636 / 782
-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-
‐第七章四十七節 呼ばれた理由と事情聴取?…と語られる愛!-
しおりを挟むさて羨まし気な視線を浴びつつマサツグがシロとハティとフィロに集られ続けて
居ると、一方でミサカが気を取り直してそもそもここにマサツグ達を呼んだ本題に
入り!…その際咳払いをして真剣な表情を浮かべて見せる!…その様子からは
かなり重要な話をしよう!として居るのが容易に伺え!…そんなミサカの様子に
モツやアヤ!…その他の面々もとにかく途端に何か緊張感を覚える様なそんな
気持ちになって行くと、ミサカも口を開いて見せる!…その本題の内容を語り
始める!…
「…ンン!…で、君達をここに呼んだ理由なんだけどね?…
…実はこの勢いに乗じてデグレアントを!…
いい加減あの帝国を落とそうか?って言う話が上がっているんだ!…」
__ッ!?…どよぉ!?…
この時本題と言うのもデグレアントに侵攻する!と言う話で、先程の勝利を
そのままにその帝国に鉄槌を下そう!と…その際これがさもギルドの決定で
ある様に語る一方、この話を聞かされた事でモツ達は戸惑い!…いや別に
可笑しい事では無いのだが、何と言うかタイムリー!…勿論リーナの事も
あるから渡りに船!…だがこんな都合よく話が来るか?と…その巡り合わせに
ついて思わず疑問を感じて居ると、一方でミサカが更に話しを続ける!…
それはまるで別方向からも話が上がって居る様に語られて行く!…
「…理由は言わずもがな!…
…皆あの国には迷惑を掛けられているみたいでね?…
それに如何やら運営の方でも!…
いい加減執行の対象になっているみたいなんだ!…」
「ッ!?…し、執行?…ま、まぁ確かに?…
ギルドからデグレアントに対してぇ…
戦争を吹っ掛ける!みたいな事を言っとったんは覚えとるけど?…
けどそれってホンマやったら!…」
と言うのもやはりデグレアントの暴虐振りには他諸国も困っている様子!…そして
今回遂に運営の方でも粛清対象と決まって行き!…相手がハッカーで有ろうとも…
いやそれ事潰す勢いで居る事を今ここでミサカが明かす様に話して行くと、モツや
マサキ達は戸惑う!…その際NPC達も戸惑いながら理解を示す!…勿論現実世界の
話に関しては何を言っているのかは分かっていないが、ギルドの方針と言う事で
理解し!…と、その際マサキが戸惑った様子で言葉を零し!…と言うのも何故それを
こちらに投げて来たのか?…その運営の対応について理由が分かっていない様子で
零して行くと、ミサカもそれに対して返事!…しかしまるでいつもの事!とばかりに
話して行く!…
「…確かに言いたい事は分かるけど…
まぁ何分向こう側にも色々と理由があるみたいでさ?…出来ないらしいんだ…
…で、私達冒険者達でまずは制圧する事になるんだけど…
その前に幾つか落としておきたい所が有ってね?…」
その際ミサカはチラッとだがその運営のシステムを知っている様子で話しをすると、
直に修正が出来ない理由がある事を話し!…何ならその条件がまるで自分達に有る
よう更に続け!…とにかく如何にも出来ない以上自分達で動くしかない!と…そして
動くに当たってやっておきたい事がある様子!…マサツグ達やその連れて来られた
男女二人に対して続けて行くと、当然その話にモツが食い付く!…疑問の言葉を口に
する!…
「ッ!…と言うと?…」
「…ッ…簡単に言うと敵の詰め所を押さえるって言った所かな?…
幸いデグレアントに向かう道中で絶対に通る事になる場所なんだけど…
…何分辛気臭いと言うか…胸糞悪いと言うか…」
「…ッ?…一体何処を通ろうとして居るんだ?…」
モツが簡単に疑問の言葉を口にすると、ミサカは一瞬口籠る様な!…それは何か
答え難いそんな反応を露わにして見せ!…それでも別の言葉を思い付いたのか?…
何か拠点を落とす様な事を話して行くと、何なら避けては通れない様な事も
続け!…そしてまた暗い表情を浮かべて見せる!…まるでトコトンその場所に対して
嫌悪感しか持たない様なそんな反応を露わにすると、マサキがツッコミの言葉を
口に!…と、その一方でミサカに共感するようクロエも如何にも渋い顔を!…
__……ッ…
「…とにかく!…この戦いは本当に容易なモノでは無いんだ!…
…少なく見積もっても敵拠点を後二つ!…
そして本丸がどっしりと控えているって言う状態!…
…更には無尽蔵と言ってもいい位に兵士達が居て!…
ある筈のない兵器!…敵は未知の武力を要している!!…
…だからさすがのクロエさんも説明に困って居たんだと思うよ?…」
__ッ!……ッ…
それはこの戦いを進める上で相手に対して嫌悪感を露わにする様な!…とにかく
何も言わずに若干俯き!…そして同時に何か思い詰める様なそんな様子も見せて
居ると、一方でミサカが仕切り直す!…とにかくデグレアントを落とすのは容易
では無い!と語って見せる!…その際今現在で考えられるルートから敵の拠点や
その他諸々を憶測ながら話して行くと、クロエの心中を察して行き!…となると
その話を聞いて各々は戸惑い!…何なら改めて敵の強大さに悩むばかりで!…
思わず勝てるのか?と…そう言った疑問を少なからず持ってしまうと、次には
マサツグがシロの両脇に手を!…抱えてシロのポジションを変えて行く!…
__…ガッ!…クルリックルリッ…
「…でもやるしかねぇんだろ?…だったら俺はやるぞ?…」
__ッ!?……ッ…
それこそ自分の頭を軸にシロの身体を180度回転、肩車をする様に抱えさせ!…
と、ここで漸く喋れる状態になって行き!…そして自身は一歩も退かない事を
口に!…何なら最初から分かっていた事!とばかりに続けて話し!…マサツグが
グッ!と拳を握って決意を新たに覚悟を決めた表情も浮かべて見せると、その
マサツグの様子に誰もが戸惑いハッ!と…我に返る様なそんな反応を露わにする!…
するとそこから更に辺りに妙な沈黙が訪れ出すと、次にはふとこんな言葉も!…
「…だな?…今更こんな事言われて退ける訳でも無いし?…
…やるしかねぇよな!…」
__ッ!…チラッ?…
「それにこっちは大切な仲間も連れ去られている訳だしね?…
このままスゴスゴと引き下がって入れれますかっての!!…」
それはマサツグのやる気に当てられた様に!…モツがもう退けない事を口にし
出し!…諦めた様に笑みを浮かべながら最後まで足掻く事を続けて漏らすと、
その言葉にミサカ達が思わず視線を向けて行く!…一方でそんなモツの言葉に
アヤも乗っかる!…その際リーナを助ける事を語り出すと、何ならグッ!と
拳を握って自身の恐怖心を拭う様な!…そんな決意の改め様を露わにして行き!…
それを目にして次にはオリハが!…そしてシルビィにへと伝わり各々がやる気を
見せる笑みを浮かべて頷いて見せると、仕舞いにはマサツグにくっ付いて居る
幼女三人もマサツグに対して決意表明!…三人揃って吠えて見せる!…
__ッ!!…おぉ~~(なのじゃ)!!!…
「ッ!?……プッ!!…フフフフ!!…」
この時三人揃ってマサツグにしがみ付いたまま片手だけを離し、そして離した手で
グッ!と拳を握って天に向かい突き出して見せる!…それは本当に意味を分かって
居るのか居ないのか不安が感じられる所なのだが、それでも何とも微笑ましく!…
と、ミサカも一時は驚いた反応!…しかしそれを目にして思わずまた噴き出し笑って
しまうと、妙に頼もしくも感じてしまう!…そして同時に何故か行けそうなそんな
雰囲気も感じて居ると、マサツグを起点にその場の空気がやる気に満ち溢れるモノ
へと変わり!…が、ここでオリハがふと…
「…って、あれ?…そう言えばアンジュさんは?…」
「ッ!…あれ?…そう言えば?…」
と言うのもふと思い出した様子で辺りを見回し、その場にアンジュが居ない事を
徐に口に!…それこそ今まで忘れられて居た様子でオリハが言葉を!…すると他の
面々もハッ!と気付き!…オリハと同じく途端に辺りを見回す様なそんな反応を
見せて行くと、マサツグも見つけられない様子で言葉を漏らす!…一方でその事に
ついてクロエがピクッ!と反応を示す!…そしてその問い掛けに答えるよう
オリハに視線を向けると、アンジュが今何処に居るのか?を話し出し!…
「ッ!…あぁ、アイツなら今執務室に籠っている!…」
「ッ!…執務室?…」
「そうだ!…何でも可及的速やかにやらないといけない事が出来たらしい!…」
その際クロエが言うには執務室!と…となるとそんな返事が帰って来た事で各々が
興味を!…一斉にクロエに視線を向け!…オリハが続けて何故そこに籠っている
のか?を尋ねる様に言葉を復唱すると、クロエは途端に神妙な表情を!…何か意味が
ある様子で更に続ける!…しかしそこで語ったのはあくまでの用事が有った!との
事であり、詳しくは語らず!…だがそのクロエの様子から明らかに普通ではない事が
伺え!…だが更に聞いた所で怒られるのが目に見え…とりあえず一旦は興味を失う
様に返事をすると、更に別の方にも興味が向けられ!…
「ッ!…はぁ~…ッ…」
「…それよりも…だ…先程からそこに居る男と女!…貴様達は誰だ?…」
__ッ?!…ビクゥ!?…ッ…ッ~~~…
その興味を持った者と言うのもクロエであり!…マサツグ達の近くに居る
見慣れない男性冒険者と女性冒険者!…それぞれをチラ見して何処の誰で
あるか?を尋ねて行き!…まるで不審者を見る様なそんな視線も向けて
見せると、その問い掛けに対して質問をされた男性と女性は共にビク付く!…
そして途端に気不味そうに俯き始める!…するとその質問に対してマサキと
くまさんが誤解した様子で反応をすると、次には気さくに自己紹介をし始め!…
「ッ!…え?…あぁ、そう言えば名乗って無かったか…
あぁ~っとじゃあ…僕はマサキと言いまして、そこに居るマサツグの父です!…」
「ッ!…いや貴様に聞いては…って、何!?…ち、父だと!?…」
それは言うなれば真島○朗が丁寧に自己紹介をする様に見え、この時ちゃんと
クロエにお辞儀もしつつ!…自身がマサツグの父である事を名乗って行き!…
それを聞いてクロエも一旦は質問をしたのはマサキでない事を口にするのだが、
次には父と言う単語を聞いて途端に戸惑い!…思わず二度見する様にマサキへ
視線を向けて行く!…と言うのもそこに立っているのは何処を如何見ても
真島○朗その人で、言い方は悪いが全然マサツグと似ておらず!…と、言っても
これまたアバターなので当然であり!…それでもそう聞いた事で思わず戸惑い!…
何度も見比べ目をパチパチとさせるそんな反応を見せて居ると、今度はくまさんも
自己紹介をし始める!…
「あっ!…私がそのマサツグの母!…くまさんって言いますぅ~!」
「ッ!?…な、はぁ!?…く、熊が!?…熊が母だと言うのか!?…」
それこそマサキに続くようくまさんもマイペースに自身がマサツグの母である事を
名乗って行くと、マサキと同じくお辞儀をして見せ!…となるとこれまたその話を
聞いて更にクロエがあり得ない!と…今度はくまさんの方へ視線を向け出し!…
明らかにそこに立っているのがツキノワグマである様に見えてしまうと、思わず
目を擦って何度も確認!…そして見間違いに見えない事に疑いを持つ!…
「ッ!?…ッ!?!?……そ、そんな馬鹿な!?…こ、こんな事が!?…」
__ゴシゴシッチラッ?…ゴシゴシッチラッ?…
「…だ、駄目だ!…幾ら擦っても姿が変わらん!!…
…よもや色々と頭を使い過ぎて目が可笑しくなったと言うのか?…」
その際疑いを掛けるのは勿論自身の目で有り、しつこく何度も何度も目を擦り!…
だが幾ら目を擦り見直してもその姿は一向に人にならず!…何なら勿論の事ながら
これはアバターである事から似てる筈が無い!…だがこの時頭からそれがすっぽ
抜けてしまって居り!…とにかく似て居ない事からパニック!…何が如何なって
居るのかが分からない!と言った!…そんな反応を見せて居ると、それにアヤ達も
同情!…その気持ちが分かる!とばかりに言葉を漏らす!…
「…ですよねぇ~…私達も最初聞かされた時は驚きましたし~…」
「旦那様がどの様な方の生まれでも私には関係ありません!…
…変わらず私の主様なのですから!…」
「…何か散々な言われよう?…くまさん何も可笑しくないよ?…」
何なら思わず本音を漏らす様にアヤが吐露、最初聞いて驚いた時の事を思い出し
苦笑い!…するとその一方でシルビィがフォロー?…それは誰であろうと構わない!
とばかりに!…マサツグが自身の絶対君主である様に語って胸を張ると、その各々の
言葉に軽くくまさんがショックを受ける!…自分が普通である事を漏らして行く!…
となるとそんなくまさんの言葉にマサツグとオリハも思わずピクッ!と反応をする
と、今度は心の中でツッコミを入れ!…
{…いや、普通はその熊のアバターを選ばない!!…
×2
間違い無くアンタは色物枠!…}
__ピクッ!…チラァ?…
初手で熊のアバターを選ぶ辺り普通じゃない!と…我が母親ながらにネタ枠で
ある事を心の中でツッコミつつ考えて居ると、次にはそんな二人の様子に
くまさんもピクッと反応し!…さながら熊のアバターである事から野生の勘が
働いたのか?…何か失礼な事を考えて居るのではないか?とばかりに振り向き
出すと、マサツグとオリハに声を掛ける!…それこそ流し目でチラッと二人に
視線を向けると、若干ニコッと笑う様にしてこう問い掛け!…
「…今何か変な事を考えた?…」
「「ッ!?!?…いえ何もぉ!?…」」×2
明らかにマサツグとオリハに対して言いたい事が有るなら言え!とばかりに!…
ズン!と圧を放つよう言葉を掛け!…そんなくまさんの言葉に二人も委縮して
慌てる素振りを見せ始めると、否定の言葉を口に!…両手を突き出し左右に振り!…
何なら同時に首も左右に振って見せる!…それはさすがに英雄でも狂犬でも
母親には勝てない!と言って居る様に見えてしまい!…それを傍から見て居る
クロエも呆気に取られ!…が、しかしずっとと言う訳でも当然無く!…クロエは
ハッ!と我に返るなり咳払い!…改めてそのマサツグ達の近くに居る男女!…
二人に正体を尋ねて行く!…
「……ッ!!…ン、ンン!!!……で、貴様達は何者なんだ?…
…見た所マサツグ達のチームの者ではなさそうだが?…」
「ッ!?…あ、あの!…わ、私達はぁ…」
まるで部外者が居る!とばかりに二人を見詰め、しかしマサツグが連れて来た事から
何かしら理由が有るのか?と…と、とにかくその二人の素上について尋ね始め!…
その上で既にマサツグ達とは恐らく!…関係のない者達である事も見抜いてジッと
二人に視線を向けると、素性を問われた二人は慌てる!…と言うのもまるで尋問を
受けて居る様な感覚になる!…何故なら相手は軍服で高圧的!…オマケに役職は
ギルドマスターで!…となると迂闊な事が当然言えず!…アワアワと男性の方が
言葉を漏らして慌てて居ると、そこへマサツグも質問!…ここで連れて来た理由を
口にする!…
「ッ!…っと、それについては俺からも質問が有るんだ!…
…って言うのも何でそんなシロに拘る?…
何かどっかで会った事が有ったっけ?…」
「ッ!?…えぇ!?…い、いやぁ~…ベ、別に会った事は無いんですが…」
「…ッ?…なんだ?…迷惑行為で直に本人を連れて来たのか?…
だとすると豪胆と言うか何と言うか?…」
と言うもマサツグとしては一回話を聞こうと考え、それで一緒にここへ連れて
来たらしく!…その際シロに対して執着心を見せて居る事について尋ねて行き!…
更には面識があったか?と…マサツグ自身当然覚えがない様子でその二人に問い
掛けるよう声を掛けると、更に男性が慌てる!…この時正直に面識がない事を
口にする!…何なら誤魔化そうと思えば幾らでも誤魔化せそうなモノでも有る
のだが、クロエがジッと見詰めている事から出来ない様で!…一方でその話を
聞いてクロエも呆れ!…まるで違反者を連れて来たのか?と…一応ペナルティを
考える様なそんな素振りを見せ始めると、次には女性の方が待った!を掛ける!…
正直に自分達の目的を口にする!…
「ッ!?…ッ~~~!!…ッ~~~!!!!…
ま、まままま!!…待ってください!!!…」
「ッ!……なんだ?…」
__チラッ?…
自身の代りに慌てながらも応答をする男性を見て罪悪感を感じ、そして自身でも
何とかしないと!と思うと更に慌ててあがってしまい!…しかしそれでも勇気を
振り絞る様に言葉を発し!…するとクロエがピクッと反応をしては言葉を口に!…
それこそまるで裁判官の様に!…やはり高圧的な態度であるが!…罪を問う様な
ピシッとした姿勢を見せて行くと、それに合わせて他の面々もその女性に向けて
視線を送る!…するとそんな視線を浴びて更に女性がテンパり始める!…
「ッ!?…ベ、べべべべ!!!…べ、別に私達は!!!…
迷惑を掛けようと思った訳では無く!!!…
た、ただ!!…ただその白い子の事が可愛くて仕方がなくて!!!…」
__ッ!……へ?…
この時一斉に視線が向けられた事で女性は委縮!…だがそれでも心は折れない!…
いや折れてはいけない!とばかりに踏ん張りを見せ、慌てながらも言葉を発し!…
その際故意で迷惑を掛けようと思ったのではない事を話して行き!…では何故
この様な事になったのか?を話して行くと、要因にシロ!と…シロが可愛いから!
と話して見せると、頬を染めモジモジとする!…となるとそんな事を言い出した
事で周りも呆気に取られてしまうと、次にはキョトンとした様子でへ?と言葉を
零し!…勿論訳が分からず固まってしまい!…更にどういう事?とばかりに考え
出すと、女性は暴走し始める!…それこそシロへの愛を語る!…
「…そう…忘れもしない!!…
私がその子と出会ったのはあの春王祭があったギルドでの事!!…
ご主人である貴方にくっ付いて歩くその子は愛らしく!…
知らない私達に対しても無上の愛嬌を振り撒いてくれた!!…」
「ッ!?…しゅ、春王祭って!!…結構な序盤!!…」
それはまずシロとの出会いから入り出すと、結構初めの方から出会って居た様子で
語り出し!…時期的には丁度春野原の大陸から夏海原の大陸に移ろうか?と
言った所!…と、その話を聞いてマサツグは戸惑い!…それでここまで追っかけて
来たのか!?と…その執念深さにある意味で感心するよう思わず驚いて見せて居る
と、一方でまだまだその女性は語る!…今度はあの時ギルド前で整列した約500人
程のチームメンバー全員がそのシロの追っかけである事を更に話す!…
「それから同志を募り!!…我々は白い子を外から見守る事を決めた!!!…
ある時は街中で美味しそうにご飯を食べている白い子を見て!…
またある時は違う衣装を着て踊っているのを見守って!!…」
「ッ!?…か、完全にストーカーではないか!!…」
それこそわざわざ同志を募って1個のチームを立ち上げた事を拳を握りながらに
語って行くと、今度は徐々にマサツグ達の前に出て行くよう歩いては今まで
シロの様子を見守っていた事も話し出し!…それはその最初の話からずっと!
とばかりに!…何をして居た時とか事細かに!…ツラツラと思い出す様にして
その様子を見守っていた事を話そうとすると、次にはクロエが思わずツッコミを
入れる様に言葉を口に!…戸惑いながらも勿論迷惑行為!と注意をする!…
しかし!…
「ッ!?…何をおっしゃいますか!!!…
ストーカーと言うのは最後まで自身に眠る欲を我慢出来なかった!!…
哀れな変態の事を意味し!…我々はその欲をコントロールしている!!!…
決して本物に手を出さず!!!…互いが互いを監視し合ってその子を愛でる!!!…
…故に!!…我々が許されるのはその愛する子のSSを撮るまで!!!…
決して対象への接近を許さず!!!…
ただその子に危害が及ばないよう全力で守る事を心に近い!!!!…
ここまで追っかけをして!!!…」
クロエがツッコミを入れた所でまだまだその女性の暴走は止まらない!…寧ろ
文句を言う様に純愛!と…最後の一戦を超えて居ない事を口にすると、更に
愛を語って行く!…その際チームを立ち上げた時にルールも設けた事を話し出す
と、互いに監視をし合って居る!と…それはもう鉄の掟!とばかりに熱く語り!…
それは今まで!…そしてこれからも!…自身でも守り続ける様に話し!…シロへの
忠誠を誓って見せると、その女性の堂々たる様子に更に思わず呆気に取られる!…
誰もがツッコめずに戸惑ってしまう!…と、言いたいと事なのだがそれは一人を
除いての話で!…
「…いや十分に接近してるし…
更に言うと刑法的にもしっかり犯罪でストーカーとして成立するが?…」
「ッ!?…ハウ!!!…」
その除いた人物と言うのはシロの叔母で!…今までの話を聞いた上でスンと
真顔!…そして冷静にツッコミを口に!…リアルの法律も交えて!…しっかり
アウトである事をその女性に突き付け腕を組むと、今現在進行形で迷惑して
居る!と…自身の態度を持ってして示して行く!…するとそんな指摘を受けて
女性も途端にハッと我に返って見せると、次にはオリハから指摘を受けた事で
ショックを受け!…と、それこそ怯んだ様な反応を露わにして見せると、
そのままオリハに対して若干怯える様な!…だが一方でオリハは容赦が無く!…
その怯える相手に対して追撃を!…ここぞ!とばかりに放って行く!…
「…確かに今までシロちゃんに迷惑は掛かっていなかったようだけど…
今回はハッキリと掛かってるよね?…
突然大声で泣き出してシロちゃんを吃驚させて!…
挙句の果て助けられたにも拘らず訳の分からない事を言って…
…シロちゃんキョトンとしてたからね?…」
「ッ!?…ッ~~~!?…」
__……ッ…
その際激情するのではなく懇々と説教をする様な大人しいトーンで話して行くと、
エッジの利いた言葉を吐き!…そして自らも見た・体験した相手の痴態を晒して
行き!…シロが反応に困っていた事をそのまま突き付けてジッと見ると、女性は
それを聞いて当然たじろぐ!…そしてモジモジとしながら更にショックを受けて
行く!…となるとそんなオリハの言葉に誰もがこれは…と言った様子に変わって
行くと、もう有罪と言い渡されそうな雰囲気に!…となるとそんな雰囲気を読んで
クロエもスッと動きを露わに!…
「…この雰囲気を察するに…如何やら今ここでひとつ仕事が出来たよう…」
「…いや、ちょっと待って貰っていいですか?…」
それは誰にも見えない様に画面を操作し始め、と言うのもクロエは視線だけで
ギルドマスター権限の画面を開き!…勿論慣れた様子で止まる事無く色々と
悟られない様にその女性にペナルティを!…当然罰を与える方向で罰則を決め!…
後は執行するだけの状態に持って行くと、反省を促す言葉を口にしようとするの
だが!…しかしここで突如[待った!]の声が飛び出し!…誰もがその声に反応
してその声を発した主の方に視線を向けると、そこでマサツグが手を突き出し
まさに[待った!]を掛けている!…驚くべき光景を目にして行く!…
「ッ!……何?…」
「ッ!?…ちょ!?…あ、兄さん!?…この人はストーカー!!…」
となると当然クロエが一旦操作を止めては戸惑いを露わに、マサツグに対して
疑問を投げ掛けるよう言葉を口に!…と、一方でオリハもそんなマサツグの
様子を見て慌て始め!…それそこ話しを聞いて居たのか!?と…周りの動揺を
代弁するよう!…相手がストーカーである事を再度説明しようとするのだが、
マサツグは分かって居る!とばかりに頷き返事!…しかしその自身の意志を
変えようとはして見せない!…と言うのも!…
「いやそれはそうなんだけど…
ただ完全に悪い奴でも無さそうなんだよな?…」
「ッ!…え?…」
マサツグは別に警戒をする!と言った様子を見せる事無く女性に視線を…その際
言う程悪人の様に感じられない事も口に!…と、突如そんな事を言い出した
マサツグにオリハは勿論戸惑い出し!…ツッコミを入れるようマサツグを見詰め!…
もう一つ戸惑う様にただ簡単にえ?と言葉も零していると、更にマサツグはその
理由を語る!…この時恐らく事の発端であるシロとハティの様子について尋ね
始める!…
「…って、言うのもさ?…さっきの戦いで多分…
シロとハティは俺を追って飛び出したんだよな?…」
__ッ!…ッ…
「ッ!…やっぱりな?…やれやれ…」
それこそいつもの軽いノリでオリハにシロとハティが自身を追い掛けて行った事を
推察すると、オリハは無言ながらもピクッと反応!…それはまるで肯定をする様に
若干戸惑い!…一方でマサツグもそれを見て勝手に肯定と受け取り!…やっぱり!
と言った様子でその頭にしがみ付いて居るシロの頭に手を!…胸にくっ付いてる
ハティにも視線を落として行くと、一方で呆れた様子でシロの頭を撫で!…同時に
ハティに苦笑いもする!…すると二人は揃って途端にばつが悪そうに若干シュンと
して見せると、次には自身の顔を隠す様にギュッとマサツグにしがみ付き!…
__ッ!……ギュッ…
「ッ!…え?…連れて行ったんじゃ?…」
それは心配した事を訴える様に!…ただ何も言わずにシロはマサツグの頭に顔を
埋め、ハティも胸に顔を埋め!…今日は離さない!とばかりに頑張る!…いつもの
鉄の意志の見せ様を露わにすると、マサツグもとことん呆れる!…と、同時に
危うさも感じて行く!…するとここでその擁護をしていた女性が疑問を持った
様子で口を開くと、その疑問をまんまマサツグに尋ねて行き!…するとマサツグも
それを問われた事で途端にハッ!と…それこそ否定をするよう返事!…しかし
自身のミスであった事も同時に話すと、一旦は罰を保留!…ここから奇妙な交流?
を始めるのであった!…
0
お気に入りに追加
579
あなたにおすすめの小説
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
転生騎士団長の歩き方
Akila
ファンタジー
【第2章 完 約13万字】&【第1章 完 約12万字】
たまたま運よく掴んだ功績で第7騎士団の団長になってしまった女性騎士のラモン。そんなラモンの中身は地球から転生した『鈴木ゆり』だった。女神様に転生するに当たってギフトを授かったのだが、これがとっても役立った。ありがとう女神さま! と言う訳で、小娘団長が汗臭い騎士団をどうにか立て直す為、ドーン副団長や団員達とキレイにしたり、旨〜いしたり、キュンキュンしたりするほのぼの物語です。
【第1章 ようこそ第7騎士団へ】 騎士団の中で窓際? 島流し先? と囁かれる第7騎士団を立て直すべく、前世の知識で働き方改革を強行するモラン。 第7は改善されるのか? 副団長のドーンと共にあれこれと毎日大忙しです。
【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?
※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる