(仮)異世界で私に家族ができました

白兎

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神様達!?①

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「....ここが、神界。」

私は今、神界にいる。
あの後、ロイ兄が大きな扉を出して、その扉をくぐって来たけど、目の前に広がるのは美し

い花々や雲の海。鳥はさえずり、まるで天国の様だ。

そう思ったのも束の間。

「「「「「「「ロ~~イ~~ド~~さ~~ま~~!」」」」」」」
「...っ!?」

土埃をあげながら、こちらに何か向かって来る。
それにロイ兄の名前呼んでるし......。

「...ロイ兄の名前呼びながら、こっちにものすごいスピードで来てるの何?」
「さぁ?なんだろうね。私にも分からないよ。」
「そんな訳ーー」

ない、と言おうとしたが。

「「「「「「「キャア~~~!!!ロイド様~~(ハート)」」」」」」」

なんか、凄い声量の声に遮られた。
しかも、さっき声がした方から....否、囲まれてる?

「ロイ兄。大丈夫なの?囲まれてる様な気がする。」
「よく分かったねスイ。さすが私の妹だ。」

さすがとか、そういうのいいから。......この状況を説明してほしい。

こっちを向いてニコニコしているロイ兄の背中に危険を察してしがみつく。
すると、あっという間に私達は沢山のイケメンと美女に囲まれてしまった。

「ロイド様~!いつお戻りに~?」
「ロイド様!これから少しご指導いただけますか?」
「ロイド様!仕事が溜まっているんです。早くしてください。」
『ロイド様!ロイド様!』

なんか圧倒されるな。

皆、ロイ兄を慕ってる?
というか、なんで結構遠くから来たのにロイ兄って分かったんだろう?

「あれ~?ロイド様~?後ろに何かいるんですか~?」

一人の神様の声で、あたりは一瞬にして静かになった。
いろいろ考えているうちに見つかってしまった?らしい。

.....どうしよう。出て行ったほうがいいのかな?
ここは覚悟を決めて行くしかない。

「はじめまして、スイといいます。ロイ兄に、家族になってもらいました。気に入らないかもし

れませんが、よろしくお願いします。」
「スイ。もしも皆が受け入れてくれなくても私は離れないから安心して。」

いや、ロイ兄は私から離れないと思ってるから、心配してないけど。

(まって......私なんて事思ってるの///!!)

.......それより、神様達が何も話してくれないんだけど。

「あの......。」
「.....か........い.....。」
「えっ?」

『可愛い!!!!』

「なにこの子!マジ天使なんですけど!」
「ロイド様と家族だなんて。ロイド様よりいい人いるでしょう?たとえば わ・た・し とか。」
「ロイド様には、勿体無いわ。」
「ねぇ。私の家族にならない?」
「最高神をロイド様と変わってください。」
「スイさんを気に入らない奴は、我々の敵です。」
『そうだ!そうだ!』

......凄い騒ぎになってる。なんか、最高神変われとかも言われてるけど。

あれ?

皆、ロイ兄を慕ってるんじゃないの?それに、なんか.....ロイ兄の顔が。

「ロイ兄って呼び方超可愛い。ロイド様、こんな可愛い子を妹なんかにして。もしかして、ロ

リコン?ロイド様には勿体無いわ。」
「ほんと、ロイド様になんて勿体無いわ。」
「おい、やめとけ。ロイド様の心はガラスのように脆いんだ。」
「そうだよ。ロイド様は案外ピュアなんだからさ。」
「え~。だって、こんな可愛い子、ロイド様だけ独占するなんてずるいでしょ!」
『そうだ!そうだ!』
「おい、もうやめておけy」
「きゃ~!スイちゃん肌きれい!」
「すべすべ~!」
「白すぎるでしょ。それに、翼きれい!」
「ねぇ。触ってもいい?」

なんか.......ほんとうに皆神様なのかな?それに、さっきから神様達に囲まれてるからロイ

兄が見えないし、いつの間にか、あちこち触られてるし。


う~ん


どうしよう

「ねぇ。聞こえてる?」

目の前で心配そうに顔を覗き込まれて、手を振られて漸く意識が引き戻された。
いけない。ボーっとしてた。

「あっ!すみません。なんでしたっけ?」
「えっとね。翼を触らせてほしいの!」
「いいですよ。」
『やった~!』
「なにこれ!触り心地超なめらか!」

なんか、すごく、くすぐったい。今まで、翼誰にも触られたこと無かったし。

そのせいかな?


でも


「あの、ちょっと、くすぐったい、ので、いったん、離して、くだ、さい。」

それを聞いた神様達はいったん手を止めて、皆してニコリと笑みを浮かべた。
止めてくれるのかとホッとしたんだけど.....あの、なんでまた始めるんですか?それに、さっ

きより動きひどくなってませんか?
神様達なんか、わざとくすぐったくしているような気がする。

「あのっ.....やめてっ......ください。」

くすぐったくて上手く話せない。逃げ出そうと身をよじるも神様に拘束されてしまった。

「ハハハッ......くすぐったい.....ハハッ...やめてっ....くださいよ。」

神様達、仕事大丈夫なんだろうか?そんな事を考えていた。関係ないことだと分かっては

いるけど、なにか考えてないと、恥ずかしい。

現実逃避は大事

そんな事を、思っていると。

「ねぇ。やっぱり私の妹にならない?」
「えっ!ちょっと、あの」
「いいでしょ?」

耳元で囁くようにいってきたのは、ものすごく美人な神様。色気がありすぎて少し離れたい

んですけど。
すると、他の神様達がそれを見て、私も!俺も!みたいな感じになってしまった。

「あの!もう止めてください。」

私の願いも

「まぁ、照れなくてもいいのよ。」

神様達には届かなかった。
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