どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ- リメイク!!

すずめさん

文字の大きさ
上 下
61 / 96
-第二章-サマーオーシャン連合国-前編

-第二章十一節 ドッキリ?と気遣い-

しおりを挟む



次の日、いつもの日常を終え、ゲームを起動しログインする。本来なら普通に宿屋

のベッドから目を覚まし、シロがマサツグのベッドに潜り込んでいるのだが、

その日はいつもと違った。マサツグが目を覚ますと、宿屋の天井…しかし、体を

起こしたくとも起こせず、マサツグがまた拘束されているのかと自分の周りを

見渡すとそこには、シャツ一枚を纏っただけのミスティーがマサツグの上に跨って

いた。……安心して下さい、ちゃんと穿いていますよ?


「お…おはようございます…」


ミスティーは顔を赤らめながらマサツグに朝の挨拶をする。そしてモジモジと身を

捩じらせ、恥ずかしそうにマサツグの様子を何度もチラチラと伺う。勿論の事ながら

ゲームを起動して初っ端にこの状態にマサツグが着いて行ける訳がなく、その場で

ミスティーを見つめた状態でフリーズする。


「あ…あの……」


{えっ?開始二分でこのエロゲ展開?て言うかこのゲーム一応全年齢対象だから

こう言うには無い筈!!……

でも現に今目の前に起きているこの状況はそう言う事で……

てか、何でまだ知り合って数時間と立っていないのにこんな事に!?……

運営の罠!?…もしくはこの子なりのドッキリ!?…

後になってテッテレ~!!何てファンファーレが鳴り響くんだ!!きっとそうだ!!

でもそれなら同じドッキリでも早朝バズーカの方がよかった…って、

そう言う問題でなく!!……etc}


今マサツグの目の前で起きている事にひたすらに困惑しているとそんな事

お構い無しにミスティーは徐々に頬を赤く染めた顔をマサツグに近づけ、ジリジリ

とにじり寄ってくる。ミスティーの行動にマサツグが更に同様に思考がグルグルと

駆け巡り、徐々に考える力が無くなり始め、心臓の動機がハンパない事になる。

それでも、マサツグが何とか理性で正気を保ちながら必死の思いで出た言葉が……


「な…なにを?…」


「…?」


必死に声を振り絞り、喋って言葉もミスティーには聞えていないのか首を少し、

傾げてスルーされる。


{個室に男女二人……何も起き無い筈も無く………


って、ンな訳あるかぁぁぁぁぁ!!!}


そしてまた、ジリジリと近づくミスティーにマサツグが考える事を放棄しようと

した瞬間、マサツグがミスティーのある異変に気が付く。それは、

あった。それは単に部屋が寒くて震えている様子ではなく、まるで今から起きる事

に、恐怖に耐えるような小刻みに震えている様子であった。それを見た、マサツグが

これはおかしいと感じ取ると気付いた時には体を起こし、ミスティーの両肩を

掴んで理由を尋ねていた。


「ど…どうしたのですか?……」


「ミスティー?これは何の真似だ?

そんなに震えてこんな事して?…

まるで誰かに強要させられている様に見えるけど?」


マサツグが少し強い感じでミスティーに尋ねるとミスティーの震えが一層大きく

なり、声が同じ様に震え始める。そして徐々に先ほどまで頬を赤く染めていた表情も

直ぐに青ざめマサツグに謝罪を始める。


「ご…ごめんなさい!!…ごめんなさい!!……」


「え?…あっ!!

ご…ごめん!!悪かった!!ほ…ほら!!落ち着いて!……」


その様子にマサツグがやり過ぎたと感じると慌てて、ミスティーの頭を撫でて今度は

優しく理由を尋ねる。すると、ミスティーもマサツグに撫でられて落ち着いてきたの

か、全身の震えが止まり、徐々にその理由を答え始める。


「……マサツグさんに折角依頼を受けて貰ったのに……私、今手持ちもないですし…

他に何もないですし…今の私に出来る事は……

もう……これぐらいしか……」


「だ…だからってそんな!……」


「お願いです!!私を祖国まで届けてください!!

