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三歳児編
あくしゅ
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「おいゼラ! さっきはよくもウソついたな」
「ウソじゃないもん!」
さっき声を上げた女の子はゼラというらしい。ベルクくんたちはその子に詰めよっていた。ゼラちゃんの周りには他の生徒もいて、数の力でベルクくんたちに対抗できているみたいだ。
「オードくん」
「へぇっ!?」
その隙に俺は、隣に座るオードくんに話しかけていた。窓際の席に座るオードくんは、座っていても目の高さがほとんど同じ俺からの声に、どこか怖がるような反応をする。何となく近寄りがたい印象を受けつつも、俺は言葉を続けた。
「さっきは、ありがとう」
「え? や、ぼ、ボクは、なにも、どうして?」
ああ、人見知りなのかな。なんとなくそう察した俺は、落ち着かせるようにゆっくりと話す。
「こえ、上げてくれた。うれしかった。だから、ありがとう」
「あ、ど、どういたし、まして……」
ぎこちなく話すオードくんに笑って見せる。するとようやく、オードくんも小さく笑ってくれた。
「あー、イヤがってるのにはなしかけてるー」
その時、背後からわざとらしい声が聞こえた。振り向くと、左角、えーと、ネブトくんが意地悪そうな笑みを浮かべていた。
「オードはほかのひとからはなしかけられるのイヤなんだってさ」
「だからおまえもはなしかけちゃダメなんだぞ」
ネブトくんの後ろにいるアドラくんとベルクくんも、似たような表情でそんなことを言う。
「そうなの?」
「そうだよ。おれたちと、はなしたくなかったんだろ?」
「だったらほかのやつともはなしたくないよなぁ?」
「ゼラがいってたぜ」
なるほど、そういう解釈をしたわけか。内心でため息をつきつつゼラちゃんの方を見ると、周りにいる他の生徒と楽しそうに話していた。こちらを気にかけている様子はない。
「おまえもそうなんだろ?」
「じゃあだれもはなしかけちゃいけないよな?」
「イヤなんだもんな?」
そう言って三人は笑い声を上げる。まったく、ずる賢いというかなんというか。揚げ足をとる上手さに少し感心しつつ言葉を返す。
「ちがうよ」
「あ?」
「ベルクくんたちは、いじわるするから、だからはなしかけてほしくない。でもほかのひとは、いじわるしないから、はなしかけてもいい」
「はぁ? いじわるなんてしてねーし」
「してたよ。だからもうぼくにかまわないで」
突き放すようにそう言うと、三人の表情が見る見る内に不機嫌なものになっていく。もっとムキになってほしかったんだろうけど、それに付き合う義理はない。俺はオードくんの方へと向き直って――
「あ、でもさ、オードはイヤだよな?」
「っ!」
アドラくんに名前を呼ばれたオードくんの表情が、強張っていくのを見た。
「あー、そうだそうだ。オードははなしかけられたくないよな?」
「いじわるすんなよ」
ネブトくんとベルクくんもそれに乗っかる。標的を元に戻したか。いじめやすい方をいじめるってのは、まあ自然な成り行きだよなぁ。
「そうなの?」
ただ、こればっかりは俺も反論できない。人見知りのオードくんが、本当に話しかけてほしくない可能性もあるからだ。それを否定できるのは、他ならぬオードくんしかいない。
「そ、それは……」
「ほら、さっさといえよ!」
「しずかにしなよ」
急かすベルクくんに、俺は人差し指を口に当て、しー、と言ってみせる。こっちの世界でもこれで通じるかは分からなかったけど、それを見たベルクくんは拳を握ってわなわなと震え出した。
「り、リンドくんになら、はなしかけてもらいたい!」
再びの暴力を警戒した俺の耳に、オードくんの声が届く。口答えするのが怖かったのか、その肩は小刻みに震えていた。
でも、うん、よく勇気を出したな。立派だぞ。
「だって。だからもう、ぼくたちのことはほうっておいて」
しっしっ、と手であっち行けという仕草をする。あ、でもこれって外国だと意味違うんだっけ? そんなことを考えていたら、アドラくんとネブトくんがにやりと笑った。
「へー、おまえらそんななかいいんだ」
「じゃあさ、あくしゅしてみろよ」
「え?」
「ああ! そうだな、あくしゅしろよ!」
何がどうして握手することになるのか全くもって分からないのだが、ベルクくんも何かに気づいたらしく、強気で詰め寄ってくる。いや握手くらいなら全然できるけど。
「あ、そ、それは……」
しかしオードくんはそう思ってないみたいで、表情を暗くすると視線を泳がせる。どうしたんだろう?
(レイズ、握手って何か特別な意味があったりするのか?)
(いや、少なくとも我にそのような認識はないな。あるとすれば、友好の証という名目で相手の力量を量るのに使われるということくらいか)
(オッケーありがと)
レイズの認識は特殊なものとしてスルーするとして、となるとローカルルール的な何かかな。○○菌が移ったー、みたいな感じか?
