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二歳児編
取り引き
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アリーさんは最後まで、俺の代わりに自分が山の中を案内すると言っていた。しかし、集会場で下した決定を覆すつもりですか、とへツェトさんに言われ、アリーさんはとうとう折れた。
「すまないね、リンド……」
「あたまをあげてください。だいじょうぶです」
へツェトさんと会った日の翌日、何度も頭を下げるアリーさんに見送られながら、俺はへツェトさんと一緒に山へと向かった。
「すまないね、少年。いや、リンド君か。魔物が居るところに案内させるのは、子供の方が何かと都合が良いんだ。子供は下手に魔物退治に協力しようとして怪我することもないし、恐怖で足が竦んでくれれば守りやすいからね。いざというときは、アリーさんがやったというように、担いで逃げることもできる。勿論、案内の正確さも信頼しているよ。あまりに怖い体験をしたせいで記憶が飛んだとかでもない限り、場所とか魔物の特徴を、子供はかなり鮮明に覚えているからね」
道中、必要だからとアリーさんから借りた大きな籠を背負ったへツェトさんは、四歳児の俺に対してぺらぺらと言葉を重ねる。それに対して俺は、はあ、とか、ええ、とか、曖昧な返事をするに留めた。
「ふむ、やはり会ったばかりの大人には警戒してしまうものかな? うーん、こんなことになるなら初めて会ったときに驚かせようだなんて思わなければ……いや、思うことは止められないから、行動に移さなければよかったのか。とにもかくにも、悪いことをしてしまったね、リンド君」
「いえ……」
(……この軽口も、俺たちの反応を窺うためにしているのかな?)
(恐らくはな。相手がどの程度我々の境遇を察しているかは分からぬが、わざわざ反応してやる義理もない。奴の素性も気にはなるが、今は道案内を終わらせることに集中しよう)
(分かった)
しかしそれにしてもよく回る口だ。よくもまあそれだけ次から次へと言葉が出てくるものだな。
「ただ、折角こうして一緒に行動しているんだし、少しくらいは信頼してほしいかな。アリーさんや村の人だって、僕を信頼しているからこそ君を預けてくれたんだから。身分だってほら、この通り」
「……!」
そう言ってヘツェトさんはコートの内側に手を入れると、中から身分証のようなカードを取り出した。『第二級指定魔法免許証』と書かれているそこには、ヘツェトさんの顔写真と、ヘツェトさんの個人情報と思われる情報が列記されていた。
驚いたのは写真の存在だった。今までは図鑑でも何でも、絵などは全て白黒の印刷物みたいなものだったのに、まさか写真があるなんて。
精巧な絵なんじゃないかと目を凝らしてみるも、やはりそれは写真のようだった。
「おや、僕の写真が気になるかい? ふふ、これは写真といってね、特殊な魔法石を使って作り出す珍しいものなんだ。僕にそっくりだろう?」
ヘツェトさんは得意げになって説明する。成程、何やら特別な道具を使わないと写真を撮ることはできないのか。魔法の力で技術を補ってるって感じなのかな。
(その程度のものに惹かれるでない。少なくとも我の時代には、その場にある物、その動き、音声に至るまで再現できる魔法が生み出されておったぞ)
(そんな昔に動画撮影技術が確立されていたのか!?)
衝撃の事実に驚愕が連鎖する。えええ!? そんな前から動画まで撮れるんだったら、写真くらい一般に広まっててもいいのに! もしや、既得権益の維持のために技術情報を世の中に還元していないとかだろうか。まさか異世界でも経済が幅を利かせているとは。金はペンより強しだなんて前世の親友がふざけて言った言葉を思い出す。
……いや、違うか。少し冷静になって、考えを改める。写真が特別な道具を使わないと撮れないように、多分その動画撮影技術も魔法の力で再現したものなのだろう。とてつもない才能の持ち主にしか扱えないとか、大掛かりな準備や一定の条件が必要だとか、きっとそういった類のものなんだ。
誰もが使える科学技術とは違って、魔法は魔族の人でも使えない人には使えないみたいだからな。
「ほらほら、写真ってすごいだろ? よかったら貸してあげようか?」
「いえ、いいです」
これ見よがしに写真をひらひらとさせるヘツェトさんから距離を取り、道案内を再開する。久しぶりに見た写真には興味を惹かれたけど、前世ではありふれていたものだし、その存在を知れただけで満足だ。
さて、次はこっちだったっけかな。落ち葉を踏みしめながら、木々の間から伸びる細道に向かおうとした時、背後から盛大なため息が聞こえた。
「本当にさばさばしているね、君。もう十年以上生きていたりするんじゃないのかい?」
まあ精神年齢は十八歳になりましたけどね。心の中で答えながら、黙々と歩を進める。
「ああ、今尋ねたのはリンド君に対してじゃないよ。リンド君と契約している君に対してだ」
「っ!」
足が止まった。全身から冷や汗が吹き出る。
バレた!? いや、そうとは限らない。けれど止まってしまった。まずい。何か心当たりがあると思われる。迷っているフリで誤魔化すか? けれどそれもあからさますぎたら益々疑いを強めてしまう。どうすれば――
