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-第八章-

-第八章七十三節 メインからサブと災厄の象徴・再びと神VS神-

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さて表ではマサツグが睨み合い、裏ではアンジュがデータ上でハッカーを

追いかけ!…そして肝心のハッカーの様子は余裕そのもの!と言った具合に…

それは至って慌てる素振りを見せる事なく、寧ろ今が楽しい!とばかりに!…

未だ表情が分からない黒いペ○シマンでジッとマサツグと向き合って見せると、

静かにマサツグの動きを観察!…一方でマサツグも警戒を強めながら息を吐く!…

それはまるで今から仕掛ける!とばかりに大きく息を吐き出して行くと、

そこから遂に激しい戦闘が幕を開け!…


「…ッ…フウゥ~~!!!…ッ!!!…」


__シュンッ!!!…ッ!!…ジャコンッ!!!…


「セイヤアアアァァァァァ!!!!」


それは意を決した様にマサツグが先制!…やはり目の前で消える様に!…

姿を消したと思えばもう次には目の前にバッ!と…姿を現すなりその時点で

もう大剣を振り被っている状態で構えて見せると、[unknown]もハッとした

様子で反応!…回避するか防御するか?と言った若干躊躇う様子を

見せてしまう!…しかしマサツグはそんな[unknown]の事など当然御構い無しで

攻めて行き、今度は掛け声を付けながら[unknown]へ向かい横一閃!…

因みに何故縦に斬り掛からなかったのかと言うと、縦に振り被ったなら胴体に

隙が生まれるからで!…最悪カウンターを喰らう事になり!…

横に斬るならまだ身を固められる!…上手く行けばガードにも切り替えられる事から

まずは横で振り切って行くと、[unknown]も初めての戦闘なのか!…

ふと何か覚束ないそんな様子が見られて行く!…


__グオンッ!!!…ッ!!!…ザシュッ!!!…


〈ッ!?…グッ!!…〉


「ッ!!…チッ!!…カス当たり!!…

…ッ…だが!!…」


と言うのも目の前から迫って来るマサツグの攻撃に対して!…ギリギリまで

回避するか防ぐかで悩んで見せると、最終的にはどっち付かずで攻撃を

受ける事になり!…回避をするにしても中途半端で、防御するにしても

やはり中途半端!…それでもまずはマサツグの初撃をやり過ごす?と、

若干怯む様子を見せ!…一方でマサツグも手応えがイマイチであった事に

不服とし!…更に続けてもう一撃放つ様子を露わにすると、[unknown]も

それを察してか!…途端に逃げ腰になって行く!…


__ッ!!…シュンッ!!…グオンッ!!!…シュンッ!!…シュンッ!!…


〈……フゥ~!!…やっぱシミュレーションとは違うなぁ!!…

そして戦闘プログラムの反応を大幅に上回って来る!!…

…いやいや!!…さすがと言うべきだねぇ?…〉


その際こちらも同じく瞬間移動で直ぐさま回避、マサツグの目の前で消えて見せ!…

となると追撃を放ったマサツグの攻撃はグルン!と空を斬る事に!…しかしだからと

言ってそんなマサツグに反撃はせず、とにかくマサツグから距離を取り!…

この時瞬間移動をするのにもある一定の距離が決まっているのか、二回三回と

続けて移動!…と、ある程度距離を取った所で驚きの言葉を口にして行き!…

これもさも新鮮な体験である様に嬉々とした言葉を漏らして行くと、マサツグも