「ほらあくしゅ、あくしゅ!」
「はなしかけてもいいってんなら、あくしゅくらいしろよ!」
レイズと話している間に、アドラくんとネブトくんが囃し立てる。その理論からしてメチャクチャなわけだが、それで納得してもらえるなら安いものだ。問題はどうしてオードくんが躊躇っているかなんだが……。
「あくしゅ、きらい?」
「あ、や、きらいってわけじゃないけど、その……うん」
尋ねると、オードくんは曖昧に答えてから、何かを決意したように頷いた。
「……あくしゅ、しよう」
そして、おずおずと右手を差し出す。
「うん」
俺は特に気負わずその手を握る。オードくんの手の方が大きいけど、何とかそれっぽい形にできた。
「で、できた!」
すると、オードくんの顔がパアと明るくなる。そんなに嬉しくなることなのか? 不思議に思いつつも、その笑顔を見た俺もつられて嬉しくなる。
「もっとつよくにぎれよ!」
そこにベルクくんが水を差した。俺たちの手をその上から両手で握ると、圧し潰そうとするような力が加えられる。この程度で紋章を隠すシールは剥がれないだろうけど、これはれっきとした暴力だ。俺はベルクくんを睨む。
「やめてよ」
「おまえらがちゃんとあくしゅしないから、てつだってやってんだろ」
「たのんでない。はなして」
「やだね」
この子は何がしたいんだか。半ば呆れている時だった。
「痛っ!」
鋭い痛みが。
手の内側に、走った。
「あ、ああ……!」
オードくんの顔が青ざめる。対照的に、ベルクくんは笑みを浮かべて手を離した。
解放された俺とオードくんの手の間から、赤い血が垂れる。
「うわ、またやったぞ!」
「オードがさした! オードがさした!」
ネブトくんとアドラくんも楽しそうに何か言っている。俺はその声を無視すると、ゆっくりと手を離した。
そして、オードくんの手の平から、いくつか小さな棘のようなものが生えているのを見る。その棘の先は、俺の血で赤く染まっていた。
「オードくん、これは――」
「っ! ごめ、なさいっ!」
俺の言葉を遮るように、オードくんは立ち上がって走り出す。周りの三人も止める気はないようで、オードくんはすぐに教室の外へと出ていった。
「なんだ、やっぱりおまえからもはなしかけてほしくなかったのか」
ベルクくんは、いや、ベルクはにやにやと笑っていた。そこでようやく、俺は自分が甘かったことを悟った。
「おまえ、しってたのか?」
俺の言葉で、ベルクはようやく笑みを消す。
「なんのことだ?」
「とぼけるな」
「とぼけてなんかねーよ」
コイツ……!
思わず強化魔法を付与した拳で殴ってしまいたくなるも、どうにかその衝動を抑える。その時、休み時間の終わりを告げる鐘の音が聞こえてきた。
「くそ」
しくじった。俺はオードくんを追い、廊下へと出る。背後から笑い声が聞こえた気がしたが、今はどうでもよかった。
「ウソじゃないもん!」
さっき声を上げた女の子はゼラというらしい。ベルクくんたちはその子に詰めよっていた。ゼラちゃんの周りには他の生徒もいて、数の力でベルクくんたちに対抗できているみたいだ。
「オードくん」
「へぇっ!?」
その隙に俺は、隣に座るオードくんに話しかけていた。窓際の席に座るオードくんは、座っていても目の高さがほとんど同じ俺からの声に、どこか怖がるような反応をする。何となく近寄りがたい印象を受けつつも、俺は言葉を続けた。
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ぎこちなく話すオードくんに笑って見せる。するとようやく、オードくんも小さく笑ってくれた。
「あー、イヤがってるのにはなしかけてるー」
その時、背後からわざとらしい声が聞こえた。振り向くと、左角、えーと、ネブトくんが意地悪そうな笑みを浮かべていた。
「オードはほかのひとからはなしかけられるのイヤなんだってさ」
「だからおまえもはなしかけちゃダメなんだぞ」
ネブトくんの後ろにいるアドラくんとベルクくんも、似たような表情でそんなことを言う。
「そうなの?」
「そうだよ。おれたちと、はなしたくなかったんだろ?」
「だったらほかのやつともはなしたくないよなぁ?」
「ゼラがいってたぜ」
なるほど、そういう解釈をしたわけか。内心でため息をつきつつゼラちゃんの方を見ると、周りにいる他の生徒と楽しそうに話していた。こちらを気にかけている様子はない。
「おまえもそうなんだろ?」
「じゃあだれもはなしかけちゃいけないよな?」
「イヤなんだもんな?」
そう言って三人は笑い声を上げる。まったく、ずる賢いというかなんというか。揚げ足をとる上手さに少し感心しつつ言葉を返す。
「ちがうよ」
「あ?」
「ベルクくんたちは、いじわるするから、だからはなしかけてほしくない。でもほかのひとは、いじわるしないから、はなしかけてもいい」
「はぁ? いじわるなんてしてねーし」
「してたよ。だからもうぼくにかまわないで」
突き放すようにそう言うと、三人の表情が見る見る内に不機嫌なものになっていく。もっとムキになってほしかったんだろうけど、それに付き合う義理はない。俺はオードくんの方へと向き直って――
