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4. 変化
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「本当にごめん……」
中央に集まったシルファたちに深く頭を下げる。
「謝ることないわ。まだ敗けと決まったわけではないんだし」
「そうだよ! それにああいうとき動けるのがユート君のいいところだし」
「はい。カッコ良かったです」
三人は俺を励ましてくれるが、その優しさが尚更辛かった。責めてくれた方がまだいいくらいだ。
あの時、俺は薄膜の及ばない靴を使って、相手チームのエリスが発現させた魔法を攻撃した。そこで俺は失格になっていたのだが、その俺がまだ戦うことのできたキーラの薄膜を消してしまったのだ。本来であれば俺たちの反則負けになるところだが、元々落ちていたら薄膜は消えていたわけで、先生方も勝敗を判断しかねているようだった。
そして今、俺たちはその結論を待っているところだった。観客席にいる人たちも意見を交わしているみたいだ。
「だけど、俺が規則を破ったのは事実だ」
「そうね。でもそれで敗けとなるのなら、私は別にそれでもいいと思うわ」
「な、どうして!?」
二人でチームを組んだ時から、シルファが対抗戦にどれだけ思いをかけているのかは知っていた。言葉を聞いたし、行動も見てきた。中だけ先に消える『アイス・ピラー』だって、この日のためにずっと練習してきたものだ。なのに、敗けでいいだなんて……。
「あなたにとって、あの行動が最善だったのでしょう? その結果の敗北なら受け入れるわよ」
「そんな……」
確かにあの時、俺は俺の思う最善の行動をした。けれど間違いなく、チームにとっては最悪の行動だ。俺だけのことならいい。だけど俺の勝手で、皆に迷惑をかけてしまったんだ。
依頼の時もそうだった。俺はチームの一員なのに、まだその意識が足りてなかった……!
拳を強く握る俺に対し、シルファは小さくため息をつくと、銀髪を手で払った。
「それに少なくとも私は、あなたの行動は称賛されこそすれ、非難されるようなものではないと思っているわ。だから堂々としていなさい」
「なっ」
「そうそう。ユート君は自分に厳しすぎだよ。僕なんかもっとひどい失敗をしたのに、許してくれたじゃないか」
シイキがニヤリと笑って言う。あれはまだ挽回できたから。そう返そうとする俺を遮るように、フルルが続いた。
「ユートさん、私たちは誰も、ユートさんが悪いことをしただなんて思ってません。私も、目の前の人を助けようとするユートさんのことは、素敵だと思います。だからもう、自分を責めないでくれませんか?」
「………………」
俺は開きかけた口を閉じると、ふう、と一息ついて体から力を抜いた。
「ありがとう、みんな」
「お礼を言われることじゃないわ」
「うん。逆にお礼を言いたいくらいだよ。魔法があまり使えない僕に代わってとっても頑張ってくれたんだから」
「はい。ユートさん、すごかったです」
三人の言葉に、救われた気分になる。この気持ちも仲間がいてこそだと思うと、余計に心に来るものがあった。
こうまで言ってくれたんだし、俺もこれ以上後悔することはやめよう。どんな結果であれ、受け入れるんだ。
「本当に、甘くなったわね。シルファ」
とそこで、少し離れた場所に立つアクアが声を上げた。見ると、チーム・アクアの四人が俺たちに、いや、シルファに視線を向けていた。その表情は、何かを我慢しているようにも見える。
「なにがなんでも勝ちたいって姿勢のあんたはどこにいっちゃったのかしらね? その時のあんたが今の姿を見たら、怒り狂うんじゃない? 敗けてもいいだなんてさ」
四人の中でまだ余裕がありそうなアクアが噛みついてくる。チーム・アクアの視線を一身に受けたシルファは、ゆっくりと頷いた。
「あなたの言う通りよ、アクア。私は甘くなったわ。きっと過去の私も失望するでしょうね」
「っ……!」
