どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ- リメイク!!

すずめさん

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-第一章-スプリングフィールド王国-

-第一章三十六節 ミノタウロス司祭と教祖戦・前-

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一方、その頃大平原の方は王都を護る衛兵達が数で押し寄せる人キメラの波に徐々に

押され、玄関ゲートまで押し込まれつつあった。将軍は今だミノタウロス司祭と対峙

し前線で指揮をする王様と王に近づく人キメラを王妃様が処理していた。


「軍を一時下げ前線を後退させよ!!

今は護りに徹するのだ!!」


「さすがにこうも敵が多いと我が軍も飲み込まれたしまいそう…

あの子達は無事かしら…」


「心配は解るけど今は目の前に集中…

私達がやられてしまっては送り出したあの子達が帰って来れなくなる!…

今は信じよう!…」


そして将軍の方はミノタウロス司祭と一騎打ちをし苦戦を強いられていた。

人キメラとしての強化された体に歴戦の記憶が合わさったミノタウロス司祭は

まさに化物の一言であった。


「ぬおッ!!……

さすがは亡き帝国の将軍!!…

中々に手強い!!…」


「フン!!…

貴様ニ我ラガ願イノ邪魔ハサセン!!

コレデ…ドウダ!!」


ミノタウロス司祭の重い一撃に耐え切れずに落馬するも必死に耐える将軍であったが

やはりミノタウロス司祭の猛攻に押され、遂に持っていた大剣を弾かれる。それを

見たミノタウロス司祭は止めに差し掛かる。


「グッ!!」


「…我ヲ相手ニ良クココマデ戦エタモノダ…

ガダシカシ、ソノ強者モコレマデ!!

コレデ最後ダ!!!」


ミノタウロス司祭が将軍に止めを刺そうとチェーンハンマーを振り上げた瞬間、

将軍が何処からか一本の剣を取り出す。それを見てミノタウロス司祭が驚くが

構わず振り上げられたチェーンハンマーは将軍目掛けて振り下ろす。しかし、

将軍はその一本の剣で難なくチェーンハンマーを弾き返す!


「ナン…ダト…!?」


「久方ぶりだなぁ…

この剣を抜いたのは…

何時振りだろうか…」


ミノタウロス司祭が攻撃を弾かれた事にただただ驚いていると将軍は体勢を整える

とミノタウロス司祭を見据える。将軍は剣を握り、ミノタウロス司祭に向かって

歩いて行く。その顔にはもはや油断など無くただ殺意が滲み出ていた。

ミノタウロス司祭はそれを見ると一歩、また一歩と後ろに下がり始める。


「貴…貴様!!…

イ…一体!!……」


「別にどうもしない…

ワシは只の軍人…

しかし、この剣を抜くと言う事はワシが本気でお前を殺そうとしているという事…」


「ッ!?

…コ…コノ程度!!…

アノ時ノ事ヲ思エバァァァ!!

ウオオオオォォォォォォォォ!!!!」


静かに一歩、一歩と歩いてくる将軍にミノタウロス司祭が怖気付くが武器を握り

締めると将軍に向かいチェーンハンマーを振り上降ろす。しかし、将軍はそれを

再度弾くとミノタウロス司祭の懐に潜り込むとミノタウロス司祭の右腕を斬り

落とす。将軍の巨体からは考えられない反応速度であったがミノタウロス司祭

も寸でのところで将軍の攻撃をかわすが急所を免れただけであった。


「グアアア!!!」


「ぬぅ…

急所を外したか!!…」


ミノタウロス司祭が斬られた腕を押さえながら、後ろに飛び退き、苦痛に耐えて

いると将軍が再びミノタウロス司祭に止めを刺さんと向かっていく。しかし、

ミノタウロス司祭は腕を押さえると後ろの森に後退し姿を消す。


「チィ!!…コレデ勝ッタト思ウナ!!…

今ハコレデ引クガ次ニ会ッタ時ハ必ズ!!