(落ち着け。ゆっくりと振り返るのだ)
(……! あ、ああ)
レイズの言う通り、ゆっくりと振り返る。ヘツェトさんはしてやったりと言わんばかりにニマニマとした笑みを浮かべていた。
「ふふ、気付いていないとでも思っていたかい? 昨日初めて会ったあの時から、君の存在は察していたよ」
「……どういう、いみですか?」
「誤魔化したって無駄さ。背後から話しかけた時、ほんの少しだけど、右腕から魔力を放出していただろう。あの反応は日常的に魔力を使っている者じゃなければありえない。四歳の子供ができるようなものじゃないんだ」
「………………」
気付かなかった。抵抗するためだろう、あの時レイズは振り返ると同時に魔法の準備をしていたのか。戦闘慣れしているであろうレイズの行動が裏目に出るなんて……。
「右腕の痣、契約の証の存在もアリーさんから聞いている。言い逃れはできないよ?」
「そうと分かっていたから、わざわざ村の者を説得してまで、リンドを危険な場所へと連れてきたのか」
俺の声でレイズが喋る。ヘツェトさんの笑みが深くなった。
(レイズ、いいのか?)
(静かにしていろ。我に考えがある)
考えって、もう誤魔化しきれないんじゃ。そう思いつつも、レイズに言われた通りに静観することにする。
「その子供には魔物が取り憑いていますと公言してはパニックになるからね。そちらの方がよほど危険だ」
「取り憑いているとは人聞きが悪いな。我としては対等な契約をしているつもりだが」
「契約にも種類があるのさ。魔力を与える側が優位な契約は使役、逆に従う側が有利な契約は憑依と分類する。厳密に契約と呼べるのは、ほぼ対等な場合のみだ」
「ふん。対等か否かなど、見る者によって判断が変わるものではないか。そのような曖昧な分類に意味などあるものか」
「その意見に関しては僕も君と同じ立場だよ。ただこちら側の規則としてそう定められているからね。付け加えるなら、危険な憑依者に対しては討伐も認められている。君たちの契約が憑依であることは明らかだから、後は魔法免許を持つ僕が危険だと判断すればすぐにでも討伐できるわけだ」
そう言うヘツェトさんの目は笑っていない。本気なのか……? かつての大魔王を討伐だなんて。
いや、そうか。ヘツェトさんは俺が契約していることは看破していても、その相手がレイズだとは気付いていないんだ。レイズもそうと分かっているから、あえて契約していることを白状して、正体への追及を躱そうとしたのか。
しかしそのせいで雲行きが怪しくなってきている。大丈夫なんだろうか。不安を感じながらも、今の自分じゃどうすることもできないのが歯痒い。
「何を根拠に、我らの契約は憑依であると?」
「アリーさんからはリンド君の日頃の様子についても訊いていてね。山で拾ってから今日までずっと、子供離れした言動をしているというじゃないか。本当のリンド君を表に出さないで、どれだけ経つんだい?」
「我が体を借りているのは、アリーと一緒に仕事をしている時だけだ。身寄りのない我々がこの村に留まるためには労働を対価にせねばならぬ。しかし四歳児のリンドに任せるのは酷であるからな。こうして我が担っているというわけだ。リンド本人の意識は、毎晩呼び起こしては世界のことを教えておるぞ」
嘘つけ! 逆に俺にばかり働かせているじゃないか! というツッコミが自然と湧き上がってくるも、状況が状況なだけにレイズに伝える心の声にはならないよう必死に気持ちを押しとどめる。
「辛い仕事を引き受けることを理由に体を借りる。憑依の常套手段だね。あとは色々理由をつけて、徐々に体の支配権を譲渡してもらう、と。契約に詳しい大人が周囲にいない中、精神的にも未成熟な幼児相手にはさぞやりやすかっただろうね」
「やれやれ、我としては純粋な好意のつもりであったのだがな。どうしても我を悪者扱いしたいらしい」
はあ、と大げさにため息をつくレイズ。
「まあ、どう思うも好きにするが良い。どの道我らの処遇は貴様の一存で決まるのだからな」
「へえ、意外と潔いんだね。憑依だと認めるんだ?」
「御託はもう良い。何が望みだ?」
俺の眉が寄る。ヘツェトさんが歯を見せた。
「もう少し僕の優位性を説明しても良かったけれど、尋ねてもらったからには答えよう」
そう言ってヘツェトさんは、大きく手を広げた。
「簡単なことさ。君には僕の、養子になってもらう」
「…………は?」
俺の心境とレイズの言葉が一致した。
「すまないね、リンド……」
「あたまをあげてください。だいじょうぶです」
へツェトさんと会った日の翌日、何度も頭を下げるアリーさんに見送られながら、俺はへツェトさんと一緒に山へと向かった。
「すまないね、少年。いや、リンド君か。魔物が居るところに案内させるのは、子供の方が何かと都合が良いんだ。子供は下手に魔物退治に協力しようとして怪我することもないし、恐怖で足が竦んでくれれば守りやすいからね。いざというときは、アリーさんがやったというように、担いで逃げることもできる。勿論、案内の正確さも信頼しているよ。あまりに怖い体験をしたせいで記憶が飛んだとかでもない限り、場所とか魔物の特徴を、子供はかなり鮮明に覚えているからね」