アクアの表情が険しくなる。対してシルファは僅かに、近くで見ないと分からないほど僅かに、憂うような表情を見せた。
「でもね、そのお陰で私は成長できたわ。魔法使いとして、何より人として。過去の私が持ってなかった強さも手に入れた」
「強さ? あんたがそこの男、ユートと組みはじめてから何も変わってないように見えるけど?」
「………………」
シルファは一瞬葛藤するように眉をひそめ、それきり口を閉ざした。やがてアクアは小さく鼻で笑う。
「まあいいわ。聞きたいことは聞いたし、これ以上負け犬は吠えないでおくわ」
「え、まだ勝敗が決まったわけじゃ」
言い終わる前に、フィディー先生が近づいてくるのが見えた。どうやら結果が出たらしい。俺は続きを飲み込むと、祈るような気持ちで先生を見た。
「協議の結果を発表します。チーム・シルファのメンバー、ユートは、チーム・アクアの魔法に薄膜の及ばない靴で干渉し、その時点で失格となりました。その後、失格の身でありながらチーム・アクアのメンバー、キーラの薄膜を消失させました。キーラが脱落していないのならこれは反則行為となり、チーム・シルファの反則負けとなります」
やっぱり反則か……。下を向きそうになった俺の肩を、シルファが軽く叩く。
「顔を上げなさい。まだ続くわよ」
「え?」
でも今、反則負けだって……。
「しかしながら」
「っ!」
「チーム・アクアのメンバー、キーラは、魔力の供給が途絶えた不安定な足場に留まり、自らの危険を顧みず試合を続けようとしました。そして体勢を崩し、落下するに至りました。その時点で、身の安全の確保を怠ったと判断でき、キーラは失格となります。よってユートの行動は反則とはならず、その行動を起こした時には既に決着がついていたことになります」
観客席がどよめいた。気持ちの揺れが、俺にも伝わってくる。
「よってこの試合、チーム・シルファの勝利!」
フィディー先生の宣言とほぼ同時に、歓声と拍手が会場を包んだ。そこでようやく俺も、勝てたという実感が湧いてくる。
「やっぱりね」
シルファと向かい合ったアクアは、力なく笑った。
「アクア、」
「両チーム、礼!」
「ありがとうございました!」
シルファの言葉は途中で切れる。だけど礼をする直前、シルファが口だけを動かしているのが見えた。
頭を上げ、互いに背を向けて歩き出す。ディーネ先生の解説を聞きながら、俺は大きく息を吐いた。
「良かった、本当に良かった……!」
「うんうん、ユート君の優しさを否定するような結果なんて、あっちゃいけないからね」
「本当に良かったです。……でも」
「でも?」
シイキが先を促すと、フルルは曖昧に微笑む。
「何だか不思議です。少し前まで、自分が本戦に出場して、更には勝ってしまうだなんて、全然想像がつきませんでしたから」
「……それは僕もかな。まさか一年生の身でこの場所に立てるとは思ってなかったから」
シイキは苦笑いをやめて真面目な表情になると、シルファに向き直った。
「シルファのお陰だよ。本当にありがとう」
「わ、私も! ありがとうございました!」
「私は大したことしてないわ。あなたたちが成長したからよ」
「そんなことないよ! いや、そりゃ僕たちも成長したと思うけど、成長できたのはシルファのお陰さ!」
「そうですよ! 私も、シルファさんと一緒だったから強くなれたんです!」
「……ありがとう」
誉められ慣れていないのかすぐには返せなかったけど、シルファは二人の言葉を受け止めた。それからすぐ、コホンと咳払いして元の調子に戻る。
「さ、気持ちを切り替えるわよ。シイキとフルルは次の試合まで休むこと。いいわね?」
「は、はい!」
「もう。少しくらい喜んでもいいのに」
「シイキ、返事は?」
「了解でありますリーダー」
返事の時だけキリッとするシイキに、シルファが小さくため息をつく。けれどその表情はどこか柔らかさがあった。
「シルファ、俺はどうしたらいい?」
「ユートは一回戦の他の試合を観てきて。終わったら次の作戦について話すわ」
「分かった。シルファは?」
尋ねると、シルファは一度目を閉じる。
