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-第一章-スプリングフィールド王国-
-第一章十一節 友達とお別れ-
しおりを挟むリトルガーデン一連の騒動から二時間前、マサツグはゲーム内とは言え完徹を
してさらに悪趣味フジツボを相手にしていた為、花畑で大の字で眠ってしまう。
マサツグが寝ているとカチュアがマサツグを起こしに来る。
「マ~サ~ツ~グ~!!!
起きるのね!!
ティターニア様が来てるのね!!!」
「あぁ!!…
カチュア!…
まだ眠っていらっしゃるのなら無理に起こさなくても…」
カチュアが眠っているマサツグを起こそうとしているとティターニアが
オロオロとしながらカチュアを止めようとする。
しかし、マサツグは起きない。
花の良い香りのする中、春の麗らかな日差しが心地よくマサツグは
爆睡している。
それでもカチュアはマサツグを起こそうとしていた。
「マサツグ!!
マサツグ!!マサツグ!!マサツグ!!マサツグ!!…」
ひたすらにカチュアがマサツグの名前を呼ぶとマサツグが声の聞える方に
手を伸ばすとカチュアを捕まえる。
「むぎゅ!!
マ…マサツグ!!」
「…うるさい…
もう少し寝かせろ…」
マサツグがカチュアに文句を言うと寝返りを打つが、目の前にティターニアが
オタオタしながらカチュアの安否を伺う姿を見て体を起こすと同時に捕まえた
カチュアを離す。開放されたカチュアはマサツグの顔の周りを飛び回りながら
マサツグに抗議をし始める。
「毎回いきなり捕まえないで欲しいのね!!
ビックリするのね!!」
「じゃあ、毎回毎回顔の周りを飛び回るな!…
それに何で捕まるんだ?
お前なら簡単に避けられそうなもんだが?」
マサツグがカチュアに文句を言うとカチュアが変な答え方をする。
「何でか解らないけど、吸い寄せられる様に捕まってしまうのね…
気が付いたら、マサツグの手に収まってしまうのね…
どうしてなのね?」
「俺が解るか!!
疑問を疑問で返すんじゃない!」
マサツグとカチュアがティターニアの目の前で喧嘩をしていると
ティターニアが笑い出す。ティターニアが笑い出したのを二人が
見るとお互いが顔をしかめて喧嘩を中断する。
そしてマサツグがカチュアに起こされた理由を聞き始める。
「で?
俺は何で起こされてんだ?
ティターニアが来ているって事は何かあったのか?」
マサツグが欠伸をしながら起きるとその場で胡坐を掻く。
カチュアに用件を尋ねるとカチュアは何かを思い出したようにアッと
言う顔をし、マサツグに言い用件を伝え始める。
「そうだったのね!!
ティターニア様がマサツグに今回の依頼のお礼にって!
プレゼントを用意したのね!!」
カチュアがそうマサツグに言うとティターニアが後ろから歩いてきて
マサツグに綺麗な一枚の羽を差し出す。マサツグがその羽を受け取ると
羽をマジマジと観察する。そしてある事に気が付く。
それは羽の形状である。このゲームに出て来る妖精一人一人は背中の羽が
それぞれ違う。カチュアはトンボの羽みたいだがポリンは蝶みたいな羽。
しかし、ティターニアから受け取った羽は二人とは違いキラキラと輝き、
蝶は蝶でもポリンみたくモンシロチョウみたいな羽ではない。
何というか…
透明なアレキサンドライトオオアゲハのような羽である。
マサツグが目を閉じ、何処かでみた事あると思い出し始める。
{はて?…
何処で見たっけ?…
ついさっき見たような…}
マサツグが目を開けるとティターニアの背中に同じように透明の
アレキサンドライトオオアゲハのような羽が生えているのを見つける。
ティターニアもマサツグの視線を感じてかマサツグの前で照れ始める。
そしてマサツグがティターニアに質問をする。
「ティターニアさん?
この羽って、ティターニアさんの…」
ティターニアは照れながら頷き、返事をする。
「…はい。
私の羽です…
あの…
恥ずかしいのでマジマジと見ないでください…」
「あ、そうなんですか。
………」
マサツグがその一言を聞いた途端、マサツグの眠気は飛んで行き、
ティターニアに自分の羽を毟ったのかと急ぎ尋ねる。
「ティターニア!!
まさか自分の羽を!!!」
マサツグが目を剥き驚いている形相にティターニアとカチュアが
理解してかマサツグに急いで訂正する。
「ち!!…ち、ち、違いますよ!!
私の羽はこの通り!!」
「そ…そうなのね!!
そんな恐ろしい事はしないのね!!」
ティターニアが後ろを向き、自分の背中をマサツグに見せる。
そこにはちゃんと前羽、後羽がちゃんと左右に付いていた。
マサツグがホッと胸を撫で下ろすが自分の持っている羽に
疑問を持ち始める。マサツグの顔に疑問の様子が出ていたのか、
ティターニアがマサツグに補足説明をする。
「我々、妖精達には年に一度羽が生え変わる時があるのです。
それは昨年の私の羽です。それを持っているとこの迷いの森の
魔法の影響…
私の魔法を無効にしリトルガーデンに辿り着けるようになります。
今後、マサツグ様が困った事があれば我々を頼ってください。
我々では力になれる事は限られていますが…」
そう苦笑いをしながらティターニアがマサツグに言うとマサツグは
大切にアイテムポーチにしまう。
-------------------------------------------------------------------------------
妖精女王の羽
レア度 S
これを持っていれば迷いの森で迷わずに妖精の国「リトルガーデン」
に辿り着ける。この羽は妖精女王に信頼を勝ち取った者に送られる、
最上級の勲章である。
アイテム放棄不可。
-------------------------------------------------------------------------------
{最上級の勲章て!…
とんでもない物を受け取ったな…}
マサツグがティターニアの羽に驚いているとティターニアがモジモジとし始める。
それを見てマサツグがティターニアにどうしたかを尋ねる。
すると、ティターニアは何やら照れながらマサツグにあるお願い事をする。
「…?
ティターニア?
どうしたんだ?
モジモジして?」
「……あのマサツグ様?
少しお願いをしても良いでしょうか?」
「?
何だ?」
「……して……欲しいのです…」
「…?
スマン、もう一度言ってもらって良いか?」
マサツグがティターニアに頼み事をもう一度言うように尋ねる。
ティターニアは顔を真っ赤にしながら頷くともう一度マサツグにお願い事を
伝える。
「私を……として……欲しいのです…」
やはり、ティターニアが何を言っているのか分からない。
何を言っているのか分からないマサツグは溜め息を吐くとティターニアは
ビクッとし俯く。しかし、マサツグはティターニアを手で優しく握ると
自分の肩に乗せ、耳元で喋らせる。
「これなら間違いなく聞えるし、話せるだろう?
さぁ、言ってみ?」
ティターニアはマサツグの肩の上でへたり込むと顔を真っ赤にするが
何かを決意したようにマサツグの耳のお願い事を言う。
「マ…マサツグ様にギュッと手で握って欲しいのです!!…」
「……へ?」
とっ拍子も無いティターニアのお願いにマサツグが困惑していると
ティターニアが訳を言い始める。
「実は…
最初マサツグ様に受け止めて頂いた時に何とも言えない
充足感と幸福感に包まれた感覚になったのです!…
寝込んでいた時もその感覚が忘れられなくて!…」
ティターニアが顔を真っ赤にし、顔を隠す。
マサツグにはティターニアの考えが分からず困惑するがティターニアの
頼み事を聞く様に、ティターニアを両手で掴むと潰さないように握る。
「ああ…♥」
ティターニアがマサツグの手で恍惚の表情を浮かべる。
それを見てマサツグがどう反応して良いか分からなくなる。
{えぇ~~……
確か、あの受け止めた時は手を開いて受け止めたと思うけど?…
握った覚えは無いが?…}
「マ…マサツグ何をしているのね!?
ティターニア様を解放するのね!!!」
マサツグがそんな事を考えているとカチュアがマサツグを止めに入る。
カチュアに言われてマサツグが慌てて、ティターニアを開放すると
表情そのままでマサツグの掌の中でビクビクと痙攣する。
そしてティターニアが何かを確信した様に口を開く。
「ああ…♥
間違いありません…
マサツグ様には妖精を駄目にする力があります…♥」
ティターニアの一言にマサツグが更に困惑する。
それを肯定するかのようにカチュアが納得し始める。
「ああ!!
だから、マサツグにすぐに捕まっちゃうのね!!」
「カチュア!?
その納得の仕方はおかしいぞ!?」
マサツグがツッコンでいるとマサツグは立ち上がり、ティターニアを
手の上に乗せながらリトルガーデンの広場に向かう。広場に向かうと
ポリンがマサツグ達を出迎えてくれるがティターニアの様子がおかしいと
分かると、ポリンが慌ててティターニアの元に近づく。
「ティ…ティターニア様!?
どうなされたのですか!?」
ポリンの問い掛けにマサツグは苦笑いをするしかなかったが
とりあえず、ティターニアをポリンに引き渡すとポリンは急いで
ティターニアの従者を呼び、ティターニアをツリーハウスに寝かせに向かう。
そうしてマサツグはティターニアをポリン達に任せるとギルドに戻る準備を
し始める。
「マサツグ…
もう行っちゃうのね?」
「そうだな…
俺も色々とやってみたい事があるし。
そろそろギルドに戻るよ。」
カチュアが寂しそうにマサツグの顔を覗き込みながら尋ねると、
マサツグは黙々とギルドに戻る準備を続ける。すると、カチュアは
マサツグにあの時書かれていた依頼書の報酬の話をし始める。
「……あの時、私が出した依頼書の報酬を覚えているのね?」
「うん?
…あぁ、あれか?」
「実はあれ…私が報酬って意味だったのね…」
マサツグの手が止まりカチュアの方を向き始める。
するとカチュアはマサツグの肩に近づくと降り、肩に腰掛けると
話の続きを話し始める。
「ティターニア様が助かるなら…
この国が助かるなら私は自分の命をその助けてくれた冒険者さんに
捧げるつもりだったのね…
でも、その冒険者さんがマサツグみたいな優しい人でよかったのね!…
これで心置きなく…」
カチュアが報酬に自分を差し出そうと話している最中、マサツグは
話を遮るようにカチュアの両頬を右手で人差し指と親指で摘む。
突然のマサツグの行動にカチュアが頬を摘まれ困惑する。
するとマサツグは困惑しているカチュアに話しかける。
「いらねぇよ、ヴァ~カ!!」
マサツグの一言にカチュアがその場で固まる。
カチュアが摘まれながら固まっているとマサツグがカチュアに
要らないと言った訳を話し始める。
「俺はお前が欲しくてこの依頼を受けた訳じゃない!!
それにダチになった奴を隷属させるとか何処の鬼畜だっつ~の!!」
それを聞くとカチュアが慌てだしマサツグに対価は何が良いかを聞く。
「え?じゃ…じゃあ、何が良いのね!?
私で出来る事なら何でも…」
それを聞いたマサツグが溜め息を吐き、カチュアの顔を摘みながら左手で
額にでこピンをする。
でこピンをされた事にカチュアが更に困惑するとマサツグはカチュアに
分かるように噛み砕いて理由を答える。
「あのな~…
おれがこの依頼を受けたのは興味本位と、お前が俺を説得したからだ!!
報酬が欲しけりゃ今頃、前払いとか言って貰ったらトンずらしてるっての!!
だから別に報酬とかは要らないの!!
わかったか!?」
マサツグの説明を聞いてカチュアが泣き始める。
カチュアが泣き始めた事にマサツグが驚くが顔を摘むのをやめない。
「じゃ…じゃあ、ヒッグッ!!私…
ここに残っても良いのね!!ヒッグッ!!」
「そう言っているだろう!?
…ったく!!
本当に騒がしい奴だな!!」
「う…うるさいのね!!
それに何時まで私の顔を摘んでいるのね!!」
カチュアが泣き顔のままマサツグに突っかかると手を離し、
マサツグと喧嘩を始める。一通りのマサツグの言葉にカチュアは
噛み付いてくるのであった。
カチュアとの喧嘩が終わるとマサツグは最後にリトルガーデンの
妖精達に挨拶をしに広場に向かう。
マサツグが広場に向かうと既にティターニアを始めポリンや熊五郎、
他の妖精達が集まり、マサツグを送り出す用意がされていた。
そしてマサツグがそれに驚いているとティターニアが前に出て来て
マサツグに挨拶をする。
「マサツグ様。
今回は我々の依頼を聞いて頂き、誠にありがとう御座いました。
貴方はもうこの国の一員です。
また何時でも遊びに来てください。
最後にもう一度言わせて頂きます。
本当にありがとう御座いました!!」
ティターニアが挨拶を終えて、頭を下げようとするとまたもや
マサツグが人差し指でそれを阻止する。
「もう友達なら頭を下げなくても良いだろ?
友達なら只、見送ってくれるだけで良い。
別に畏まらなくても良い。」
マサツグの一言にティターニアが笑う、そして本当に挨拶が
終わると妖精達がマサツグにお土産を手渡してくる。
見た感じは酔っ払いが持っているお土産の寿司折であるが
葉っぱで包んであり、サイズも小さい。
まるで中にどんぐりや胡桃が入っていそうな包みであった。
熊五郎からはさっき川で取って来たと季節はずれの鮭を貰う。
春なのに?しかもこの川で取れるのかと疑問を持つが
ツッコマないようにする。
そうして、お土産を貰い終わるとティターニアが魔法を唱え、
マサツグを森の外にワープさせ始める。
マサツグの周りを光の球で囲うと、マサツグの体が宙に浮く。
「おお!!
すげ~~!!」
「マサツグ!!!」
マサツグが飛んでいる事に喜びと恐怖を感じているとカチュアが
マサツグの名前を呼び、顔に寄って来る。するとカチュアが目を閉じ、
マサツグの頬にキスをする。突然のカチュアの行動にマサツグが
驚いているとワープが始まり、森の入り口に飛んでいく。
マサツグが森の入り口に飛んでいく中、カチュアが何かをマサツグに言うが
マサツグには聞えなかった。
しかし、最後にカチュアがマサツグに
言ったセリフは何となく口の動きで分かるマサツグであった。
「ありがとう…なのね!!」
こうしてマサツグは迷いの森での一連の事件を解決し、
森の外にワープするのであった。
ワープしている間は宙を飛んでいる為、高所恐怖症のマサツグには辛い。
飛んでいる間、マサツグは目を瞑っていた。そして次に目を開けると
森の外に立っている事にマサツグは安堵するのであった。
「…信じていない訳ではないけど…
やっぱ怖いよな…
ゲームの中とは言え…」
そんな事を呟きながらマサツグはクランベルズに戻るのであった。
マサツグがクランベルズに戻る道中はカチュアの魔法の有り難味を
感じるような道のりになる。
森から街道に戻るまでの短い獣道でコボルドの群れに襲われた。
-----------------------------------------------------------------------------
「コボルド」
Lv.15
HP 3000 ATK 140 DEF 120
-----------------------------------------------------------------------------
群れ自体は小規模であるがコボルドの連携に手を焼く。
マサツグを取り囲むと後ろから襲いかかり怯むとたこ殴りと言った感じである。
「クソッ!!
コボルドだけあって動きが素早い!!
オマケに毎回毎回、人の後ろから棍棒でド突こうと身構えてやがる!!
仕方ないが…刹那!!」
マサツグが刹那を発動するとコボルド達の動きがスローになる。
その隙を突いてマサツグが一体、また一体と確実に斬って行くが
初期武器の限界が来たか、ニ、三撃では倒れなくなってくる。
その間にも刹那の効果が切れ、使用時間の回復を待つとまたひたすら
コボルドの攻撃をかわすと言った作業戦闘になる。
苦労してコボルト達を殲滅するも経験値は雀の涙ほどの程度でしかない。
マサツグが割に合わないと嘆いているとコボルドが棍棒をドロップする。
「…棍棒…
そうか!!」
マサツグが棍棒を拾うと徐にトライアルソードから棍棒に持ち替える。
確かにトライアルソードよりは攻撃力は上がるがその格好は剣士からかけ離れ、
最初の町で地道にレベル上げをする某龍退治の冒険記の主人公になった気になる。
{「道具」
E 棍棒
E 布の服
って何かあれだな…
王様のケチって感覚になるな…}
そんな事を考えながらも獣道を抜け、街道に出ると今度は目の前で盗賊達に
追い剥ぎされている商人達に出くわす。盗賊達もマサツグに気が着いてか、
イチャモンをつけてくる。
「何だテメェ!!
俺達に何かようか!?」
マサツグは表情を変えずに盗賊達と商人達を見るが心の中で叫ぶ。
{面倒臭えぇェェェェェェェ!!!
時々本当に超幸運が発動しているのか疑いたくなる!!
どうしてこうもタイミングが!!!
更に言うとオッサンが脱がされている所を見て、
誰が喜ぶ!!!!}
商人達は両手を組んで目をウルウルとさせ、マサツグにすがる様な目で
見つめてくる。
この場から全力で逃げ出したいマサツグであったが見てしまった物は
仕方が無いと盗賊達に食って掛かる。
「おい!お前ら!!
こんな所でオッサンを囲んで何してやがる!!
そんなもんをここいらで見せんじゃねぇ!!」
マサツグが盗賊達に文句を言うと盗賊達はマサツグを取り囲む。
取り囲んだ所で盗賊達は懐からダガーやナイフを取り出す。
その他にも腰にぶら下げている剣や斧を手にする。
「おい!!コイツどうする!!」
「構うこたねぇ!!
ついでにコイツの身包みも剥いでしまうぞ!!」
「おお!!!」
そう言うと盗賊達は一斉にマサツグに襲い掛かるが先ほどの連携の執れた
コボルドより動きが悪い。
マサツグが先ほど手に入れた棍棒を取り出すと盗賊達がマサツグを
馬鹿にし始める。
「ハッハーア!!
何だコイツ!!
棍棒なんか取り出しやがって…」
次の瞬間、マサツグが自身を馬鹿にして来た盗賊を真っ先に殴り飛ばす。
殴り飛ばされた盗賊は後ろに吹っ飛ぶとピクピクと痙攣しその場に倒れ、
失神する。それを見て盗賊達が慌ててふためくが既にマサツグに飛び掛った後。
マサツグはもう一度刹那を使用すると一気に盗賊達を叩きのめす!
「…はぁ~…
まだコボルドの方が良い動きをするぞ…」
マサツグが呟くと商人達がマサツグに感謝すると回復薬と奇妙な泥団子を
一個を手渡すと何度もマサツグに感謝しながら服と商売道具を持って、
一目散にその場を後にする。奇妙な泥団子にマサツグは困惑するがとりあえず
ギルドに向かう為にアイテムポーチにしまう。
そして長い長い街道を他のモンスターとエンカウントしながら町に戻る。
町に戻った頃にはコボルドの棍棒はボロボロになりついに壊れてしまう。
「まぁ…
持った方だよな?」
マサツグがクランベルズに戻るまでの間に先ほどのコボルド、盗賊の他に、
つのウサギや平原オオカミの群れに襲われるのであった。そんなこんなで
くたびれながらもマサツグが町に入るとそこには異様な光景が広がっていた。
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