道中、必要だからとアリーさんから借りた大きな籠を背負ったへツェトさんは、四歳児の俺に対してぺらぺらと言葉を重ねる。それに対して俺は、はあ、とか、ええ、とか、曖昧な返事をするに留めた。
「ふむ、やはり会ったばかりの大人には警戒してしまうものかな? うーん、こんなことになるなら初めて会ったときに驚かせようだなんて思わなければ……いや、思うことは止められないから、行動に移さなければよかったのか。とにもかくにも、悪いことをしてしまったね、リンド君」
「いえ……」
(……この軽口も、俺たちの反応を窺うためにしているのかな?)
(恐らくはな。相手がどの程度我々の境遇を察しているかは分からぬが、わざわざ反応してやる義理もない。奴の素性も気にはなるが、今は道案内を終わらせることに集中しよう)
(分かった)
しかしそれにしてもよく回る口だ。よくもまあそれだけ次から次へと言葉が出てくるものだな。
「ただ、折角こうして一緒に行動しているんだし、少しくらいは信頼してほしいかな。アリーさんや村の人だって、僕を信頼しているからこそ君を預けてくれたんだから。身分だってほら、この通り」
「……!」
そう言ってヘツェトさんはコートの内側に手を入れると、中から身分証のようなカードを取り出した。『第二級指定魔法免許証』と書かれているそこには、ヘツェトさんの顔写真と、ヘツェトさんの個人情報と思われる情報が列記されていた。
驚いたのは写真の存在だった。今までは図鑑でも何でも、絵などは全て白黒の印刷物みたいなものだったのに、まさか写真があるなんて。
精巧な絵なんじゃないかと目を凝らしてみるも、やはりそれは写真のようだった。
「おや、僕の写真が気になるかい? ふふ、これは写真といってね、特殊な魔法石を使って作り出す珍しいものなんだ。僕にそっくりだろう?」
ヘツェトさんは得意げになって説明する。成程、何やら特別な道具を使わないと写真を撮ることはできないのか。魔法の力で技術を補ってるって感じなのかな。
(その程度のものに惹かれるでない。少なくとも我の時代には、その場にある物、その動き、音声に至るまで再現できる魔法が生み出されておったぞ)
(そんな昔に動画撮影技術が確立されていたのか!?)
衝撃の事実に驚愕が連鎖する。えええ!? そんな前から動画まで撮れるんだったら、写真くらい一般に広まっててもいいのに! もしや、既得権益の維持のために技術情報を世の中に還元していないとかだろうか。まさか異世界でも経済が幅を利かせているとは。金はペンより強しだなんて前世の親友がふざけて言った言葉を思い出す。
……いや、違うか。少し冷静になって、考えを改める。写真が特別な道具を使わないと撮れないように、多分その動画撮影技術も魔法の力で再現したものなのだろう。とてつもない才能の持ち主にしか扱えないとか、大掛かりな準備や一定の条件が必要だとか、きっとそういった類のものなんだ。
誰もが使える科学技術とは違って、魔法は魔族の人でも使えない人には使えないみたいだからな。
「ほらほら、写真ってすごいだろ? よかったら貸してあげようか?」
「いえ、いいです」
これ見よがしに写真をひらひらとさせるヘツェトさんから距離を取り、道案内を再開する。久しぶりに見た写真には興味を惹かれたけど、前世ではありふれていたものだし、その存在を知れただけで満足だ。
さて、次はこっちだったっけかな。落ち葉を踏みしめながら、木々の間から伸びる細道に向かおうとした時、背後から盛大なため息が聞こえた。
「本当にさばさばしているね、君。もう十年以上生きていたりするんじゃないのかい?」
まあ精神年齢は十八歳になりましたけどね。心の中で答えながら、黙々と歩を進める。
「ああ、今尋ねたのはリンド君に対してじゃないよ。リンド君と契約している君に対してだ」
「っ!」
足が止まった。全身から冷や汗が吹き出る。
バレた!? いや、そうとは限らない。けれど止まってしまった。まずい。何か心当たりがあると思われる。迷っているフリで誤魔化すか? けれどそれもあからさますぎたら益々疑いを強めてしまう。どうすれば――
(落ち着け。ゆっくりと振り返るのだ)
(……! あ、ああ)
レイズの言う通り、ゆっくりと振り返る。ヘツェトさんはしてやったりと言わんばかりにニマニマとした笑みを浮かべていた。
「ふふ、気付いていないとでも思っていたかい? 昨日初めて会ったあの時から、君の存在は察していたよ」
「……どういう、いみですか?」
「誤魔化したって無駄さ。背後から話しかけた時、ほんの少しだけど、右腕から魔力を放出していただろう。あの反応は日常的に魔力を使っている者じゃなければありえない。四歳の子供ができるようなものじゃないんだ」
「………………」
気付かなかった。抵抗するためだろう、あの時レイズは振り返ると同時に魔法の準備をしていたのか。戦闘慣れしているであろうレイズの行動が裏目に出るなんて……。
「右腕の痣、契約の証の存在もアリーさんから聞いている。言い逃れはできないよ?」
「そうと分かっていたから、わざわざ村の者を説得してまで、リンドを危険な場所へと連れてきたのか」
俺の声でレイズが喋る。ヘツェトさんの笑みが深くなった。
(レイズ、いいのか?)