「気持ちを切り替えるために、外の空気を吸ってくるわ」
開いたその目には、何か強い覚悟が宿っているようだった。
中央に集まったシルファたちに深く頭を下げる。
「謝ることないわ。まだ敗けと決まったわけではないんだし」
「そうだよ! それにああいうとき動けるのがユート君のいいところだし」
「はい。カッコ良かったです」
三人は俺を励ましてくれるが、その優しさが尚更辛かった。責めてくれた方がまだいいくらいだ。
あの時、俺は薄膜の及ばない靴を使って、相手チームのエリスが発現させた魔法を攻撃した。そこで俺は失格になっていたのだが、その俺がまだ戦うことのできたキーラの薄膜を消してしまったのだ。本来であれば俺たちの反則負けになるところだが、元々落ちていたら薄膜は消えていたわけで、先生方も勝敗を判断しかねているようだった。
そして今、俺たちはその結論を待っているところだった。観客席にいる人たちも意見を交わしているみたいだ。
「だけど、俺が規則を破ったのは事実だ」
「そうね。でもそれで敗けとなるのなら、私は別にそれでもいいと思うわ」
「な、どうして!?」
二人でチームを組んだ時から、シルファが対抗戦にどれだけ思いをかけているのかは知っていた。言葉を聞いたし、行動も見てきた。中だけ先に消える『アイス・ピラー』だって、この日のためにずっと練習してきたものだ。なのに、敗けでいいだなんて……。
「あなたにとって、あの行動が最善だったのでしょう? その結果の敗北なら受け入れるわよ」
「そんな……」
確かにあの時、俺は俺の思う最善の行動をした。けれど間違いなく、チームにとっては最悪の行動だ。俺だけのことならいい。だけど俺の勝手で、皆に迷惑をかけてしまったんだ。
依頼の時もそうだった。俺はチームの一員なのに、まだその意識が足りてなかった……!
拳を強く握る俺に対し、シルファは小さくため息をつくと、銀髪を手で払った。
「それに少なくとも私は、あなたの行動は称賛されこそすれ、非難されるようなものではないと思っているわ。だから堂々としていなさい」
「なっ」
「そうそう。ユート君は自分に厳しすぎだよ。僕なんかもっとひどい失敗をしたのに、許してくれたじゃないか」
シイキがニヤリと笑って言う。あれはまだ挽回できたから。そう返そうとする俺を遮るように、フルルが続いた。
「ユートさん、私たちは誰も、ユートさんが悪いことをしただなんて思ってません。私も、目の前の人を助けようとするユートさんのことは、素敵だと思います。だからもう、自分を責めないでくれませんか?」
「………………」
俺は開きかけた口を閉じると、ふう、と一息ついて体から力を抜いた。
「ありがとう、みんな」
「お礼を言われることじゃないわ」
「うん。逆にお礼を言いたいくらいだよ。魔法があまり使えない僕に代わってとっても頑張ってくれたんだから」
「はい。ユートさん、すごかったです」
三人の言葉に、救われた気分になる。この気持ちも仲間がいてこそだと思うと、余計に心に来るものがあった。
こうまで言ってくれたんだし、俺もこれ以上後悔することはやめよう。どんな結果であれ、受け入れるんだ。
「本当に、甘くなったわね。シルファ」
とそこで、少し離れた場所に立つアクアが声を上げた。見ると、チーム・アクアの四人が俺たちに、いや、シルファに視線を向けていた。その表情は、何かを我慢しているようにも見える。
「なにがなんでも勝ちたいって姿勢のあんたはどこにいっちゃったのかしらね? その時のあんたが今の姿を見たら、怒り狂うんじゃない? 敗けてもいいだなんてさ」
四人の中でまだ余裕がありそうなアクアが噛みついてくる。チーム・アクアの視線を一身に受けたシルファは、ゆっくりと頷いた。
「あなたの言う通りよ、アクア。私は甘くなったわ。きっと過去の私も失望するでしょうね」
「っ……!」
アクアの表情が険しくなる。対してシルファは僅かに、近くで見ないと分からないほど僅かに、憂うような表情を見せた。
「でもね、そのお陰で私は成長できたわ。魔法使いとして、何より人として。過去の私が持ってなかった強さも手に入れた」
「強さ? あんたがそこの男、ユートと組みはじめてから何も変わってないように見えるけど?」
「………………」
シルファは一瞬葛藤するように眉をひそめ、それきり口を閉ざした。やがてアクアは小さく鼻で笑う。
「まあいいわ。聞きたいことは聞いたし、これ以上負け犬は吠えないでおくわ」
「え、まだ勝敗が決まったわけじゃ」
言い終わる前に、フィディー先生が近づいてくるのが見えた。どうやら結果が出たらしい。俺は続きを飲み込むと、祈るような気持ちで先生を見た。
「協議の結果を発表します。チーム・シルファのメンバー、ユートは、チーム・アクアの魔法に薄膜の及ばない靴で干渉し、その時点で失格となりました。その後、失格の身でありながらチーム・アクアのメンバー、キーラの薄膜を消失させました。キーラが脱落していないのならこれは反則行為となり、チーム・シルファの反則負けとなります」
やっぱり反則か……。下を向きそうになった俺の肩を、シルファが軽く叩く。
「顔を上げなさい。まだ続くわよ」
「え?」
でも今、反則負けだって……。
「しかしながら」
「っ!」
「チーム・アクアのメンバー、キーラは、魔力の供給が途絶えた不安定な足場に留まり、自らの危険を顧みず試合を続けようとしました。そして体勢を崩し、落下するに至りました。その時点で、身の安全の確保を怠ったと判断でき、キーラは失格となります。よってユートの行動は反則とはならず、その行動を起こした時には既に決着がついていたことになります」
観客席がどよめいた。気持ちの揺れが、俺にも伝わってくる。
「よってこの試合、チーム・シルファの勝利!」
フィディー先生の宣言とほぼ同時に、歓声と拍手が会場を包んだ。そこでようやく俺も、勝てたという実感が湧いてくる。
「やっぱりね」
シルファと向かい合ったアクアは、力なく笑った。
「アクア、」
「両チーム、礼!」
「ありがとうございました!」
シルファの言葉は途中で切れる。だけど礼をする直前、シルファが口だけを動かしているのが見えた。
頭を上げ、互いに背を向けて歩き出す。ディーネ先生の解説を聞きながら、俺は大きく息を吐いた。
「良かった、本当に良かった……!」
「うんうん、ユート君の優しさを否定するような結果なんて、あっちゃいけないからね」
「本当に良かったです。……でも」
「でも?」
シイキが先を促すと、フルルは曖昧に微笑む。
「何だか不思議です。少し前まで、自分が本戦に出場して、更には勝ってしまうだなんて、全然想像がつきませんでしたから」
「……それは僕もかな。まさか一年生の身でこの場所に立てるとは思ってなかったから」
シイキは苦笑いをやめて真面目な表情になると、シルファに向き直った。
「シルファのお陰だよ。本当にありがとう」
「わ、私も! ありがとうございました!」
「私は大したことしてないわ。あなたたちが成長したからよ」
「そんなことないよ! いや、そりゃ僕たちも成長したと思うけど、成長できたのはシルファのお陰さ!」
「そうですよ! 私も、シルファさんと一緒だったから強くなれたんです!」
「……ありがとう」
誉められ慣れていないのかすぐには返せなかったけど、シルファは二人の言葉を受け止めた。それからすぐ、コホンと咳払いして元の調子に戻る。
「さ、気持ちを切り替えるわよ。シイキとフルルは次の試合まで休むこと。いいわね?」
「は、はい!」
「もう。少しくらい喜んでもいいのに」
「シイキ、返事は?」
「了解でありますリーダー」
返事の時だけキリッとするシイキに、シルファが小さくため息をつく。けれどその表情はどこか柔らかさがあった。
「シルファ、俺はどうしたらいい?」
「ユートは一回戦の他の試合を観てきて。終わったら次の作戦について話すわ」
「分かった。シルファは?」
尋ねると、シルファは一度目を閉じる。
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