「あ、でもさ、オードはイヤだよな?」
「っ!」
アドラくんに名前を呼ばれたオードくんの表情が、強張っていくのを見た。
「あー、そうだそうだ。オードははなしかけられたくないよな?」
「いじわるすんなよ」
ネブトくんとベルクくんもそれに乗っかる。標的を元に戻したか。いじめやすい方をいじめるってのは、まあ自然な成り行きだよなぁ。
「そうなの?」
ただ、こればっかりは俺も反論できない。人見知りのオードくんが、本当に話しかけてほしくない可能性もあるからだ。それを否定できるのは、他ならぬオードくんしかいない。
「そ、それは……」
「ほら、さっさといえよ!」
「しずかにしなよ」
急かすベルクくんに、俺は人差し指を口に当て、しー、と言ってみせる。こっちの世界でもこれで通じるかは分からなかったけど、それを見たベルクくんは拳を握ってわなわなと震え出した。
「り、リンドくんになら、はなしかけてもらいたい!」
再びの暴力を警戒した俺の耳に、オードくんの声が届く。口答えするのが怖かったのか、その肩は小刻みに震えていた。
でも、うん、よく勇気を出したな。立派だぞ。
「だって。だからもう、ぼくたちのことはほうっておいて」
しっしっ、と手であっち行けという仕草をする。あ、でもこれって外国だと意味違うんだっけ? そんなことを考えていたら、アドラくんとネブトくんがにやりと笑った。
「へー、おまえらそんななかいいんだ」
「じゃあさ、あくしゅしてみろよ」
「え?」
「ああ! そうだな、あくしゅしろよ!」
何がどうして握手することになるのか全くもって分からないのだが、ベルクくんも何かに気づいたらしく、強気で詰め寄ってくる。いや握手くらいなら全然できるけど。
「あ、そ、それは……」
しかしオードくんはそう思ってないみたいで、表情を暗くすると視線を泳がせる。どうしたんだろう?
(レイズ、握手って何か特別な意味があったりするのか?)
(いや、少なくとも我にそのような認識はないな。あるとすれば、友好の証という名目で相手の力量を量るのに使われるということくらいか)
(オッケーありがと)
レイズの認識は特殊なものとしてスルーするとして、となるとローカルルール的な何かかな。○○菌が移ったー、みたいな感じか?
「ほらあくしゅ、あくしゅ!」
「はなしかけてもいいってんなら、あくしゅくらいしろよ!」
レイズと話している間に、アドラくんとネブトくんが囃し立てる。その理論からしてメチャクチャなわけだが、それで納得してもらえるなら安いものだ。問題はどうしてオードくんが躊躇っているかなんだが……。
「あくしゅ、きらい?」
「あ、や、きらいってわけじゃないけど、その……うん」
尋ねると、オードくんは曖昧に答えてから、何かを決意したように頷いた。
「……あくしゅ、しよう」
そして、おずおずと右手を差し出す。
「うん」
俺は特に気負わずその手を握る。オードくんの手の方が大きいけど、何とかそれっぽい形にできた。
「で、できた!」
すると、オードくんの顔がパアと明るくなる。そんなに嬉しくなることなのか? 不思議に思いつつも、その笑顔を見た俺もつられて嬉しくなる。
「もっとつよくにぎれよ!」
そこにベルクくんが水を差した。俺たちの手をその上から両手で握ると、圧し潰そうとするような力が加えられる。この程度で紋章を隠すシールは剥がれないだろうけど、これはれっきとした暴力だ。俺はベルクくんを睨む。
「やめてよ」
「おまえらがちゃんとあくしゅしないから、てつだってやってんだろ」
「たのんでない。はなして」
「やだね」
この子は何がしたいんだか。半ば呆れている時だった。
「痛っ!」
鋭い痛みが。
手の内側に、走った。
「あ、ああ……!」
オードくんの顔が青ざめる。対照的に、ベルクくんは笑みを浮かべて手を離した。
解放された俺とオードくんの手の間から、赤い血が垂れる。
「うわ、またやったぞ!」
「オードがさした! オードがさした!」
ネブトくんとアドラくんも楽しそうに何か言っている。俺はその声を無視すると、ゆっくりと手を離した。
そして、オードくんの手の平から、いくつか小さな棘のようなものが生えているのを見る。その棘の先は、俺の血で赤く染まっていた。
「オードくん、これは――」
「っ! ごめ、なさいっ!」
俺の言葉を遮るように、オードくんは立ち上がって走り出す。周りの三人も止める気はないようで、オードくんはすぐに教室の外へと出ていった。
「なんだ、やっぱりおまえからもはなしかけてほしくなかったのか」
ベルクくんは、いや、ベルクはにやにやと笑っていた。そこでようやく、俺は自分が甘かったことを悟った。
「おまえ、しってたのか?」
俺の言葉で、ベルクはようやく笑みを消す。
「なんのことだ?」
「とぼけるな」
「とぼけてなんかねーよ」
コイツ……!
思わず強化魔法を付与した拳で殴ってしまいたくなるも、どうにかその衝動を抑える。その時、休み時間の終わりを告げる鐘の音が聞こえてきた。
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