物理重視の魔法使い

東赤月

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2. 依頼

テントでお話しです

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 おぉおお……!
「ん……」

 遠くから歓声のような音が聞こえて、私は目を開けました。外はまだ少し暗いようですが、もう何人かは起きているようでした。私はゆっくりと上半身を持ち上げます。
 隣を見ると、シルファさんとシイキさんはまだ眠っていました。リズさんは私より早く起きていたようで、姿がありません。
 外で何かやっているのでしょうか? 私は二人を起こさないように、静かに外に出ました。
 曇り空の下に出て、私は一つ深呼吸をします。冷たすぎない空気が眠気を覚ましてくれました。
 すっきりとした頭で音のした場所を探すと、キャンプから少し離れた場所に、何人かの人が集まっていました。もしかして魔物でも出たんでしょうか? 私は警戒しながらそちらに向かいます。

「あ……!」

 何人かの人の輪の中にいたのは、裸足になったユートさんとゲイルさんでした。一体何が、と思っている間に、ユートさんがゲイルさんに頭を下げます。

「ありがとうございました」
「いや、礼を言うのは俺の方だな。あんな戦い方もあるって知ることができた。感謝するぜ、ユート」

 そう言ってゲイルさんが差し出した手を、ユートさんが握り返しました。周りからは拍手が起きます。その中にいたボルドさんが二人に近づきました。

「本格的な討伐を前に、中々いいものを見させてもらった。俺たちも負けてられないな」

 ボルドさんの言葉に、何人かが大きく返事をします。

「さて、そろそろ朝飯の時間だ。キャンプに戻るぞ」

 それでその場は解散になったようです。ぼうっと立っていた私の前から、リズさんがやって来ました。

「フルル、おはよう」
「お、おはようございます、リズさん。あの、一体何が……?」
「準備運動、だった」
「だった?」
「ユート、すごかったよ」

 そう言い残して、リズさんはキャンプの方に歩いていきます。私はリズさんの言葉がうまく飲み込めず、その背中が離れていくのを見送ることしかできませんでした。

「あ、フルルももう起きてたんだな。おはよう」
「あ、お、おはようございます、ユートさん」

 頭がまとまらないうちに、背後からユートさんに声をかけられました。私は慌てて振り返ると、ユートさんに頭を下げます。ちらと見ると、ボルドさんとゲイルさんは、まだ二人で何かを話しているようでした。

「そろそろ朝ごはんらしいから、一緒に戻ろう」
「は、はい。ところでその、何をしていたんですか?」

 歩きながらユートさんに尋ねます。

「ああ、最初は俺一人で、日課の訓練をしてたんだ。そしたら昨日同じテントになったゲイルさんがやってきてさ。それで折角だから、一緒に準備運動をしようってことになったんだ。それをしているうちに段々と気が乗ってきちゃって、もし良かったら軽く手合わせしませんかって頼んだら、引き受けてくれたんだ。それでさっきまで相手してもらってた」
「ええ!? 魔導士の方とですか!?」

 聞こえてきた言葉からまさかとは思っていましたけど、本当にそうだったなんて……。

「まあ、相手してもらってたって言っても、相手にすらならなかったんだけどな。ゲイルさんは俺の攻撃を避けたり防いだりするだけで、一度も攻撃してこなかったし」
「………………」

 話がすごすぎて、私は何も言えなくなりました。魔導士の方と手合わせをしようとするユートさんも、あのユートさんの攻撃を避けたというゲイルさんも、どちらもとんでもないです。
 私とは、大違いで――

「あ、あの、昨日はよく眠れましたか?」
「ああ、ぐっすり眠れたぞ。フルルたちは?」
「わ、私も、ゆっくり休めました。シルファさんたちも、まだ寝てます」
「そうか。けどそろそろ起こさないといけないみたいだし、一緒に起こしに行くか」
「はい」

 私は暗くなりかけた気持ちを抑えながら、シルファさんたちが寝てるテントに戻りました。


 ◇ ◇ ◇


「お前ら、留守は任せたぞ!」
「行ってくるにゃー」

 簡単な朝ごはんを食べ終わると、ボルドさんは他の魔導士の方を連れて山の中に入っていきました。私たち荷物持ちと数人の魔導士さんはお留守番です。
 四人用のテントに集まった私たちは、特に何をするでもなく、魔導士さんたちの帰りを待っていました。

「ここは、魔物に襲われたりしないでしょうか?」

 ふと気になったことを口にしてから、しまったと思いました。魔導士の方が少ないなか、皆さんの不安を煽るようなことを言ってしまうなんて……。
 けれどユートさんたちは、特に気にした風もなく返します。

「大丈夫なんじゃないか? 昨日から今まで魔物は現れなかったし」
「そうね。私たちが来た道の魔物は倒してきたし、山にいる魔物は魔導士の方が倒してくれているわ。残った魔導士の方が魔物よけの魔法もかけてくれているはずだし、ここは安全よ」
「けどさ、討伐漏れとかあったりしないのかな?」

 頭を横に倒すシイキさんに、シルファさんは首を横に振りました。

「ヌヌさんも含めた何人かの魔導士の方が、探知魔法を使いながらここまで来たのよ? オオアリグモは集団的な行動をすると聞いたし、群れを見落とすことはまずありえないわ」

 そう言えば昨日、もうすぐ魔物が現れるぞと警告された後は、決まってその通りになっていました。あれは探知魔法で群れを見つけていたからできたことだったようです。

「でも最後だけは突然だったよな」
「そうそう。あれにはびっくりしたよ」
「多分、地面にいる魔物を探そうとして、上の方に意識が向かなかったんだと思うわ」
「……魔導士の方でも、そういうことがあるんですね」

 私の言葉に、三人とも頷きました。

「そりゃ魔導士も人間だし、絶対に失敗しないなんてことないよな」
「そうそう。だからフルルも、失敗なんか気にしない気にしない」
「あなたは気にしなさすぎなのよ。そこもフルルを見習いなさい」
「僕がいつ失敗したっていうのさ?」
「急いで大規模魔法を発現させようとしたあまり、制御不能に陥ったことあったわよね?」
「そんな昔のことを持ち出されてもなぁ」
「一ヶ月と少ししか経ってないのだけど」
「一ヶ月もあれば十分変わってるさ」
「そうやって調子に乗ってると、また痛い目に遭うわよ。依頼当日に寝坊をするくらいだし」
「そ、それは魔法とは関係ないだろ!」
「意識の問題よ。十分関係あるわ」
「………………」

 二人のやり取りを聞きながら、私は自分が失敗した時のことを思い出しました。そしてそれをまだ引きずっていることを自覚します。
 制御できない大規模魔法を使ってしまったと言うのに、シイキさんはどうしてそんなに明るくいられるのでしょう? 私はどうして、そうなれないんでしょう?

「フルル?」

 不意に、ユートさんから声がかかりました。

「あ、はい。何ですか?」
「いや、なんか思い詰めてるような感じだったからさ」
「そ、そうでしたか? すみません、心配させてしまって……」
「謝ることじゃないさ。それで、何か気になることでもあるのか?」
「い、いえ、平気です。何でもないです」
「そうか」

 ユートさんは安心したように笑います。それを見て、やっぱり心配させてしまったと申し訳なくなりました。

「……そう言えばユート、えっと、ゲイルさんと同じテントになったのよね? どんな話をしたの?」
「色々話したぞ。どうして魔導士になったのかとか、どんな依頼を受けてきたのかについても教えてもらったな」
「へえ、少し意外だね。あの人、ちょっととっつきにくそうだと思ったんだけど」
「いや、別にそんなことはなかったな。手合わせもしてくれたし、いい人だったぞ」
「あなた、現役の魔導士と手合わせしてたの?」
「相変わらず、ユート君はすごいこと考えるね」

 シルファさんたちにとっても、魔導士の方と手合わせするというのはすごいことのようでした。私はそれを知って少し安心します。

「けど、そんな人がどんな問題を起こしたのかしら?」
「確かにそれは気になるね」
「俺が聞いた話だと、エイクとマイクって魔導士が荷物持ちのことを馬鹿にしてたから、腹が立ったんだってさ」