お礼は何でもします!!ですから!…どうか!…どうか!!……」


ミスティーの余りの必死ぶりにマサツグが異常さを感じるも、逆にその必死さに

願いを叶えたくなるのも本心であった。そして、目の前で必死にマサツグにお願いを

すると同時に再度体を震わしながら精一杯の言葉で、俯き、泣き始める。そんな、

ミスティーを何を思ったかマサツグはミスティーに顔を上げさせ、額にでこピンを

する。


「ミスティー…顔を上げて?…」


「…?」


__ベシ!!


「ひゃっ!」


突然のマサツグからのでこピンにミスティーが涙目の状態で固まると何故攻撃された

のか分からずに疑問符を頭の上に浮かべ、マサツグを警戒する。マサツグはと言うと

ミスティーにでこピンをした後、手をミスティーにでこピンを放った状態で固まって

いると徐々に腕を下ろしていき、自身の膝の上に置くと目を閉じ、大きく息を

吸い込む。


「すうぅぅぅ~~~……」


「ヒッ!!……」


ミスティーが頭を両手で護る様にガードの態勢を取るとマサツグが目をカッと見開く

と次の瞬間、マサツグが何故かオカン口調でミスティーにお説教を始める。


「もう!、そんな事しなくても、ちゃんと送り届けるから心配しない!!

それに、そういうのは大事な相手にやりなさい!

はあぁ~…まったく…お母さんはそんな風に育てた覚えはありません!!」


{そらそうだろ…お前にそんなデカイ娘はおらんだろ……

まだ独身の癖にこんな娘が居ったら業が深いわ……}


マサツグが自分で言った言葉に自分でツッコミを入れながらミスティーに説教する。

突然のオカン口調のマサツグにガード態勢を何度もビクビクとさせながらマサツグの

説教を聞いていると徐々にガードが緩み始める。そして恐る恐るマサツグの方を向く

と口を出そうとする。


「で…でも……ッ!!」


「大丈夫!困った時はお互い様だぞ。

それに報酬が欲しくて受けた訳じゃないんだから。」


しかし、それをマサツグがミスティーを抱きしめて言わせない様にすると優しく

ミスティーの頭を撫でながら、安心させる様に諭し始める。するとミスティーの

緊張がまた解けて行くとグスグスと鼻を啜るとまた泣きそうな声でミスティーが

尋ねる。


「只単にミスティーが困っていてそれを助けたいと思ったからだよ。

確かにポップリングスへは私用で行こうと思っているけど、まずこの依頼を

受けたのはミスティーの為。次に俺達の目的だよ。

だって、こんな風に泣いている可愛い女の子を放っておけないしね。」


マサツグがミスティーに答えるとミスティーは泣き出し始める。今まで心細かった

のかマサツグの胸の中で子供の様に大泣きし始める。マサツグがそれを黙って胸を

貸していると徐々に落ち着きを取り戻し始め、泣き止んだ頃にはミスティーの目は

赤く充血していた。


「…さて、落ち着いた?」


「…ぐすっ…はい!」


そうして一段落と思った矢先、シロが眠い目を擦りながらマサツグの部屋に入って

くるとベッドの上で抱き合っているマサツグとミスティーの姿を見つける。

マサツグとミスティーが慌てて離れ、シロに弁解をし始めるのであった。


「ふあぁ~……おはようございます…

ご主人様……あれ?ご主人様?……」


「シ…シロ!?」


「シロちゃん!?」


「こ…これは違うぞ!!

これはだな……」


部屋一杯にまるで浮気現場が見つかったような気まずい空気が流れ始め、マサツグと

ミスティーが動けずに居るとシロはこちらをジト~とした目でこちらを凝視し

続ける。そして、数分間そんな硬直状態が続き、どうしようかと悩んでいるとシロが

突如マサツグに飛び掛る!


