42 / 139
2. 依頼
「魔導士」の選択
しおりを挟む
「竜が、現れたんじゃ……」
この村に来て最初に出会ったおじいさんが、ぽつぽつと語り始めた。
村の惨状を目の当たりにした後、俺たち荷物持ちを含めた討伐隊のメンバーは、手分けして村人の安否を確認することになった。ヌヌさんと何人かの魔導士が探知魔法を使って、村の中に魔物がいないことを確かめてからの行動だったが、念のため四人で行動することにした俺たちが、初めに訪れたのがこの家だった。
おじいさんには幸い怪我はないようだけど、自宅の壁と屋根の一部に穴が空いていた。それでもまだ被害は軽い方で、ここに来るまでに、燃やされたり、完全に壊された家もいくつか見かけていた。そこに住んでた人か、はたまた身を寄せ合って安心するためか、広くはない家の中にはおじいさん以外にも、二人の中年の男性が横になって眠っていた。服を見るに、この村の人だろう。
「竜、ですか?」
シルファが繰り返すと、おじいさんはゆっくりと頷く。
「そうじゃ。もっとも、儂は遠くからほんの少しの間見ただけじゃったが……奴の吐いた赤い炎と、それに照らされた赤い姿、そして額から生えた禍々しい角は、この目に焼きついて……」
そこまで話して、おじいさんは肩を震わせた。余程怖かったに違いない。シルファがその肩を優しく撫でる。
「嫌なことを思い出させてしまいすみません。ですがどうか、お聞かせください。昨日、何があったんですか?」
おじいさんはシルファの目を見ると、一つひとつ確認するように話し出した。
「……夜中に大きな音がして、出てみたら竜が遠くにおったんじゃ。儂は慌てて家の中に戻って、布団の中で震えておった。それからしばらく、遠くの方で大きな音が響いて、この家にも岩か何かが飛んできた。その音が収まってしばらくしてから外に出たんじゃが、その時にはもう竜はいなくなっていて、村は今の有様じゃった。ただ、いつまた竜がやってくるか分からなかったのでな、ずっと家にこもっておった。そのあと、この二人が家を壊されたと訪ねてきたので、中に入れて……それきりですじゃ」
長く話したおじいさんは、そこで大きく息をついた。
「その、竜というのは、三十年前にも姿を現したという竜神様のことですか?」
シイキの質問に、おじいさんは首を横に振った。
「最初はそうかとも思った。しかしよくよく考えてみると、あれは竜神様ではないという結論に至ったのじゃ」
「それは、何故ですか?」
シルファの問いに、おじいさんは確信を持っているように頷く。
「竜神様は、確かに赤い姿ではあったのじゃが、あんな角は生えてなかった。竜神様が儂らの村を襲う理由もないし、あれは竜神様ではないはずじゃ」
「角、か……」
シイキは何かひっかかったのか、小さく首をかしげた。
「儂から言えるのはこのくらいじゃ。すまんのう、あまり多くのことを話せんで……」
「いえ、とても参考になりました。ありがとうございます」
シルファが頭を下げるのに合わせて、俺たちも頭を下げた。
「おじいさん、話してくれてありがとう。でも多分、昨日はほとんど寝れてないだろ? しばらくは安全なはずだから、今は休んでくれ」
「……本当に、あなた方は優しいのう。儂らの村のことなのに、こんなに……」
おじいさんが一筋の涙を流した。そんなおじいさんに、シイキが笑いかける。
「当然ですよ。僕たちは魔法使いですからね」
「そ、そうです! 困っている人を助けるのは、当たり前です!」
「ありがとうのう。ありがとうのう……」
深く頭を下げてから、おじいさんはようやく横になると、すぐに小さな寝息を立てはじめた。随分気を張っていたようだ。
「さあ、次の場所に行くわよ」
「ああ」
おじいさんの家を後にして、次に訪れたのは、ノエルさんの家だった。
「あんたたち、無事だったかい!?」
玄関先で、ノエルさんは会うなり俺たちの心配をしてくれた。ノエルさんも無事だったようで安心する。
「私たちは平気です。それよりも、村の人たちは大丈夫ですか?」
「ああ。村に残った魔導士の人が守ってくれたみたいだからね。誰も死んではいないはずさ。……けど……」
「けど?」
ノエルさんは、絞り出すように言葉を吐いた。
「……アイちゃんが連れていかれたのさ」
◇ ◇ ◇
「この村を襲った竜は、生贄を求めたらしい」
村の広場で、ボルドさんが重々しく話しはじめた。自分たちのいない間に、村で何が起きたのか、その情報を共有するためだ。
