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-第二章-サマーオーシャン連合国-前編
-第二章二節 初めの一歩と曰く付きの職人-
しおりを挟むサマーオーシャン連合国……この国は年がら年中常夏の大陸。
海は穏やかで滅多な事では荒れる事は無く、山や森も深く入らない限り安全と言う
立地でゲームの中ではリゾート地として有名である。その他にここでしか育たない
果物や海産物が取れると他の大陸の料理人達も人気で、この大陸に有る、有名
レストランは冒険者達にとっても人気、更に変わった事にこの国は隠れた名器(武具)
が売られている事でも有名で、初心者~熟練者まで幅広い層で人気の大陸である。
そんな大陸にマサツグが辿り着いたのだが、マサツグとシロは船を降りて直ぐに
この大陸の洗礼を受ける。
「ふぅ~…つい……」
「あっ……」
サマーオーシャン大陸最初の一歩にウキウキしながら降りるもマサツグ達は、
サマーオーシャン大陸のこの気候に早くも折れそうになる。ここは年中常夏、
まさに真夏の気候で船から降りて数分で汗だくになり始める。マサツグとシロの
格好は然程厚手でもないのに汗が止まらない。マサツグとシロがその場で
うな垂れ始める。
「あ…あつい……」
「ご…ご主人様……あついのです……」
「そら…俺の頭に寄りかかっていたら暑いだろうな…
降りるか?…」
先ほどまでマサツグに肩車をして貰い喜んでいたシロが一瞬で大人しくなる。
シロはマサツグの頭に溶けるように寄りかかるとそのままマサツグが動く度に
ダラ~ン…と手をブラブラ左右に振る。しかし、それでもマサツグから降り様と
しないシロにマサツグが尋ねるがやはり降りようとはしないのであった。元気
だったシロが一気にゲンナリするもマサツグはギルドに向かう事にする。
「……とりあえず、ギルドに向かうか…」
「はいです…」
マサツグがそう呟くとシロがゲンナリと返事をかえし、マサツグはホエールビアード
の町へと足を踏み入れ始める。町の中はラズベル見たく港町なのだが規模が違う。
こっちの市場はラズベルとは違い、まるで商業都市クランベルズの様に屋台が
立ち並び、海老を焼いたり、何かの貝を酒蒸しにして売っている様子が見て取れる。
さすがにあっちみたく強引な客引きはしていないがやはり人気と言うだけあって
町の人や冒険者でごった返していた。その光景にマサツグが驚くも地獄の様にも
見えるのであった。そうしてマサツグ達がギルドを探し、ホエールビアードの
メインストリートに出るとやたら目に付く看板が掲げられているギルドらしき建物を
見つける。そこには「愛と情熱に溢れた冒険者を待つ!!!」と大きく書かれた
言葉とポージングをするスキンヘッドの男の裸体の絵が描かれていた。
…安心してください。パンツ、穿いてますよ?
マサツグが一瞬如何わしい店かと看板を確認し直すもやはりギルドと
書かれており、マサツグと同じ冒険者だろうか何の躊躇いも無く入って行く姿を
見て、覚悟を決め、中に入って行く。ギルドの中に入るとそこは普通の内装で
表の看板が何なのかと改めて考えさせられるもある事に気が付く。
「…あれ?…涼しい…」
マサツグがまるで冷房が効いた部屋にいる様な感覚になる。ゲームの中だと
言うのに暑かったり、涼しくなったりとマサツグが困惑しそうになっていると
シロも復活したのかマサツグの頭で溶けるのを止めると肩車の状態で腕を上に
大きく伸ばす。
「……ッ!?…ここ涼しいですね!」
うな垂れていたシロが涼しい所に入ったからだろうか、耳をピコピコと動かすと
元の元気な状態を取り戻す。辺りをキョロキョロと見回し、色々と見つけては喜ぶ
シロにマサツグが安心するとシロが復活した事だしとギルドの受付に向かい始める。
「じゃあ、とりあえず挨拶に行くか!」
その際、辺りの冒険者がシロを見つけたのか早速注目を集め始める。しかし、そんな
事お構い無しにマサツグが受付に向かいカウンターに立つと一人の受付嬢が対応
する。しかし、マサツグはその対応に出て来た受付嬢に驚く。
「いらっしゃいませ!」
受付嬢がマサツグに挨拶をするとマサツグの驚く顔に逆に驚くもマサツグはその
出て来た受付嬢をマジマジと確認する。受付嬢は見た感じはヒューマンの女性…
茶髪の短いツインテールがよく似合う… さらに判り易くすると艦○れの蒼龍で
胸のボリュームを少し落とした感じだ……服はスプリングフィールドとは違い、
南国仕様の上下に別れた水着に似た服を着ている。胸を隠す帯状の水着に軽く
風通しの良さそうな短めのノースリーブジャケットを身に着け、下はパレオスカート
ふしぎの海的な何かを連想させる……
……あれ?何かデジャヴを感じる?……マサツグがスプリングフィールドのギルド
に居るリンの髪型を変えただけの受付嬢に驚きつつも恐る恐る名前を呼んでみる。
「……リン?」
しかし、この問い掛けが良かったのかリンに良く似た受付嬢は困惑の表情を見せるも
マサツグの考えを理解したのか、自身の名前を教えると同時にリンと何故似ている
のかを答えてくれた。
「え?……あ!!
