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-第一章-スプリングフィールド王国-
-第一章三十一節 会議と異変-
しおりを挟むギルドマスターの頼みで一緒に王城で行われる会議に出席する事になった
マサツグ達。マサツグ達とフリードを乗せた馬車は王城に辿り着くと将軍が出迎えて
くれる。馬車から降りると将軍は一礼をし挨拶をする。
「おぉ!
ギルドマスター・フリード殿!
…と冒険者殿?
とにかく良く来られた!
王達は既に会議室に集まっております!
さぁ、こちらへ…」
将軍がマサツグ達がフリードと一緒にいる事に困惑するも会議室へ案内を始めると
その道中、フリードがマサツグ達を連れてきた理由を説明する。
「彼らは私が呼びました。今回の会議で彼らの意見が参考になると思いまして…」
「はぁ…
確かに冒険者殿達なら参考になるでしょうが…
しかし、この会議は…」
「大丈夫ですよ。
彼らならその心配はありませんよ。」
「……分かりました。
彼らを信じましょう。」
案内をする将軍とフリードがマサツグとモツの前で不穏な会話をする。
そんな会話に二人が不安を抱き歩いていると会議室に辿り着き、部屋へ
案内される。部屋に入るとそこには良く各国首脳会談に使われる様な円卓が設置
されておりそしてその奥に王様、隣に王妃、そしてハイドリヒと三人が座り、他の
席には貴族だろうか着飾った役人が座っていた。その中にはいかにも何を言っても
難癖を付けて来そうないけ好かない顔をした役人もいる。そして何より驚いたのが
一介の商人であるマルコが席に座っていたことであった。
「え?あれ?
マルコ?」
マサツグが思わずマルコの名前を呼ぶとマルコもマサツグに気が付いたのか席から
立ち上がるとマサツグに近づき、握手を求める。
「おぉ!
貴方はあの時の冒険者さん!!
その説はお世話になりました!」
「い…いえいえ…
それより何故ここに?」
「あぁ、私実はこの大陸の連合商会の代表取締役を務めています。
今回、大掛かりな政を行うという事で王国から物資の供給の相談を
受けまして、この場に参上した次第でございます。」
「…え?」
「お…おい、マサツグさん?
一体何をやったらこんな重要キャラと遭遇エンカウントするんだ?…」
「モツ君、言葉が二重になっているよ。
気持ちは分からなくもないが…」
マルコはマサツグに丁寧な口調で自身の自己紹介を改めてする。そしてマルコが
大陸連合商会の代表取締役と聞きマサツグが酷く驚くと同時にモツがマサツグに
何をやったらこんな重要人物と会えるのかと尋ねられる。その際モツの言葉に
フリードがツッコミを入れる。そうしてマサツグ達がマルコとの関係で
ワチャワチャと話していると件のいけ好かない役人が咳払いをする。それを聞いた
マルコが慌てて席に戻るといけ好かない役職持ち貴族がマサツグ達に嫌味を
言い始める。
「んッん!!」
「おっと!
この話はまた後ほど…
…気を付けて下さいね…
さっき咳払いした人は無駄に身分が高い貴族で所謂ボンボンと言うものです…
目を付けられると面倒ですよ…」
そうマルコがいけ好かない役職持ち貴族の説明を本人に聞えない様に説明する。
どうやら、この話をしているマルコ自身も嫌っているのか温厚なマルコの
口調に若干棘を感じる。
「君達も早く席に着かないか?
何時までもそこに突っ立って居られると邪魔なのだが?
はあぁ~…
まったく、これだから下級の輩は…」
……あんだと?
確かに今から会議だと言うのに後でも良い話題で邪魔をしたのは詫びよう…
しかし、その言い方はかなりカチンと来るのだが?…
マサツグがそのいけ好かない役人に怒りを覚えるがグッと我慢をしフリードの隣の
席に座る。座った所で国王が全員が揃っているのを確認するとようやく会議が
始まる。
「それではこれより今回カルト教団の教祖らしき人物及び残りの司祭の対処に
ついての会議ともう一つ各町・村を回る際の警備についての会議を行う!」
王様が会議の議題を述べると将軍が会議の進行を勤める。その進行の内容には
スプリング大森林でカルト教団の教祖らしき人物が出入りしている事、そして
カルト教団アジト強襲時取り逃がした司祭とその時居なかった最後の司祭の
居場所についてが語られる。
「まず、今回大きな騒動を起こしたカルト教団の教祖らしき人物が
スプリング大森林で何やら妙な動きをしていると報告を受けています。
私としては確認を取り次第対処した方が良いと考えますが…
王はどのようにお考えですか?」
「う~ん…確かに気になるね。
将軍の言うとおり、まずは確認を取ってくれ。
で確認を取り次第、身柄を拘束。
確認を取っている間にいつでも動ける様に準備を…」
王様が将軍の考えに賛同し作戦を考えているといけ好かない役職持ち貴族その話に
待ったをかける。待ったをかけるといけ好かない役職持ち貴族は自分の考えを
王様に伝え始める。
「私は反対です。」
「ほう…
何故、反対なのかね?
グレゴリ。」
「あのような訳の分からない者共に手を出してもし、この王都が襲われたら民が
危のう御座います!ここは手を出さずに放って置いて魔物共の餌になる事を
願いましょう。そうすれば、兵を出さずとも解決…」
「それは無いと思われます。」
すかさずフリードがグレゴリの意見を否定する。否定されたグレゴリは
フリードを睨み付ける様に眉間にしわを寄せるとその理由を尋ねる。
「ほ…ほう…
それは何故なのだ?ギルドマスター殿?」
「カルト教団の上位に立つ人間、司祭が人キメラなる化物に変身し冒険者達を
襲ったと報告を聞いた為です。司祭がその化物に変身出来ると言う事はその更に
上の人間、教祖は司祭同様に高確率で化物に変身できる。しかも、その司祭より
強い化物になる可能性があります。そんな者がモンスターの餌になる事は
まず無いと私は思います。」
「そんなもの、冒険者が自分の武勇もしくは報酬の格上げの為に嘘の報告に…」
フリードがグレゴリに理由を答えるとその理由に対して異議を唱える。しかし、
フリードはそれを見越した様に次のセリフを用意していた。
「今回この会議で私が独断である重要参考人を連れてきました。
ご紹介します!
今ギルドで着々と実力を付けて来ている冒険者、そしてカルト教団の司祭二人を
討伐した優秀な冒険者、マサツグ君とモツ君です!」
突如フリードにバラエティ番組のゲスト紹介みたいな紹介をされ、マサツグと
モツが驚きながらも慌てて立ち上がる。二人が立ち上がると王様、王妃様、
そしてハイドリヒや将軍などこの会議に出席している人物全員がマサツグ達を
注目する。
「え…えっと…
ど…どうも、紹介に預かりました…
マサツグと…」
「モツです…」
突然の紹介にマサツグとモツが舞台に緊張し最初の挨拶で躓く漫才師の様な
自己紹介をする。勿論、その場の空気はシラ~とし見事にスベッた様な空気に
なる。この状況に二人が困惑し、マサツグが思わず王妃様の方を見ると王妃様は
何故か必死に笑うのを堪えていた。その隣ではハイドリヒが頭に手を当て、
溜め息を吐く。
{し…仕方が無いだろ!?
あんな漫才する前にハードルを上げられて最初から何かしないといけなくなった
感じのこの空気!如何しろと!!
更に王妃様!!
アンタは笑いすぎだ!!!}
心の中でマサツグがこの場の雰囲気にひたすらにツッコミを入れていると
助け舟が出る。それは何と意外な事に王様だった。
「…ん?
あれ?君は…確か御前試合で騎士団長と戦って勝った冒険者?」
「あっ!
其の節はどうも…」
マサツグが王様に一礼し問いかけに答える。王はマサツグ達に笑いかけている中、
その王の反応が気に食わなかったのかグレゴリがマサツグ達を蔑ろにし会議を
進めようとする。その際グレゴリの口から放たれた言葉にマサツグ達は耳を
疑うのであった。
「むぅッ…!!
王よ!今はそんな金が無ければ動かない愚鈍で下賤の輩よりそのカルト教団の教祖の
対応について…」
このグレゴリの一言にマサツグが遂にキレる。そしてマサツグがグレゴリに
食って掛かろうと席から立ち上がろうとする。だが、そのマサツグ達より
先に反応する人が二人、グレゴリに撤回を求める。
「…その前にグレゴリ財務大臣よ。
今の発言の撤回をなされよ!…」
「何ィ?…」
「そうですわね…
今の発言は貴方個人としてはともかく…この国の管理する者としては明らかに
不適切。撤回なさいませ、グレゴリ!…」
グレゴリの発言にマサツグ達は勿論の事、王妃、将軍が怒りを覚えていた。確かに
王妃と将軍は元冒険者であるがしかし、その怒り方に若干ながら殺意が混じる。
それは元冒険者であった自分達が馬鹿にされた事に怒ると言うよりはまるで友人を
馬鹿にされた様な怒り方をし始める。
「確かにここに居るラインハルトと私は元冒険者で貴方で言う下賎の者…
それについては何も言いませんが、今私達の生活及び警備を馬鹿にした事については
撤回し謝罪なさい!…」
王妃が殺意に満ちた眼でグレゴリを睨む。それを見てグレゴリが王妃に萎縮を
するが意外な事に王妃の圧力に負けずに更に暴言を言う。
「い…今のは王妃様と将軍の事ではなくこの…今ここに居るこの冒険者達で
あって、決して貴女方様では!!…」
「そうではありません!!