「うわあぁぁ!!違う!違うんだぁぁ!!」


「シ…シロちゃん!!落ち着いてーーー!!!」


マサツグが両腕でガード態勢に入り、ミスティーが身を挺してマサツグとシロの間に

入る様に飛び込むもタイミングが不味かったのかシロが飛び込んで来るより先に

ベッドに倒れ、マサツグを護れず仕舞いになる。そして、シロは無言でマサツグに

飛び掛ると怒る訳でもなく、突如マサツグの腹に抱きつくのであった。


「……へ?」


「ずるいです!

シロも抱っこして欲しいです!

ほら!ミスティーお姉ちゃんも!!」


「え?…きゃあっ!!」


シロがミスティーの腕を掴むとマサツグを押し倒す様にベッドに倒れ込むとマサツグ

は二人の下敷きにされ、身動きが取れなくなる。そうして、ゲーム開始数十分で

ワチャワチャの展開に巻き込まれたマサツグはどう収拾を着けたものかとベッドで

二人に下敷きにされながら考えるのであった。


{…それにしてもあのミスティーの必死さ…普通じゃない……

ここまでする理由は何と無く分かる様な気もするけど……まだ確証が無いな…}


マサツグの部屋で一頻りシロとミスティーでじゃれ合って漸く、出発の準備に掛かる

がハードなじゃれ合いで既にマサツグのTPは大幅に消費されていた。シロと

ミスティーも自室に戻ると身支度を整え、マサツグと合流すると宿屋の一回で朝食を

食べる。その際、宿屋の店主にあの盗賊達がどうなったかを尋ねてみると

とんでもない答えが返ってくるのであった。


「そう言えば店主、あの盗賊達はどうなったんですか?

まぁ…まだ捕まって間もないですけど…」


「あぁ…それがですね…お客さん……」


宿屋の店主は辺りを気にし始めるとマサツグの耳元に近寄ってくると周りに聞えない

声で盗賊達の話をし始める。その様子にシロとミスティーが気になったのか、

マサツグに注目するもマサツグは聞えない様に店主の話を聞くのであった。


「…実はですねぇ……あの後、その盗賊達を聴取しようとその閉じ込めた牢屋に

向かうと衛兵が向かったらその盗賊達が変死体で見つかったんです……

何か首を押さえて、口から泡を吹き、目は裏返った何とも可笑しな状態で…」


「…本当ですか?」


「えぇ……しかし、その時誰も牢屋に近づいた者も居ないらしく、衛兵内では

自殺と見ているようですが…

ここ最近、サマーオーシャン全体でモンスターが活発化してますし、ギルドは

何か特殊なモンスターユニークモンスターが出て来たのではないかと警戒しているようですよ……」


ユニークモンスターと言うのはこのゲーム内ではレアモンスターの上位互換で

レアモンスターより出現率は低く、更に強さも格段に上で色々な能力の上乗せも

されている面倒くさいモンスターの事である。Lv.40~Lv.50台の冒険者が

パーティを組んでも苦戦必死の強敵で迂闊に近づくと消し炭にされる危険性が

有る。それを知らずに戦いを挑んではワンパンなんて事がざらに有り、出現した

場合、ギルドでマスターオーダークエストとして貼り出されるほど強敵である。

しかし、もし倒せた場合の報酬も大きく、バウンティハンターとして活動する

冒険者もこれ目的で受けに来るほど人気のモンスターでも有る。勿論、そんな事

知らないマサツグはユニークモンスターの名前が出た所で驚く訳も無く、ただ

淡々と盗賊が殺された話を宿屋の店主から聞くのであった。


「……そうか…

あの盗賊達、消されたか…」


「お客さんもお気を付けになってくださいね?

では……」


「ん、ありがとう。」


「……何かあったのですか?

盗賊って聞えた気がするのですが?…」


宿屋の店主がマサツグに一礼すると自身の作業に戻り、離れていく。ミスティーと

シロが宿屋の店主と何を話していたのかと尋ねるもマサツグはそれと無く話を逸らし

ては盗賊の話を黙っているのであった。


「ん?何の事かな?それより皆ちゃんと食べた?