そこに集まったのは、ほとんどが討伐隊のメンバーだった。防衛隊の人たちは、死にこそしなかったものの、大半のメンバーはしばらく動けない状態らしい。
ここに残った魔導士の人も、かなりの実力者だと聞いていたのに、それでも勝てなかったなんて……。戦いの跡を見ながら、俺は奥歯を噛んだ。
「竜神を名乗ったそいつは、供物として若い女を差し出せと防衛隊の奴らに迫ったそうだ。それを断ったところ、いきなり襲いかかってきた。防衛隊の奴らも応戦したが、……結果はこの通りだ」
ボルドさんは、何かに耐えるように、少しの間言葉を切る。
「ただ、防衛隊の奴らが竜に殺されそうになった時、この村に滞在していた少女が、自分が生贄になるからそれ以上はやめてくれと、魔導士たちを庇った。受け入れないなら、生贄になる前に死ぬ、とまで言ってな」
そこまでしたのか、アイ……。
俺は魔導士の人たちに笑顔でおにぎりを配るアイの姿を思い返す。あそこまで献身的なアイが、目の前で人が殺されそうになっている時、何もしないわけがない。けれどまさか、自分の身を差し出すなんて……。
いつの間にか、自分が手を強く握りしめていたことに気づく。
「しかし竜はそれで満足しなかった。魔導士との戦いで消耗したことを理由に、今夜もう一人、若い女の生贄を山の麓まで連れてこいと言ったそうだ。さもなければこの村を滅ぼすとも」
「………………」
話はそこで途切れた。誰も何も言葉を発しない。厚い雲に覆われた空が、皆の気持ちを表しているようだった。
「……俺からの話は以上だ。何か質問はあるか?」
ボルドさんの言葉に、何人かの魔導士が手を挙げた。
「エイク」
「こちらの魔導士、十数名がやられたそうですが、竜の側には傷一つ与えられなかったのでしょうか?」
「いや、魔法による攻撃は確かに手応えがあったそうで、皮膚に傷をつけることもできたらしい。だが、村人を守りながらでは積極的に攻めていけなかったようで――」
「ああ、そこまでで結構です。聞きたいのは結果だけですから」
エイクさん、いや、エイクはそう言ってボルドさんの言葉を止めた。冷静であるのはいいことだけど、もう少し言い方ってものがあるだろうに。
「じゃあ、リズ」
「……防衛隊の人の、怪我の具合は?」
「幸い、全員命に別条はない。骨を折った奴はいるが、回復魔法を使える奴が治療している。今日中に、歩ける程度には回復するだろう」
「……そう。良かった」
「ヌヌ」
「竜が村を襲ったことは、魔導士協会に伝えに行ったのかにゃ?」
「討伐隊のメンバーを五人、報告に行かせた。早ければ明日の朝にでも伝わるはずだ」
明日の朝。それから動いたんじゃ、どう考えても間に合わない。それなら……。
「ゲイル」
「俺たちはこの後、どうすんだ?」
考えるまでもなかった。俺は続く言葉を、確信を持って待つ。
「……ここからは、依頼の内容に含まれない。各々の判断で行動してくれ」
「は?」
思わず、声が漏れてしまった。けれど周りにいる魔導士たちは、まるでその言葉を予想していたかのように、全く動じた様子を見せなかった。
「では、私は抜けます」
「俺もだ。竜なんて相手してられるかよ」
真っ先に声を上げたのは、エイクとマイクだった。それに続くように、何人もの魔導士がその場を離れていく。
「え? え?」
「そんな、どうして……?」
「………………」
フルルもシイキも、魔導士たちの行動が信じられないようだった。ただシルファだけは、その様子を黙って観察している。
そして残ったのは、俺たち四人と、ヌヌさん、ボルドさん、ゲイルさん、リズさん、そして名前も知らない竜人族の男の人だけだった。
「……俺も、この件からは手を引くべきだと思う」
「ど、どうしてですか?」
重く告げる竜人族の男性に、シイキが問う。
「あまりに無謀すぎるからだ。竜の討伐など、最低でもBランク、ものによってはSランクの依頼にもなる。ましてや、額に角の生えた竜など聞いたこともない。実力が未知数の竜に、この人数で挑むなど、自殺行為に他ならない」
「そんな……」
シイキは何かを続けようとして、けれど口を閉ざした。
「……その人の言う通り、いくら何でも竜を相手にするのは無謀極まりないわ。魔導士の方々でさえ歯が立たないのですもの。私たちがここで逃げても、誰も責めはしないわ。皆はどうする?」
シルファの言葉に、シイキとフルルは、無言で下を向いた。
「ユート、あなたは――」
ドォン!