コノ屈辱ヲ晴ラサン!!!」


「ぬッ!

逃がしてしまったか…

しかし、深追いも不味い如何したものか?…」


将軍は逃がしたミノタウロス司祭を追いかけるか止めるかで悩んでいると大平原の

方から部下が落馬した際、逃げた将軍の馬を引いて戻ってくる。そして大平原での

戦況を報告し始めると同時に王からの命令も伝えられる。


「ラインハルト将軍!!ご無事で!!!」


「ん?

おぉ、ワシの馬を連れてきてくれたのか!!

スマン!助かった!!

で、戦況は!?」


「ハッ!!

現在、前線が化物に押され後退!!王の命により今は守りを固めよと!!

将軍も一度戻り、前線にて防衛せよとの王の命を受けております!!」


「なるほど…

あいわかった!…直ぐに戻る!

お前達は先に前線にて奮闘せよ!!」


「ハッ!!

それでは!!」


将軍に王の命令を伝えると部下は元来た道を引き返し前線に戻る。将軍も一度森の

方を見つめるも王の命を遂行する為に馬に乗ると前線まで戻る。


{あの亡国の将が姫達に遭遇しなければ良いが……

しかし、今は防衛せねば!!王都が落とされては元も子もない!!

無事を願おう!!…}


そう祈りながら将軍は王達の待つ前線に戻るのであった。




話は戻り廃墟に入り、マサツグとモツとリーナは教祖と対峙し膠着状態が

続く。お互いが出方を伺い、睨みあいをする中、マサツグが徐に教祖に

ある事を質問する。


「…アンタがこのカルト教団の教祖で良いんだよな?…

狩人狩りの森で二人の騎士を見なかったか?」


「…?

何を急にそんな事を…」


「見なかったのか?」


マサツグが教祖に威圧するように狩人狩りの森に居た二人の騎士の話をする。

すると、先ほどまで不適に笑っている様に聞えた声がスッと止めると怒りを

帯びた声でマサツグの質問に答える。


「…えぇ、私の最高傑作を壊してくれたので代わりにその騎士には研究材料に

なって貰いました…

それが何か問題でも?」


教祖の悪びれもしない返答にマサツグが大きく息を吸い大剣を構える。その傍ら

では、モツが目を閉じて集中状態に入ると感知サーチを使用し他の敵が居ないかを

確認する。するとモツのミニマップに敵の反応が出ると同時にその敵の位置も

特定する。


「…やっぱり、出待ちしてやがる。」


「だろうな。」


マサツグが廃墟内の隠れられそうな場所辺りを見渡し状況を確認する。奥の方では

教祖が両手を広げて踏ん反り返りながら玉座に座っている。よほど余裕が有るの

だろう時々笑い声が聞えてくる。


{柱… 長ベンチ… 祭壇… 

俺達から隠れやすいのは…}


辺りには隠れられそうな信者の座る長いベンチがある。マサツグは教祖の動きに

注意を払いつつ、モツに確かめる様に敵の位置を訪ねる。


「モツさん。

あのベンチかい?」


「大当たり…」


モツがそう答えるとリーナも聞えたのか静かに剣を構える。モツも剣を抜き構えると

マサツグがモツにアイコンタクトを送るとマサツグとモツが打って出る!その際、

二人からは連携技を出す時に出るオーラが体から出ていた。


「まずは邪魔な奴をぶっ飛ばす!!」


「マサツグ!合わせてくれ!」


マサツグが火炎斬り、モツが氷結斬りを放つ。すると、ブルーベルズで司祭に向け

放った時同様に、マサツグが放った炎の斬撃とモツの放った氷の斬撃はお互いの

属性を相殺し、蒸気に変わるとその蒸気を纏った斬撃に変化する!