これから多分長い旅になりそうだからね。」


「はいです!!」


シロが元気に返事をし、パクパクと口いっぱいにパンやベーコンエッグを食べ、

満面の笑みを浮かべる中、ミスティーはマサツグに話を逸らされた事に不満

なのかシロが不機嫌の時と同じ様に頬を膨らませマサツグに抗議の目を向ける

のであった。そうして、マサツグ達が朝食を食べ終えると宿屋を出てギルドに

向かうその道中、クーラーアイスの効果が切れたのか暑さでまたマサツグと

シロが溶けそうになるのであった。


「あ…あつい……」


「…ご主人様……またアイスを買いに行きましょう……」


「それはそうだがもうちょっとでギルドだし、ギルドで買おうか……」


そうしてマサツグとシロがうな垂れながらギルドに向かう中、ミスティーは

そんなマサツグ達を見てフフッと笑うのであった。うな垂れながらも街中を

歩いてギルドに辿り着くと、マサツグとシロが復活し、急いでアイスを買いに

ルンが立っているカウンターに行く。


「おはよう!!ルン!!

アイス二本と馬車を一台!!よろしく!!!」


「…え~っと……アイスは分かりましたが、馬車は?」


ルンが落ち着いた様子でアイスを取り出すとマサツグに手渡す。マサツグとシロは

ルンにアイスを貰うとその場で食べ始め、前と同様にクーラー効果をつけると

アイスの代金を払った後に改めてルンにポップリングス行きの馬車について尋ねる。


「あんがと!!いや~外が暑くてさ…

色々と順序スッとばかしちゃったよ!!ゴメン!!

あっ!!後これ、アイスの代金。」


「いえいえ、大丈夫ですよ。どうもです。

で、馬車と言うのは?」


「ポップリングス行きの馬車って有る?

ミスティーの護衛の任務で乗って行きたいんだけど?…」


「あっ!はい、ありますよ!

ただ、ポップリングスが今鎖国状態なのでさすがに中までは走れませんが…」


「うん!それで十分!!

じゃあ、お願いできるかな?」


「了解です!!

それでは、一人1500G頂戴しますね。」


「はいは~い。」


マサツグがルンの料金に同意すると三人分の4500Gを支払う。ルンはそれを

受け取るとカウンターから出てマサツグ達を案内し始める。その際、ルンに

ミスティーの事を聞かれるもマサツグは適当に相槌を打つのであった。


「…所でミスティーさんはどうですか?……」


「…如何とは?」


「いえ、余りこんな事言いたくはありませんが、匿名で依頼をする方の

場合が重大な要人、もしくはギルドが感知する前の犯罪のどちらかで

マサツグさんは大丈夫なのかと思いまして……」


「それに関しては大丈夫だよ……

寧ろ、その推理だと多分前者の方だ…」


「如何言う事ですか?…」


「昨日?なのかな?夜の宿屋にワザワザ夜襲をかけてくる馬鹿が居たもんだから…」


「ッ!?