 それを聞いた二人の顔が怖くなりました。私は肩を狭めて下を向きます。

「そんな魔導士がいたんだ……」
「……納得したわ。水の味に文句をつけてた奴らよ」
「ああ、あの男たちか。シルファ、いつの間に名前を知ったんだ?」
「村でボルドさんの元に集まっていた時に聞いたの。ユートに水をかけた男をエイクって呼んでたから、もう一人がマイクね」
「ゲイルさんは間違ってなかったんだね。僕だって、あんな奴らと一緒に過ごすなんてごめんだよ」
「………………」

 雰囲気が悪くなってきたのを感じて、私は押し黙ってしまいます。そんな空気を変えたのは、やっぱりユートさんでした。

「あ、あとゲイルさんの所属ギルドについても聞いたんだ。ギルドってどんなところか気になってさ。そしたらゲイルさん、ギルドには入ってないって言うんだよ。一人で色々なギルドを回って依頼を受けてるらしいんだけど、そういうこともできるんだな」
「ふぅん、あの人、パーティーの方だったのね」
「パーティー、ですか?」

 シルファさんの言葉に、皆で集まって楽しくお食事をしたり、おしゃべりしたりする光景を思い浮かべます。

「パーティーって言うのは、ギルドみたいにその地に根ざして活動するんじゃなくて、各地を転々としながら依頼をこなす魔導士の集まりのことだよ。訪れた先のギルドに寄せられた依頼を受けたり、時には直接依頼主と契約を交わしたりして生計を立ててるって聞くね」
「へえ、何だかそっちの方が面白そうだな。自分たちで自由に動けるってことだろ?」
「ユートならそう言うと思ったわ。けれどパーティーでやっていくのはとても大変よ。衣食住は全部自分たちでどうにかしないといけないし、地域の信頼があるから安定して依頼が寄せられるギルドと違って、そもそも受ける依頼がないなんてことだって当たり前。ギルドもよその魔導士より、自分たちのところの魔導士に依頼を回したがるしね」
「加えて、長年その地域で活動してるギルド魔導士が持っている土地勘なんかもない。そういったハンデを背負ってなお、ギルドの魔導士よりも優れてないといけないから、生半可な覚悟じゃやってけないだろうね」
「そ、そんなに難しいことなんですね、パーティーでいることって……」

 つまりゲイルさんは、普通の魔導士よりも優れているということなのでしょう。改めて感嘆します。

「とは言え、パーティーでいる魔導士は絶対にすごいというわけでもないのだけどね」
「そうなのか?」
「昔はパーティーって、ギルドに入ることすらできない落伍者みたいな認識だったらしいよ。実力がないとか、問題を起こしたとか、そんな悪い印象を持たれたんだってさ。今は大分変わってきたようだけど」
「今もパーティーの中には、問題を起こしてギルドに居られなくなった奴もいるでしょうね」

 話がまた暗くなりそうだったので、私は慌てて別の話題を探します。

「で、でも、今はそうじゃないってことは、すごい人たちもいたってことですよね?」
「そうね。パーティーの利点としてフットワークが軽いということがあるのだけれど、ユートのように、そっちの方がいいと考える魔導士もいたの。ギルドに依頼を出すためには色々と手続きが必要で、それを終えても、その依頼を受ける魔導士を集めるまで時間がかかる。ときには依頼の期限が切れて取り下げられることもあるわ。けれどパーティーなら、交渉さえ済めばすぐに依頼に取りかかれる。その手軽さは、ギルドの存在が広く認知されるにつれ、需要が増えていったの」
「ギルドの活動に限界を感じるようになった、実力のある魔導士たちがパーティーを結成したりして、話題になったこともあってね。パーティーでも優秀な魔導士はいるって知られるようにもなって、実際に難しい依頼を解決したりしたことから、評価も上がっていったんだ」
「なるほどな。やっぱり俺は卒業したら、ギルドよりもパーティーに入ろうかな」