「スチームブリンガー!!」


鋭い蒸気の剣が辺りに飛び散り、ベンチもろとも隠れていた人キメラを吹き飛ばす。

隠れていた人キメラは見慣れたオオカミ型の人キメラの他に動物の形をした物が

ゴロゴロと転がっていた。


「ほう…すこしは出来るみたいですねぇ…

では、これではどうでしょう?…」


「ッ!?させるか!!」


教祖が立ち上がると先ほどの余裕そのままに何やら呪文を唱え始める。それを見て、

リーナが阻止するように走り始めるとその後を追う様にマサツグ達も教祖に向かい

走り出す。


「リーナ!!

迂闊に前に出るな!!」


「まだ敵が居るかも知れんぞ!!」


「解っている!!

だが…これならどうだ!!」


そう言うとリーナは途中で止まると突きの構えを執る。教祖との距離もそこそこ

取った状態でエルレイドフルーレを放つ!リーナの突きはそのまま真っ直ぐに

教祖に向かい飛んでいくがその際、教祖を護る様に他に隠れていた人キメラが

が出てくると盾になり、教祖を護るがそれをも無意味にするかのようにリーナの

エルレイドフルーレは人キメラを薙ぎ払いながら直進する。


「うひゃぁ…

相変わらずのチート技…」


マサツグがリーナの突き技に驚きを通り越して呆れるもその攻撃が教祖に当たろうと

した瞬間、全員が目を疑う。リーナの攻撃が教祖の体をすり抜け、後ろの

ステンドグラスを破壊するだけに終わったからである。マサツグとモツが驚くも

一番にショックを受けたのはリーナであろう、技を放ち終えた状態で硬直し、

教祖の体を見つめただ驚く。


「なッ!?

バ…馬鹿な!!…」


「ほほほほほ…

この程度なら造作も無いですよ…我が愛しの姫…」


リーナがショックを受け固まっているとその間にまたもや何処からか人キメラが

出てくるとリーナに向かい襲い掛かる。それを不気味に笑いながら眺める教祖で

あったが後からリーナの後を追って来たマサツグ達が蹴散らす。マサツグがリーナの

肩を叩き、正気に戻らせるが困惑は隠せないようであった。


「おい!

しっかりしろ!!リーナ!!!」


「ハッ!!」


「カルト教団の教祖だから何かしら有るだろうと思っていたけど霊体とは…

…さて如何したものか?…」


「…ッ!?…

な…何なんだあれは!!

確かに奴の体を貫いたはず!?…

なのに…どうして!?」


驚愕しているリーナを尻目に教祖がマサツグ達に諦める様に説得を始める。しかし、

それを黙って聞く筈も無く、マサツグ達は打開策を考え始める。


「さぁ…大人しく投降しなさい…

今ならまだ、貴方達の罪は問われません…

この奇跡は救世主様のお力…今なら貴方達もこの様に奇跡の力を与えましょう…

我々の輝かしい…」


「うっせぇ!黙ってろい!!

こちとら宗教お断りなんでぃ!!」


{…とは言ったものマジで霊体持ちなのか!?

だとすると本当にどうしたら良いんだ!?…

今まで幽霊と戦った事なんて一度も無いぞ!!…}


マサツグが思考を駆け巡らせ色々考える。視線をあちこちにやり怪しい物を探した

り、教祖が身に着けている物を観察するがそれらしい物はない。せいぜい、教祖が

持っている杖が怪しく光る位である。


「…やれやれ……

この状況でもそんな事を言うとは……

貴方は筋金入りの馬鹿なのか阿呆なのですね?……」


教祖に馬鹿にされながらもマサツグが必死に考えを巡らせる。リーナは依然、武器を

構えるもまだ教祖の霊体の謎が解らず戸惑いを隠せず、モツもマサツグ同様に何か策

はと考える。その間、教祖は余裕を見せつけ、杖を掲げると先ほどから唱えている

魔法の最終章を唱え始める。しかし、ここでマサツグが苦し紛れに感知サーチを発動する。


「チッ!!