そ…その人達は?」


「適当に伸して、衛兵に突き出したけど、今日の未明に変死体…

そうなると犯罪と言うよりは……」


「なるほどです……

でも、以外ですね?」


「へ?」


「だって、ワザワザ今からその国の宰相に喧嘩をしに行こうとする人がちゃんと

冷静に分析判断してるんですもん。」


「あんだと!!」


ルンの案内で馬車乗り場に着くまでの間にそんな会話をしていると馬車乗り場に

辿り着く。そして、ルンが用意した馬車にマサツグ達が乗り込むとルンが御者に

出発の合図を出す。馬車はその合図を切欠に徐々に進みだすとギルドが後方に

見え離れていく。そして後ろを見るとそこにはマサツグ達の出発を見送るルンが

手を振り、立っているのであった。シロは馬車の窓から身を乗り出すと後ろで

手を振る、ルンに手を振り返すが馬車の震動で落ちそうになるシロをマサツグが

慌てて支えに入るのであった。そうして、馬車はホエールビアードを離れ、

ポップリングスへの街道を進むとその時であった。一段落しシロと落ち着いて

席に座るとミスティーがマサツグに改めて、宿屋での一軒を尋ねてくる。


「……マサツグさん…一ついいですか?」


「ん?何?」


「今朝、宿屋のオーナーさんと話していた話なんですけど…

……実は全部聞いていました……」


「………」


「私達獣人族はそれこそ人に近い姿をしていますが、身体能力は自慢ではない

ですが人間より高いです……いかに小さな音も聞き逃す事のない聴力があります…」


「……黙っていても無駄って事ね?」


「…はい。」


ミスティーが俯きながらもマサツグに真実を話す様に自身の話をしながら

尋ねてくる。マサツグもそれが分かるとふぅ~と溜め息を吐くとミスティーに

昨晩何があったかを話し始めるのであった。


「……昨日の晩、宿屋に盗賊が現れたんだ…三人。

多分狙いはミスティーでミスティー達が泊まっている部屋の扉をピッキングして

入ろうとしていたのを俺が捕まえて衛兵に突き出したんだけど次の日、三人とも

誰かに殺されたのか変死体で見つかったらしい……

これが、宿屋の店主と話していた話。

で、多分その調子でと、ルンとの会話も聞いてしまった口だろ?」


マサツグがミスティーに尋ねるとミスティーは小さく頷き、マサツグの顔を

見て話し始める。しかし、まだ話したくないのか内容はただ自分を信じてくれと

簡単な内容であった。


「…今は身分は明かせませんが信じてください!…

私は何も疚しい事はしていません!それは本当です!!……証拠はありませんが…」


「大丈夫だよ。

ちゃんと送り届けるし、何か裏切るような事もしない!!

