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-第八章-ウィンタースノー連邦-デグレアント帝国・後編-
‐第八章四十五節 裏切りの爺?とホントの黒幕?と不純な動機!…-
しおりを挟むその突拍子も無い展開に誰もが付いて行けなくなり、ある意味で茫然自失!…
一方で先程までマサツグ達と争っていたゼファーは未だ床に崩れたままで
動かず仕舞い!…その際ゼファーが倒れている所は当然真っ赤な血で染まり!…
これまたヴァンドルイドはそんな様子を見て満足げ!…未だ笑顔を絶やす事無く!…
さも誅殺出来た!とばかりにジッと倒れるゼファーの事を見詰めて居ると、
更にその自身が仕える主について話を!…と言うのもマサツグ達の疑問に
答えるようある事を語り出す!…
「…さて…時間に少々余裕が出来ましたので…
何か話でもしましょうか?…ならば我らが主様の話でも!…」
「ッ!?…きゅ、急に何を!?…」
その際聞いても居ないのにまずは何かに対して時間が空いた様に話して行くと、
無理矢理と言ってもいい位にその自身が仕える者に対しての触りを話し!…
となるといきなりそんな話になった事でマサツグ達は当然戸惑い!…
何ならまだ理解が追い付かず困惑の表情!…この時展開について行けない!と…
ヴァンドルイドに困惑の言葉を口にするが、ヴァンドルイドは御構い無し!…
如何にその者が素晴らしいのか!?を更に語る…
「……我らが主様はそれはそれは崇高なお方に御座います!…
容姿は端麗!…頭脳も明晰!…そして武勇に関しても右に出る者は居ないと!…
まさに完璧と言う言葉の相応しいお方に御座いました!…
ですが…ですがそんな方でもある心配事がございました!…
…と言うのも…この栄華は何処まで続くのか?と…」
と言うのもその説明は如何聞いてももはや狂信者と言ってもいい位に心酔しており、
その語り様はまるで説教をする司祭の様で!…となると一方でそれを聞かされている
マサツグ達としてはこれは何!?と…明らかにあの聖堂で話しをして居た時より
テンションが違う事に気付いて行き!…何ならあのゴーレムを操って居た時!…
正直死に掛けて居たのでは!?と言った生死についての疑問も持つと、
これまた一方でヴァンドルイドは話しを!…その主?の悩みを口にする!…
それはある意味で今のデグレアントの根幹に触れる内容であり、
それを聞いた事で思わず二人もピクッと反応をして見せ!…
「ッ!!…ッ…」
「故に主様はお悩みになられました!…
かの国の魔術を習得出来れば!…或いはかの国のカラクリを学べれば!と…
そうして飽くなき探究心は日に日に増し!…遂には侵略と言う形で事を成そうと!…
それこそ最初は苦戦を強いられる事が多々ありましたが…それでも全戦全勝!…
そしてその度にその国の技術を我が物とし、栄華の礎となさったのです!…」
と、反応を示す二人を余所にヴァンドルイドは更に饒舌に!…主が自身の悩みと
向き合う!…いや葛藤する様なと言ったとにかく結果としては他国の技術を!…
我がものとする為に侵略を開始した事を話して行くと、それをさも苦労話の様に…
それこそ美談の様に話しをする!…しかし普通に聞いて居れば結局の所やはり
ただの侵略行為にしか聞こえて来ず、一体何処が美談なのか?と…
それを嬉々として話しているヴァンドルイドの神経が分からず!…
何ならこの時間は何なのか?と…同じく映像でその様子を見ている者達も
更に頭を抱える事態となって居ると、更にまだヴァンドルイドの話は続く!…
と言うのも人の欲の様な話をする!…
「…ですがそれでもまだあの方の不安を取り除きは出来ませんでした!…
と言うのも今度は自分が居なくなったらこの国は潰えてしまうのではないか!?と…
