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-第八章-

-第八章二十二節 モツの本腰!とマサツグ式回避術?と空からの助っ人-

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モツが剣を構え直した事でダーインスレイヴもピクッと反応!…それこそ嬉々とした

様子で態度を改め!…同時にモツの動きを観察する様なそんな様子を見せて行くと、

自身の最終査定にへと入ろうとする!…その際ここまで筋力に瞬発力に技量と、

更には忍耐力と見て行って!…評価自体は悪くない!と言った様子で見て居る様で…

後は自分を打ち負かせるか?…そこを見定めるだけとなった具合にモツに向かい

スッと剣を構え直すと、一方でモツからすればもう面倒!と…このイベント自体に

辟易とした態度を露わにする!…


__チャキッ!!…ッ…チャキッ!!…


{…もう長々と付き合っている暇はない!!…

今この瞬間一分一秒と時間が惜しい!!…

…多分だがあの腕を斬り落とせば!!…アイツもそれ以上は動けない筈!!…

とにかくもう狙うはあの腕一本!!…上手く行くかは分からないが!!…

それでももうやってみるしか!!…ッ!!…}


それは結果がどちらに転ぼうとも知ったこっちゃない!と言った様子で…

ただこんな事をしている場合じゃない!と言う事だけを考えて行くと、

ダーインスレイヴの右腕だけに集中をし!…その際その狙う腕についても

自身の仮説が有っているかどうか?が怪しい所で…しかし他にこれ以外に

何か思いつく事は決してなく!…これだけを信じるしかない!と言った…

マサツグみたく賭けに出る様な事をし始めると、次には動きを露わに!…

悟られないようまずは仕掛ける!…


__…ジリッ……バシュンッ!!…


「ハアアアアァァァァァ!!!!」


その際まずは相手に此方から仕掛けるぞ!とばかりに若干足で床を蹴る様な

素振りを見せると、次には最初攻撃をして来たダーインスレイヴの真似をするよう

瞬時に斬り掛かり!…その際も決して悟られないよう愚直に突貫!…あくまでも

普通に人と戦っている様な動きを見せ!…声を上げながら剣を振り被りまずは

頭から斬り掛かって行くと、ダーインスレイヴもそれに合わせて当然反応!…

モツの一撃をガードする!…


__ッ!!…ギイイイィィィン!!!…


「ッ!!…フフフ!…我ノ真似事カ?…」


モツが軽い兜割りを叩き込む様に剣を振るうと、ダーインスレイヴもそれを難無く

剣を水平に構える事で受け止め!…しかしその突然の攻撃!…と言うよりも自身の

真似をされた事に若干戸惑い!…だが次には面白い!と…やはり茶化す様にして

自身の真似か?と不敵に言葉を零して行くと、モツは攻撃を受け止められた事で、

更には茶化された事でカチン!と来た表情を浮かべて見せる!…

しかしまだこちらの狙いが悟られていない事にも気が付いて行くと、次にはすかさず

攻撃を仕掛けて行き!…


「ッ!!…クッ!!…なめんじゃ…ねぇ!!!」


__グオォッ!!…バキイィィ!!!…ッ!?…


この時モツの状態は漫画やアニメである謎の鍔迫り合いでの空中浮遊状態!…

そしてモツもその状態を理解して居るようで!…その状態からグルン!と腰を

捻っての回し蹴りを頭目掛けて放って行くと、これは予想外だったのか綺麗に

蟀谷こめかみにへと入って行き!…何なら勢いもあったせいかダーインスレイヴの頭が

グルン!と回り…次には在らぬ方向にへと曲がってしまい!…モツも一撃を

入れた事で一度離れる様にしてステップを挿むと、一撃を叩き込んだ事でスッと…

漸く鬱憤を消化する!…


「っと!…よっしゃああぁぁ良いのを一撃叩き込んだ!!!」


それは勿論あくまでもモツからすればほんのジャブな事であり、蹴りを放ったのだが

モツからすればジャブが当たった程度の消化であり!…と、この時珍しく感情的に

吠える様を!…これで打撃が効く事を確認して行き!…他にもまだ技が試せる事を

確認すると、また剣を構え直す!…一方のダーインスレイヴもこの蹴りが飛んで

来た事に驚いて見せる!…それは別に何もして来ない!と油断をしていた訳では

無いのだが、しかしこれがきっかけで余計に興味を持たせる事にも繋がり!…


「…ッ…ヨモヤ…ヨモヤアノ様ナ追撃ガ来ルトハ…

…ナルホド?…益々面白イ!!…」


次には自身の頭に両手を伸ばすと、クッと頭を掴んでは自身で頭を元に戻し!…

その際生々しい?音を響かせながら!…モツに対して面白い!と言葉を口にすると、

早速続きを!とばかりに剣を…モツに向かい構えて行く!…それは先程の攻撃に

対して驚きはした様子で有るのだが、やはりダメージとしては通っていない様子を

見せており!…と、モツとしてもそんな様子に気が付いては居り!…やはり狙うは

剣なのか!?と…更に確信を得た様子で今度はその剣を如何やって攻撃するか?で

悩んで行くと、今度はダーインスレイヴの方が動きを!…興奮した様子で

襲い掛かる!…


__シュンッ!!…ッ!?…シュバババババババ!!!…


「フハハハハハハハ!!!…」


「ッ!?…またメンドクセェ事を!!…でもだからって!!!」


また最初の時同様バッとモツの目の前で姿を消すと、興奮のあまりか先程まで

大人しかったのが高笑いまでし始め!…と、モツもそれを見てまた驚きを露わに

して見せ!…だが最初の時とは違い、今度は刹那を使用している事から何とか

その動きは見えており!…しかしそれでもその動きは断片的で、更には此方が

見えている事を想定してか!…撹乱をする様なそんな動きも織り交ぜる様子が

見られて行くと、それでもモツは必死に目で追い続ける!…そこで何とか

ダーインスレイヴがまた真正面から襲って来る様子を目にして行く!…


__スゥ…フォンッ!!…ッ!!…ガギイイイィィィン!!!…


「ッ!…ホウ?…ヤハリ見エテイルノダナ?…

最初ノアレハ直感ト瞬発力デ乗リ切ッタモノダト思ッテイタガ!…コレハ…」


となると次にはまた慌てて同じくガードをして見せ、そして辺りにこれまた激しい

剣戟音を響かせ!…と、そんなモツの反応にダーインスレイヴも何やら確信を

持ち出し!…と言うのもマグレでは無い!とばかりに…自身の動きが見られて

いる事を確信すると、モツを掘り出し物を見る様にジッと…その何も付いていない

骸骨で見詰めて行く!…その際やはり興奮している様子で本来目がある部分から

黒い炎が噴き出して見えると、モツもそれを見て余計に不気味がり!…


「ッ!?…テ、テメェなんぞに気に入られても嬉しくないわ!!!」


と、またもや最初の場面の再放送とばかりにモツが剣を弾いて行き!…

その際文句も忘れずに口に!…そして同時に何か嫌な予感を!…

何か早くケリを付けないと大変な事になりそうなそんな気を感じていると、

一方でまたダーインスレイヴは弧を描いて弾かれ!…そして何事もなく

着地をする!…しかしこの時その最初の場面とは違ってスッと普通に

着地をすると、その脚が床と接地した瞬間!…またその場から一瞬にして

消えて見せ!…


__ガキイイィン!!!…シュタッバシュンッ!!…


「ッ!?…なっ!?…」


それは当然再度モツに攻撃を仕掛ける為であり!…しかも今度は範囲を広げ!…

聖堂内全体を縦横無尽に駆け回る軽い足音を響かせると、勿論モツもまた目の前から

ダーインスレイヴが消えた事で驚き!…更には響き渡るその足音にも混乱する!…

それは幾重にも反響して何処から聞こえて来ているのかも分からないレベルに

なって行くと、一方でテンションぶち上がりのダーインスレイヴはモツに向かい

こんな言葉を!…


「フハハハハハハハ!!!…ヨカロウ!!!…

ナラバ我モソノ技量ニ応ジテ汝ト手合ワセヲ!!!…

共ニ分カリ合イ[一ツひとつ]ニ!!!…」


「ッ!?…また気色の悪い事を!!…」


と言うのもそれはまた何とも誤解を招きそうな言葉で有り!…礼儀には礼儀にて

応じる様に!…技量には技量!と言ってダーインスレイヴが力を解放する様な事を

口にすると、分かり合う為!と更に語り…オマケに一つになる!と言ったそんな

奇妙な言葉も更に漏らす!…となると一体何と何を一つにするのかは分からないが、

モツはその言葉を聞いた途端に背筋に悪寒を感じ!…それは間違いなく嫌な事を

想像したせいであり!…次には勿論文句の言葉を口にして行き!…

そうならない為にも目を閉じ集中力を高める様子を露わにすると、五感を研ぎ

澄ませる!…些細な物事に敏感になり出す!…


__ッ!!…ッ~~~…ババッ!!…ババッ!!…ババッ!!…ババッ!!…


{…ッ!?…な、なんだこれ!?…足音が増えてる!?…}


それは音をよく聞いて何処から攻撃が飛んで来るのか?を聞き分ける様に、

或いは気配で察知して反撃の一撃を繰り出せる様に!…剣を正眼に構えて行き!…