その言葉を聞いて思わずピクッ!と…何か怒りを感じて行く!…


「…言い訳のつもりかぁ?…それはテメェのミスで負った傷だぜ!…

…シミュレーションだか戦闘プログラムだか何だか知らねぇが!!…

舐めて掛かって来てんじゃねぇ!!…」


何故ならその[unknown]の台詞はまるでマサツグをこの程度で倒せる!と

思って居た様子の言葉で有り、故にそれを聞いて馬鹿にされて居る様に

感じられたからで!…となると当然その言葉にマサツグも文句代わりに

皮肉を漏らし…それは間違いなく自分のせいで負った傷!と…

自分を舐めるんじゃない!と続けて言葉を口に…そこから更に距離を取る

[unknown]に対してもう一度大剣を構えて見せると、[unknown]も

そのマサツグの言葉にピクッと反応!…次には嗤っている様子で返事をする!…


〈ッ!…別に舐めて掛かっちゃいないさ!…

ただ本当にプログラムが追い付けない事に驚いているだけ!…

本当に予想外なんだよ!!……だって本当なら…

こんなまどろっこしい事なんかしないでさ?…

さっさとデータだけをハッキング出来たら良いんだけど?…

出来ないからこんな事をしているんだし!…〉


「ッ!…何か一々癇に障る喋り方をすんな?…お前!…」


この時態度を改めずマサツグに対して返事をすると、パタパタと身振り手振りが

多い様子で話しをし!…と、それはまるでマサツグにジェスチャーをする様な

感じで!…何かプレゼンをしている様な?…とにかく落ち着きが一切見られず!…

言いたい事としてはさすが!と…ただ本当に純粋に驚かされて居るよう話しを

すると、また言い訳染みた事を!…結果またマサツグの神経を逆撫でする!…

となるとマサツグもまた更に怒気を強めた様子でジッと睨み言葉を口にして行くと、

そんなマサツグの事など御構い無しに[unknown]は更に自分の話を続けて見せ!…


〈…もっと言えば私の専門はハッキングだけで…

こう言った戦闘はお門違いな訳だし?…

…でも気になっちゃったからには仕方がないよねぇ~?…

…はあぁ~あ!…ッ…

ある程度君に能力を似せれば行けるかな?って思ったけど…

やっぱ無理そうだね?……じゃあ…〉


その話と言うのもやはり戦闘は不得意なのか、あくまでも自分の専門は

ハッキング!と…しかしこうなったのもまるでマサツグのせい!とばかりに

話しを続け!…何ならディマイオスをハッキングした際であろうか!…

そのデータを自分の分かる範囲で!…マサツグに似せて改ざんをした事を

さも悪びれずに口にすると、やはり勝てると思っていたのか!…

若干自信が有った様子で感情を漏らす!…だが結局のところ実際に

やってみてやはり無理だ!と悟ったのか、途端に今度は諦めムードに!…

が、諦めると言ってもマサツグのデータを諦めると言う意味ではない様で!…


__ドクンッ!!!…ッ!?…ドクンッ!!!…ドクンッ!!!…


〈体と意識は元のNPCに返すとするよ!…

少しの間だけでも君を驚かせる事が出来ただけで…私としては満足だし?…

…何より本命は君のデータであって!…

私自ら手を下さないといけない訳でもないんだし?…〉


徐に自身の体をドクン!と大きく脈打たせると、そこから更に徐々に

早くさせる様子を!…勿論心臓を中心に体が跳ね打ち!…

とても奇怪な様子を突如露わにした事で!…マサツグもその様子を

見て思わずえっ!?と引いてしまう反応を見せてしまうと、一方で

ドクンッドクンッ!と更に体は脈打つ!…と、やっている[unknown]

本人が面白がる!…その際何でも体を元の持ち主に返す事を口にすると、

その元の持ち主にマサツグのと戦闘を肩代わりして貰おう!と考えた事を

更に話し…この時やはり言い訳をするよう自分なりに頑張った!と…

結果はアレだが満足!と言い…ここで本質を見失ってはいけない!と

ばかりに…また自身の目的を嬉々としてマサツグへ堂々話して行くと、

それこそ開き直る!…となると更にマサツグもキレて見せる!…


「ッ!!…テメェ!!!…」


〈おっと、だからと言って逃げる訳じゃないよ?…

今ここで私が離れたら!…この状態も解かれちゃう訳だし!!…

…間接的にだけどまだ君と戦わせて貰うよ?……だって?…

だって真の目的は君の内に隠させた!!…

その[奇妙な力]が発端なんだからさ!?…〉


それは逃げるのか!?とばかりに権幕鋭く[unknown]の事を睨んで行くと、

[unknown]もそれに対して機敏に反応を示し!…と言うのも本人に体を

返すだけで逃げるつもりはサラサラない!と…何なら入れ替わって自分が

この者のサポートに入る事で勝てる!と思ったのか!…直接的にそう言った

訳ではないのだが、またそう言って居る様に聞こえた事で!…

マサツグがその異様な様子を見せる[unknown]に対してこれまた更に怒りを

感じていると、この戦闘始めたのはマサツグ!と…[unknown]が更に火に

油を注いで行く!…さてそうして妙な動きを見せる[unknown]の身体も徐々に

落ち着きを露わにすると、またその体から聞こえる声は聞き慣れない声にへと

変わっており!…


「……ん、んん~~…な、何だ?…何が起きたと?…

…ッ!?…こ、これは!?…」


「ッ!…チッ!!…コッチもコッチで面倒!!……いや!!…」


その声は至って普通の年配男性!…順番に幼女から始まりボイスチェンジャー!…

そしてこの普通の年配男性の声と来たモノで、マサツグが一人ややこしい!と言った

面倒臭そうなそんな表情を露わにすると、一方で意識がハッキリして来たのか!…

途端に戸惑い様を露わにする!…それは自身の体を見回す様にしてチラチラと

視線を動かして行くと、目の前でマサツグが大剣を構えている事にも気が付き!…

と、マサツグも恐らくディマイオス?に気付かれた事でピクッ!と反応…

相手にするのは面倒!と…しかし良く考えて思考が読み易いディマイオスに

なった事で!…寧ろ戦い易くなったのでは?と考えていると、次にはディマイオスも

何かにピクッと反応!…そしてさも一人で勝手に宇宙と交信をするよう

黄昏始める!…


「ッ!!…な、何だ!?…何で私の頭の中で声が!?…ッ!?……ッ…」


それこそ最初は何か頭に声が響いて来た様子で戸惑い出すと、自身の頭を

抱えて見せ!…が、それも長くは続かない様子で次には勝手に落ち着き始め!…

そしてその頭の中で響く声に耳を傾けているのか!…

とにかくスッと頭を抱えながら…徐にスッと空を見上げて固まってしまうと、

それはそれで何ともシュールな様子を!…そして何か不気味なモノを感じさせる!…

となるとマサツグもそんなディマイオスの様子に対して先制を仕掛けるかどうかで

悩むのだが!…


{…一気に仕掛けてぶっ倒すか?……いやでも何だ?…

何でこんなに嫌な予感がして来るんだ!?…何か動きちゃいけねぇ様な!?…

このまま身構えてねぇといけない様な!?…}


しかしこの時直感的に何か動いてはいけない様な!…別に危険な様子は

その目の前の光景からは感じられず、だが一方で自身の頭の中では何か

警告音が鳴り響き!…勿論比喩表現ではあるのだが、具体的にはずっと

半鐘を鳴らされている様な!…となるとそれが何を意味しているのか?が

全く分からず、更にマサツグは混乱する事に!…因みに五月蠅いと

感じる事も決してなく、あくまでも感覚の話であり!…結果動けず大剣を

構えたまま!…このままでずっとディマイオスの様子をジッと見詰めて

居ると、次にはディマイオスが動きを露わに!…そしてその警告音の意味を

マサツグに見せる!…


「……ッ……落ちよ!!…」


__ギュンッ!!!…ゴアアアアアァァァァァ!!!!…カッ!!!!…


「ッ!?…な!?…」


それは至って簡単に言葉を一言呟いて見せただけである!…その際右手をスッと

頭から放して行き!…天に向かい何か意味有り気にグッと腕を伸ばして行くと、

[落ちよ!]と一言!…すると次にはまるで太陽の様な巨大な球を作り出して

見せる!…その際時間が掛かるとかそう言った様子も全く見られず、2~30秒位で

某・テレビ局にある銀色の球位の大きさのモノを作って見せ!…

そして明るさと言うか太陽の様に明るいだけで、熱量は一切共なっておらず!…

丁度その伸ばしている手の先から4~5mの所であろうか!…

とにかく煌々と辺りを照らし!…見るからに何か普通ではない様子を見せて行くと、

マサツグも勿論動揺を露わに!…一方でディマイオスも驚いて見せる!…


「ッ!?…こ、これはぁ!?………ッ!…そ、そうかそう言う事か!!…

…これは我が神に至った故に使える力!!…他の神々が我にその力の在り様を!!…

今まさに教授していると言う事であったのか!!!…」


「ッ!!…何なんだよコレ!?…あの野郎ディマイオスに何をしやがった!!!」


よもやマサツグに一撃でやられた身でありながら、急に姿が変わりこんな力が

使える様になった事で当然の様に戸惑いを露わに!…しかし次には自分の都合の

良い様に解釈をし始め!…これは天が認めてくれたから!と…他の神々が自分に

その力の使い方を!…恐らく[unknown]の言葉をその様に受け取り!…

遂に自身が天にも認められた神になった事を勝手に誤解をして行くと、一方で

マサツグが面倒な事になった!と…[unknown]に対して怒りを覚える!…

そしてその太陽?が如何程の威力を有しているのかは不明なのだが、

勿論そのままにしておく訳には行かず!…


「…おい!…その犯人タ○ツ!!」


「ッ?!…は、犯?…なんだぁ?…」


「テメェ、なぁに勝手に蘇って来てんだ!!…

テメェは大人しくそのままくたばってりゃいいんだよ!!!…

面倒を掛けさせるんじゃあねぇ!!!」


マサツグは自らヘイトを買う為にディマイオスを挑発!…その際知って居る者にしか

分からないネタでディマイオスを呼び、呼ばれたディマイオスは当然そんな名前で

呼ばれた事でこれまた思わず戸惑い!…が、次にはマサツグの方へ振り向き始め!…

それこそ今は忙しい!とばかりに睨んで行き!…当然の様にその声から不快感を

露わにすると、マサツグは構わず挑発を続ける!…

それこそ一度自分がディマイオスを倒した様に言って見せる!…

と言うのもこう言う風に言えば無駄にプライドが高いディマイオスは、絶対に

食い付いて来る!と思ったからで…


「ッ!?…な、何だとぉ!?…

やはりあの暗闇に覆われたのは貴様のせいだと言うのか!?…

…何処までも我の邪魔を!!!…いや、我の命を狙いおって!!!…

…よかろう!!!…貴様には借りがある!!!…

この神の力をもってして!!!…貴様を先に消してくれるわああぁぁぁ!!!!」


{ッ!…食い付いた!!!…}


案の定釣られた様子でマサツグに激昂!…性格は何も変わって居らず!…

何なら先程のあの黒い巨大な口?もマサツグの仕業と一人勝手に誤解をすると、

自身にまた歯向かって来た事にこれまた怒り!…またマサツグにへとヘイトを

向ける!…その際やはり[unknown]の言いなりになった様子で自身を神として

信じ切って見せると、一方でマサツグもまずは自身にヘイトが向いた事で安堵し!…

と言うのも今現在進行形でその手に掲げる太陽?を他面々に向けられる事は

無くなった!と…こうして仲間の安全を確保しつつ!…正直ディマイオスだけなら

大した事は無い!と高を括ると、次にはその太陽?の行き先が自然と!…


「ッ!!!…喰らえ!!!…[バニシング・シビライゼーション]!!!」


__ギュンッ!!!!…グググググッ!!!!…バシュンッ!!!!…


当然マサツグに向けて放たれる事に!…それは質量を感じさせる様に、

まるで葛餅につまようじを刺して持ち上げるが如く!…いやこの場合は

当然投げ付けるが正しいのだが!…太陽?がグニッと歪に引っ張られる様にして

形を変えると、次にはプルンと波打つ様に!…やはり元に戻る様にして

反動を付けると、ディマイオスまるで高校球児の様にオーバースロー!…

マサツグに狙いを付けて行く!…さてそうなるとマサツグとしてもまずは

その太陽?の対応に追われるのだが、もはやもう当たり前と言った様子で!…


__…ッ…スッ…クルンッ……グッ!…


マサツグはまるでメジャーリーガーの様に!…特に慌てる様子もなく!…

スッとバッターボックスに立つ様にしてグッと足腰に力を入れると、

大剣?をさもバットの様に!…その飛んで来る太陽?に向かい構えて見せる!…

その際勿論狙うは見事なまでのホームラン!…と、言いたい所なのだが

ピッチャー返しで!…眼光鋭く太陽?を睨み!…一方でマサツグが何かしよう

としている事に気が付いたのか、ディマイオスが無駄である事を吠え始め!…


「馬鹿め、何をしても無駄だ!!!…神の力を防ぐ事は何人たりとも敵わず!!!…

それこそ対等である神でない限りは!!!…貴様がこれから何をしようと!!!…」


「…神だのなんだの如何でも良い!!!…」


それこそ興奮した様子で自身の力は絶対である!と…この時マサツグをちょっと

特殊な人間の様に言って行き!…如何にも出来ない理由にやはり神では無い!と

言った言葉で強く否定をすると、一方でマサツグは全く相手にしない!…

いや、五月蠅い!とばかりにポソッと呟く!…そして苛立ちを覚えながらも

それをも力に変えて行くと、次にはもう間近にまで迫って来ている太陽?に向かい

フルスイング!…


__グオンッ!!!…カッ!!!…ぱあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…


「フハハハハハハハハ!!!!…無駄だ無駄だ!!!…

さあ、そのまま爆ぜて!!!…跡形もなく散ってしまえ!!!!…」


するとそれはカッ!と更に辺りを眩しい光で包んで行くと、マサツグの姿を

隠してしまい!…と、この異変に下で戦って居る面々も途端にハッと

気付き始め!…いや太陽?が生成された時点でその異変に気が付いては

居るのだが、更に明るくなった事でより異様な様子に気が付いたと言うか!…

特にこれに反応を示しているのがシロ達親子で!…上空で戦っているマサツグの

様子を心配そうに見上げて居り!…太陽?の光で顔を顰めながらも!…

それでもジッと見詰めマサツグの無事を祈っていると、一方でディマイオスは

勝った気で居るのか!…また気を大きくして吠えて見せる!…

しかし一向にディマイオスの言う通りに太陽?が爆発する様子は全く見られず、

遂にはふと違和感に気が付いたのか疑問を持ち出し!…


「……ッ…何だ?…何故なのだ?…何故一向に炸裂しない!?…」


「…それはよぉ?…」


「ッ!?…バ、馬鹿な!?…こ、この声!!…まだ生きて!?…」


彼是更に発光してから約数分が経とうとしている所か!…ディマイオス曰く

その太陽?は如何やら即起爆性のモノらしく、そして光の様子から間違いなく

機能!…接触している!と…なれどそこから更に何も起きない事にやはり

当然の様に戸惑い始め!…と、そんなディマイオスの言葉に返事をするよう

太陽?から声が!…それは間違いなくマサツグの声で!…その一言だけだが

返事が帰って来た事でまたディマイオスが慌てて見せると、太陽?に変化が!…

勿論爆発とは違う驚くべき光景を目にして行く!…


__ゴゴッ!!…ゴゴゴゴッ!!!…


「ッ!?…な!?…バ、馬鹿な!?…か、神の力だぞ!?…

そのなのだぞ!?…そ、それが!!…こんな!?…」


それは太陽?が押されている様子で微かに動いたのが見られて行くと、ディマイオスも

その様子を見たのか途端に狼狽え様を露わに!…それこそ後ろに下がる様にして

タジタジになるそんな反応!…更には神の力!とまた言い出し!…その光景がやはり

信じられない様子で言葉を更に漏らしてしまうと、一方でマサツグがそれに対して

歯を食い縛る様に!…ディマイオスのある言葉に突っ掛かり始める!…

その際ディマイオスを更に動揺させる様に言葉を口にして行くと、テンションが

昂っているせいか何か大袈裟な感じで!…


「…この世に絶対なんて言葉なんか有るか!!!…

大抵がクソったれな確率のオンパレードだっての!!!…

…あるとするならそれは生物の死だ!!!…」


「ッ!?…クッ!!!…」


と言うのも[絶対]と言う言葉が気に食わなかった様で!…吠える様にして

否定をし始め!…あるのは確率と言うやはり100%ではない!…

それこそたった1%でも結果が覆る!…思い通りにならない世界である事を

口にすると、更に例外を口に!…とにかく大言壮語な感じで言葉を続ける!…

そして今起きているそれがまさにその確率だ!とばかりに更に太陽?を押して

行くと、その様子にディマイオスも更に焦り!…が、マサツグのテンションは

まだまだ収まりを見せて居らず!…


「…ある者は言った!!!…今この瞬間!!!!…

その場に確かに生きているなら!!!…神だって殺せる!!!!…」


__ッ!?…バッ!!…グッ!!!…ギュウウウウゥゥゥゥ!!!!…


「ッ!?…よ、世迷言をおぉ!!!…」


その際何処かで聞いた事のある台詞を口に!…別に魔眼は持っていないが、

それでもこの言葉を宣誓代わりに!…必ずディマイオスを倒す事を続けて

叫ぶと、そのマサツグの宣誓を聞いて更にディマイオスが慌てて見せる!…

それこそ太陽?に向かいスッと手を伸ばして行く!…

如何やらその太陽?は後からでもまるで某・元気玉の様に操作が出来る技

らしく、自身の力も加えて押し返そう!と…と、この時同時にマサツグに

対してあり得ない!とばかりに返事もして行き!…それは絶対に認めない!と…

いや認めたくない!と言った具合にマサツグへ否定を口にすると、

マサツグもだからと言って負けない!…負けられない様子で更に返す!…


「俺がぁ!!!…それを今やって見せる!!!!」


__ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!…ギュウウウウゥゥゥゥ!!!!…


「「ウオオオオオオオォォォォォォォォォォォォォ!!!!!」」×2


それこそ今ここで証明する!とばかりに吠えて行くと、その両腕に更に力を

入れて行き!…と、この時宙に浮いて居ながら足へ更に力を入れ!…

それはまるで大地をグッと踏み締める様に思いっきり踏み込み!…

そこから伝わって腰、更に背筋に腕へと伝わり!…全身をバネにするよう

負けない意思を!…そのバッティングフォームで歯を食い縛り体現を

して行くと、押して来た太陽?をディマイオスと共にサンドイッチ!…

また形を更にギュッと変えていく!…その際その太陽?の形はまるで

円形状の座布団の様に真ん中だけが両側から凹んでいると、押された分の

中身はその両端にへと流れる様に膨らみ!…

何ならそのまま押し続けていればいずれは爆発しそうなモノで!…

となると危ないのはマサツグであり!…それでも諦めずに声を張り上げて

グッと更に力を入れると、それに対抗するようディマイオスも吠える!…

そしてその時を迎えてしまう!…


__グググググッ!!!!…ッ…ドゴオオオオオオオォォォォォォォ!!!!!…


上空にて遂に太陽?が限界を迎え、そして辺りにトンデモナイ衝撃波を

放って行き!…と、その衝撃はさすがに下に居る者達にも多大な被害を

与える事になってしまい!…ある者は押し潰される様にして動けなくなり、

堪えるのにTPを消耗して行き!…またある者は駆け出そうとしていた

途中で炸裂!と…故に勢い良く転けてダメージを喰らい、更には足を

負傷すると言った被害が見られて行くと、元より防御力が低い面々も!…

地面に叩き付けられる様にして倒れてしまう!…


「ッ!?…グワアアアアァァァァァ!!!!…」


「……ッ…な!?…こ、今度は何なんだあぁ!?…

…ッ!?…な、何じゃ!!…こりゃ!!…」


この時さすがにそれが致命傷となる様子は見られないのだが、それでも被害は

とても大きく!…と、落ち着いた所で各々が戸惑った様子でフラ付きながらも

急いで起き!…途端に上空へ視線を向け!…そこで爆煙が立ち込めている!…

異様な光景が広がっているのを見つけて行くと、勿論動揺!…何だこれ!?は

声を上げる!…その際その上空には先程まで戦って居たであろうマサツグの

姿は何処にもなく、いや正確には爆煙のせいで見えないが正しいのであろうが!…

とにかく自分達の頭の上に巨大な爆煙が広がっている事で驚き戸惑い!…

しかし悪い事ばかりだけでもなかった様子で!…ふと辺りを見回し先程まで

相手にしていたモンスターの影が無い事に気が付いて行くと、またこの事で

驚き慌て!…


「…ッ!?…ヤッバァ!!…な、何なんだよ!…これ!!…」


「…ッ!?…おい!…本当に敵味方関係無しの一撃みたいだったみたいだぞ!?…

周りを見てみろ!!…」


「ッ!…え?……ッ!?…マ、マジか!?…」


と、宛ら更地みたいに辺りは広く!…その何も無い様子に先程までの

慌ただしさは?と…それこそ疑問を持つ様にただただ辺りを見回して行くと、

一方でまたある者もふと気が付いた様子で更に驚き!…その事を話す様に

近くに居る面々に声を掛ける!…そして自分達が居る場所より更に外側!…

特に何の変哲もない建物を指差すと、その呼ばれた者もその指差す方へと

視線を向け!…するとそこには特段特殊な建物では無いのだが、その様子が

如何にも可笑しい様子を目にして行き!…と言うのもまるで抉れた様に

屋根がない!…或いは壁が無いと言った様子が見られ!…

それも一軒や二軒ではなく!…今自分達が立っている場所を中心に!…

やはり円形状と思われる形で被害が出ている事に気が付いて行くと、

その不可思議な様子を見てこれまた戸惑う!…本当に化け物を相手に

している事を再度自覚して行く!…とまぁ言った所で相手にしているのは

マサツグだけで、自分達は何も出来ずにただ見ている事しか出来ず!…


そして肝心の化け物を相手にしているマサツグは未だ姿が見えず!…

ただ宙を舞う様に爆煙だけがそこに残り!…何か嫌な予感を彷彿とさせる!…

妙な胸騒ぎを面々がヒシヒシと感じていると、一方でシロ達親子!…

勿論心配をしているのだが、特に慌てる事無く!…ただマサツグが

生きている事を信じる様に!…そこから動かず親子揃ってジッと

空を見詰めて居ると、勿論そうは問屋が卸さない!…次には面々の度肝を抜く!…

マサツグお得意のドッキリ?を見る事になるのであった!…

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