最初に約束したとおりに君を助ける為に受けたんだから!」


マサツグがそう多少申し分けなさそうに笑顔でミスティーに笑いかけるとミスティー

も同じ様に申し分けなさそうに笑顔で返す。そして、その空気をぶち壊す様にシロが

マサツグの膝の上に座るとマサツグに撫でる様にお願いをする。


「ご主人様!!シロ、かまって欲しいです!!」


「え?宿屋でアレだけじゃれたのに?」


「まだ足りません!!さぁ!!」


「お…おう。」


マサツグがシロに急かされながらも頭を撫で始めるとマサツグにじゃれ付く様に

甘え始める。そうして、マサツグがシロを撫でているとミスティーがモジモジし

始める。マサツグがそれを見て、何事かと思い声を掛けるもミスティーは答え

ようとしないのであった。


「ん?どうかした。」


「い…いえ!なんでもありません…」


「……ッ!!」


何だかミスティーが口篭りはっきりとしないでいるとシロがミスティーの感情を

感じ取ったのかシロはマサツグの膝元から起き上がるとミスティーの手を握る。

そして、強引にミスティーをマサツグの元まで連れて行くとマサツグにある

お願いをする。


「え?シ…シロちゃん?……」


「ご主人様!ミスティーも撫でてあげて下さい!」


「え?」


「い…いえ!大丈夫です!」


「えい!!」


断るミスティーにシロは更にお構い無しにマサツグの膝元に突き飛ばす。ミスティー

はそのままマサツグの膝元に倒れるも直ぐに身を起こそうとするがシロがミスティー

の頭にマサツグの手を置くと何故かミスティーはそのまま倒れてしまう。


「さあ!ご主人様!撫でてください!」


そうして、シロが一仕事したといった感じに額を拭うとまたマサツグの膝元に自身の

頭を乗せると撫でる様に要求する。マサツグも何と無くシロの考えが分かるとシロと

ミスティーの頭を撫で始める。すると、ミスティーはマサツグの隣で横で丸くなり、

シロは再びマサツグにじゃれ付き始める。この時のマサツグは次の様に思った

そうな。


{何だろう……ペットショップの店員になった気分だ……

現在トリミング中~……}


シロがマサツグに撫でられ喜ぶ傍ら、ミスティーはおとなしく頭を摺り寄せ、喉を

鳴らす。そうして、マサツグ達のポップリングスに向けての旅がまたもやドタバタ

と始まるのであった。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

高校からの帰り道、錬金術が使えるようになりました。

マーチ・メイ
ファンタジー
女子校に通う高校2年生の橘優奈は学校からの帰り道、突然『【職業】錬金術師になりました』と声が聞こえた。 空耳かと思い家に入り試しにステータスオープンと唱えるとステータスが表示された。 しばらく高校生活を楽しみつつ家で錬金術を試してみることに 。 すると今度はダンジョンが出現して知らない外国の人の名前が称号欄に現れた。 緩やかに日常に溶け込んでいく黎明期メインのダンジョン物です。 小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。

ハズレ職業の料理人で始まった俺のVR冒険記、気づけば最強アタッカーに!ついでに、女の子とVチューバー始めました

グミ食べたい
ファンタジー
 疲れ切った現実から逃れるため、VRMMORPG「アナザーワールド・オンライン」に没頭する俺。自由度の高いこのゲームで憧れの料理人を選んだものの、気づけばゲーム内でも完全に負け組。戦闘職ではないこの料理人は、ゲームの中で目立つこともなく、ただ地味に日々を過ごしていた。  そんなある日、フレンドの誘いで参加したレベル上げ中に、運悪く出現したネームドモンスター「猛き猪」に遭遇。通常、戦うには3パーティ18人が必要な強敵で、俺たちのパーティはわずか6人。絶望的な状況で、肝心のアタッカーたちは早々に強制ログアウトし、残されたのは熊型獣人のタンク役クマサンとヒーラーのミコトさん、そして料理人の俺だけ。  逃げるよう促されるも、フレンドを見捨てられず、死を覚悟で猛き猪に包丁を振るうことに。すると、驚くべきことに料理スキルが猛き猪に通用し、しかも与えるダメージは並のアタッカーを遥かに超えていた。これを機に、負け組だった俺の新たな冒険が始まる。  猛き猪との戦いを経て、俺はクマサンとミコトさんと共にギルドを結成。さらに、ある出来事をきっかけにクマサンの正体を知り、その秘密に触れる。そして、クマサンとミコトさんと共にVチューバー活動を始めることになり、ゲーム内外で奇跡の連続が繰り広げられる。  リアルでは無職、ゲームでは負け組職業だった俺が、リアルでもゲームでも自らの力で奇跡を起こす――そんな物語がここに始まる。

寝て起きたら世界がおかしくなっていた

兎屋亀吉
ファンタジー
引きこもり気味で不健康な中年システムエンジニアの山田善次郎38歳独身はある日、寝て起きたら半年経っているという意味不明な状況に直面する。乙姫とヤった記憶も無ければ玉手箱も開けてもいないのに。すぐさまネットで情報収集を始める善次郎。するととんでもないことがわかった。なんと世界中にダンジョンが出現し、モンスターが溢れ出したというのだ。そして人類にはスキルという力が備わったと。変わってしまった世界で、強スキルを手に入れたおっさんが生きていく話。※この作品はカクヨムにも投稿しています。

貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!

やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり 目覚めると20歳無職だった主人公。 転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。 ”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。 これではまともな生活ができない。 ――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう! こうして彼の転生生活が幕を開けた。

現代ダンジョンで成り上がり!

カメ
ファンタジー
現代ダンジョンで成り上がる! 現代の世界に大きな地震が全世界同時に起こると共に、全世界にダンジョンが現れた。 舞台はその後の世界。ダンジョンの出現とともに、ステータスが見れる様になり、多くの能力、スキルを持つ人たちが現れる。その人達は冒険者と呼ばれる様になり、ダンジョンから得られる貴重な資源のおかげで稼ぎが多い冒険者は、多くの人から憧れる職業となった。 四ノ宮翔には、いいスキルもステータスもない。ましてや呪いをその身に受ける、呪われた子の称号を持つ存在だ。そんな彼がこの世界でどう生き、成り上がるのか、その冒険が今始まる。

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい

616號
ファンタジー
 不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。

処理中です...