どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ- リメイク!!

すずめさん

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-第一章-スプリングフィールド王国-

-第一章二十六節 好奇心とニンジン-

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マサツグが思い当たるものをアイテムポーチから取り出すと机の上に置いていくと

モツ達が驚いている。突如マサツグのポーチから出てくる鮭や泥団子、何かを

彷彿させる草の包みを机の上に置いていく。すると、早速リンがマサツグの

取り出した食材に食いつき始める。


「マ…マサツグさん!!

このアイテム達は!?」


「スマンがこいつ達がその目的の食材かどうかわかるか?」


リンの目がキラキラとしマサツグが取り出した食材を手に取ると興奮気味に

食材を鑑定し始める。リンがかんていをし始めるとモツがマサツグが食材を

持っていた事に驚きどこで手に入れたかを尋ねる。


「しかし、よく持っていたな~

こんなのどこで手に入れたんだ?」


「ん?

あぁ…

色々と遭ったんだよ…」


モツの問い掛けにマサツグが明後日の方向を向き、遠い目をする。

それを見たモツがまた何か遭ったのかと同情すると深く尋ねるのを

やめるのであった。


「お…おう…そうか…

しかし……」


モツがリンの方見る。そこには新しい玩具に大興奮する子供のようなリンが鮭を

抱えていた。その様子を見てマサツグとクラリスも心配を始める。

何故なら…


「うぇへっへっへ…

確かにこれは資料で見た通り、時季知らず!…

初めて見ました!!…」


怪しい笑みを浮かべながら鮭を抱えるリンが目の前に居るからである。モツは

それを見てマサツグに鑑定を任せて大丈夫かと尋ねはじめる。


「なぁ、こんな事を聞きたくはないが…

本当に大丈夫なのか?…

今までで一番奇妙な顔をしているが…」


「た…多分……」


マサツグもリンの様子を見て不安が大きくなる。しかし、クラリスがリンの

養護に入る。


「多分大丈夫だと思います…

あの子一応ギルドの中で一番アイテムの扱いを心得ているし、

それに観察眼もギルド全体でだと他の所と1、2を争う位の実力はあるんですよ?

それにもし何かありましたら…ねっ?…」


クラリスがリンに意味ありげに微笑むと鮭に夢中になっていたリンが背筋に何かを

感じたのか身震いをする。そして、リンが鮭を机の上に戻すと鑑定の結果を

述べ始める。


「ん、んん!…

では結論を言いますとまず、間違いなくマスターオーダーの指定食材

時季知らずで間違いないと思います。資料に乗っていた情報、全てが一致してますし

それにここら辺でまず鮭は出回っていません。

後、その泥団子も指定食材、土もどきトリュフで間違いありません。」


「え?…」


よく見てもいないのにリンが自信満々にトリュフの方も結果を答えるリンに

マサツグ達が驚く。マサツグ達が反応を見たリンがニヤリッと笑うとその理由を

語りはじめる。


「鮭を見ている時というか、今もですけど…

香りがするんです。トリュフの。

この距離でも漂って来てますから中々良いトリュフだと思いますよ!。」


リンが満面の笑みを浮かべマサツグ達に答える。それを聞いたマサツグ達が

リンの言うトリュフらしき物を手に取るとマサツグ達が顔に近づけ臭いを

嗅いでみるが全く分からない。同じNPCのクラリスですら首を傾げ、

眉間にしわが寄る。

三人が困惑しリンの顔を見るとリンはどや顔をする。それを見てマサツグが恐る恐る

泥を落としていく。すると、中からリンの言う通り更に黒い固まりが出てくる。

表面は粒々とバスケットボールの様な手触りにボコボコと男爵ジャガ芋の様な

見た目。

それを確認するとクラリスが思わずポロリと零してしまう。


「あの子…

タマに人なのかと疑う時があるのよね…

今回みたいに普通トリュフを取って来る時でもペットモンスターや動物を

使って見つけるものを一人で見つけて来るし…」


クラリスの一言にマサツグとモツがリンを犬か何かと想像をする中、リンは依然

三人の目の前でどや顔をしている。それを見てクラリスが残りの妖精の包みを

鑑定する様に促す。


「…はぁ~…

分かったから残りのその包みもお願いね…」


「あぁ~!!

何ですか!?先輩!?

その言い方!!」


「気に障ったなら後で謝るから早く鑑定しなさい…

今はマサツグさんが持っている食材がそうなのか違うのか調べるのが

先決よ。

それに…

もしこれが分かれば他の冒険者にもある程度情報を伝えられると同時に

今後のギルドでのクエスト運営にも役に立つかもしれないしね…

しっかりと調べるのよ。」


クラリスの台詞にリンが膨れながらも包みを手に取り鑑定しようとする。すると突如

包みを縛っていた紐の様な草がプツッと切れて包みの中身がコロコロと出て来る。


「うわあぁぁぁ~!!」


「ちょっ!!

ちょっと!!」


突然の出来事にリンがうろたえ、クラリスが慌てる。それを見てマサツグとモツが

慌てて転がり出てきた中身を受け止める。そこにはやはり何処かのアニメのように

木の実が入っていたのだが…

中身の木の実をリンが見た途端、リンの顔色が変わる。その顔には何故ここにそれが

と言う表情と目をキラキラと輝かせていた。


「ッ!

リン、その好奇心は後にして先にその包みが本当に妖精のバジルかどうかを

調べなさい。それまでその木の実はお預けよ。」


クラリスに先にツッコミを受け、ショボンとしながらもリンが木の実を包むのに

使われた葉っぱを調べる。葉っぱを鼻先に持ってきて臭いを嗅いだり、葉っぱを

触って質感を確かめたりする。しかし、リンの表情は曇り始める。


「…?

どうしたの?」


クラリスがリンに尋ねるとリンがこちらを向き、顔をしかめたままクラリスに

答える。


「いえ…

私が見た限りではこれは間違いなく妖精のバジルで間違いないと思います。

ただ…」


「ただ?」


リンの最後の疑問にマサツグ達が聞き返すとリンが鼻をムズムズさせながら

答える。その際、リンは何かを我慢している様に見える。


「…直に嗅いだのがまずかったのか、くしゃみが……!!

ハッッッックションーーー!!」


次の瞬間、リンがくしゃみをし始める。そのくしゃみは男らしく大きな声で

宿屋の中全体に響き渡る。その際、女将さんとリコがビックリしてマサツグ達が

食べ終えた食器を落とす位に。


「ッ!!

…ビックリしたぁ~!!」


「リコ!!

大丈夫!?」


宿屋内がリンのくしゃみで大騒ぎになる。マサツグ達がリコと女将さんのやり取りを

見た後、リンの方を向くとリンは赤くなり顔を隠していた。


「……盛大にぶっかましたね。

リンさん…」


「追い討ちは止めてやれ!」


マサツグがリンにちょっかいを出しているとモツが止めに入る。

リンは赤くなったままその場から動けないで居るとクラリスが

何もなかったか様に話を続ける。


「…とりあえず、これでギルドでも分からなかった食材三つがどういう物なのかが

分かっただけでも良しとしましょう…

後はバニーガールキャロット?だったかしら?

頑張って見つけてくださいね。」


そう言うとクラリスが席から立ち上がると赤くなって固まっているリンの

服のポケットからパーピィの羽を一つ取り出す。クラリスがパーピィの羽を

持って宿屋の外に出ると指定食材が如何言う物かを報告する為にギルドに

戻ろうとする。


「それでは私はこの食材の報告と雑務がありますのでこれで。

あっ!

後、中で赤くなっているリンに用事が済んだら戻ってくるようにと

伝えてください!!」


その際、別れ際にマサツグとモツに会釈をすると宿屋を出て、羽をクランベルズ

に向け、投げると飛んで行ったのであった。


「さて、どうしたものかね?…」


「後は人参だろ?

案外近くに有るような気がするんだが…」


マサツグとモツがクラリスの見送り後、宿屋の外で話しているとリンがようやく

立ち直ったか、宿屋の外にいるマサツグ達と合流し最後の食材について話を始める。

突如復活してきたリンに二人が驚くがリンは気にしないで話を続ける。


「その事について何ですが…」


「うおあッ!!

り…リン!

もう立ち直ったのか?」


「最後の食材バニーガールキャロットですが…」


「あっ!

聞こえないフリをしているな。」


マサツグがリンにちょっかいを出すがリンは聞かない様にすると

バニーガールキャロットの有る場所をマサツグ達に教え始める。


「最近この村でも稀にバニーガールキャロットが取れるらしいのですが

何やら出荷するのに時間が掛かるとかで出回らないみたいです。

それに聞いた話だとらしいです。」


速くて捕まえられない?…

リンの一言からはまるでその人参が生きている様な言い方に聞こえる。

マサツグ達が疑問を持っているとリンがニンジンを栽培している農家の所へと

案内を始める。その際、マサツグ達に有る疑問が思い浮かぶ。

何故リンはその農家が件の人参をそだてている事を知っているのだろう?

ギルドでも分からなかった食材だったのにリンは迷う事無く案内をする。

その事にマサツグとモツが違和感を感じているとリンが一軒の農家の家を指差すと

マサツグ達に伝える。


「あっ!

こっこで~す!

ここの農家さんが風変わりな人参を栽培している農家さんの家です!」


「……え?

ええええぇぇぇ~~~~~~~~!!!」


そういうとマサツグ達がその農家の家の方を向く、するとそこには普通の農家では

考えられない光景が目の前に写る。そこには農家のおじさん達が全力疾走で

得体も知れないニンジンの様な物を追いかけ回す光景が現れる。その際マサツグ達が

某お祭り男の様なリアクションを取ってしまう。


「待てぇぇぇえ!!!

この野郎ぅう!!」


ニンジンの様な物は畑の中をかなりのスピードで走り回り、農家のおじさん達の

追跡を振り切り、柵を飛び越え村の外へと逃げていく。それを見てマサツグ達が

唖然とする中、リンが何事も無かったかの様に農家の人達に声を掛ける。


「すいませ~ん!!

ギルドの者ですが!!」


「いやいやいやいや!!

ちょっと待って!!」


唖然とする二人を差し置いてリンが農家の人に声を掛けるのを見てマサツグとモツが

止めに入る。突然止められたリンは不思議そうにマサツグ達の方に向くと

質問をする。


「っと!

どうしたのですか?

急に口を塞がないでくださいよ!」


「その前にちゃんと説明しろ!

何だあの陸上競技選手も真っ青のナイスランをかますニンジンは~!!」


マサツグが畑の方を指差し、畑内を走り回るニンジンについてリンに質問をする。

その質問を受けてリンが納得した様に手を叩くと笑顔でマサツグの問い掛けに

答え始める。


「あぁ~!!

そういえば断片的にしか説明していませんでしたね!」


「してませんでしたね!

…じゃねぇよ!!

あんな奇妙なニンジンとは聞いていないぞ!!」


マサツグがリンの真似をしながらツッコムとリンが膨れながらマサツグに反抗する。


「えぇ~!!

断片ながらも説明しましたよ!!

足が速いとか!

風変わりなニンジンとか!」


「風変わりの域を超えてモンスターじゃねぇか!!

それに足が速いって腐る事かとも思えば、物理的に速いってどういう事なんだ!」


「ま…まぁ、待てって二人共!!

こんな所で騒ぐんじゃない!」


マサツグとリンが揉めているとモツが止めに入る。その騒ぎに畑の農家も気が付いて

マサツグ達の方に近寄って来る。


「ん?

あんた達何を騒い…

ん?…おお!!

ギルドの嬢ちゃん!

何だい?

また挑戦しに来たのかい?」


「……リンさん?

挑戦とは?」


その農家のおじさんがさもリンがここでそのニンジンを相手にした様なの口ぶりに

マサツグとモツが疑問を持ち、リンを振り向くとリンは顔をそっぽを向け、口笛を

吹いていた。マサツグとモツがリンをジト~~っと見つめこの件について

問い質してみるとリンは観念したのか恐る恐る話始める。


「じ…実はマサツグさん達にマスターオーダーの依頼書を渡し終えた時、村の皆さんの

復興のお手伝いをしていたのですが…

その時にこのニンジンの事を知って何回か挑戦をしたのですが一回も

捕まえられないどころか、ニンジンに煽られる始末で…

……で…でも!あれなんですよ!!

この村で一番多く取引されている食材の上にこの村の収入の2割が

このニンジンなんですよ!!

ただ私はお手伝いをしていただけなんです!!」


リンの言い訳にただただマサツグ達は飽きれ、この村の収入源の2割が

この人参だと言う事に驚かされ、最初のリンの説明がどうでもよくなってしまう。

そうして二人が呆れているとリンが慌てて農家のおじさんにバニーガールキャロット

について質問をする。


「あっ!

そ…そんな事よりバニーガールキャロットですよ!

おじさん!

バニーガールキャロットは栽培していますか?」


リンがバニーガールキャロットの事を聞くと農家のおじさんはその場で固まり、

ふるふると震え出す。それを見てマサツグ達に嫌な予感が走る。


「…あのニンジンは…俺達の手には追えない代物だ…

今までに何人もの同業者ライバルがあのニンジンに挑戦したが誰も勝つ事は

出来なかった…

ある者はプライドを砕かれ、またある者は追いかける際に無理をして腰を痛め、

一週間はまともに動けない状態が続いた…」


何故か壮大に語り始めるおじさんに疑問を持ちながらも話を聞く事数10分、

ようやくニンジンと農家のとの戦いの話が終わると畑の中に入れてもらう。


「バニーガールキャロットと戦う前にまずは普通のニンジンと戦って経験を

積むんだ。」


農家のおじさんが畑に植わっているニンジンを指差しながらマサツグ達に

話しかけると傍らマサツグとモツはこの畑についてツッコミを入れ始める。


「この畑に入るまでにもう疲れた…

それに普通のニンジンって言ってるけど普通はあんな走り回らねえよ…」


「農家のおじさん達にとってもうこれは戦闘なんだな…

確かに異様なまでにガタイが良かったが…」


マサツグとモツがツッコミを入れている傍らでリンがやる気に満ちていた。

真っ直ぐに畑に植わるニンジンを見つめ、走り出す構えを取る。


「よ~し!…

今日こそは一本捕まえる!!」


「何でこの子こんなにやる気満々なの?

そこまで楽しいのかこのニンジン取り…」


マサツグが脱力をしているとリンが飛び出す。

一直線にニンジンに向かって行くとまずはニンジンを畑から引っこ抜く。

すると土の中から綺麗な二股ニンジン出て来るのだが、引っこ抜かれた

ニンジンは足の様に育った二股の根っこをバタバタと動かすとその反動で

自分の捕まれている葉を引き千切る。


「ッ!!

逃がしません!!」


引っこ抜かれたニンジンが地面に着地する瞬間、リンが手を伸ばしニンジンを

捕まえようとするもののその動作が遅かったのかニンジンは物凄い勢いで

リンから遠ざかって行く。そこには先ほど畑の外で見た光景同様にニンジンが

人から全力で逃げる奇妙な様子が目に映る。リンが必死にニンジンを追いかけるが

ニンジンとの差は縮まらず、それどころか差は広がる。かといってリンが

とろくさい訳ではない普段のリンはすばしっこく一人で村に向かう時は

モンスターから逃げるだけの脚力を持っている。

さすがにオオカミ等の素早さに長けているモンスターは辛いらしいが逃げ切れない

事は無いらしい。そんなリンの素早さを持ってしても追いつけないニンジンに本当に

ニンジンなのかと言うと疑問とくえるのかと言う疑問に悩み始める。

依然、目の前ではリンが必死にニンジンを追いかけるが本人が限界が来たのか動きが

徐々に遅くなり、遂にその場で膝に手を着き息を切らす。その隙にニンジンは柵を

を飛び越え何処かへと逃げ出して行く。ここでモツが農家のおじさんにある質問

をする。


「あっそうだ。

おじさん、さっきみたいにニンジンが逃げたらまずいんじゃないのか?」


「ッ?

と言うと?」


「紛いにも一応モンスターみたいだし村の中で暴れられたら…」


モツが農家のおじさんに尋ねるとおじさんは笑いながら答える。

その答えにモツの驚き、その話が嘘の様にしか聞こえないのであったが

その光景を目の当たりにして絶句する。


「ぷッ!

あっはっはっはっは!

それもそうだが大丈夫なんだわ!

何故ならこの村にはそこいらの冒険者より強い娘さんがいるからな。」


「は?」


「おじさ~ん!!」


畑の外から聞き覚えのある声が聞こえて来る。モツが声のする方を向くとそこには、

宿屋のお嬢ちゃんリコが立っており、その手には先ほど脱走したニンジンが

握られていた。


「え?」


モツが驚く、大人のリンや農家のおじさんが苦労して捕まえているのにリコの様子

からはそれが感じられない。リコの着ている服は汚れておらず額に汗は見られない。

モツがその光景に驚いていると農家のおじさんがリコの紹介を始める。


「紹介しよう!

この子が宿屋の看板娘リコ事、ニンジンハンターのリコ!!

この村の農家全員が敬意を払ってそう呼んでいる!」


「ちょっと!

おじさん!

その名前で呼ばないで!

恥ずかしいんだから!!」


リコが農家のおじさんに文句を言う。それを見てモツが衝撃を受けているとリンが

復活したのか再度ニンジンに立ち向かおうとしていた。


「こ…今度こそ!!」


果敢にニンジンに挑むリンを尻目にマサツグも初のニンジン(モンスター?)採取に

挑む。


「…さて、やってみようか。

要はこいつが地面に降りる前に捕まえればいいんだろ?」


ゆっくりニンジンが植わっている畝に近付いていく。その間にもリンがニンジンを

引っこ抜くと先ほど同様にジタバタと暴れ自身の葉を引っこ抜くと逃げ出し始める。

マサツグもニンジンの葉を掴むと息をゆっくり吐くとニンジンを引っこ抜く。

すると、リン同様にニンジンが暴れ出し、自身の葉を引っこ抜くと地面に

落ちていく。しかし、マサツグは集中状態に瞬時に入るとニンジンが地面に

降り立つ前に手を伸ばすと捕まえて見せる。

その光景に農家のおじさんとリコが驚く中、モツがマサツグに話しかける。


「お~い!

マサツグ!

もしかして刹那使った?」


「ん?

いや、使わなくても行けるぞ。

ただ、やっぱり瞬間的に集中状態になるのはしんどいな。」


マサツグとモツがそんな会話をしている中、農家のおじさんとリコが驚き、

リンは二度目のニンジンと戦っているのであった。

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