どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ- リメイク!!

すずめさん

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-第一章-スプリングフィールド王国-

-第一章三十二節 悪者と討伐イベント-

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王城会議室のベランダでマサツグ達とハイドリヒが睨みあい、喧嘩を始める。

お互いに一歩も引かずに関係は悪化する。それを王様と王妃様その他家臣は

黙って見つめていた。


「訂正しろ!!」


「フッ!

やなこった。

だって事実だろ?

ほれ、これだけ言っても何も言い返さない。

それどころかただ、俯きうな垂れ…これじゃあ何の役にも立たないよなぁ!!」


マサツグがハイドリヒを焚き付けるように更に貶す。その様子を家臣達は黙って

見つめる。王様も王妃様も止める様に命令も様子も見せずにただその喧嘩を

見つめていた。そうして一向に態度を改めないマサツグに対しまだ耐える様に

怒りながらもマサツグに詰め寄る。


「もう一度言う…

訂正しろ!…」


「何度も言わせるな!…

本当の事を言って何が悪い!!」


そして限界が近づいてきたのかハイドリヒはマサツグの胸倉を掴むと顔を近づけ、

四度マサツグに言葉を訂正するように詰め寄る。しかし、それでもマサツグは

訂正する様子を見せない。


「これが最後だ!…

殴り飛ばし、ここから突き落とされたくなければ訂正しろ…

今すぐに!!…」


この時、ハイドリヒの表情は他人には見せられない位に怒りに満ち、悔しさ一杯の

顔をし目に涙を溜めていた。その表情を見てマサツグが一瞬心が折れそうになるも

不適に笑うとハイドリヒを否定する。


「フッ…

絶対に訂正なんてしないね!!

この国では反抗的な発言をするとこうやって殺されてしまうのか!?」


この一言に遂にハイドリヒはマサツグを殴り飛ばす。ハイドリヒは大きく振りかぶり

マサツグの頬を捉える。しかし、理性が残っていたのかそのまま殴り飛ばさずに

マサツグをベランダの手すりより横にずらし転落しない様に殴り飛ばす。マサツグも

殴られ後ろに吹っ飛ぶと自身の頬を摩りながら起き上がる。その際、周りで

見ていた家臣がハイドリヒの行動に驚き、戸惑う。すると、倒れているマサツグに

対しハイドリヒがマサツグに問い掛ける。


「…何故だ……」


「いつつつつ…

え?

何か言った?…」


「何故そんな事を?…」


「スマンがもっと大きな声で言ってくれるか?

全然聞えないんだわ!!」


ハイドリヒがマサツグに小さな声で問い掛けるが勿論距離があるから聞えない。

マサツグがハイドリヒに聞える声で言ってくれと頼むとハイドリヒは大きな声で

マサツグに叫ぶ。


「どうしてそんな事を平気で言えるのだ!!!」


その一言に周りが静まり返る。只その場で聞えるのは竜巻が起こす風の音のみ、

風は吹いていないのに音だけが轟く。しかしそんな中でも周りの面々、マサツグ

達には泣きながら訴えるハイドリヒの言葉が良く聞えた。


「どう…して…ッ!!

どうしてそんな酷い事が言えるのよ!!…

確かに…今の現状から逃げようとするこの者達は貴方達には臆病者に

見えるでしょうけど…

それでもこの者達がこの今までに努力をしてきた事は私が一番知っている!!

どんな日でもどんな状況下でもどんな訓練でも皆が手を取り合い一緒に困難に

立ち向かって来た仲間だと、私が一番知っている!!

この貴族達もそうだ!!

我が王国の為に尽力し色々な国と貿易、政治をしてきた事を私は知っている!!

ある村で食糧難に陥った時も…ある町で流行り病が発症した時も!!

何日も寝ずに解決策を模索し難を乗り切った事も私は知っている!!

そんな者達が一生懸命に護ってきたこの国を……

幾ら、マサツグだろうと…

馬鹿にする事は絶対に許さない!!」


目から大粒の涙を零しながらマサツグに訴えかける。それを見て逃げようとしていた

騎士や嘆くだけしかしなかった貴族達が顔を上げ、ハイドリヒを見つめる。

マサツグ自身が自分が完全に悪者になった事に気が付くと突如ニヤリと笑う。


「…掛かった!…」


マサツグが一人ほくそ笑みそれを見てハイドリヒがマサツグに詰め寄ろうとした瞬間、

モツが大きな声で周りに聞える様に叫びだす。


「おい、お前ら!!

ここまでお前らの事を見てくれていたお前らの姫様が…

ここまで言ってるんだぞ!!

ここまで言わせてまだ逃げようってのか!!

まだ、ただ嘆くだけしかしないのか!!!

お前らは信用されているんだぞ!!!

今までの行い、考え全て見られて…

ここまで信用されているのにまだ何もしないで居るのか!!!」


モツが周りの面々を焚き付けるように大きな声で叫ぶ。それにより先ほどまで

逃げようと騎士も嘆く事しかしなかった貴族も我に返る。


「…そうだ……

俺達は何を嘆いていたんだ!!」


「そうだ!…

こんな事…幾度となく体験し対処してきたじゃないか!!

これも今までどおりと同じ!!…

トルネードが王都を直撃した時だって…我々で対処できたではないか!!」


「俺達の姫様が泣いているんだぞ!!

ここで立ち上がらなくて何が騎士か!!!」


「将軍のあの地獄の特訓に比べたらこの位!!…」


「そうだ!!

将軍のあの地獄の特訓に比べたらこの位!!」


「将軍のあの地獄の特訓に比べたらこの位!!!」


将軍のあの地獄の特訓に比べたらこの位!!って…

一体将軍はどんな特訓をしたんだか…


ハイドリヒの涙とモツの激励に騎士達が立ち上がり決意を固める中、騎士達が言う

将軍の地獄の特訓が気になりながらもマサツグもその場から立ち上がり殴られた際に

ついた埃をパンパンと打ち払う。肝心のハイドリヒは突如モツが先ほどとは違い皆を

激励するような事を言い始め、それに感化され始めた騎士、貴族の反応を見て

戸惑い始める。


「な…これは?…

一体どうして?…」


ハイドリヒがただただ何が起きたのかを考えていると王様と王妃がハイドリヒの

肩を叩き、優しく微笑むとハイドリヒに声を掛ける。その際王様はそれを誇らしげに

語る。




お前は良い友を持ったな…」


「な!…何を言っているのですか!?

マサツグ達は!!…」


「良く見なさい。

今のこの状況を。」


ハイドリヒが王様の一言を否定しようとするが王妃が会話に割って入ると

ハイドリヒに助言を言う。ハイドリヒは王妃様の助言にいささか疑問を持ちながらも

周りを見渡す。そこには先ほどまでこの状況に嘆き、挙句の果てには自分だけが

助かろうと逃げ出そうとしていた騎士、貴族達が一斉に立ち直り、事態の対処に

当たろうとしていた。それを見てハイドリヒが改めて驚いていると王妃がこの状況を

作ったのはマサツグ達だと説明し始める。


「いいですか?リーナ…

彼らは自分達がワザと悪者になる事によりこの状況で覆しました。

それは何故か分かりますか?」


この王妃の問い掛けにハイドリヒが少し悩むが理解したのかハッとした顔をすると

王妃の顔を見る。その顔を見た王妃は優しくハイドリヒに笑いかけると説明を続ける。


「そうです…

その場でワザと悪者になる事によって一時的に今の状況をリセットして違う状況を

作り、思考を違う方に向かせる。その後貴方がマサツグに向かって行き、この王都…

いえ、この国の思いを言った事により彼らが決意し勇気を持てたのです。

更に良かったのはあの…モツ?って方かしら?

皆を焚き付ける様に激励した事によって更に皆が意識を新たにした。

…彼らは間違いなくリーナの良き友人、冒険者達です。」


この王妃の説明にハイドリヒが殴り飛ばしたマサツグの心配をするのであった。

そして一方、殴り飛ばされたマサツグとモツはこの一連の騒動を起こして騎士達の

意識を改めさせた事に心をホッとさせている内心、慣れない行動及び、自分の

臭い演技に羞恥に駆られその場に蹲り、ひたすらに悶えていた。


{おおおおぉぉぉぉぉぉ~~~!!!

幾ら状況を変える為とは言え、慣れない事はするもんじゃねぇぜ~…

あの悪役リアルでやったら間違いなくフルボッコの対象にされて、そのままDead

していたぜ~…

もう俺、絶対にやらない!!精神的に来るし、一歩間違えれば、

痛い人間違いなしだし!!}


そうしてマサツグが悶えてモツはマサツグの肩をポンポンと叩いていると

ハイドリヒがマサツグの心配と先ほど殴った事について謝りに来る。その際、

マサツグに頭を下げて謝ろうとする。


「マ…マサツグ…あの……

先ほどはすまなかっ!!…」


ハイドリヒが頭を下げて謝ろうとするとマサツグがハイドリヒの頭を止める。突然、

止められた事にハイドリヒが驚いているとマサツグはハイドリヒに頭を下げるなと

注意する。


「はぁ~…

一国の王女がこんな所で頭を下げるな。」


「ッ!?

しかし!!」


マサツグに注意されハイドリヒが一度は下げた頭を上げてマサツグの顔を見ると

マサツグの顔は真剣な表情でハイドリヒを見つめていた。ハイドリヒ自身もその

真剣な表情に戸惑いを隠せないでいると今度はニカッと笑いハイドリヒに言葉を

掛ける。


「安心しろ!

お前に殴られた事に関しては怒ってもいないし恨みもしていない。

むしろ、お前が殴った事によって周りの奴らもやる気になった。

それに…」


「そ…それに?…」


ハイドリヒがマサツグに釣られて言葉を繰り返す。それを聞いてマサツグが笑うと

その続きの言葉を口にする。


友達だちが困ってるなら助けてやるのが当たり前だろ?

任せろ…何処まで出来るか分からないが付き合ってやるよ!」


その一言を聞いた途端、ハイドリヒの目から大粒の涙が零れ落ち始める。それを見て

マサツグが笑いながらハイドリヒの頭を撫でてやると顔を赤くしながら泣き始める。


「…ということでモツさん。

悪いけど貧乏くじ引いたと思って俺に付き合ってくれるかな?」


「フッ!…何を今更…

もし嫌だったらとっくの昔にヤブと別れてるっての。

それに…

こんな面白そうなイベント、やらない訳には行かないでしょ!?」


そう言うとモツはマサツグに手を伸ばすと握手を求める。マサツグもそれに

気付いてモツと握手をする。こうして会議室で起きた内部崩壊を止める事に

マサツグ達は成功するのであった。


時を暫くして会議室でのワチャワチャを終えた後、貴族達はもしあの黒い竜巻が

王都に直撃した時の為に避難場所の確保及びマルコとの連携で物資の確保と

動き出し、騎士達もハイドリヒを団長に隊を組むと大平原へと向かう。その一方、

マサツグ達はと言うと城の中で迷子になり出口を彷徨い歩く事数十分ようやく城の

出口を見つけ、城門前に出る。


「ぜぇ…ぜぇ…

や…やっと出れた…」


「お…おい…マサツグさん?

任せろっていうから任せたが一体如何言う事なのかな?…」


「す…すまん…」


二人が国の一大事と言う時に城門前で息を切らしていると運営からショートメールが

届く。


 ----------------------------------------------------------------------

             「討伐イベント発令!」

   異変が起きているしている間、フィールド「スプリングフィールド大平原」

   及び「スプリングフィールド大森林」にて人キメラが現れます。

     プレイヤーの皆さんはがんばって魔王を討伐してください!

 ----------------------------------------------------------------------


城を出るまでに違う意味で体力を消耗しこの運営からのメールで改めて面倒だな

とマサツグとモツがうな垂れていると何処からともなく歓喜に似た声が何処から

ともなく聞えてくる。


「討伐イベントキターーーーーーーーー!!」


「これで勝つる!」


マサツグ達がその声のする方を見るとそこにはギルドで良く見かけるキャラや

妖精の森に行けないと嘆いていた時の濃い奴ら近くにいた。各々が思い思いに

張り切っているのを見てマサツグ達が更に脱力する。


「モツ…どうする?」


「どうするもないだろ?

だってこのイベントのきっかけを作ったのは…」


俺達かぁ~~~…


脱力している二人に追い討ちとばかりにギルドからこのイベントに対しての通知が

届く。マサツグ達がその中身を確認するとそこにはこう書かれていた。


 -----------------------------------------------------------------------

 全冒険者諸君。

 この国のギルドマスター フリード・バスクードだ。

 今この国は未知の危機に瀕している!

 諸君らの力を貸して欲しい!

 詳しくはギルドにて話す。

 -----------------------------------------------------------------------


「……どうする?」


「まだ聞くのか、愚か者。

行くしかないだろ?

ハイドリヒの前でもあぁ言ったんだからな。」


そんな会話をしながらマサツグ達はギルドに向かう。ギルドに辿り着き、中に入ると

他のプレイヤー達がギルドに溢れ、討伐イベントに燃える冒険者達でごった返す。

そんな状態にマサツグ達が驚いていると何処からかフリードの声が聞えてくる。


「諸君、集まったようだな。」


声のする方を向くと二階からフリードが冒険者達に今回のイベントの説明を始める。

その傍らではクラリスが巨大な地図ボードを指し棒で指し示しながらフリードの

説明の補助をしていた。


「諸君らも知っての通り今現在、この王都に向けて人キメラなる化物が侵攻して

来ている。このままだとこの王都に侵入し町の人や王都の機能が危険に晒される!