(静かにしていろ。我に考えがある)
考えって、もう誤魔化しきれないんじゃ。そう思いつつも、レイズに言われた通りに静観することにする。
「その子供には魔物が取り憑いていますと公言してはパニックになるからね。そちらの方がよほど危険だ」
「取り憑いているとは人聞きが悪いな。我としては対等な契約をしているつもりだが」
「契約にも種類があるのさ。魔力を与える側が優位な契約は使役、逆に従う側が有利な契約は憑依と分類する。厳密に契約と呼べるのは、ほぼ対等な場合のみだ」
「ふん。対等か否かなど、見る者によって判断が変わるものではないか。そのような曖昧な分類に意味などあるものか」
「その意見に関しては僕も君と同じ立場だよ。ただこちら側の規則としてそう定められているからね。付け加えるなら、危険な憑依者に対しては討伐も認められている。君たちの契約が憑依であることは明らかだから、後は魔法免許を持つ僕が危険だと判断すればすぐにでも討伐できるわけだ」
そう言うヘツェトさんの目は笑っていない。本気なのか……? かつての大魔王を討伐だなんて。
いや、そうか。ヘツェトさんは俺が契約していることは看破していても、その相手がレイズだとは気付いていないんだ。レイズもそうと分かっているから、あえて契約していることを白状して、正体への追及を躱そうとしたのか。
しかしそのせいで雲行きが怪しくなってきている。大丈夫なんだろうか。不安を感じながらも、今の自分じゃどうすることもできないのが歯痒い。
「何を根拠に、我らの契約は憑依であると?」
「アリーさんからはリンド君の日頃の様子についても訊いていてね。山で拾ってから今日までずっと、子供離れした言動をしているというじゃないか。本当のリンド君を表に出さないで、どれだけ経つんだい?」
「我が体を借りているのは、アリーと一緒に仕事をしている時だけだ。身寄りのない我々がこの村に留まるためには労働を対価にせねばならぬ。しかし四歳児のリンドに任せるのは酷であるからな。こうして我が担っているというわけだ。リンド本人の意識は、毎晩呼び起こしては世界のことを教えておるぞ」
嘘つけ! 逆に俺にばかり働かせているじゃないか! というツッコミが自然と湧き上がってくるも、状況が状況なだけにレイズに伝える心の声にはならないよう必死に気持ちを押しとどめる。
「辛い仕事を引き受けることを理由に体を借りる。憑依の常套手段だね。あとは色々理由をつけて、徐々に体の支配権を譲渡してもらう、と。契約に詳しい大人が周囲にいない中、精神的にも未成熟な幼児相手にはさぞやりやすかっただろうね」
「やれやれ、我としては純粋な好意のつもりであったのだがな。どうしても我を悪者扱いしたいらしい」
はあ、と大げさにため息をつくレイズ。
「まあ、どう思うも好きにするが良い。どの道我らの処遇は貴様の一存で決まるのだからな」
「へえ、意外と潔いんだね。憑依だと認めるんだ?」
「御託はもう良い。何が望みだ?」
俺の眉が寄る。ヘツェトさんが歯を見せた。
「もう少し僕の優位性を説明しても良かったけれど、尋ねてもらったからには答えよう」
そう言ってヘツェトさんは、大きく手を広げた。
「簡単なことさ。君には僕の、養子になってもらう」
「…………は?」
俺の心境とレイズの言葉が一致した。
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