まず、この冒険者達は貴方が考えているような下賤の者ではありません!!
このマサツグ…そしてモツはこの国だけでなくこの大陸にある町や村を…
そこに住む人達を助ける為に自分の身を顧みず危険と対峙するこの勇気有る者達を
馬鹿にする事は私が許しません!!」
「グッ!!…」
普段、飄々としている王妃様がマサツグ及び他の冒険者を馬鹿にしたグレゴリに
怒りを見せる。その感情的になった王妃様を初めて見たマサツグが中腰のまま
固まる。その時、マサツグはふと隣に座っているモツの方を見るとマサツグ同様に
中腰で固まり、席から立ち上がろうとしていた。どうやら同じ事を考えていたらしい。
そのやり取りを見ていた将軍も真っ直ぐにグレゴリを睨みつける。王様と姫も
グレゴリの言い訳に呆れる様子を見せると溜め息を吐く。その一連の動作は寸分の
狂いは無く、さすが親子とマサツグが思わず感心する。そうして会議がグレゴリと
王妃の喧嘩で一時中断し会議室がシンと静まり返ると会議室の外から何やら慌しい
足音が近づいてくる。そして会議室前辺りで止まると衛兵が部屋を慌しくノックし
挨拶をすると会議室に入ってくる。しかし、その衛兵の様子は入ってきた時に
その場の全員が普通では無い事に気が付く。
「か…会議中にし…失礼します!!」
そう言い会議室に入ってきた衛兵の顔を見るとその顔からは大粒の汗が噴出し、
青ざめていた。明らかに普通ではない様子に全員が衛兵の方を注目する。
すると先ほどまで王妃に睨まれ、説教をされていたグレゴリが逃げる様にその
衛兵に用件を尋ねる。その際、何も学んでいないのか上から目線で高慢に振舞う。
「い…一体何なのだ!?
今は会議中、余程の事でない限りは入って来るでないぞ!!
…で用件は?」
「ハ…ハッ!!
そ…それが…」
「さっさと言わんか!?
この愚図!!
減俸するぞ!!」
衛兵が報告にもたついているとグレゴリが衛兵に脅しをかける。それを聞いた衛兵は
ハッと我に返ると報告を始める。しかし、その報告に会議室にいる全員が困惑するの
であった。
「ス…スプリング大森林より巨大な瘴気の竜巻が発生しました!!」
「何だと?
如何いう事だ!?」
「現在、王都より南のスプリング大森林より突如として人でも獣でもない化物が
多数出現し、その数分後に大森林中心より巨大な黒い竜巻が観測されました!!
衛兵隊長の命により偵察に行った者によると森の中には人でも獣でも無い化物が
溢れ、その中にはその化物を指揮する者も確認!!
現状の戦力では突破は困難と判断し一時退却し現在ここにご報告に参りました!!」
衛兵の報告に全員が驚き固まっているとその後にもう一人が慌てて会議室に
入ってくるなり顔を真っ青にし汗を流しながら敬礼し、報告を始める。
「も…申し上げます!!
現在、人でも獣でも無い化物はここ王都に向けて進軍!!
裏で指揮している者が化物を操り、こちらへ化物を襲わせている模様!!
王都の民も森から出ている竜巻、化物を見た者達が大混乱に陥っています!!
王都の玄関口にて衛兵隊長が陣を張り化物と対峙していますが…
いかが致しましょうか!?」
二人の衛兵の報告を聞いた王様は俯く。そして時間にして5秒間俯き、次に頭を
上げると王様の目つきが変わる。先ほどまで王妃とグレゴリが喧嘩していた時は
オロオロとしていたが一瞬でその様子が消える。そして立ち上がると将軍に
大平原での事態に対処に当たるように命令を出す。
「…やれやれ…
いずれはこうなりそうな予感はしていたがまさか村や町、王都の民を労ろうと
考えて居る時に無粋な…
将軍!!
大平原に居る化け物を王都に侵入させてはならない!
全力で対処に当たると同時に森に居る術者を撃破せよ!!」
「ハッ!
仰せのままに!!」
「そしてフリード、すまないが…」
王様の命を聞いて将軍も急ぐ様に会議室を後にする。将軍が出て行った後王様は
フリードにギルド及び冒険者の増援要請を頼もうとするが、フリードは王様が
言うより先にその頼みを了承する。
「王よ、言わなくとも分かります。
我々ギルドも全力でこの事態に当たらせて貰います!」
「…頼む!」
「君達にはまた何か頼むかも知れない…
準備しておいてくれ!」
王様にそう返事をすると急ぎフリードは転移魔法を唱える前にマサツグ達に協力を
要請し会議室を後にしギルドに戻る。そうして会議室には王様や王妃様、
ハイドリヒ等を含む王城勤務の騎士や貴族が残る。会議室に残されたマサツグと
モツはこの何とも言えない場違い感とフリードの最後の一言に悩まされていると
ハイドリヒが何かに気付いてかマサツグ達の名前を呼ぶ。
「マサツグ!!
モツ!!
ちょっと一緒に来てくれ!!
ここのベランダからも王都の外は見える!!」
マサツグとモツがハイドリヒに呼ばれ会議室のベランダに出る。するとそこには
衛兵達が言っていた通り巨大な黒い竜巻が森の上空に出現していた。王城から
大森林まではかなり距離が有るにも拘らずまるで直ぐ傍まで来ている様な感覚、
竜巻の大きさにベランダに出たそのほか面々が驚く。
「これは!?…」
「私の代にこれが起こるとは!?…」
「……終わりだ…
もう終わりだ……どうしてこうなった?……
私は選ばれた人間の筈…このような事が…
………もうこの国も!私達も終わりだぁぁぁぁああああ!!!
何も出来ずにただ殺されるのを待つ!!こんな終わり方!!
私は嫌だぁぁぁああああ!!!」
王妃様と王様がそれぞれに衝撃を受けているとその直ぐ傍ではグレゴリがその場に
崩れ、自分の今置かれている状況を嘆き始める。それに釣られて他の騎士や貴族が
続々とうろたえ始め、その場から逃げ出そうとする騎士まで現れる。
「ま!…待て!!
貴様らそれでも騎士なのか!?
今ここで逃げたら貴様らは騎士で無くなるぞ!!!」
「それでも構いません!!
ここで得体の知れない化物に何時殺されるか分からない恐怖に震える位なら!!
ここから逃げ出して意地でも生き延びてやります!!!」
「なッ!!」
ハイドリヒが逃げ出す騎士を捕まえ、騎士に説教をするが無駄に終わる。その間にも
会議室及びベランダでは各々が混乱し、収拾が付かなくなる。こんな状況下、
マサツグとモツだけは何も言わずにただ一点に竜巻を見つめ立っていた。そして突如
大きく息を吸うと溜め息を吐く。それは周りの人間全員に聞える様に二人で吐く。
「すぅ~~~……
はあああぁぁぁぁぁ~~~~~…………」
突然の二人の溜め息に王様や王妃様その他の人間もが驚きながらもマサツグ達の方を
向くとマサツグとモツが今の現状について会話を始める。その内容に周りの面々は
更に驚くのであった。
「……モツさん……
案外この国も大した事無いみたいですね。」
「そうですなぁ…
貴族はテンプレどおりのポンコツ、騎士はヘタレばかりと来た…
どうしようもないですなぁ…」
二人が突如、空を見上げながらスプリングフィールド王国を貶し始める。突如貶し
始めたマサツグ達に全員が固まり話をただただ黙って話を聞く。
「偉そうに傲慢張った奴は今後ろでただ嘆くだけ。
王様や王妃様が頑張っても臣下はポンコツ揃いで仕事はままならない。」
「更に可哀想と言うなら村や町の人達だろ?
何せ上がポンコツだから被害は下の面々が被る破目になる。
極め付けがこの状況に誰も率先して動こうとしない。
打ち消す、回避は出来なくても抑える位なら出来るだろうにその場から逃げ出し、
生き延びようとする…
確かに死ぬのは怖い、怖いけど自分だけ助かろうとするこの浅ましさ。
そこに痺れもしないし憧れもしない、この今の姿を子供達にはとても…
見せれないよなぁ?…」
王様と王妃様を目の前に皮肉をたっぷり憎悪を込めて今居る面々を罵る。
マサツグとモツの後ろでは俯く者やうな垂れる者、怒りに肩を震わせる者が居た。
そんな中、ハイドリヒがマサツグ達の方に詰め寄り始める。その顔には怒りが
滲んでいた。
「…おい……
訂正しろ……」
「…何だって?……」
振り返るとマサツグとモツの目の前にハイドリヒが立ち鋭い眼光でマサツグ達を
睨みつけていた。しかし、マサツグとモツはそれに臆する事無く対峙していたので
あった。
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