強化魔法を付与した右足が、地面を鳴らした。
この村に来て最初に出会ったおじいさんが、ぽつぽつと語り始めた。
村の惨状を目の当たりにした後、俺たち荷物持ちを含めた討伐隊のメンバーは、手分けして村人の安否を確認することになった。ヌヌさんと何人かの魔導士が探知魔法を使って、村の中に魔物がいないことを確かめてからの行動だったが、念のため四人で行動することにした俺たちが、初めに訪れたのがこの家だった。
おじいさんには幸い怪我はないようだけど、自宅の壁と屋根の一部に穴が空いていた。それでもまだ被害は軽い方で、ここに来るまでに、燃やされたり、完全に壊された家もいくつか見かけていた。そこに住んでた人か、はたまた身を寄せ合って安心するためか、広くはない家の中にはおじいさん以外にも、二人の中年の男性が横になって眠っていた。服を見るに、この村の人だろう。
「竜、ですか?」
シルファが繰り返すと、おじいさんはゆっくりと頷く。
「そうじゃ。もっとも、儂は遠くからほんの少しの間見ただけじゃったが……奴の吐いた赤い炎と、それに照らされた赤い姿、そして額から生えた禍々しい角は、この目に焼きついて……」
そこまで話して、おじいさんは肩を震わせた。余程怖かったに違いない。シルファがその肩を優しく撫でる。
「嫌なことを思い出させてしまいすみません。ですがどうか、お聞かせください。昨日、何があったんですか?」
おじいさんはシルファの目を見ると、一つひとつ確認するように話し出した。
「……夜中に大きな音がして、出てみたら竜が遠くにおったんじゃ。儂は慌てて家の中に戻って、布団の中で震えておった。それからしばらく、遠くの方で大きな音が響いて、この家にも岩か何かが飛んできた。その音が収まってしばらくしてから外に出たんじゃが、その時にはもう竜はいなくなっていて、村は今の有様じゃった。ただ、いつまた竜がやってくるか分からなかったのでな、ずっと家にこもっておった。そのあと、この二人が家を壊されたと訪ねてきたので、中に入れて……それきりですじゃ」
長く話したおじいさんは、そこで大きく息をついた。
「その、竜というのは、三十年前にも姿を現したという竜神様のことですか?」
シイキの質問に、おじいさんは首を横に振った。
「最初はそうかとも思った。しかしよくよく考えてみると、あれは竜神様ではないという結論に至ったのじゃ」
「それは、何故ですか?」
シルファの問いに、おじいさんは確信を持っているように頷く。
「竜神様は、確かに赤い姿ではあったのじゃが、あんな角は生えてなかった。竜神様が儂らの村を襲う理由もないし、あれは竜神様ではないはずじゃ」
「角、か……」
シイキは何かひっかかったのか、小さく首をかしげた。
「儂から言えるのはこのくらいじゃ。すまんのう、あまり多くのことを話せんで……」
「いえ、とても参考になりました。ありがとうございます」
シルファが頭を下げるのに合わせて、俺たちも頭を下げた。
「おじいさん、話してくれてありがとう。でも多分、昨日はほとんど寝れてないだろ? しばらくは安全なはずだから、今は休んでくれ」
「……本当に、あなた方は優しいのう。儂らの村のことなのに、こんなに……」
おじいさんが一筋の涙を流した。そんなおじいさんに、シイキが笑いかける。
「当然ですよ。僕たちは魔法使いですからね」
「そ、そうです! 困っている人を助けるのは、当たり前です!」
「ありがとうのう。ありがとうのう……」
深く頭を下げてから、おじいさんはようやく横になると、すぐに小さな寝息を立てはじめた。随分気を張っていたようだ。
「さあ、次の場所に行くわよ」
「ああ」
おじいさんの家を後にして、次に訪れたのは、ノエルさんの家だった。
「あんたたち、無事だったかい!?」
玄関先で、ノエルさんは会うなり俺たちの心配をしてくれた。ノエルさんも無事だったようで安心する。
「私たちは平気です。それよりも、村の人たちは大丈夫ですか?」
「ああ。村に残った魔導士の人が守ってくれたみたいだからね。誰も死んではいないはずさ。……けど……」
「けど?」
ノエルさんは、絞り出すように言葉を吐いた。
「……アイちゃんが連れていかれたのさ」
◇ ◇ ◇
「この村を襲った竜は、生贄を求めたらしい」
村の広場で、ボルドさんが重々しく話しはじめた。自分たちのいない間に、村で何が起きたのか、その情報を共有するためだ。