そう言った不安は一切消える事無く主様の心を蝕み!!…
遂にはある考えを思い付くきっかけとなってしまうのです!!…それが!…
[もう一人の自分を生み出すと言う事]!!…ただ子を成すのではなく!!…
完璧な自分を作ろうとお考えになられたのです!!…」
何でも結局の所どんなに国を奪取し収めてもその主の不安が拭える事は
なかった様で、寧ろその不安は増長して行く一方であった!と…
そしてそれは徐々に心労となって主を襲い!…遂には正気を失ったのか?…
ある結論に至った事を口にすると、それはまるでヤバい話であるよう!…
ヴァンドルイドがその結末をマサツグ達に話して行く!…
それは普通に聞けば所謂[世継ぎ]と言う話に聞こえるのだが、
その話し様からして如何にも普通では無い事が伺え!…
「ッ!?…ちょ!?…はぁ!?…
は、話しが飛躍し過ぎて!!……ッ!?…」
「…そうです…今そこに倒れている反逆者こそ!!…
我らが主様の分身!!…[ディマイオス様の生き写し]なのです!!…」
となると勿論そんな話しにマサツグがツッコミを口にして行き!…
それこそ一旦待った!を掛ける様に!…そもそもとして先程からの話に
付いて行けない事を戸惑いながら言おうとするが、次にはハッと察して
しまったのか!…すると思わず表情が驚きと困惑の両方に支配される!…
そうしてそんな表情をヴァンドルイドに見せて居ると、ヴァンドルイドも
構わず話の続きを口に!…と言うのもその分身と言うのがまさに今目の前に
倒れているゼファーである!と…その際もやはり普通でない様な!…
前王の名前を口にして生き写しと妙な言い方をして行くと、モツも話としては
何とか理解!…しかし訳が分からない!と言おうとする!…
「ッ!?!?…ちょ!?…本当に訳が!?…」
__…ッ……ッ~~~……ザッ!…ザッ!…ッ~~~…
その際最後までその言葉を口にする事はそのまま無く、次にはある変化が見られ!…
それは倒れているゼファーに動きが有り!…まだ生きている様子で微かにピクッと…
苦痛に耐えながら床に手を突き必死に起き上がろうと藻掻き出すと、
そんなゼファーの様子にその場にいる全員が気が付く!…中でもヴァンドルイドが
変な反応を露わにする!…と言うのもその時の反応と言うのは、まるで瀕死の状態に
なってもまだ動けるであろうと言う事を分かって居た様な!…
「ッ!…おやぁ~?…」
「ッ!?…お、おいおい!…マジかよ!?…」
もっと言うとゼファーにまだ息が有る事に然程驚いていない様な!…
とにかくヴァンドルイドはトドメを刺し損ねた?とばかりに言葉を漏らし!…
一方でまだ動けるゼファーに驚きを隠せない様子で!…マサツグやモツが
目に見えて更に戸惑うそんな反応を見せて行くと、モツが驚きの言葉を…
と、起き上がろうとするゼファーに対してヴァンドルイドが徐に指を鳴らす!…
それは何を思って突如パチンッと鳴らしたのか?…しかしその指の音の後に
何処からともなくゼファーとは違う別の炎が姿を現し!…
__…ッ…パチンッ!!…シュボッ!!!……
「…さっさと楽におなりなさい…」
__シュルンッ!…キイィン、ドシュンッ!!!…ッ!?!?…
それはまるでソフトボール大の人魂の様にヴァンドルイドの指先に灯って行くと、
次にはグルン渦を作ってはその形を変え!…と、その一方でヴァンドルイドは
トドメを刺そう!と…今度こそ!とばかりにニヤッと笑い!…人魂もその形を
何やら剣の様な形に変えて行くと、今度はヴァンドルイドがその炎の剣?の様な
モノを投げる!…するとそれ再度貫通したであろうあの背中の傷に音を立てて
刺さって行く!…となるとその容赦の無さにマサツグ達としても驚いて見せると、