いえ、私はルンです。
リンは双子の姉です!」
その答えを聞き、漸くマサツグも頷きながら理解する。まさに瓜二つの言葉と同じで
どのパーツも一緒で見分けが付き難い。そしてマサツグが一人納得しているとルンも
何かに気が付いたのか突如マサツグの名前を呼び当てる。
「あ!
もしかして…マサツグさんですか?」
「え?…」
「やっぱり!」
突如名前を呼ばれてマサツグが驚いているとルンは口に手を当て笑う。如何して
ルンがマサツグの名前を知っているのかと疑問に考えているとルンはスカートの
内側から一通の手紙を取り出すとマサツグに見せる。そしてマサツグがスカートの
内側から出してきた手紙を何処に仕舞っていたのかと疑問に思っているとルンは
その手紙を見せながらマサツグに説明を始める。
「リン姉さんから手紙で伺ってます。王都の御前試合で騎士団長を倒したり、
カルト教団を壊滅させたり…後、ラッキースケベを良く起こすとか!
リン姉さんのお気に入りの冒険者さんですよね!」
{……リンさん…貴女は手紙に何を書いたのですか?
最後の一言で何もかも台無しですよ?……}
嬉しそうにルンが姉のリンから届いた手紙の話をするが、マサツグはリンが何の
話を書いたのか分からない手紙の方が気になり、それ所ではなくなる。そして、
ルンがマサツグの疑問の顔を見て、用件待ちと勘違いをすると手紙を直し、
マサツグのギルド冒険者登録をしようと話を始める。その間シロはマサツグの頭に
しがみ付きながら他の冒険者に手を振り、愛嬌をふりまくと前のギルド同様の
冒険者による茶番劇がマサツグの知らない所で行われていた。
「あ!ごめんなさい!
このギルドでの冒険者登録ですね!」
「…え?またやるの?
一応、スプリングフィールドの方で冒険者登録をしたんだけど……」
「はい!ギルドは各大陸ごとにありそれぞれでギルドマスターが違う為、
一つ一つ登録をしないと駄目なんです。これも冒険者の安全と信頼の為です!
あ!後、ギルドでの機能は他と一緒なのでご安心ください!」
「なるほど。
要は管轄ごとに登録しないと駄目ってことか。」
「その通りです。
…それでは、お手数ですが冒険者カードをご提示お願いします!」
マサツグがルンの簡単な説明を聞き、納得するとアイテムポーチから久々に見る、
冒険者カードを取り出すとルンに手渡す。ルンはマサツグから冒険者カードを
受け取ると慣れた手つきで登録を済ませるとマサツグに冒険者カードを返す。
その際、マサツグの冒険者ランクの話を始めるルンであったがマサツグは全く気に
していなかった事と久々に聞いた単語に一時困惑する。
「これでOKです!
…それにしてもさすがですね!
Lv20オーバーでシルバーランク…出世も出世…大出世ですよ!!」
「え?冒険者ランク?シルバーランク?……
あぁ!!はいはい!!あれね!!ってそんなに凄いの?」
「えぇ!それはもう!!ストーンランクが最初なんですけど、そのストーンランク
からずっと10年間町の外の低級モンスターを倒し続けるって言った所でしょうか?…
何にしてもこの短期間でシルバーランクは凄いですよ!!」
ルンの興奮具合にマサツグが押され始めるとルンがハッと我に返る。それは、
珍しいアイテムを目の前にしたリンの様にも感じ取れた。そして、ルンが冷静に
なると改めてマサツグがルンに挨拶をするのであった。
「じゃあ、これからよろしく。
ルン!」
「はい!こちらこそ!」
マサツグが挨拶を終えるとシロが待ちかねた様に次の行き先をマサツグに尋ねると
マサツグはシロに次に考えている事を話し始める。
「ご主人様!!次は何処に行きますか?」
「そうだな……シロと俺の防具を買いにかな?
将軍に貰った鎧もこの通りだし……」
マサツグがアイテムポーチからバルデウス戦で壊れた防具を見せ、シロが驚いている
とその防具を見てルンも驚く。将軍に貰って数十分後には廃棄クラスのボロボロ具合
にシロに夢中だった冒険者達の注目を集める。するとルンがお勧めの防具屋を
紹介してくれる。
「だったら、シェルクエルの防具屋がいいですよ!」
「シェルクエル?」
「今、この大陸一番の防具屋です!ここ最近メキメキと名を上げ始めてて…
既存の防具なら性能はピカイチです!ですけど…
只、難点が有るとするならお値段が張ることですかね…
それでも、人気の防具店です!」
ここでルンのある発言にマサツグが疑問を持つ。何故、既存の防具などと言う
発言をしたのだろうと。普通に腕の良い防具屋なら既存などと言わずに良い
防具を売っている、もしくは作っていると言う筈。そこが気になったマサツグは
ルンに尋ねる様に言葉の意味を聞く。
「…?…なぁ、ルン?
既存って如何意味?まるで只普通に良い防具を作るなら他にも良い所が
ある様に聞えたんだけど?……」
「ッ!……
そこに喰いつきましたか……マサツグさん……さすがです!!」
マサツグの質問にルンが意味有りげに静かに笑っているとマサツグが困惑する。
まるで待っていましたと言わんばかりの反応にマサツグがルンに尋ねるとその
訳を説明し始める。
「どう言う事?」
「量産される防具を作るならシェルクエルが一番です。ですが…
オーダーメイドとなると話が変わります。確かにこの国と言いますかこの大陸には
腕の良い鍛冶師が沢山いらっしゃいます!確かにシェルクエルにもオーダーメイドを
頼む事も出来ますが、それより良い人が今偶然にもこの大陸に来ているらしく、
他の装備を新調したい冒険者の間では話題になっているんです!!
ただし…」
楽しそうにその鍛冶師の説明をしていると思うと次の瞬間、ルンのテンションが
ガクッと下がり、まるで曰く付き物件を紹介する不動屋さんみたいな顔をする。
その顔にマサツグが戸惑いながらもルンに尋ねる。
「……ただし?」
「その職人さん曰く付きなんです…
何でもその職人さんの作る防具はそれはスゴイと評判でその防具を着て戦いに出たら
無傷で帰還できるらしいんです……
ですが…その防具を付けた人は人知れず何処かに行ったっきり帰って来なくなるなんて
噂があるらしいんですよ…
それでも作って貰いたいと初心者から熟練者まで幅広く人気で防具を作って貰おうと
頼みに行く人が後を絶たないみたいです。しかし、その人達もやっぱり帰って
来なくなるという事で、「死神」なんてあだ名を持っているとか……
やだな~…こわいな~……」
ルンの説明がまるで有名怪談師の様な語りでマサツグに説明するとマサツグは次第に
その職人の事が気になり始める。しかし、マサツグが興味を持ったのはその防具が
どれだけ凄いのかとかではなく、その消えた冒険者達が何処にいったのかが気に
なり、気が付くとマサツグはその曰く付きの鍛冶師が何処に居るのかと場所を
尋ねていた。
「……なぁ…ルン……その職人が今何処に居るか分かるかい?」
「……分かりますけど…
まさか、会いに行くんですか?」
マサツグが顎に手を当て悩んでいる様に見えるポーズでルンに居場所を尋ねると
ルンは驚きながらマサツグに尋ね直す。マサツグがルンの顔を見るとそこには
{人の話を聞いていました?}と言いたそうな顔でマサツグの顔を見つめるルンの
姿があった。その表情にマサツグがグッと押されるもマサツグがルンに適当な
理由を言い、理解を求めようとする。運が良ければ本当に防具を作って貰う事も
あるのではと考えつつ説明するのであった。
「あ……あぁ、その人に防具を作って貰わないとこの先辛そうだから……
何かと面倒事に巻き込まれる体質だし……」
マサツグが目線を反らしながらルンに話しているとルンが徐々に顔を近づけ、
マサツグに接近してくる。カウンター越しに顔を近づけてくるルンにリンの
面影を感じながらも手を振り、説明をするとルンは溜め息を一つ吐き、
マサツグに職人の居場所を教えようとする。
「…はあぁ~……わかりました…」
「やた……」
ルンが根負けしてマサツグが喜ぶがその際、ルンはマサツグにある事を約束する。
まるで、ルンとのやり取りがリンと変わらない事にマサツグが笑っているとルンが
マサツグをジッと見つめる。
「但し!!
一つ約束してください…絶対に死なないでください!」
「うおッ!?……」
「約束ですよ?…」
「…おう!あた……
ルンの真っ直ぐマサツグを見る目に一瞬驚くもマサツグがルンに約束を護る様に
伝えようとする。しかし…その約束を結ぶ前にシロが頬を膨らませ、話に
割り込んでくるとルンにマサツグの自慢を始める。
「当たり前なのです!
ご主人様はそんじょそこらの魔物では倒せないのです!!
だってシロのご主人様は本当に強いのです!!」
シロが必死に頬を膨らませ、マサツグに肩車をして貰いながら両手をブンブンと
振り回し、話をする。その光景にルンが驚くも必死な様子を見せるシロを見て、
ルンが笑うと職人の場所をマサツグに教える。
「…ぷッ!……あははは!!いえ、ごめんなさい!……
…場所はホルンズヒルの一軒家です…
丘の上に不自然に立っているので行ったら分かると思います……」
ルンが場所を教えてくれた事にマサツグが感謝するとシロはルンが笑った事に
不服そうにするもちゃんとお礼を言う。その際、ルンはシロに両手を合わせて
謝る動作をするもシロの頬は一向にしぼむ様子は見せなかった。
「ふッ!…あぁ、ありがとう!」
「むぅ~…ありがとうです!」
こうしてルンに職人の居場所を教えて貰い、ギルドを後にするとまた外のうだる様な
暑さにマサツグとシロが襲われるもマサツグ達は一度道具屋に向かい準備を整えようと
する。幸いにもギルドから道具屋までの距離は然程離れていなかった為、またシロが
溶けるような事態にはならずに済み、そこで有る面白い物を見つけた。
「……クーラーアイス?
これを食べると暑さが気にならなくなります……
…これはシロに買ってやろう…」
マサツグが道具屋で売られているアイスを二本買い、更にこの大陸の地図を買うと
その他にもバルデウス戦で消費したアイテム等を買うとアイテムポーチを整理する。
「さて、これだけ有れば当分は……ってそろそろ重量オーバーだな…
丁度良いし、いらない物を整理して売るか…
すいませ~ん……」
マサツグがアイテムポーチを整理していると何時手に入れたのか分からないアイテムが
ゴロゴロと出てくる。それらを処分するように道具屋に売ると結構な額になり、先ほど
買ったアイテム分を簡単に上回る金額がマサツグの元に戻ってくる。
「ま…毎度……ありがとう…御座います!………」
その際、道具屋の店主の笑顔が引き攣り、目じりをピクピクッとさせる表情が見て
取れる。店主がマサツグにある意味敵意を向けつつ、先ほど売ったアイテムの整理を
していると何かに気が付いた店主がこれは買い取れないとマサツグに返す。
「…はあぁ~……ん?
お~い!!お客さ~ん!!
悪いがこれはうちでは買い取れないわ~!」
「え?…どれどれ?…」
マサツグが道具屋の店主から手渡された物は普通の首輪であった。名前プレートも
付いており、プレートには何も書いていない。マサツグがマジマジ見ていると道具屋の
店主が買い取れない理由を説明し始める。
「そいつは魔法の首輪でそこらへんで売っている犬用首輪よりたちが悪い代物で、
貴族のお遊びでその首輪でモンスターを捕まえては決闘させたりとまるで奴隷の
様に扱う為の首輪でさぁ。しかし何処の貴族かがそいつを人間相手に使い始めて、
今では違法アイテム。そんな訳でそいつはうちでは買い取れないんですわ。
申し訳ないがアンタで処分してください。」
「…ほぅ……」
マサツグがそんな物騒な物を本当に何時手に入れたのかと悩んでいるとシロの目が
突如キラキラと輝き始める。それを見て、マサツグがハッと何かを感じ取ると
目にも見えない速さでアイテムポーチにその首輪を直し込む。しかし、シロは
マサツグに徐に近づくとある事をお願いし始める。
「ご主人様!!
それは首輪ですか!!」
「え?…まぁ…そうだけど…
これは駄目…」
「むぅ…じゃあ、別の首輪を下さい!!
シロはご主人様のペットですから!!」
「うえぇ!?
別にいらないでしょ?着けたら着けたで息苦しく感じるよ?
それに幾らペットでも人型の子に首輪は……危なすぎる!!」
マサツグが頑なに首輪は要らないとシロに言い聞かせるもシロは徐にその場に
大の字に倒れ込むとマサツグの目の前で駄々っ子の真似をし始める。
「やだやだや~だ~!!
首輪を着けて欲しいです~!!!」
「ちょっ!!何処でそんな事を覚えてきたの!?
シロちゃん!?」
マサツグがシロに駄々っ子の真似を何処で覚えたのかと尋ねるとシロはピタッと
止まりムクッと上半身だけ起こすと手を上げ、元気に答える。そのシュールな
反応にマサツグは更に困惑するのであった。
「……はい!!
お祭りの時にこうしてお願いをしている子が居て……」
「わかった!もういい!!
大体理解した!……」
シロと首輪を着ける着けないで道具屋で揉める事数十分。マサツグが根負けして
道具屋で首輪を買い、シロの名前を彫り、シロの首に着けると言うシロの我儘を
答えるとシロは上機嫌で喜ぶもマサツグは世のお子様を持つ親の苦労をその身で
感じ、溜め息を吐くのであった。
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