ、お恥ずかしいです……。ちょっとした好奇心で登れるか試してしまい……。
そっ、それよりも!私のことは是非…メアリーと呼んでください♪敬語もいりませんわ!」
「えっ?………でも僕は平民だから……お貴族様にそんな馴れ馴れしくできません。」
「そんな………うぅぅ……」
そんなぁ……せっかく私の推しを体現しているアラン君と仲良くウフフきゃっきゃっしたいのに……。うぅぅ……精神は二十歳過ぎてたけど身体年齢に引きづられるのか……涙が………
「なっ、泣かないでよぉ……。…分かった、普通に話すよ……これでいい?メアリー…」
「ありがとうございますぅぅ!!嬉しいですぅぅぅぅ!!」
………結局涙は溢れてしまい、アラン君を困らせてしまいました……。でも慌てながらでも背中をさすってくれる優しさ……本当に尊い。
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