 大変だと聞いてなおパーティーを目指すユートさんに、シルファさんたちが笑いかけます。

「ユートなら多分、初めからソロパーティーで活動できるんじゃない?」
「そうだね。それでゆくゆくは、ナギユキ一家に入ったりして」
「ナギユキ一家、ですか?」

 私の疑問に、シルファさんが答えてくれました。

「今最も注目されているパーティー、かしらね。五人の若いメンバーで構成されているそうだけど、その実態はよく分かってないわ。ただ、その実力は一線級だそうよ」
「よく分かってないのに注目されるのか?」
「分かってないからこそ、かもしれないけどね。ほら、人って秘密にされると知りたがるじゃない。勿論それだけが理由じゃないけど」
「依頼を受ける時に、その、ナギユキ一家の方だって分かったりしないんですか?」

 魔導証には、その人の顔と名前、そして所属するギルドの名前が載せられているはずです。恐らくパーティーに所属していたら、そのパーティー名も記されるのでしょう。依頼を受ける際には、それを見せないといけないですから、誰がメンバーなのかはすぐに分かると思うのですが。

「確かに、不思議なほど情報が少ないのよね。ギルドの関係者、それもパーティーに依頼を委託するほどの権限を持つ人なら、そう易々と他人の情報を触れ回ったりしないでしょうけど」
「でもパーティーの魔導士だったら、依頼した人と直接話したりもするんだろ?」
「そこがナギユキ一家のすごいところなんだけどさ、彼らはそもそも依頼をほとんど受けないらしいんだよね。たまたま行った先で問題が起きてたから、成り行きで解決したってことばかりみたいで。中にはAランクに認定されるほどの案件を、依頼を出していたとは知らずに、ギルドの魔導士が来るより前に解決したこともあったみたい。それで遅れてやってきた魔導士の人が、村の人たちからナギユキ一家に助けてもらったって話を聞いて、一気に噂が広まったそうだよ」
「す、すごすぎますね……」

 たった五人で、Aランクの依頼を解決してしまうなんて、信じられないような話です。

「ちなみにその場合、その依頼はどうなるんだ?」
「取り下げられるわね。ただしもう魔導士が集まってしまっていた場合は、報酬金の一部が取り下げ金としてギルドに支払われることになるわ」
「じゃあ、ナギユキ一家の方たちには、お金は入らないんですか?」
「そもそも依頼を出してないところの問題も解決しちゃうからね。お金のためってわけじゃなくて、本当に成り行きってスタンスで人助けするみたい。ただどうしてもお礼がしたいって頼まれたら、そこで初めて依頼だったっていう形をとるんだって。魔導士は仕事以外で報酬を受け取ることを、基本的に禁止されてるからね」

 どうやらナギユキ一家の方々は、すごいだけじゃなくて、とても心の温かい人たちのようです。ユートさんも感心したように頷いています。

「ナギユキ一家の人間を知っているのは、彼らが言うところの成り行きで助けられた人たち。名前まで知っている存在となると、彼らが参加した依頼を委託したギルドの人間や、その依頼のリーダー……。いえ、ナギユキ一家の実力が本物なら、ナギユキ一家のメンバーだけでほとんどの依頼は達成できるでしょうから、最後のはないわね」
「あとは依頼が本当にあってちゃんと解決できたのかを確かめる魔導士協会の調査員、それと協会の管理者くらいかな? 噂の中には根も葉もないものもあるだろうし、未だに正体が謎に包まれているのも納得だね」
「ナギユキ一家か……。理想的な魔導士だな。俺もその人たちみたいなパーティーを目指そうかな」
「ユートさんなら、きっとなれます!」
「ありがとう」

 ユートさんが微笑んだその時、外から声が聞こえました。誰かが驚いているような声です。

「何かしら?」
「まさか、魔物?」
「ええっ!?」

 シイキさんの言葉に驚いている間に、ユートさんはテントを飛び出していきました。私たちも急いでその後を追います。
「あ……」

 テントの外にあった景色は、けれど、予想とはまるで違うものでした。朝討伐に向かった魔導士の方たちが、行ったときと変わらない様子で戻ってきています。

「待たせたな、お前ら。依頼は無事に達成した。帰るぞ!」

 そう言うボルドさんの手には、大きな結晶が握られていました。
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