そこに集まったのは、ほとんどが討伐隊のメンバーだった。防衛隊の人たちは、死にこそしなかったものの、大半のメンバーはしばらく動けない状態らしい。
ここに残った魔導士の人も、かなりの実力者だと聞いていたのに、それでも勝てなかったなんて……。戦いの跡を見ながら、俺は奥歯を噛んだ。
「竜神を名乗ったそいつは、供物として若い女を差し出せと防衛隊の奴らに迫ったそうだ。それを断ったところ、いきなり襲いかかってきた。防衛隊の奴らも応戦したが、……結果はこの通りだ」
ボルドさんは、何かに耐えるように、少しの間言葉を切る。
「ただ、防衛隊の奴らが竜に殺されそうになった時、この村に滞在していた少女が、自分が生贄になるからそれ以上はやめてくれと、魔導士たちを庇った。受け入れないなら、生贄になる前に死ぬ、とまで言ってな」
そこまでしたのか、アイ……。
俺は魔導士の人たちに笑顔でおにぎりを配るアイの姿を思い返す。あそこまで献身的なアイが、目の前で人が殺されそうになっている時、何もしないわけがない。けれどまさか、自分の身を差し出すなんて……。
いつの間にか、自分が手を強く握りしめていたことに気づく。
「しかし竜はそれで満足しなかった。魔導士との戦いで消耗したことを理由に、今夜もう一人、若い女の生贄を山の麓まで連れてこいと言ったそうだ。さもなければこの村を滅ぼすとも」
「………………」
話はそこで途切れた。誰も何も言葉を発しない。厚い雲に覆われた空が、皆の気持ちを表しているようだった。
「……俺からの話は以上だ。何か質問はあるか?」
ボルドさんの言葉に、何人かの魔導士が手を挙げた。
「エイク」
「こちらの魔導士、十数名がやられたそうですが、竜の側には傷一つ与えられなかったのでしょうか?」
「いや、魔法による攻撃は確かに手応えがあったそうで、皮膚に傷をつけることもできたらしい。だが、村人を守りながらでは積極的に攻めていけなかったようで――」
「ああ、そこまでで結構です。聞きたいのは結果だけですから」
エイクさん、いや、エイクはそう言ってボルドさんの言葉を止めた。冷静であるのはいいことだけど、もう少し言い方ってものがあるだろうに。
「じゃあ、リズ」
「……防衛隊の人の、怪我の具合は?」
「幸い、全員命に別条はない。骨を折った奴はいるが、回復魔法を使える奴が治療している。今日中に、歩ける程度には回復するだろう」
「……そう。良かった」
「ヌヌ」
「竜が村を襲ったことは、魔導士協会に伝えに行ったのかにゃ?」
「討伐隊のメンバーを五人、報告に行かせた。早ければ明日の朝にでも伝わるはずだ」
明日の朝。それから動いたんじゃ、どう考えても間に合わない。それなら……。
「ゲイル」
「俺たちはこの後、どうすんだ?」
考えるまでもなかった。俺は続く言葉を、確信を持って待つ。
「……ここからは、依頼の内容に含まれない。各々の判断で行動してくれ」
「は?」
思わず、声が漏れてしまった。けれど周りにいる魔導士たちは、まるでその言葉を予想していたかのように、全く動じた様子を見せなかった。
「では、私は抜けます」
「俺もだ。竜なんて相手してられるかよ」
真っ先に声を上げたのは、エイクとマイクだった。それに続くように、何人もの魔導士がその場を離れていく。
「え? え?」
「そんな、どうして……?」
「………………」
フルルもシイキも、魔導士たちの行動が信じられないようだった。ただシルファだけは、その様子を黙って観察している。
そして残ったのは、俺たち四人と、ヌヌさん、ボルドさん、ゲイルさん、リズさん、そして名前も知らない竜人族の男の人だけだった。
「……俺も、この件からは手を引くべきだと思う」
「ど、どうしてですか?」
重く告げる竜人族の男性に、シイキが問う。
「あまりに無謀すぎるからだ。竜の討伐など、最低でもBランク、ものによってはSランクの依頼にもなる。ましてや、額に角の生えた竜など聞いたこともない。実力が未知数の竜に、この人数で挑むなど、自殺行為に他ならない」
「そんな……」
シイキは何かを続けようとして、けれど口を閉ざした。
「……その人の言う通り、いくら何でも竜を相手にするのは無謀極まりないわ。魔導士の方々でさえ歯が立たないのですもの。私たちがここで逃げても、誰も責めはしないわ。皆はどうする?」
シルファの言葉に、シイキとフルルは、無言で下を向いた。
「ユート、あなたは――」
ドォン!
強化魔法を付与した右足が、地面を鳴らした。
0
お気に入りに追加
215
あなたにおすすめの小説
愛する人を失った少年は復讐者になり、そして、過去に戻る
今宵の花
ファンタジー
前世の記憶を持つノエルは、学院の入学試験のときある少女に一目ぼれをした。
その瞬間、運命の歯車が動き出す。
互いに惹かれていき、遂に結ばれるが、その日々は儚く崩れ落ちていく
「ノエル君は私を守ってくれる?」約束も守れず、自分の手の中で死にゆく少女を見ることしかできない、己の無力を嘆く少年はその先になにを求めるのか?
S級魔法士は学院に入学する〜平穏な学院生活は諦めてます〜(仮)
まっさ
ファンタジー
三大大国の1つナヴァーロ帝国には『帝国の悪魔』と他国から恐れられ帝国内でも最強魔法士の一角と言われるナヴァーロ帝国軍独立魔法師団のアレン・ドレファス。
数々の戦場を駆け巡り敵を殲滅してきた彼は軍を辞めレイ・グラスティスとして学院に入学する事になる。
平穏な学院生活がおくれるはずもなくレイ・グラスティスとして帝国や大陸の問題に巻き込まれていく──
学院ファンタジー開幕!!
※他サイトにも掲載中です
美しくも残酷な世界に花嫁(仮)として召喚されたようです~酒好きアラサーは食糧難の世界で庭を育てて煩悩のままに生活する
くみたろう
ファンタジー
いつもと変わらない日常が一変するのをただの会社員である芽依はその身をもって知った。
世界が違った、価値観が違った、常識が違った、何もかもが違った。
意味がわからなかったが悲観はしなかった。
花嫁だと言われ、その甘い香りが人外者を狂わすと言われても、芽依の周りは優しさに包まれている。
そばに居るのは巨大な蟻で、いつも優しく格好良く守ってくれる。
奴隷となった大好きな二人は本心から芽依を愛して側にいてくれる。
麗しい領主やその周りの人外者達も、話を聞いてくれる。
周りは酷く残酷な世界だけれども、芽依はたまにセクハラをして齧りつきながら穏やかに心を育み生きていく。
それはこの美しく清廉で、残酷でいておぞましい御伽噺の世界の中でも慈しみ育む人外者達や異世界の人間が芽依を育て守ってくれる。
お互いの常識や考えを擦り合わせ歩み寄り、等価交換を基盤とした世界の中で、優しさを育てて自分の居場所作りに励む。
全ては幸せな気持ちで大好きなお酒を飲む為であり、素敵な酒のつまみを開発する日々を送るためだ。
150年後の敵国に転生した大将軍
mio
ファンタジー
「大将軍は150年後の世界に再び生まれる」から少しタイトルを変更しました。
ツーラルク皇国大将軍『ラルヘ』。
彼は隣国アルフェスラン王国との戦いにおいて、その圧倒的な強さで多くの功績を残した。仲間を失い、部下を失い、家族を失っていくなか、それでも彼は主であり親友である皇帝のために戦い続けた。しかし、最後は皇帝の元を去ったのち、自宅にてその命を落とす。
それから約150年後。彼は何者かの意思により『アラミレーテ』として、自分が攻め入った国の辺境伯次男として新たに生まれ変わった。
『アラミレーテ』として生きていくこととなった彼には『ラルヘ』にあった剣の才は皆無だった。しかし、その代わりに与えられていたのはまた別の才能で……。
他サイトでも公開しています。
司書ですが、何か?
みつまめ つぼみ
ファンタジー
16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。
ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
見捨てられた(無自覚な)王女は、溺愛には気付かない
みん
恋愛
精霊に護られた国ルテリアル。精霊の加護のお陰で豊かで平和な国ではあったが、近年ではその精霊の加護も薄れていき、他国から侵略されそうになる。戦いを知らない国王は、スネフリング帝国に助けを求めるが、その見返りに要求されたのは──。
精霊に護られた国の王女として生まれたにも関わらず、魔力を持って生まれなかった事で、母である王妃以外から冷遇されているカミリア第二王女。このカミリアが、人質同然にスネフリング帝国に行く事になり─。
❋独自設定有り。
❋誤字脱字には気を付けていますが、あると思います。すみません。気付き次第修正していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる