どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ- リメイク!!

すずめさん

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プロローグ

-プロローグ- どうしてこうなった…

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どうしてこうなった……



レベル上げに勤しんで黙々とモンスターと対峙していつの間にか

国一番の騎士と一騎打ち。



どうしてこうなった……



持っている装備は初期装備のトライアル装備。


一体どうやって戦えというのだ!?

ワシャ恨むぞ!!運営!!!





  …時は遡る事数時間前…

ある日、友達に誘われて始めたMMORPG「アルバスクロニクルオンライン」。

キャラメイク、職業等の自由度が高くオープンワールドのマップにグラフィックも

綺麗、更に驚く事に全NPCがAIで行動すると言うなかなかに面白そうなゲームで、

これと言ったストーリー無く、擬似的な異世界日常で冒険者として商人として

第二の人生を歩むと言ったゲームである。

そしてその高い自由度を生かし、他のアニメやゲームのキャラを造ったり、

はたまたネタキャラを造ったりする者がいる。

たとえば、某最終幻想の銀髪ロン毛の片翼天使や何かに付け興味ないと言う主人公

ステ○ナイト、エク○トラ、アポ○リファと言った何処かで聞いた事のあるような

タイトルの美少女剣士も居れば全身タイツの奴も居たりする。

そしてゲームに慣れてくるとぼっちプレイで黒龍に単身で挑み、勝ってしまう等の

プレイヤーも居るらしい。

さて話は戻り、キャラメイク画面に入る。

性別は男を選択する。年齢は25才、身長は180cm位。

ガタイを少し良く造る。

顔は某召喚騎士ゲームの第三作目の男主人公をイメージして創り、

髪型は某最終幻想七作目の二年後の主人公の髪型を黒くした感じにし、

リアルの自分より格好良く作る。


だってゲームの中で位夢を見ても良いじゃん!!!


服装は紺のTシャツに黒のカーペンター長ズボンそして靴は

自衛隊が履いているような軍靴を選択する。


次に職業選択画面。

職業は「剣士」を選択。

ここまで選択すると次にスキル選択画面に移る。

スキルはメインスキル1つとサブスキル4つの計5つの

スキルを選択できるようになっている。

メインスキルは無難に「剣術 Lv.1」を選ぶ。

何せ剣士だから。

次にサブスキルを選ぶ。

選択画面には色々なスキルが目の前に展開される。

[薬調合]に[鍛冶]、その他にも[技術向上]などがあった。

そんな中からスキルを四つ選び出す。

[鑑定 Lv.1]  [採取術Lv.1]

[技術向上]そして最後に[????]である。

[????]とは、このゲームの一つの醍醐味でいわばランダムスキルである。

最初の選択肢以外のスキルが当たるらしくギャンブル感覚で選ぶ人が多いらしい。

しかし、このスキルを選んだことによって波乱を呼ぶことは知る由も無かった…

最後にプレイヤーキャラの名前入力画面に移る。

そこで名前「マサツグ」と打ち込むとようやく長いキャラメイクが終了する。

そして次に現れた画面は最初のスポーンマップの選択画面であった。

 -------------------------------------------------------------------------

「スプリングフィールド王国」 春風そよぐ麗らかな初心者向けエリア

「サマーオーシャン連合国」  夏の海、南国の国初心者向けエリア

「オータムクラウド国」    紅葉色めく和風の中級者向けエリア

「ウィンタースノー連邦」   雪景色氷の世界の上級者向けエリア

 -------------------------------------------------------------------------

「ここは無難にスプリングフィールド王国を選択っと…」

スプリングフィールド王国を選択し決定ボタンを押すとようやくゲームが

始まりだす。

長いプロローグが流れ出し森を駆け抜ける動物や空を行く鳥や竜の映像、

他の冒険者がモンスターと戦う等の場面が次々に流れていくのを見ていると

ギルドの扉を叩く場面が出て来てようやく動かせるようになる。

「グラフィックは綺麗だけど色々と長かったなぁ…」

なんて事を呟きながらもギルドの受付に向かう。

ギルドの受付にはオレンジ色のミニスカメイド服の受付嬢が立っていた。

「いらっしゃいませ!!

彼方が新しい冒険者さんですね!!」

マサツグが選択肢を待っていると一向に選択肢が出てこない。

あれ?バグッたのかな?何て考えていると受付嬢が喋りだす。

「え~っと…

あの~聞えますか?」

受付嬢の問い掛けにマサツグが思わず返事をしてしまう。

「え?

あ、はい!」

思わずリアルに返事した事に恥ずかしくなっていると受付嬢がニッコリ笑い

マサツグに話しかける。

「なぁ~んだ!

聞えているなら返事してくださいよ!」


へ?


「じゃあ、冒険者カードと登録をするのでちょっと待ってて下さいね!」

そう言うと受付嬢がマサツグの冒険者手続き始める。

その間マサツグがこのゲームの仕様を再確認する。

そこにはこう書かれていた。

-このゲームには選択肢テキストは出てきません。

ヘッドギアにあるマイクに言葉を言っていただければ

それが回答になります。

なので不用意な発言には気をつけてください。-

その他にもヘッドギアから声が漏れない加工がしてある等の補足事項も

書いてあった。

マサツグが説明を確認していると手続きが終わったか受付嬢に声を掛けられる。

「お待たせしました!!

これが冒険者カードです!

それと同時に彼方の身分証明書となります!!」

マサツグが冒険者カードを受け取る。

   -----------------------------------------------------------------------

               冒険者カード
 
                レア度 A

            冒険者自身の身分証明証。

           大事な物なので捨てる事ができない。

               売却、廃棄不可。

   -----------------------------------------------------------------------

これが最初のアイテム入手であった。

「では、頑張ってくださいね!!」

受付嬢が手を振りマサツグを送り出すとマサツグは一度自分のステータスを

確認する為ステータス画面を開くと異様な光景を目にする。


「え…?何これ…?」


思わず言葉が漏れる。

 -----------------------------------------------------------------------

「マサツグ」

「駆け出し冒険者」
 
 Lv.1    「剣士」

 HP 250  TP 50

 ATK 25    DEF 20

 MATK 10  MDEF 10

 SPD 15    LUC 999

 MS [剣術Lv.1]

 SS [鑑定LV.1]    [採取術Lv.1]  

        [技術向上]    [超幸運]

  -----------------------------------------------------------------------

……[超幸運]?チョット待てこれってアノ[????]なのか?その前に「LUC999」って

カンストしてるじゃね~か!

と、一人勝手に興奮していると周りから冷ややかな視線を感じる。

「いかんいかん、嫌な目立ち方をしている。」

そそくさとその場を後にしトライアル装備を身につけとりあえず王都の外に出る。

王都の外には見事な緑の絨毯が広がり風が心地よく吹いていた。


「とりま、レベル上げかな。」


独り言を言いながらゲームを進めていくのだった。

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