刹那との相乗効果から相手の出方を探って居ると、ここでふとある事に気が付く!…

と言うのもそのダーインスレイヴの足音が如何にも複数ある様に感じられて

しまう!…その際足音が増えた事にモツも当然疑問を感じ、もしこれが本当に

増えたのならこれはこれで勿論面倒である!と…


{い、いやそんな訳!?…いやしかし!!…

現にアイツは自分の炎で分身を!!…

って、事はあの構えるルーティンが無くても出来る!?…

ど、どちらにせよこれは!?…分からない!!…もう何が何だか!!…}


だがこれで増えて居なければそれはそれでじゃあこれは何!?と…もしかして

自身が極限状態に追い込まれているせいで!…ある筈のない幻影に苛まれて

いるのか!?と言った混乱までしてしまうと、もう何が本当で何が偽物なのか?…

考えれば考える程に分からなくなる!…そして余計に混乱をしている所で

ダーインスレイヴもモツの様子が可笑しい事に気が付いて行くと、次には

その答えはすぐに分かる事となり!…


「…フフフフ!!…困惑シテ居ル様ダナ!!…デハ!!!!…」


__バシュンッ!!!…ッ!?…


「答エ合ワセト行コウカ!?」


言わずもがなそんなモツの隙を突く様に!…困惑している様子に好機!と零し…

同時に今度は仕掛ける言葉も口にすると、モツに向かい突貫!…勢いそのままに

突きを繰り出す!…それはまるで自身を矢として飛ばして行くよう体をピンと

伸ばすと、一方でその物音にモツも反応して堪らず目を開き!…するとそこには

複数体のダーインスレイヴの姿があり!…如何やら答えは幻影などでは無い様で、

本当に増えていた事がモツの目に映って行くと、一方でダーインスレイヴは

答え合わせ!と…モツの反撃など考えていない様子で突っ込んで行く!…

そしてモツとしてもそんな様子を見て当然慌てて見せてしまうが、次には

決死の抵抗を!…


「ここまで増えるとか聞いて!?…ッ…えぇ~い!!…」


__スッチャキッ!!…ッ!!…


その際先程は二人増えた程度で済んで居たのが、今度は十数と倍になって居る事で

これまた驚き!…となると同時にやはりモツがまた文句の言葉を漏らして行き!…

しかしずっとそればかりでもない!と…次にはハッと思い付いた表情で途端に

自身の腰に手を回して行くと、そこから例の妙に銃身に風が纏わり付く銃を…

真正面に向けてスッと取り出し構えて見せる!…するとダーインスレイヴも

その銃に気が付いた様子でピクッ!と反応をして見せると、そこで銃を見た事が

無いのか?…


{…アノ妙ナ形ノ武器?…嫌ナ気ガ?…シカシ!!…}


モツが取り出した銃を見てアレは何?と言った具合で疑問を感じ、だが見た事は

無くてもそれが武器だと認識は出来た様子でも有り!…そしてその銃の異様な

出で立ちに魔剣ながらも!…不気味さを感じて更に嫌な予感も同時に感じると、

借り物の身ではあるがグッと体を強張らせる!…何か警戒をする様なそんな反応を

露わにする!…と言うのももう飛んでしまっている手前回避は利かない状態で有り、

ダーインスレイヴはそのまま突っ込む事になり!…


__カチッ!!…コオォォォ!!!!…


「ッ~~~!!!…駄目で元々!!!」


一方でモツもその銃を構えると直ぐさま引き金を引いて行き!…この時明確に

何処を、誰を狙うと言った様子もなく!…とにかく急ぎ引き金を引いて銃口に

風を集めて行くと、次にはマサツグの真似をするよう!…駄目で元々!と

覚悟を決める!…と言うのもモツ自身それは攻撃をする為に抜いた銃では無い様で、

弾を打ち出す直前で緊張をしながら何故かスッと徐にバックステップをして見せ!…


__ッ~~!!!…スッ…バシュウウゥゥゥゥンンンン!!!!!…ゴウッ!!!…


「ッ!?…ナ!?…ッ~~~~…」


するとこの時モツは若干宙に浮いた状態で、そんな中であの強烈な銃弾を

撃った事になる訳で!…となるとその反動で体は後ろにへと飛ばされて行き!…

一方で撃った銃弾は某・ビームマグ○ムの様に!…極太のレーザーとなって

真正面から突っ込んで来たダーインスレイヴを飲み込んでしまうと、その姿を

跡形もなく消し飛ばしてしまう!…だが本体ではなかった様子で実質空振りに

終わって行く!…その際ダーインスレイヴも困惑の断末魔の様な声を上げる

のだが、その声も銃撃音によって掻き消され!…


「ッ~~~!!!…まるでトールギスに乗ってる気分んんん!!!…

乗った事無いけどおおおぉぉぉぉぉ!!!!」