一か八か!!感知サーチ!!!」


マサツグが感知サーチを使うとマサツグのミニマップに敵に位置が表示される。

祭壇近くの柱や二階の下を見下ろせる通路、そして祭壇前の教祖、反応するのはやはり

敵性反応でマサツグが肩を落とす。


{…駄目だーー!!!

やっぱり、他の反応は無い!!

やはり霊体なのか!?確か霊体持ちの対処法は魔術師でないと倒せないだったか?…

クソ!!打つ手無しか!?…}


マサツグが諦めかけた次の瞬間、感知サーチのレベルアップ通知が来る。

そこにはある気になる事が書かれてあり、マサツグが疑問を持つ。


 --------------------------------------------------------------------------------

          「感知サーチのレベルがLv.3になりました。」

      
        「索敵範囲の向上」及び「敵性反応」以外の検知、

         「仕掛け装置ギミックオブジェクト」の検知可能になりました。

 --------------------------------------------------------------------------------


仕掛け装置ギミックオブジェクトの検知可能?…}


「さぁ…あの世で懺悔をする準備は出来ましたか!?」


「やっば!!

こうなりゃもう一度!!感知サーチ!!!」


マサツグが再度感知サーチを発動するとミニマップにまた敵性反応が出る。場所も同じで

柱の影、二階通路、そして祭壇前の教祖が反応するがそれとは別にもう一つ先ほどは

無かった場所にある反応が出る。適性反応は赤いアイコンで表示されるが、

仕掛け装置ギミックオブジェクトはどうやら黄色いアイコンで表示されるらしい。ミニマップには

教祖の後ろの祭壇とその後ろの壁にその黄色いアイコンが出てくる。


「ッ!?

この位置で反応が出るって事は…

手前の反応はあの祭壇…もう一つは…」


マサツグが祭壇の置くの方に視線をやるとある物が目に付く。そこのは不自然なまで

に目に付く十字架らしき物があった。場所的にはステンドグラスがあった場所で

リーナが壊した事により十字架らしき物が宙を浮き、よく目立つ状態になっていた。

更に、十字架らしき物は逆さ状態で浮遊し黒い邪気の様なものも放っていた。教祖が

詠唱に夢中になっている隙にマサツグがモツに逆さ十字架の存在を指差し教える。


「モツ!!

あの逆さ十字架!!

あれが霊体の仕掛けだ!!」


「ッ!?

どうしてそんな…?なんて考えてる暇は無いか!!」


モツがマサツグに指摘された方向を見ると逆さ十字架を確認する。それと同時に

教祖が戸惑い一度詠唱を止め、モツを止めに入るもリーナがマサツグ達の意図を

読んでか、教祖の注意を削ぐ為に斬撃を飛ばす。


「こっちだ!!

教祖!!」


「えぇい!!

邪魔を!!」


「あれか!!

雷撃刃!!!」


「ッ!?

しまッ!!……」


モツがすかさず逆さ十字架に雷撃刃を放ち、逆さ十字架を破壊する。逆さ十字架は

モツの雷撃刃で粉々に壊れると教祖の体から何かが抜けていくのを感じ取る。それを

感じ取ったリーナが再度教祖の向かいエルレイドフルーレを放つ!!


「今度こそ!!

エルレイドフルーレ!!!」


リーナの突きは真っ直ぐに教祖に向かい飛んでいくがまたもや人キメラが教祖の盾に

なろうと前に出てくる。だが、リーナの突きは人キメラの壁を突き破り、教祖に

当たろうとした瞬間!!


「サセヌゥゥ!!!」


突如として祭壇横の壁が壊れるとそこから巨大な手と太い腕が教祖を護るように

飛び出してくる。突然の出来事にマサツグとモツとリーナが驚くもリーナの突きは

その手を貫通し教祖の肩を貫く。その時に教祖が後ろに仰け反ると身に着けていた

仮面が剥がれ、素顔を露にする。


「ッ!?

み…見るな!…見るなああああぁぁぁぁあ!!!」


苦痛に顔が歪むより仮面を剥がれ、素顔を見られた事に教祖が落胆し叫ぶ。そして、

壁から出てきた腕は徐々にその全体像を露にしマサツグ達の前に現れる。そこには

将軍が相手をしていた筈のミノタウロス司祭が満身創痍で教会に入ってくる。

右腕は肘から切断され、左腕はリーナの突き攻撃で手を貫いた上に腕はあらぬ方に

折れ曲がっている。息を切らしながら教祖に近づくと自分の体を直す様に教祖に

頼み込む。


「教祖ヨ!!

我ノ体ヲ治癒シ、マタ戦場ニ送リ出シテクレ!!

奴ニ……奴ニヤラレタママデハ我ガ誇リガ許サン!!」


「あぁ…あああ!!……ああああああああ!!!!」


「…?

教祖!?

早ク我ガ体ヲ!!……」


顔を覆い隠し、叫ぶだけの教祖にミノタウロス司祭が詰め寄った瞬間、教祖が

腕を横に大きく振りかぶるとミノタウロス司祭の頬を叩く様に横薙ぎに振り払う。


「うるさい!!!」


教祖が振り払った腕はミノタウロス司祭の頬に当たりそのまま振り抜くと何やら

赤いものがマサツグ達の方に飛び散ると同時にミノタウロス司祭の頭が宙を舞う。

それと同時に覆い隠されていた教祖の顔が露になる。そこには悪魔特有の長い耳に

長い鼻、顎も尖り、歯は鋭利に尖っている。そして顔には怒りに満ち、ミノタウロス

司祭の首を跳ね飛ばした後マサツグ達をじっと見据える。その光景を目の前で

見せられたマサツグ達も戸惑いを隠し切れずに教祖の姿をジッと見つめる。


「…見ましたね?……」


教祖のその一言を聞いた途端、マサツグ達の背筋に何やら寒気を感じる。それと

同時に教祖が一度中断した魔法を再詠唱すると、宙に魔方陣を作り出す。

マサツグ達がハッと我に武器を構え直すと教祖の魔法に備える。


「もう…どうでも良い!…

この顔を見られたからには貴方方には死んで貰います!…

貴方を我が妃に迎えられないのが残念ですが致し方有りません!!!

いでよ!!私が造りし最高傑作の騎士達よ!!!

彼らを葬り去るのです!!!!」



教祖の作り出した魔法陣が激しく発行する!しかし、何も出ない。この魔法を唱えた

当本人もその最高傑作の騎士が出てこない事に困惑する。何度も詠唱し、その度に

魔法陣が発行するもやはり出てこない。


「…何故!?

何故、あの二人が召喚できないのです!!」


何時まで経っても召喚出来ない教祖にマサツグが思わず吹き出しそうになりながらも

教祖に大剣を突きつけると教祖に確認を取る。


「じゃあ、この剣に見覚えは?」


マサツグの行動にモツも反応してか同じ様に教祖に剣を突きつける。突然の

この行動に教祖が困惑するもマサツグ達が突き付けて来た剣を見るなり驚愕する。


「き…貴様等!!

何故、それを持っている!!」


教祖が怒りと驚きが入り混じった顔をしながらマサツグ達に理由を尋ねるとモツが

剣を突きつけた状態で教祖に答える。それを聞いて教祖は激怒する。


「狩人狩りの森で誇りある騎士達と戦い勝って、譲り受けたからだ。

お前とは違って正々堂々な!!」


「おのれ!…おのれ!!私の傑作をーーーーー!!!」


教祖が怒り心頭でマサツグ達を睨みつけ何やらまた呪文を唱え始める。先ほどの

召喚魔法とも違い魔法を唱えていくと徐々に教祖の体が黒い霧に覆われて行き、

遂に姿が見えなくなる。


「この私を怒らせた事をあの世で後悔するといいでしょう!!!」


徐々に教祖を覆い隠す黒い霧が大きくなっていく中、マサツグ達は武器を構え、ジッと

相手の出方を伺うのであった。

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