どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-

-第七章二十節 敷物のマサツグと屋内庭園とバラの罠!-

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__…ヒュウウウゥゥゥゥ!!…ドシャアァ!!…ッ!?…


別に無理やり飛び込まずとももう一度ぶっ壊せば良かったのだが、

この時モツはそれが頭に無かった様子で慌てて居り!…

結果マサツグを下敷きにしてアヤと共に氷の壁を通り抜け!…

下敷きにされたマサツグもまるで熊の毛皮の敷物の様に!…

ベタッと伸びた状態でその床に倒れて見せてしまうと、

痛みに耐える様なそんな素振りを!…

パルシィもそれを目の当たりにして思わず驚いたそんな反応を露わにする!…

そして一方でモツとアヤはそんなマサツグの上に乗ったままで、

イチャコラとし始め!…


「…ふぅ…アヤ?…無事か?…」


「ッ!?…ふぇ!?…う、うん…」


未だモツがアヤを抱えた状態で心配気味に質問を口に、

するとそんな問い掛けに対してとにかくアヤは戸惑いながらも返事を一つ!…

その際モツを直視する事が出来ず!…

まるで身を縮める様にモジモジとしながら顔を赤くする反応を見せて居ると、

更に心臓の音が高鳴るのを自身でも感じる!…

思わずモツを異性として見る様に慌ててしまう!…

さてそうして何かラブロマンス?的な展開が起きて居ると、

一方ではパルシィは元の冷静さを取り戻した様子で!…


「…マサツグよ?…大丈夫か?…色々と…」


「……何かもう……良いかなって?…」


一応ながらパルシィなりに心配をした様子で言葉を口に!…

その際潰されているマサツグの顔を見る様にしゃがみつつ…

更にも一つ何か含みがある様子で問い掛ける様に言葉を掛けて行くと、

マサツグもそのパルシィの問い掛けに対して突っ伏したまま答える…

何か気を利かして居るかの様に言葉を零す!…

するとそのマサツグの返答を聞いてパルシィも首を傾げる反応を見せると、

次には先を急ぐ様に無情にも言葉を掛け!…


「…ッ?…何を悟ったか知らんが先を急ぐぞ?…

ここで熊の敷物みたくなって居っても仕方が無いだろ?…」


__ツンツン…ツンツン…コクリッ……


やはりパルシィの目から見ても敷物の様に見えているらしく!…

マサツグの頭を突きながら早く起きる様に!とそんな言葉を続けて行くと、

マサツグもその言葉に何も言わず頷く!…

更には何か哀愁を漂わせる物悲しい様子も露わにする!…

さてそうしてパルシィがマサツグを突きながら遊んで居ると、

こちらもこちらで漸く話が付いたのか!…

漸くモツとアヤがマサツグの上から退く!…

その際下敷きにしたマサツグに対して!…

モツがハッと気が付いた反応を取って見せると、

そのマサツグの状態に戸惑ってしまい!…


__スッ…ザッ!…ザッ!!…


「…ッ!!…あ、あぁ~っと?…

…と、咄嗟とは言え…上に乗っかってスマン!……大丈夫か?…」


そこにはやはり漫画のよう手足を伸ばして倒れるマサツグの姿が!…

そして突っ伏したままの状態で微動だにせず!…

モツもその状態を見て自分達が思いの外ダメージを受けなかった理由を理解すると、

次にはばつの悪そうな表情を見せつつ謝罪!…

そこから戸惑い続ける様にして心配をする!…

となるとマサツグも漸く二人に退いて貰えた事で!…

さもゾンビの様にゆっくりと体を起こし出すと、

何か暗い雰囲気を見せつつモツの心配に返事をし!…


「…うん……」


「…本当に大丈夫?…何か表情が暗く見えるのだけど?…」


「…気にしないで……」


その時のマサツグと言うのは何か表情が暗くどんより!…

乗っかられたダメージと言うよりかは何か別の…

まるで精神的ダメージを受けた様子でモツに対して苦笑いをする様子を見せると、

アヤもそんなマサツグに心配を!…そして表情が暗い事についても言及をする!…

しかしマサツグはそんなアヤの問い掛けに対してやはり暗い苦笑いをして見せると、

次には大丈夫とばかりに気にするな!と…

と、そこから先を急ぐマサツグの様子と言うのはやはりゾンビ!…

足取りは重く!…ゆっくりと進むその姿から何か哀愁の様な物を感じてしまうと、

モツとアヤも困惑!…一方でパルシィは溜息を吐く!…


「…はあぁ~……やれやれだな?…」


「え?…え??…」


「…とにかく先を急ぐぞ?……この先に…

この先にその魔力の塊が有るのを感じる!…

…気を引き締めないと!…最悪地獄を見る事になるぞ!!…」


両手を上げて首を左右に振って見せる!…その際二人に対して呆れた様子を!…

するとそんなパルシィの様子にアヤは戸惑い!…

モツはモツで察したよう何か気不味いと言うか…

やっちまった!とばかりにそっぽを向き恥ずかしがる様な反応を見せると、

次にはパルシィが続けて注意を!…ここからが本番!とばかりに真剣になる!…

それは本当に浮ついて居ると危ない!とばかりにモツ達を睨むと、

その言葉に二人もビクッ!ッと…


「…ッ…行きましょ、モツ!!…早く皆を助け出さないと!!…」


「ッ!…あぁ!…そうだな!…」


「さぁ!…早くこの状態を何とかしないと!!…」


パルシィの油断ならない!と言った警告に二人は一旦たじろぐのだが!…

それでも直ぐに持ち直して途端に真剣になって見せると、

その際先程の様子も何処へやら?…もう油断も無くなった様子で次にはやる気を!…

まるで使命感に燃えるようアヤが言葉を漏らして!…

モツもそれに同意の意志を見せると、二人はやはり仲良く!…

何かお似合いになって見せる!…

するとそんな二人を見てパルシィもフッと安心をするやら不安を覚えるやらの…

どっちつかずで思わず苦笑いをして見せると、

次には二人を置いて行く様に先を歩き!…


__…フッ…カツーン!…カツーン!…カツーン!…カツーン!……ッ!…


「あっ…パルシィ!!…」


__カッカッカッカッカッカッ!!!…


やはり足音が反響して大きな音に!…

それに反応してアヤ達もハッとその音の聞こえる方に目を向けると、

そこで先を行くパルシィの姿を!…慌てて追い駆ける事になって行く!…

その際名前を呼びながら後で合流をして行くが、

マサツグだけは相当奥に行っているのか出会う事は無く!…

だがそれも短い間の事で合った様で!…何やらこの場所に似付かわしくない!…

何故こんな場所がここに在るのか?と言った所にやって来ると、

各々それを目にするなり疑問を持つ!…


__カツーン!…カツーン!…カツーン!…カツーン!……ッ!…


「…ここは?…」


この時パルシィ達の目の前には恐らく!…

屋内庭園と思われるガラス張りの部屋が存在しており、

その庭園への扉は凍て付き凍り!…

それでもチラッとだけでもその中の様子が薄っすらと伺え!…

と、同時に何と無くではあるが黒い影らしき物も!…

その凍ったガラス越しに見えて来ると、それがマサツグだと一同を想像させ!…

となると詰所の屋上に何故こんな物が?とパルシィが疑問を持ち出す一方!…

モツもそれを見て疑問を持つ!…


「…見た感じ…屋内庭園だとは思うがぁ?…何でここに?…

…それにあの影は多分マサツグ?…?…」


「…あの凍ってる扉から入ったとしか思えないわよねぇ?…

…痕跡は?…溶かしたとかでも無さそうだし…って言うか再生するし…」


勿論屋内庭園がある事にも疑問を持つが、

それ以上に何故その屋内庭園の中にマサツグの姿?が見えるのか?と…

因みにここまでの道すがらは一方通行で他に通れそうな場所は無く!…

マサツグを見失った可能性は低い!…

故にあの中に居るのはマサツグである可能性が高い事を考えて居ると、

アヤも同じ疑問を口に!…その扉周りを観察し出す!…

するとそこにはコレ!と言った痕跡が無い事を確認すると、

ふと残っている訳も無い事を思い出し!…

取り敢えずあの中に居る人物がマサツグでない事を加味しつつ!…

アレは何?と二人揃って戸惑い様を見せて居ると、

一方でパルシィはズンズン進む!…もう対峙するつもりでドアノブに手を掛ける!…


__カツッ…カツッ…カツッ…カツッ……ギッ…


「…とにかく間違い無い!…この中にその巨大な魔力の塊が眠って居るな!…

我々も向かうぞ!!…例えこれが罠であったとしても!!…

結局は撤去しなければならないのだからな!!…ジュル!…」


「…ヨダレヨダレ!…」


最後の一個がこの中で間違い無い事を口にすると、

若干期待した様子で言葉を続け!…

と、同時に向こう見ずな様子も露わに!…

完全に魔力水晶の事にしか気を取られていない様子で…

先程の言葉ももう忘れた具合に尤もな言葉を口にすると、

口から若干涎を!…モツがそれに気が付いた様子でツッコミを入れる!…

さてそうしてツッコミも入れた所でパルシィがそのドアノブを回して行くと、

意外にもドアは簡単に開き!…


__ガチャ!!…キイイィィィ…ッ!…


「…マサツグ!」


「ッ!…アヤ!!…それにモツ達も!?…」


パルシィが扉を開けて他二名も続く様にその屋内庭園へと入って行く!…

するとそこにはどの植物も今は白く化粧をしたかの様に完全に凍ってしまっており、

もはや如何言う色をして咲いていたのか?が分からない状態で固まっており!…

何ならまるで時が止まった様に凍る花は少し触れただけでも音を立てて崩れそうな…

さも庭園全体を液体窒素に浸けた様な異様な光景!…

そんな中で何故か天井を見上げるマサツグの姿もそこに在り!…

それを見てアヤも外から見付けていた黒い影がマサツグであった事に安堵すると、

次にはマサツグの名前を呼ぶ!…

するとマサツグもピクッと反応するなり振り返って見せると、

その際妙に慌てた様子で面々が来ている事に驚いた反応を!…

となるとモツもそんなマサツグに今度は如何した?とばかりに声を!…


「ッ?…何をそんなに戸惑って?…」


「ッ!?…ドアノブから手を放すなぁ!!!」


「ッ!?…え?…」


それこそ慌てている原因は何か?と…

モツが何も考えて居ない様子でマサツグの慌て様について質問をすると、

一方でパルシィはそのドアノブから手を放す!…

となるとマサツグも鬼気迫る様子で突如叫ぶ!…

それは酷く慌てた様子でパルシィに向かい言うのだが、

パルシィはビクッとするなり余計にその扉から離れる様子を!…

もっと言うと委縮した反応を露わにして見せ!…

その間に扉はまるで自動ドアの様に!…

音を立てる事無くパタンと静かに閉まって行くと、

次にはマサツグが落胆の様子!…やっちまった!とばかりに困って見せる!…


__…ッ…ッ!?……ザッ…ガクウウゥゥン!!…ッ!?!?…


マサツグは膝から崩れ落ちると、更に両手で地面を突き!…

まさにOTLの状態で終わった!と…

何かやはり絶望をする様なそんな雰囲気を全身で見せると、

突如そんな反応を見せるマサツグの様子に一同も戸惑う様な慌てる様な!…

とにかく反応に困るそんな様子を露わにする!…

そして崩れ落ちたマサツグに対してアヤが如何した!?と声を掛けると、

それこそ何か不都合が有ったのか!?とばかりに気にする様子を!…


「ッ!?…な、何!?…どど、如何したっているのぉ?…」


「……今閉めた扉を調べたら分かる…」


__……ッ?(ッ!?)……ギッ…ギギギギギギギギッ…


するとマサツグはそのアヤの問い掛けに対して、

そのままの状態で扉を調べる様に話し出し!…

と、その言葉にアヤとパルシィは更に戸惑う!…

しかし一方でモツはそれを聞いてハッ!と察した様に!…

次には青褪めるそんな表情を露わにすると、

まるで関節が錆び付いた様に!…ゆっくりと背後を振り返る!…

そして言われた通りにスッとそのマサツグの言う扉に向かって手を伸ばすと、

そこでマサツグの言う意味を当然理解し!…


__…ギギギッ…スッ……ガチャガチャ!!…ガチャガチャガチャガチャ!!!…


「………。」


モツはそのドアノブをまるでロボットの様に回して見せる!…

しかし幾ら回した所でそのドアノブは回らず、

まるで凍て付き固まった様子でビクともしない!…

しかしそれでもモツは諦めない様子で何度も回そうと抗い続ける!…

だが幾らやっても結果は同じ、一切開く様子は感じられず!…

モツもそのドアノブを握り締めたまま固まってしまい!…

マサツグと同じく何か絶望する様なそんな様子を見せて居ると、

庭園内は沈黙に包まれ!…


「………。」


「「………え?…」」


マサツグもそのままの状態でやはり何も言わずに俯き固まり!…

と、ここで漸くアヤとパルシィもマサツグの言った言葉の意味を理解した様子で!…

その際戸惑いの余りキョトンとした表情で目をパチパチ!…

そして二人の様子を交互に見て!…

絞り出す様にふと言葉を揃って口にして見せると、

やはり二人も同じ様に固まってしまう!…こうして見事に四人は罠に嵌る!…

と言ってもこれが罠なのか如何なのかは分からない所であるのだが、

庭園内で四人が固まってしまって居ると、暫くの間その四人の間で沈黙が続き!…


__…………ッ!?…


「いやだからってここでぼぉっとしてる訳にも行かないだろ!?…

…何か!…何かないのか!?…ヤブッ!!…」


「ッ!…そ、そう言えば貴方!!…

私達が入って来るまで天井を見上げて居たわよねぇ!?…

…そこに何か有ったの!?…」


時間にして約数分!…

そしてここでマサツグを除く三人がハッと我に返るそんな反応を露わにすると、

次には慌ててオロオロとし出す!…その際マサツグが先にここに入っていた事で!…

何か見つけて居ないのか?についてモツが質問を口にすると、

アヤもハッとした様子である事を思い出し!…

と言うのも天井を見上げていた事をふと話し!…

やはり慌てた様子で何か有ったのか!?について…

ここから出たい!とばかりに質問をすると、

マサツグはそんな二人に対してこう返事を!…


「……天井を見てみ?…」


「ッ!…え?…どれ?……ッ!?…」


「ッ!?…な!?…」


「こ、これはぁ!!…」


マサツグは一切状態を変えずに今度は天井を見る様に指示、

するとモツもそんなマサツグの返事にこれまた戸惑いながらも天井を見上げ!…

と、そこには四人が探して居た最後の氷の花が!…

在るには在る、在るには在るのだが今までとはその大きさが格段に違い!…

今まで見つけて来た物は大きくても部屋の壁一杯に張り付いて居る程度で、

直径約2m位!…しかしその天井になっていたのはゆうに5mは超えて居り!…

しかもその余りの大きさからか花弁が幾重にも重なってはまるで装甲!…

もはやバラと化してはその庭園の天井インテリアとなって居た!…

そしてやはりその中心部には件の魔力水晶がチラチラと、

その花びらの間から顔を覗かせ!…ちょっとやそっとでは取れない様子を!…

更にはマサツグ達の立っている場所からその天井までも高さが有り!…

とにかく一筋縄では行かない!…各々見つけて戸惑う!…

そのある意味恐怖を覚えそうなそんな光景を目にして居ると、

遂に事が起きてしまう!…


__…シュッ…バシュウゥゥゥ!!!…


「ッ!?…えぇ!?…」


「ちょ!?…ちょっと待て!?…

まだ魔力水晶を取って居ないぞ!?…

それに水晶が外れている様子もない!!…」


「ッ!!…ゆっくり魔素が降って来るわよ!!…」


それは自衛本能まで備わっているのか、

ただ天井を見上げているモツ達に対して氷のバラは何やら音を立て始め!…

と、次には花弁の間から魔素を散布する様子も見られて行き!…

宛らまるで花粉をばら撒いている様にゆっくりと舞い!…

その様子にマサツグもハッ!と気が付き驚きを露わにしてスッと立ち上がると、

その光景を確認するよう見上げ!…モツも慌てるそんな反応を見せる!…

当然戸惑いの言葉も漏らして行くと、

徐々に魔素が降って来る様子にアヤも慌てる反応を見せ始め!…

一方でパルシィもこの事にある確信を覚え!…


{ッ!!!…こんな手の込んだ罠を張ると言う事はやはり!!…

…アイツなのか!?…だがアイツはあの時にもう!!…

いやしかし!!…あの時受けた氷の槍から感じたあの魔力は!…

…クッ!!…駄目だ駄目だ!!!…今はそれどころではない!!!…

今はこの状況から脱する方法を考えねば!!!…}


と言うのもやはりパルメリアと何処かで認識がある様で、

その際過去の誰かと重ねる様なそんな事を考え!…

が、勿論そんな事を考えて居る暇など当然無く!…

頭を左右に振っては気分を切り替える!…

そして現状からの脱出方法を考える様に!…

もう一度その天井の方へ視線を向けると、

その着々と振って来る魔素を見詰めて歯を食い縛るそんな表情を!…

一方でマサツグも何故かその手に春風刀を握って見せる!…


__チャキッ!!…


「…一回コイツで吹き飛ばす事が出来るかやって見るか!?……」


「ッ!?…駄目だヤブ!!…ここは室内だぞ!?…

このまま風を起こした所で攪乱させて状況を悪化させるだけだ!!…

…見た所他に窓とかは無いし!!…

通気口も然程大きくないからやっぱり無駄だ!!!…

…クソッ!!…このトラップを考えた奴は相当賢いぞ!?…

ここは一旦撤退する!…って、そうかぁ~…」


マサツグが考えた事と言うのは春風刀を抜刀した際、

鞘から出る突風を利用しようと考えたもので!…

と、その事をまんまモツに相談するよう言葉を口に!…

だがモツはそれに対して反対意見を!…

辺りを見回し逆に危ない事を示唆し!…

空気の逃げ道が無い事についてもそのままマサツグに話しをすると、

これが罠であった事を続け!…

敵ながらに天晴!と言った具合に慌てて見せる!…

その際撤退の言葉を口にしようとするのだが、

当然開かなくなった事を思い出し!…

その一方でアヤも自ら一応ドアノブを回して試す!…

もしかする?と一抹の希望を持って深呼吸をスゥとして行くと、

勢いを込めてドアノブを回す!…しかし!…


__…スゥ…ッ!!…グッ!…グッグッ!!…


「ッ~~~!!!…ダハァ!!!…駄目!!…全然動かない!!…」


やはり完全に凍て付いている様子で全く動かず、

何ならモツの時よりピクリとも動かせない様子で顔を真っ赤にしており!…

となると幾ら力んでも時間の無駄となるだけであって、

結果アヤの方が先に根負け!…

改めて全然開く気配が無い事を息を切らしながら口にすると、

ここでモツがふとある事に気が付いた様子でその表情をハッ!と…

次にはマサツグにとある質問をし始めて行く!…その質問と言うのも…


「…ッ!!…そう言えばヤブ!?…

最初この部屋に入った時ドアは如何なっていた!?…」


「ッ!…え?…」


「部屋に入った時だよ!!…

あのドアは凍り付いていたのかって聞いて居るんだ!!!」


モツが気になった事と言うのはドアの事で、

焦った様子で迫る様にマサツグへ質問!…

となるといきなりそんな質問をされた事でマサツグは戸惑い!…

一体何の事?とばかりに困惑の表情!…

しかしモツはそれでも詳しい説明を求める様に再度慌てた様子で質問をすると、

凍っていたのか?について質問を続ける!…

となるとマサツグもそんなモツの問い掛けに対して!…

やはり戸惑った反応は見せるものの、一応返事には答え!…


「ッ!?…え、えぇ~……ま、まぁ…確かに若干凍ってはいたから…

秋雲刀で溶かして中に入ったけど?……それが如何かしたか?…」


「ッ!!…じ、じゃあ!!…同じ要領であのドアノブの氷を解かせば!!!…」


__ッ!?…×2


マサツグは戸惑いながらもこの部屋に如何やって入ったのかをモツに説明!…

因みに秋雲刀は属性・炎の武器で有り、

春風刀と同じく抜刀をした際その鞘から炎を吹き出すギミックが仕込まれて有り!…

と、マサツグはそれをバーナー代わりに使った事を口にし出し!…

モツもそれを聞いて更にハッ!と…

同じ要領で一旦氷を解かす事は出来ないのか!?とマサツグに質問を口にすると、

アヤはそれを聞いてハッ!と…希望を見つけた様なそんな表情を露わにする!…

しかし一方でそれを聞いたパルシィはと言うと、

同じくハッとした表情を浮かべては同時にその表情を青褪めさせ!…


「や、止めろ止めろぉ!!…そんな事をして見ろ!?…

漏れなくこの部屋がトンデモナイ事になるぞ!?…」


「ッ!?…え?…」


そのモツの提案に対して猛烈な反対意見を!…その際危険である事も同時に訴え!…

そのパルシィの余りの拒否具合にモツも戸惑った様子で反応をすると、

こちらも同時に困惑の言葉を!…そして何故?とばかりにパルシィを見詰める!…

その際アヤも戸惑った具合にパルシィに視線を向けて行くと、

一方でマサツグはやるのか?とばかりに春風刀から秋雲刀に持ち替え!…

が、次にはその考えも直ぐに改まる!…

パルシィが何故反対の意見を口にしたのか?を語り出すと、

モツとアヤも青褪め始める!…


「…あの魔素はだ!!…

それこそ迂闊に火を点けようモノなら大爆発を起こす危険性がある!!…

…最悪そんな事になったら!!…確かにアレは始末出来るかも知れないが!!…

我々もただでは勿論済まない事になるんだぞ!?…」


「ッ!?…なん…だと!?…」


__………。


パルシィが止めた理由!…それは魔素が可燃性であると言う事であって!…

ただでさえ逃げ場がない中、火を点けた瞬間ドカンと行く事が予想出来る!と…

最悪花は処理出来るかもしれないが、自分達の身の保証は無い!と続け!…

それを聞いてアヤはまた青褪め!…

モツもまるで某・死神代行の高校生の様な戸惑い様を露わにすると、

ピタッと動きを止めてしまう!…

さてそうして万策が尽きた様な空気が流れる中、

この男は空気を分かっていないのかある事を口に!…


「…で、やるのか?…やるなら直ぐにでも出来るが?…」


__ッ!?…やらんわ!!!…×3


「ちょ!?…さっきの話を聞いていたのか!?…

爆発するかもしれねぇんだぞ!?…

ンなモン出来なくなったに決まってんだろうが!!!…

何でそう肝心な時に話しを聞いていない!!!…」


と言うのもマサツグは秋雲刀を手に抜刀の構え!…

そしてモツ達に解凍するのか?と言葉を掛け…

いつでも出来る!と言った何も考えて居ない笑みを浮かべて見せると、

そんなマサツグの様子を目にした面々は当然慌てる!…

そして青褪めながらツッコミを入れるよう言葉を吐く!…

となるとそこからモツがマサツグに説教をするよう…

馬鹿なの!?とばかりに詰めて行くと、刀を構えるマサツグを圧倒して行き!…


「ッ!?…ちょちょちょ!!…冗談だって!!…

勿論こっちも本気じゃないって!!…」


「言っていい冗談と言っちゃいけない冗談ってのが有るんだよぉ!?…

…ったく!!…駄目だ!!…如何にも出来ない!!…

扉は開かないし!!…ぶち破ろうにも二次被害を考えると本当に面倒臭い!!…

今までに魔素を被るなんて事も無かったから如何なるか分からないし!!…

判断材料が未知過ぎて考えるのを止めたくなる!!…」


詰め寄られるマサツグも勿論タジタジに!…直ぐに構えを解いて行き!…

刀を手にしながらモツを押さえる様に両手でドウドウ!とやって見せるが、

勿論モツは止まらない!…更にマサツグへ説教をする!…

その際色々と起こり過ぎてモツ自身もキャパが越えそうである事を口にすると、

いっそここから逃げたい!とばかりに愚痴を零し!…

と、それを聞いてマサツグも更に気を紛らわそう!と…


「ッ!…じゃあSAN値チェックでもするか?…」


「ッ!?…ンな事言ってる場合かよ!?…

何でそんな呑気噛ませて居られるんだ!!…

…せめてあの魔素を中和する方法さえ分かれば!!…

まだ何とか時間稼ぎ位は出来そうなモンなんだが!!…」


まるでTRPGでもやって居るかの様な、

余裕を未だに見せるマサツグにほとほと呆れ!…

それでもモツが律義にツッコミを入れて考え出すと、

まずは魔素の対処について悩まされ!…

と言うのもそんな浄化効果のある方法を一切知らず!…

頭上から迫って来る魔素を見詰めつつ!…

このままでは本当にヤバい!と言った具合に歯を食い縛って睨む様な!…

そんな反応を見せて居ると、

パルシィがここで策が無い訳では無い様子で話し始め!…


「…在るには在る!…在るのだが!…」


「ッ!!…え!?…」


「何でも良いの!!…言って頂戴!!…早くしないともうすぐよ!?…」


それは何か苦渋の決断を迫られた様に!…

出し渋る感じで言葉に困った表情を浮かべて見せると、

その言葉にモツがハッ!と食い付き…

更にはアヤもそれを聞いて目を途端に輝かせ始める!…

そしてその策について早く教えてくれ!とばかりに迫って行くと、

頭上の魔素を指差して更にパルシィを急かし!…

と、その言葉を受けてパルシィは悩みつつも!…

いざその方法を口にするのだが、これまた難解な答えで有り!…


「……!!…」


「ッ!…へ?…」


また例によって説明不十分な説明が飛び出し!…

この時海洋深層水を要求しているのだろうか、

真剣な表情で物の名前を口に!…

となるとそんなパルシィの言葉にこれまたモツとアヤは戸惑いを露わに!…

勿論言っている意味が全く分からず!…

キョトンとした表情で思わずパルシィの事を見詰めて居ると、

更にパルシィは説明を!…

しかしそれでも何を言って居るのかが分からない事を続けて話す!…


「海洋深層水と風を起こす方法が有れば何とか出来る!!…

…しかしそんなモノある筈も無いであろう!…

風を起こす方法はマサツグが持っているのを見たが!!…

海洋深層水など何処にも!!…」


「……それってさぁ~?…」


とにかくその二つで何かをしようとしているのは分かるのだが、

勿論そんな海洋深層水など誰も持っている筈が無い訳で!…

が、それでもこの時ある男だけは未だ飄々として見せており!…

その際パルシィにある質問を!…この時も何故か刀をもう一本取り出して居り!…

それを手にパルシィの前に立って見せると、徐に刀を抜刀!…

更には奇怪な行動をパルシィの目の前でやって見せるのであった!…

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アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。 子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。 ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。 さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。 生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。 ----- 剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。 一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。 ----- ※小説家になろう様にも掲載中。

「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜

大好き丸
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異世界「エデンズガーデン」。 広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。 ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。 彼の名はレッド=カーマイン。 最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。 ※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活

怠惰怠man
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異世界転移した花田梅。 スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。 何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。

ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた

ひまなひと
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主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。 今の所、170話近くあります。 (修正していないものは1600です)

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
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俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。 異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。 せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。 そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。 これは天啓か。 俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。

実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~

仮実谷 望
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とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。

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