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宗教 後半:八年前
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いつになったら.....いや
どうやったら、こっちに戻ってきてくれるかな?
いい加減その.....ご飯食べたいんだけど
いまだに抱きしめ合いながら、互いを見つめ合っている義両親に呆れて何も言うことができない
でも、このまま放っておいたら
いつまで経っても戻ってこないだろうな
「はぁ.....ねぇ、ご飯の準備できたんだから早く食べようよ。」
「「はっ!」」
二人がぎこちなく、こちらを向く
「私達ったら...ほら、ご飯食べましょ!」
「そうだな。」
子供に指摘されて
やっと、こっちに戻ってきた両親が少し
いや、かなり心配になった
「ママ~ごはん!」
「おっ!ロン起きたのか。」
「パパ~!」
満面の笑みで義両親を呼ぶのは
四年前に生まれた弟のロン
お義父さんのオレンジの髪とお義母さんの淡い茶色の眼が二人の子供だって言うことを表している
「あら、早起きね。ご飯用意するから、ちょっと待っててね。」
「うん!」
愛嬌があって愛くるしくて
とっても可愛い!
「それじゃあ食べましょうか。」
「「「多くの恵みに感謝し、今日の生活の糧となるようお導きください。」」」
指を組んで感謝の祈りをささげる
これは、お義父さんとお義母さんが自然のものに感謝することを大切にしていった結果だ
この世界には固定された宗教みたいなものはない
あるとしても片手で数えられるほどだ
じゃあ何を信仰しているのかというと
この世界の人達は自分の生活に関わりのある神様を信仰している
鍛冶職人だったら炎の神イアスノイブ
農業者だったら緑の神エヴァンイルフィ
私達が信仰しているのは水の神ウィンディーネ
信仰している理由としては生活に関わっているからというのは当然だけど
ウィンディーネは生命の象徴であり平和を謳う神だからというのが大半を占めている
義両親は平和をこよなく愛しているらしいのだ
平和を愛してるって言っても二人の教育はスパルタだ
体力作りを始めた時もお義父さんのせいで大変な目にあった
八年前(当時六歳)
「そうだ。スイ、今日から体力作りするぞ。」
「えっ...。」
「メビスを行使する為には体力も必要だからな。」
「ローガス。スイに無理させたら許さないわよ?」
「分かってるよ。」
((信用できない))
家族で朝ごはんを食べていた時に思い出したという風にそんなこと言ってきたお父さん
そういえば、私が三歳の時にお父さんがメビスの循環を教えようとしたけど
お母さんに止められたって言ってた
普通メビスの循環を教え始めるのは七歳から
...うん、お母さん止めて正解だよ
「そういえば、メビスの循環を教え始めるのも早かったわね?」
「えっ、いや...でもちゃんと五歳からにしたじゃないか。」
「私に黙ってでしょ?」
「うっ....。」
あっ撃破されてる
確かお父さんがお母さんに口論で勝てたこと一回も無いような
「そういうレイシーは、スイがメビスの循環ができたの知った時『凄いじゃない!やっぱりスイは天才だったのね!』とか言ってたじゃないか!」
「そんなの当たり前でしょ?可愛い可愛いスイがメビスの循環をあんなに早く習得したんだから。」
「確かに習得するのは早かったが...。」
「ところでスイ、そろそろ座学の勉強を始めようと思ってるんだけど大丈夫?」
「うん。分かった。」
「スイは大人びてるから、すぐに終わっちゃいそうだわ。」
若干お父さんを無視?した形でお母さんと緩い会話をしていたが
「無視しないでくれレイシー!」とお父さんが音を上げたのは言うまでもない
朝ごはんの後、運動できる服に着替えて、いつも色々練習で使っている森の中心部に行くと地面が平らになって線が引いてあった
巨大な絵でも書いたのかと思ったけど、ただ線を引いただけみたい
で、そこでお父さんは仁王立ちしていた
「さっきも言ったがメビスの行使をするにはスイの体はまだ出来上がっていない。無理をすれば体を壊してしまう。だからこその体力づくりだ!」
らしくない程の熱弁だ。お父さんの後ろに激しく燃える炎が見える....気がする
いつもは、ものすごくゆるいと言うかあんまりやる気がないと言うような感じなのに
目の前にいるお父さんは例えるなら
やる気に満ち溢れたモンスターだ
「覚悟しとけよスイ。メビスの循環みたいに上手くいくと思ったら、大間違いだ!」
この後、お父さんにさせられた体力作りという名の地獄が終わった直後、筋肉痛と言う現象が引き起こされ
その場に立っていられず地面に崩れ落ち意識を失った
翌日、痛みのあまり起き上がれず
お父さんがお母さんに
「何やらせたの!スイを殺す気!?」
と怒られていた
....ご飯の時に忠告されてたはずなんだけどね
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ロンの容姿に関しての記述を追加しました12/6
どうやったら、こっちに戻ってきてくれるかな?
いい加減その.....ご飯食べたいんだけど
いまだに抱きしめ合いながら、互いを見つめ合っている義両親に呆れて何も言うことができない
でも、このまま放っておいたら
いつまで経っても戻ってこないだろうな
「はぁ.....ねぇ、ご飯の準備できたんだから早く食べようよ。」
「「はっ!」」
二人がぎこちなく、こちらを向く
「私達ったら...ほら、ご飯食べましょ!」
「そうだな。」
子供に指摘されて
やっと、こっちに戻ってきた両親が少し
いや、かなり心配になった
「ママ~ごはん!」
「おっ!ロン起きたのか。」
「パパ~!」
満面の笑みで義両親を呼ぶのは
四年前に生まれた弟のロン
お義父さんのオレンジの髪とお義母さんの淡い茶色の眼が二人の子供だって言うことを表している
「あら、早起きね。ご飯用意するから、ちょっと待っててね。」
「うん!」
愛嬌があって愛くるしくて
とっても可愛い!
「それじゃあ食べましょうか。」
「「「多くの恵みに感謝し、今日の生活の糧となるようお導きください。」」」
指を組んで感謝の祈りをささげる
これは、お義父さんとお義母さんが自然のものに感謝することを大切にしていった結果だ
この世界には固定された宗教みたいなものはない
あるとしても片手で数えられるほどだ
じゃあ何を信仰しているのかというと
この世界の人達は自分の生活に関わりのある神様を信仰している
鍛冶職人だったら炎の神イアスノイブ
農業者だったら緑の神エヴァンイルフィ
私達が信仰しているのは水の神ウィンディーネ
信仰している理由としては生活に関わっているからというのは当然だけど
ウィンディーネは生命の象徴であり平和を謳う神だからというのが大半を占めている
義両親は平和をこよなく愛しているらしいのだ
平和を愛してるって言っても二人の教育はスパルタだ
体力作りを始めた時もお義父さんのせいで大変な目にあった
八年前(当時六歳)
「そうだ。スイ、今日から体力作りするぞ。」
「えっ...。」
「メビスを行使する為には体力も必要だからな。」
「ローガス。スイに無理させたら許さないわよ?」
「分かってるよ。」
((信用できない))
家族で朝ごはんを食べていた時に思い出したという風にそんなこと言ってきたお父さん
そういえば、私が三歳の時にお父さんがメビスの循環を教えようとしたけど
お母さんに止められたって言ってた
普通メビスの循環を教え始めるのは七歳から
...うん、お母さん止めて正解だよ
「そういえば、メビスの循環を教え始めるのも早かったわね?」
「えっ、いや...でもちゃんと五歳からにしたじゃないか。」
「私に黙ってでしょ?」
「うっ....。」
あっ撃破されてる
確かお父さんがお母さんに口論で勝てたこと一回も無いような
「そういうレイシーは、スイがメビスの循環ができたの知った時『凄いじゃない!やっぱりスイは天才だったのね!』とか言ってたじゃないか!」
「そんなの当たり前でしょ?可愛い可愛いスイがメビスの循環をあんなに早く習得したんだから。」
「確かに習得するのは早かったが...。」
「ところでスイ、そろそろ座学の勉強を始めようと思ってるんだけど大丈夫?」
「うん。分かった。」
「スイは大人びてるから、すぐに終わっちゃいそうだわ。」
若干お父さんを無視?した形でお母さんと緩い会話をしていたが
「無視しないでくれレイシー!」とお父さんが音を上げたのは言うまでもない
朝ごはんの後、運動できる服に着替えて、いつも色々練習で使っている森の中心部に行くと地面が平らになって線が引いてあった
巨大な絵でも書いたのかと思ったけど、ただ線を引いただけみたい
で、そこでお父さんは仁王立ちしていた
「さっきも言ったがメビスの行使をするにはスイの体はまだ出来上がっていない。無理をすれば体を壊してしまう。だからこその体力づくりだ!」
らしくない程の熱弁だ。お父さんの後ろに激しく燃える炎が見える....気がする
いつもは、ものすごくゆるいと言うかあんまりやる気がないと言うような感じなのに
目の前にいるお父さんは例えるなら
やる気に満ち溢れたモンスターだ
「覚悟しとけよスイ。メビスの循環みたいに上手くいくと思ったら、大間違いだ!」
この後、お父さんにさせられた体力作りという名の地獄が終わった直後、筋肉痛と言う現象が引き起こされ
その場に立っていられず地面に崩れ落ち意識を失った
翌日、痛みのあまり起き上がれず
お父さんがお母さんに
「何やらせたの!スイを殺す気!?」
と怒られていた
....ご飯の時に忠告されてたはずなんだけどね
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