思わず口をポカァンと開けては目を見開き!…
が、それでもゼファーが息絶える事は決してなく!…炎の剣を体に刺したまま!…
フラ付きながらもその場で必死に立ち上がって見せて行くと、ヴァンドルイドに
対して言葉を!…更に驚くべき事実を話して見せる!…
「…ッ…ッ~~……グッ!!……ハァ……ハァ……ッ…
…こ、これは…一体…何の…つもり…なのかな?……[フィロノマール]?…」
__ッ!?…えぇ!?…
と言うのも自分を刺して来た理由をさも知って居る様子で話し出すと、
改めて何故こんな事をして来たのか?と尋ねながらに[フィロノマール]と…
となるとそのゼファーの言葉にマサツグとモツもこれまた戸惑い!…
因みに今はイベントムービーに入っている様なモノであって!…
その場から動きたくとも動けない!…いや寧ろ動いてはいけない様な
そんな気持ちになってしまうと、まるで自分達もそのムービーのエキストラ
として存在するよう…ただ役に徹する様に反応をする!…それは自身の意志で
やっているのか、はたまたゲーム側の設定なのか!…しかしそのゼファーの
言葉に戸惑った事は事実であり!…そのゼファーの言葉に対して!…
偽物と言われたヴァンドルイドも途端にピクッと反応を!…
「ッ!…おやおや…一体誰と勘違いをしておいでで?…
私はデグレアント帝国…」
「そんな茶番は!…要らない!……ッ…はあぁ~…
…もう一度聞くよ?…これは…一体如何言うつもりなのかな?…」
すらっ恍ける様にしてゼファーに返事!…そして改めて自身がヴァンドルイドで
ある事を話す様に!…その役職からまた名乗って見せようとするのだが、
ゼファーにそんなボケは通じない!…その偽物のヴァンドルイドに対して
凄んで行く!…そして痛みに堪えつつ一旦呼吸を整えて見せると、再度その正体を
尋ねて行き!…すると凄まれた事でさすがに委縮!…やはりゼファーは強い様で…
グッと息を呑む様なそんな素振りを露わにすると、次には諦めた様子で言葉を…
自身の正体を明かして行く!…
「ッ!!……はあぁ~…さすがはゼファー様!…御見逸れ致しました!…」
__…パチンッ!…ボワアァァ!!…ッ!?…
この時直ぐに開き直るよう溜息を一つ吐いて行くと、今度はゼファーを
褒めるよう言葉を口に!…が、それも反省も何もしていない様子で態度は
変わらず!…次にはまたパチンッ!と指を鳴らして行き…その姿を…
と言うよりまるでその遺体を操っていた様子で炎を音を立てて纏わせて
行くと、ヴァンドルイドの遺体は灰に!…代わりにゼファーの言う通りに
フィロノマールが姿を現す!…その際あの場で戦って居た時の傷など
最初から無かったかの様に綺麗な姿で現れて見せると、またマサツグと
モツが何度目となるか分からない驚き様を露わに!…
「…で、これはどういう事かな?…フィロノマール?…
当然情状酌量の余地は無い訳なんだが…
まずは何故爺の遺体で遊んでいたのか?を聞きたいかな?…」
と、そんな驚く二人を余所に場面は更に続きを見せ!…勿論ゼファーは
フィロノマールに対してお怒り状態!…決してただでは済まさないよう
フィロノマールをジッと睨んで見せるのだが、フィロノマールは飄々!と…
やはりこちらも反省の色をちっとも見せない!…それこそ息を切らしている
ゼファーをさも虫けらを見る様なそんな視線で見詰めて行くと、
一方で素直にそのゼファーの質問には答え始め!…
「…ヴァンドルイドは先の戦いにて戦死!…
今ゼファー様の後ろに居る二人の英雄が!…その仇に御座います!!…」
__ッ!!…チャキキッ!!………ッ…
その際ヴァンドルイドはやはりあのゴーレム戦にて亡くなった様で!…
その亡くなった原因にマサツグ達を挙げて行き、仇を取りたければ後ろ!と…
嘲笑いながらマサツグ達を指差して見せる!…となるとそんな事を言われて
当然マサツグ達もハッとした様子で身構え出すが、一方のゼファーはその話を
聞かされても一切微動だにせず!…ただ一点にフィロノマールの事を恨めしそうに
見詰めて居り!…と、これまた一方でフィロノマールは話しの続き!…
次には何故ヴァンドルイドの遺体を操っていたのか?…その事についてやはり
楽しそうに笑って見せると、意味深な事を口にし!…
「…そして!…何故私がヴァンドルイドの遺体を使って…
こんな事をしたのか?と言う事についてですが…
…もうお分かりで御座いましょう?…」
__…カチッ!!…ボオォ~~ン!!…ボオォ~~ン!!…ッ!?…ッ!?!?…
それはまるで既にその答えをゼファーが知っている様子でポロッと漏らすと、
次にはその言葉がさも合図とばかりにあの振り子時計から音が鳴り!…
となるとその突然の音にフィロノマール以外が当然機敏に反応をして見せ!…
その際マサツグとモツは普通に驚き!…だがゼファーだけはまるでこの時を
待って居たかのよう!…ジッと時計を見詰めて数秒ピタッと止まってしまうと、
今度は徐々にその目から涙が…まるで愛しい人を見つけた様なそんな表情を
浮かべて見せる!…そしてこの突然の時計の音に対してモツが言葉を漏らして
行く!と…
「…こ、これは!?…」
「そうです!!…
ゼファー様が望むその時が遂にやって来たのです!!…
ゼファー様が愛して止まない!!…あのお方が!!…」
戸惑うモツ達を余所にフィロノマールはゼファーを煽り!…
一方でゼファーはここで動きを!…その振り子時計が掛かっている方へと
歩いて行き!…フラ付きながらも必死にその振り子時計に向かいグッと
両腕も伸ばして見せると、先程の怒りも忘れたよう!…
とにかく笑顔になって見せる!…するとその振り子時計もそれに反応するよう
更にガシャン!と音を立てると、これまた時代背景を無視した吃驚どっきりな
装置が露わになり!…
__ガシャンッ!!…プシュ~!!…ゴゴゴゴゴ!!!…プシュ~!!…
「ッ!?…え!?…え!?!?…」
そもそも城の謁見の間にそんな装置がある事自体可笑しいのだが、今までの
道中で見て来た物の事を思えばある意味普通で!…しかし驚かない訳が無く!…
その振り子時計が有った場所の壁に切れ目が入り…そしてまるで左右に
自動ドアのよう壁が開き出したかと思えば、そこには何やら色々とよく
分からない機械が!…更には意味深に謎の空間が空いているのをマサツグ達は
見てしまう!…その間何やらそのよく分からない装置が動いているのか?…
蒸気を発する様な音が聞こえて来ては、更に唸りを上げる様な音も聞こえ!…
と、そんな様子にただただ戸惑い!…イベントにしてもかなりシーンが長く…
異様に仰々しくも感じられると、次にはその謎の空間にある物がそれこそ奥から
出て来るよう更に別の装置が姿を現す!…と、同時に!…
__プシュウウゥゥゥ!!!…ヴウゥンン!!!……
まずはその空間に現れた装置と言うのは培養槽!…中には他のゲームとかで
よく見る緑色の液体が並々と入っているのが目視で分かり!…更には小さな
気泡もまるで炭酸の様に立ち昇っているのが見られて行くと、その培養槽の中心!…
何か女の子の様な人の影が有るのがこれまた分かる!…それは軽く両手を広げ
槽の中で浮遊するよう存在すると、眠っているのか両眼を閉じ!…と、ここまで
確認出来た所で今度はイベント破壊!…
__…ッ…ドゴオオォォ!!!…
「ッ!?…こ、今度は何だぁ!?……ッ!?…」
__ガラガラガラガラッ!!……ズウゥ…
それは何かが無理やり乱入して来た様子で城を壊し!…謁見の間内に若干ながら
日の光を差し込ませると、もうそれこそ二人はお腹一杯!と言いたげな…
とにかく驚きその何かが壊れたであろう音の聞こえた方に視線を向けると、
そこには巨大な握り拳が!…と、それを確認した所で徐々に拳は引いて行き!…
と、その出来事に反応したのはマサツグ達だけではなかった様子で!…次には
ゼファーとフィロノマールも!…同じく想定外!とばかりに驚いて見せる!…
__ッ!?…ババッ!!…
「ッ!?…な、何や!…つ……ッ!!!!…」
二人も振り返ってまずは天井に穴が開いている様子を目にして行くと、
勿論戸惑いを隠せず!…と、同時に何者かの気配も感じ取った様子でフィロマールが
言葉を口に!…が、その言葉を口にした途端次にはハッとした表情でその場に
固まり!…何やら恐怖する様な!…いや或いは感動をする様なそんな小刻みに震える
そんな様子を露わにすると、一方でその天井の穴から人が!…見覚えのある人物が
入って来る!…
__ンバッ!!!…カランコロンッ!!…
「マサツグや!!…それにモツ!!…無事でありんすか!?…」
「ッ!?…フィ、フィロォ!?…てかオマ!!…一体何処に!?…」
その人物と言うのはフィロで有り!…フィロはカラコロッと高下駄を鳴らしながら
華麗にその場へ登場すると、その場にいる者達を更に驚かせ!…
が、そんな事など御構い無しにマサツグ達の心配をして見せ!…
と言うのもそれは何か慌てた様子で有り!…今すぐにでもここから
早く脱出を勧めん!とばかりの勢いで駆け寄って来ると、そのフィロの登場に
マサツグは戸惑いながらも言葉を!…何処に行っていたのか!?と問い掛ける!…
しかしそんな事を言っている場合でもない様子で、今度は何故かフィロの登場に
フィロノマールが感涙し始め!…
「…お、おぉ!!……よもや…
よもやこうしてお会い出来る日が来ようとは!!…」
「ッ!…ッ…何でありんすか?…あの妙な男は?…」
「あ、貴方様こそが!!…我が真にお仕えすべきお方!!…」
それこそ待ち焦がれていた人の登場に思いが溢れ!…この日が来ようとは!と
言った具合にただただ感動し続け!…ジッとフィロを見詰めて意味深に独り言を
漏らしていると、フィロもそれに気が付いた感じでチラッ?と…そしてやはり
フィロノマールを知らない様子で顔を顰める!…それこそジッと見詰めて来る
様子に鬱陶しい!と言わんばかりに!…ムッとした表情を浮かべて行くが、
恋は盲目?と言った所か…フィロノマールの注目は決して外れず、それ所か
フィロノマールは更に奇妙な事を口に!…
「…あぁ!…我らが主様!!…ようこそおいでくださいました!!!…」
「ッ!?…ハァ?…」
「…私はこの日をどんなに待ち望んだ事か!!…
…これで!!…これで本当の意味での我が悲願が成就する!!!…」
と言うのもフィロを見詰めながら我が主!と、先程話していた内容とは
さもこれまた異なる事を口に!…それこそコイツの中では一体主は何人いるのか?…
と、妄言を吐く様に首を垂れるフィロノマールにマサツグ達は戸惑い!…
フィロもそんな意味が分からない男を前に!…目に見えてあからさまに
嫌悪感を露わにすると、そそくさとマサツグの方へ逃げる!…そしてまるで
汚物を見る様な眼でフィロノマールをジッと睨む!…だがそんなフィロの
視線など御構い無し!…フィロノマールは続けてこの時を待って居たかの様に
言葉を続けて口にすると、その言葉にマサツグが遂に限界!と言った具合で
ツッコミを!…
「ッ!?…ちょ、ちょっと待て!!…
お前さっきまで前王が如何とか!!…」
「ッ!…あぁ~…アレは今の私の主様!っという意味であって…
真に私がお仕えすると言う意味ではございません!…」
「ッ!?…はぁ!?…」
そのツッコミと言うのもその主がどうのこうのと言うモノで!…
それこそ事実確認をするよう…フィロノマールがデグレアントの人間である事!…
そしてその主も前王のディマイオスである事等を含めて口にするが、
フィロノマールはその質問に冷めた態度…さも興味がない様子で返事をする!…
何でもフィロノマール曰く今はデグレアントであるが、心から仕える事を
決めているのはフィロである!と…と、そんな返事を聞いた事でフィロは
戸惑い!…仕舞いにはまるで自身のストーカーを見る様な!…やはり嫌悪感を
露わにしてはぁ!?と拒絶する言葉を口にするが、フィロノマールは自分の道を
突き進む!…何なら何故フィロに執着するのか?まで話し始める!…
「…私が望むんだ真の目的!…それは!!…
フィロネウス様に寵愛を受ける事!!!…」
__ッ!?!?…
要はフィロノマールの一目惚れらしく、フィロの寵愛を受けたいが為に
ここまでやって来た事を堂々と口に!…と、それを聞かされた事で
勿論とばかりにマサツグやモツ!…フィロまで当然の如くドン引きして行き!…
何なら仕舞にはここまで堂々と語るフィロノマールにある意味で感心を!…
だが気持ちの悪い事に変わりはなく!…フィロもまるでケッタイな者に
好かれてしまった!とばかりに本当に嫌そうな表情を浮かべて見せるが、
それでもフィロノマールは止まらない!…今度は聞いても居ないのに
何故デグレアントに居るのか?を話し始める!…
「故に私は如何でも良い連中を利用してここまで上り詰め!!…
フィロネウス様に捧げるカラクリの準備をしていたのです!!!…
そしてその準備も今こうして整った!!!…」
「ッ!?…ほ、本当に何なのでありんすかこの者は!?…
もうほんっっっっっとうに気色の悪い!!…」
何でもデグレアントに付いた本当の理由と言うのは、フィロがメカと言った
カラクリが好きである事を知って居たから!と言った様で…
故にただそれをプレゼントしたいが為にここまで壮大な準備を考え!…
それこそ思いの丈を伝える様に!…興奮気味にそう話して受け取って
欲しい様なそんな雰囲気を醸し出すと、一方でフィロが今までに見た事が
無い位に拒絶!…マサツグの腕に縋り付いて身震いをする!…
その際尻尾の毛もまるで冬場か?と言わんばかりにボッと逆立てて見せる
のだが、もう言わずもがな!…フィロノマールの気持ちは暴走し続け!…
そのプレゼントも今こそお披露目する時とばかりに展開して行くと、
今まで放置されていたゼファーはジッと培養槽の前で待機する!…
「今こそ!!…我がカラクリ技術の粋を集めた!!!…
この悍ましくも美しいカラクリをご覧くださいませ!!!!…」
__ガゴンッ!!…ゴポポポポッ!!!…プシュウウウウゥゥゥゥゥ!!!!…
「ッ!?…え!?…え!?!?…」
しかしそんなゼファーの期待を裏切る様にフィロノマールは言葉を口に!…
何でもそのプレゼントはもう目の前にある!と…スッとのそのプレゼントのある方に
腕を伸ばし!…さも注目をして欲しい様なそんな素振りを露わにすると、次の瞬間
そのゼファーの目の前にある培養槽がまた物々しい音を!…中のメロンソーダの様な
謎の液体を排水し出す!…と言うのもフィロノマールの言うプレゼントと言うのは、
そのゼファーが待ち望んでいた者でもあるらしく!…と、一方で培養槽に変化が
見られた事でまたもや驚き!…一体この展開はいつまで続くのやら!…
さも本当に某・最終幻想の七作目に出て来そうな!…この突拍子も無いついて行く事
すら許されない展開に戸惑って居ると、その間にゼファーはゆっくりとその培養槽に
浸かっていた少女に手を!…
「…あぁ…ラティナ!…私の愛しいラティナ!!…」
「…目覚めなさい!…エンジェロイド・La/10N!!…」
それは愛おしそうに傷付けない様に!…何なら触れようとするその手を小刻みに
震わせ!…必死に自身を見て欲しいようその少女の名前を口にすると、一方で
フィロノマールがその少女の実験個体か!…よく分からない名前を口にする!…
するとその両者の声でピクッと反応した様に瞼を一度動かして見せると、次には
徐々にその瞼を開いて見せ!…が、一方でそんな様子にマサツグとモツは
困惑し続け!…一体如何すれば?悩んでしまい!…正直もう戦争所の話では
無くなってしまって行くと、そのマサツグの腕に縋り付くフィロだけは一人
ゾッとした表情を浮かべ!…
「ッ!?…や、止めい!!!!…それに触れるでない!!!!」
「ッ!?…え?…」
突如その少女に対して警戒心マックス!…それは今まで一緒に旅をして来た中で!…
これまた初めて見せるフィロの異様なまでの怯えようが伺え知れると、そのフィロの
怯えた?…或いは警戒した?声にマサツグも途端にピクッ!と…勿論驚いた具合に
反応をする!…そしてモツも同じく!と言った様子で共に恐る恐るそのフィロの方へ
視線を向けると、そこにはまるでこの世の終わりの様な恐怖に染まった表情を
浮かべるフィロが居り!…が、一方でそん案フィロの声はゼファーに届かず!…
ゼファーはスッとその少女の頬を撫で!…自身が出来る一番の笑顔を浮かべて
見せると、次にはトンデモナイ光景が目に映り!…
__…スッ……ニコォ……ッ…ドシュンッ!!!…
「ッ!?…な!?…」
「はぁ!?……ッ…」
恐らくその少女の目にはゼファーの拙い笑顔が映った事であろう!…
と、そんな笑顔を数秒凝視して!…スッと少女が動きを見せ始めたかと思うと、
次にはゼファーの胸部に向かい正拳突き!…更に傷跡を広げてしまう!…
となるとそんな予想もしなかった展開にもうしつこい位にマサツグとモツが
戸惑って見せると、ゼファーは何をされたのか分かって居ない様子でその場に
固まり!…因みにその少女の腕はガッツリゼファーの体を貫き!…
その様子に対してフィロノマールは微笑み!…出来も上々!とばかりにまた
不敵な笑みを浮かべて見せると、フィロに向かいこんな言葉を!…
「…フッ!…フフフフフッ!!!…如何ですかフィロネウス様!!!!…
これが私が作り上げた世界終焉兵器!!!…
エンジェロイド・La/10Nに御座います!!!!…
…これを用いて今度こそ!!!…
我らが望む世界を一から作り上げるのです!!!!…
…勿論この私めも貴方様の為に!!!…粉骨砕身の気持ちで!!!!…」
目の前で人が殺された?にも関わらずこの饒舌振り!…まるで自身の功績の様に!…
この少女はフィロの為に作られた事を口にすると、その少女を世界終焉兵器!と…
エンジェロイド・La/10Nと紹介する!…それもうテンションのノリ的には
さも通販番組の様になり、しかし目の前の光景はとてもそんなポップなモノでは
当然無く!…となるとマサツグとモツもこれにはただ唖然としか出来ず!…
一方でフィロノマールは自身を売り込む事で必死!…これで天下が取れる!と
ばかりに…フィロにアピールをするのだが、この後に返ってくる返事は勿論!…
誰もが容易に想像出来るモノであった!…
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世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
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カクヨム様にも投稿しています。
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