と、一方で後ろにへと飛んで行ったモツはそのまま聖堂の外に放り出され!…

その際マサツグも受けたであろう反動をその身に!…何なら何処かで聞き覚えの

あるMSの名前を!…乗った事は無いのだが例えに殺人的である様なそんな事を

口にすると、結果的にその分身攻撃から逃れる事に!…更には分身体を複数

巻き込む事にも成功する!…その後無事に着地をする事にも成功すると、改めて

マサツグの度胸にも驚かされ!…


__…ザザアアアァァァァ!!!…ッ…ダハァ!!!…ゼェ!!…ゼェ!!…


「こ、これを耐えて飛んだってのか!?…

…も、もう化け物染みて!!…」


それはまるでノックバックで吹っ飛んで来た様に踏ん張り着地!…と、次には

勢いが落ち着いた所で漸く息を!…それまで息が止まって居た様子で有り、

モツが慌てて息をする様に体全体で息を切らすと、思った事を口に!…マサツグの

頑丈振りに化け物!と零す…そして思わずへたり込みそうになりながらも

何とか呼吸を整えようとして居ると、勿論そんなモツを追って聖堂から姿を

現す者も現れ!…


「…今日ハ本当ニ…トコトン驚カサレル事バカリダ!…」


__ズシャッ…ズシャッ…ズシャッ…ズシャッ…


言わずもがなその追って来た者の正体と言うのはダーインスレイブ本体で有り!…

何なら難を逃れた分身体も引き連れ!…今日の出会いを始めに!…色々と衝撃!…

未知なるモノとの邂逅にも驚かされている!と言葉を口にすると、まだ呼吸の

整って居ないモツを包囲するよう展開!…するとモツもそんな動きに対して機敏に

反応を示して行く!…それは息を切らしながらも改めて何体居るのか?を

確認すると、クッと歯を食い縛り剣と銃を握り!…


「ッ!…ッ!!…ッ~~~!!!…」


「…世ニハソノ様ナ武器モ存在スルト言ウノカ…

…ソレモ我ト同ジ[ちから]!…イヤソレ以上ト言ッタ所カ?…

…ソウカ…モハヤ時代ノ異物ナノカモシレヌナァ…

…ソレハソウト何方ニセヨ…汝ニハヤハリ可能性ヲ感ジル!…

…実ニ面白イ!!…」


一方で長々と余裕を見せるようダーインスレイヴは言葉を口に!…その際やはり

特に気になるのは先程の銃で、力は自分に匹敵する!と…すると次にはまるで

自身の立場に何か不安を感じる様な…だがそれはそれで何か興味を持った様子で

嬉々として見せ!…如何にもややこしい事をずっと思いのままに話し続けると、

今の状況を面白がる!…となるとモツが情緒不安定なのか!?とツッコミを

入れる!…


「ッ……はあぁ~…さっきからお前は何が言いたい!?…

不安なのかそうでないのか!?…結局ただの戦闘狂バトルジャンキーなのか!?…」


この時結局の所ダーインスレイヴ的には何が言いたいのかが理解出来ないで居ると、

とにかく呼吸を整えたい!とばかりに文句を漏らし!…と言うのもモツからすれば

ツッコミ所がとても多く!…モツが思う限りただの戦闘狂の独りよがりな話にしか

聞こえないで居ると、五月蠅い!とばかりにそれを指摘!…するとそんなモツの

文句にこれまたダーインスレイヴも反応をする!…それは少し考える様なそんな

素振りを露わにすると、次にはモツの言葉を肯定し始め!…


「ッ!……ソウダナ!…我ガ求メルハ血肉湧キ踊ル戦イト言ッタ所カ?…

我ガ最優ノ剣デアル証明!…ソレヲ渇望シテイルノカモシレナイナ!…」


「ッ!?…ったく!!…血肉湧き踊るも何も!!…

その血も肉もねぇだろうが!!…」


と言うのもダーインスレイヴ自身、自身の気持ちが分かって居ない様子で有り!…

だがその際有るのはただ獣と変わらない本能!とばかりに…戦いを欲している事を

口にして行き!…そしてその戦いで勝利し、自身の存在異議を!…自身が最も強い

武器である事を証明したい様なそんな事をモツに話すと、モツはモツでそんな

ダーインスレイヴの言葉に再度ツッコミを!…呆れるそんな様子を見せて行く!…

と、そんな話をした所でまだモツの呼吸は若干乱れている一方…ダーインスレイヴは

そんなモツに対してまた容赦なく身構え始め!…


「…サァ!…戦イノ続キト行コウデハナイカ!…

我ニ相応シイト言ッタ所デハアルガ…

ソレデモヤハリ我ヲ倒セナイ事ニハ認メラレヌ!…」


「ッ!!…だから要らねって!!…って、もう言っても無駄か!…

悪徳セールスマンみたいなもんだからな!!…」


それは話しを元の路線に戻す様に、本来の目的はダーインスレイヴの所有権!と…

その際モツを認めている様子で言葉を口に!…だが結局の所ダーインスレイヴを

屈服させなければならない様で!…その事をダーインスレイヴ自らが堂々と話して

行くと、モツもモツでそんなダーインスレイヴに対して勿論文句を!…

しかし次には諦めた様子でその出かけた言葉を飲み込んでしまう!…その代わりに

もうやってられない!と言った呆れた言葉を口にすると、ダーインスレイヴは

そんな脱力するモツに向かい突貫をし始め!…


「フフフ!!…デハ行クゾ!!」


__バシュッ!!…ッ!?…チャキッ!!…


その際やはり逸材を見つけた事に嬉々とした様子で行動を開始!…それは勿論

展開した分身体も一緒に動き!…またモツに撹乱を仕掛けようと目まぐしく

動き回ろうとするのだが、この時幸いな事に室内とは全く違い!…と言うのも

壁等が無い事から立体的な動きは出来ず!…それは本体を含める動きからハッと

感じられ!…モツもその事から慌てず!…今度こそ!とばかりに集中しスッと

目を閉じて行くと、五感を研ぎ澄ませるそんな様子を露わに!…

一方でダーインスレイヴも次には攻撃に入ろうとする!…しかしここでまた更に

邪魔が入る事となってしまい、だがそれはモツにとっては寧ろ助け舟となる

出来事で有り!…


「サァ我ヲ見事ニ打チ倒シ!!…ソノ手デ我ヲ手ニシテ見セ!!…」


__ギュンッ!!!…コオオオォォォォ!!!…ババババシュンッ!!!…


その出来事と言うのはモツ達が戦っている上空から!…さもダーインスレイヴの

話に割り込む様に!…勢い良く突如モツの頭上から急降下して来る影が一つ

やって来ると、モツに襲い掛かろうとするダーインスレイヴに向かい攻撃!…

その影から矢が雨の様に降り注ぐ!…するとその突然の射撃に分身を含む

ダーインスレイヴがハッと気が付いた様子で戸惑って見せると、戸惑った所で

次にはもう遅い!とばかりに…


「ッ!?…何!?…」


__ドザザザザザアアアアアァァァァ!!!……ボボボボッ……ッ…


不思議な事にそれはとても逆局地的に降り注ぎ!…モツを中心ととして矢が悉くことごとく

避けて行き、被害はダーインスレイヴのみに及び!…そして結果として全身に

矢の雨を浴びる事となって行き!…その勢いは凄まじく!…分身体も全て

その矢の雨だけで鎮火される事となってしまうと、矢の残骸にその黒い炎が

引火しては燻ぶる!…とても奇妙な光景を作って行く!…一方でこれには本体も

酷く驚き様を露わにすると、思わず攻撃を中断してその場で動かなくなって

しまい!…


「…バ、馬鹿ナ!?…矢如キデ我ガ分身体ガ!?…」


「…ッ?…気配が消えた?…それにさっきのトンデモナイ音は?…

…ッ…ッ!?…な!?…」


それこそ全身に矢を刺したままの状態で辺りを見回し、そしてやはり何が起きた

のかも理解出来ていない様子で言葉を零し!…すると一方でモツも突如気配が

消えた事で疑問を持ち!…その異変にハッと気が付いた様子で次には目を!…

フッと開けてそこでもうダーインスレイヴの本体しか残っていない事を確認すると、

勿論コッチもコッチで驚き戸惑い!…同じくその場で固まってしまう!…

さてそうして双方が一瞬の出来事に対して理解が出来ない様子で戸惑い固まって

居ると、次にはそんなモツの目の前に一人の影が飛来し!…


__…ヒュウウゥゥゥ!!!…スタアアァァン!!!…ッ!?…


「モツ、大丈夫!?…

…私も来たから!!…一緒にこの化け物を倒すわよ!?」


それは見事な三点着地を決めて行くと、少し時間を掛けてゆっくりとモツの

目の前で立ち上がり!…その際その目の前に現れた人物は何処を如何見ても

女性で有る事が一目で伺え!…金髪の長い髪をポニテに結い!…その手に

特徴的なまるでアーチェリーの弓を持って見せると、次にはモツの心配を!…

無事であるかどうかを尋ねて行く!…と、そこで初めてその女性の素顔が

露わになる訳で有るが!…その女性の顔を見たモツはこれまた更に戸惑い!…


「ッ!?…え?…え!?…ちょ!?…」


と言うのもその女性の後ろ姿を見ただけで、既に誰であるのか?は分かってしまう

訳であるが!…それでもその正体がアヤで有る事に驚きを隠せず!…何なら突然の

登場に言葉にならない動揺を見せ!…目でひたすらに何故ここに来たのか!?と…

モツ自身ここに来て欲しくなかった様子で自身の感情を訴えると、一方でそんな

モツの事など無視する様に!…やる気満々で身構えて見せる!…それは小刻みに

体を揺らしリズムを刻む様なそんな素振りを露わにすると、今度は今だ動揺している

モツを捕まえて早く身構える様に注意をし!…


「…何をしてるの!?…早く構えて!!…

…さっきから上で見てたけど!!…コイツが!!…

コイツがあの魔剣だって言うのね!?…」


モツに注意をした所で直ぐに視線をダーインスレイヴに!…それはやはり自身の

宿敵が何かしら独りでに動いている事に気が付いている様で!…恨めしく思って

いる様子でキッと睨みを利かせて行くと、誰の目から見ても明らかに怒って

居るのが分かる表情を露わにして見せ!…何ならずっと様子も見て居た感じで

言葉を口に!…その際一体如何やって見ていたのか?は不明なのだが!…

こうして戦いに参加出来る事に!…アヤ自身待ち望んで居た様子で一切視線を

外す事無く睨み続けると、一方でアヤの登場にダーインスレイヴも疑問を!…

問い掛ける言葉を口にする!…


「……汝ハ一体何モ…」


__カッ!!…ギリィ!!…バシュンッ!!…カアアァァン!!!…


「ッ!?…ちょ!?…」


それこそ邪魔が入った事で一旦小休止を挿む様に!…アヤに何者?と問うのだが、

アヤは一切話を聞かず!…と言うのもダーインスレイヴが質問を口にし切る前に

脳天に矢を!…それも僅か1秒の早業で撃ち抜いて行き!…ダーインスレイヴの

額ど真ん中に矢で堂々貫いて見せると、軽くだが辺りに小気味良い音が響き!…

と、一方でモツがそのアヤの手の速さに慌てて見せる!…それこそ落ち着く様に

手を伸ばし戸惑いの言葉を漏らすのだが、アヤは構わず自分が一体何者なのか?を

名乗り始め!…


「…アンタに!!…アンタに家族を奪われた者よ!!!」


「……ッ…」


この時自身の思いを込める様に怨嗟の言葉を!…単純にその言葉で何者なのか?を

名乗って行き!…聞かされた方も矢を撃たれたままの状態で!…その場で仰け反り

何かを考える様にジッと固まって見せて居ると、やはりそれでは倒れない様子で

次にはゆっくり動きを!…徐々に体を戻して行く!…するとアヤもそんな様子を

見てギュッと口を結んで見せると、今度もまた更に自身の恨みの言葉を口にし!…


「…今から約150年前の話よ!!…

アンタを携えた狂人が!!…私のお父様を殺したの!!!…

…私はその時まだ子供だったから何も出来なかったけど!!…

今は違う!!……もうあんな悲劇を生まない為にも!!…

アンタを破壊して見せる!!!…今日!!!…ここで!!!!」


と言うのもダーインスレイヴを睨みながら昔話をする様に、自身がまだ子供で

あった時の事を明かし始め!…そこでさも目の前で父親が殺害された様に話して

行くと、一方でダーインスレイヴは全く気にしていない様子でアヤをジッと

見詰め始め!…それこそ何かを思い出す様なそんな素振りを露わにして見せ!…

一方でアヤが淡々と恨み節を口にすると、そこでダーインスレイヴを破壊する事を

堂々宣言!…思いっきり指も差して見せる!…この時それはもう某・機動戦士の

コーディネーターみたいな感情的になる口振りを見せて行くと、その宣言を聞いた

ダーインスレイヴはピクッ!と…


「……今日ハ…今日ト言ウ日ハ実ニ面白イ!!…

…ヨカロウ…ナラバ全力デ…来ルガ良イ!…

…最モ?…出来ル筈ガ無イト!ダケ…

先ニ忠告ハシテオイテヤルガナ?…」


それはアヤの言葉に興味を持った様子で反応を露わに!…と言うのも今日と

言う日に喜びを感じ!…まるで退屈しない!とばかりに…嬉々とした具合で

笑いが止まらないそんな態度を見せて行くと、続けてアヤを挑発!…

左手を突き出し手招きをする!…そして破壊と言う言葉に対して出来る筈も

ない事を口にすると、スッと二人を相手にするよう剣を構え!…となると

そんなダーインスレイヴの構えに対してモツも剣を構え出す事態になり!…

そしてもう戸惑っている場合ではない!と…何とかして弱点に如何攻撃するか?で

悩み出すと、アヤと共に最終ラウンド!…ダーインスレイヴと三度対峙する

のであった!…

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辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

転生騎士団長の歩き方

Akila
ファンタジー
【第2章 完 約13万字】&【第1章 完 約12万字】  たまたま運よく掴んだ功績で第7騎士団の団長になってしまった女性騎士のラモン。そんなラモンの中身は地球から転生した『鈴木ゆり』だった。女神様に転生するに当たってギフトを授かったのだが、これがとっても役立った。ありがとう女神さま! と言う訳で、小娘団長が汗臭い騎士団をどうにか立て直す為、ドーン副団長や団員達とキレイにしたり、旨〜いしたり、キュンキュンしたりするほのぼの物語です。 【第1章 ようこそ第7騎士団へ】 騎士団の中で窓際? 島流し先? と囁かれる第7騎士団を立て直すべく、前世の知識で働き方改革を強行するモラン。 第7は改善されるのか? 副団長のドーンと共にあれこれと毎日大忙しです。   【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?  ※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。

王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します

有賀冬馬
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王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。 妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。 さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。 そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。 そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。 現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~

一片
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バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。 しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。 流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。 その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。 右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。 この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。 数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。 元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。 根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね? そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。 色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。 ……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!

はぁ?とりあえず寝てていい?

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嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。 ※第二章は全体的に説明回が多いです。 <<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

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 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

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