そこで諸君らには王国軍と連携し人キメラの殲滅を当たって貰いたい!…」


こうしてフリードがイベントの説明をしている中、突如一部の人間がギルドを後に

し始める。それを見たマサツグが疑問に思うとモツに尋ねるのであった。


「なぁ、モツ。

あいつ等はどこへ行くと思う?」


「さぁ、どうだろうな。

面倒だから降りたか、説明を無視して森へ行ったか。

平原の人キメラ狩りに行ったかだろう。」


「……以上!

諸君、健闘を祈る!」


「あっ……」


モツと途中退席した連中について話しているといつの間にかフリードの

クエスト説明が終わり、ギルド内にいた冒険者が一斉にギルドを出て

スプリング大平原に向かい始める。マサツグ達も説明を聞かなかったのを仕方なく

思いつつも大平原に向かおうとするとマサツグ達に気が付いたのかフリードに

呼び止められる。


「ッ!?

マサツグ君、モツ君。

ちょっと良いかな?」


「うげッ!!……

…なんでしょうか?…」


フリードに呼び止められマサツグが警戒する。その隣ではモツが既に

諦めた顔をする。フリードもマサツグ達の反応に笑いながらも用件を伝え始める。


「はははッ!

そんなに警戒しなくても良いじゃないか。

何ちょっとした頼み事じゃないか。」


「貴方のちょっとしたは信用できませんよ…

会議に連れて行かれると嫌味を言われ、ギルドマスターがギルドに戻った後も

色々と面倒事があったんですから…」


「はははッ!

そうらしいね。

しかし、今回の頼み事は私の用件ではない。王からの依頼だ。」


「えっ?」


「しかも、君達を名指しで指名。

これは大出世だねぇ!…」


王様からの名指しの指名と言う事にマサツグ達が驚く。実際に王族との接点が

あったのはハイドリヒと将軍だけで王様と王妃様は御前試合以来、接点はない。

その事にマサツグとモツが驚いているとフリードが依頼の説明と何故依頼を

マサツグ達に出したのかを伝えようとする。


「君達に依頼するのは姫様と共に戦場を戦う事。

それも一切離れる事を許さないとの事らしい。」


「…へ?

ちょ…ちょっと待ってください。

あの姫様と?」


「あぁ、その姫様と。」


「な…なんで?…」


「…?

いや、君達は姫君になんでも、

{地獄の底まで、何処まで出来るか分からないが付き合ってやるよ!}っと

言ったと聞いているが?」


「ちょっと待て!色々とおかしい!!

俺、地獄の底まで付き合うとは言っていないしそれに付き合うってのは

この騒動に対してであって…」


フリードの依頼内容にマサツグが戸惑う。何せあの姫君と共闘であるからである。

確かに姫君と戦えば戦闘はグッと楽になるだろうがあの姫様の術技は完全に一人で

戦う事を重視した術技で、迂闊に近くで戦えばFFフレンドリーファイアーは免れない。

そんな相手と共に戦うとなると逆に危ないとマサツグが御前試合でのハイドリヒの

戦闘をプレイバックしフリードに訴える。


「まぁ、そんな些細な事はいいじゃないか。

それに君達ならあの姫様と共に戦える技量はあると私は思うよ。

それに私がもう了承したしもう拒否は出来ないよ。」


この一言にマサツグが完全に硬直する。その話を聞いていたモツは隣で

マサツグの肩を叩き、マサツグを慰める。


「…ヤブ…諦めろ…

お前はどうやっても逃げられそうにない星に生まれたようだ…

…なぁに、骨は俺が拾ってやるからな…」


「この野朗…」


モツが慰めつつも笑っているとフリードが不思議そうな顔をする。

すると、フリードはモツにある事を伝える。


「…?

何を言っているんだい?

モツ君、君もだよ?」


「…え?」


「最初に言ったじゃないか。

っと…」


それを聞いた途端モツの顔から笑みが引き攣りに変わる。そしてマサツグもモツの

肩をポンッと叩くと悪い顔をしてモツに一言伝える。


「ウェルカ~~ム……

一緒にトゥギャザーしようぜ……」


「………マ…」


「マ?…」


「マジかーーーーー!!!!」


ギルド内に珍しく絶叫するモツの声が空しく響くのであった。

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