595 / 945
-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-
-第七章五節 双子の白昼夢?と目覚めた双子と意地の結晶!-
しおりを挟むマサツグに怒られた事で委縮してしまう二人!…
だが決して怒られたからと言う訳でもない様で、
この時シロとハティの頭の中では聞き覚えの無い声が響き!…
そんな声が突如聞こえて来た事で二人が揃って困惑した表情を露わにすると、
結果何か委縮してしまっている様に見えているのが今の様子!…
マサツグとくまさんが心配をしている様子である!…
では肝心のそのシロとハティの様子はと言うと如何なって居るのか?…
何故そうなったのか?と言うと、その頭の中では…
__ッ~~~~~………ッ~~~~~………
〈…我らが血統を引く子等よ…我らが血筋とは異なる子等よ…
…この声が聞こえているか?…この声が聞こえているのなら答えよ…〉
「「……え?…」」
近くに居る筈なのに遠くからマサツグとくまさんの呼ぶ声が聞こえて来る!…
しかしそれに答える事は何故か出来ず、
それとは違い堅苦しい言葉が頭の中で響き続け!…
そしてその声と言うのは聞き覚えが無い筈なのに、
何故か懐かしい様な心地いい様な!…
とにかくシロ達を困惑させる事になって行き!…
訳が分からないままにシロとハティがそれぞれ戸惑った様子で!…
思わず声を漏らして居ると、次にはそれを同意と受け取られたのか?…
次の質問が聞こえて来る!…
〈…汝らの願いは何か?…汝らの望みは何か?…
…覚醒の時は近い…目覚めし時汝らは新たな力に目覚めん…〉
「…な、何を言っているのか分からないのです!…」
「シ、シロ達のお願い?…そ、そんなの!…」
「ッ!…あ、あれ?…お、お姉様の声が聞こえてる?…」
二人の意志など御構い無し!…今度は願いを尋ねるよう言葉を続け!…
更には何か意味深な言葉も口にすると、
当然理解が追い付いていない様子でハティが困惑!…
首を傾げる事になって行く!…
一方でシロもシロで困惑する様子を見せるのだが、
子供らしい柔軟性と言うか何と言うか…
とにかく問われた事に対して戸惑いつつも…
素直にその質問に対して返事をしようとして行くと、
次にはハティがハッと徐に気が付いた様子!…
シロの声が聞けてくる事に疑問を持つ!…
と言うのもこれは自身の頭の中から聞こえて来る声であり、
当然自分にしか聞こえて居ない筈!と…
だが、今こうしてさも念話をしている様に!…
シロの声が聞こえる事に疑問を持ち!…
シロもそんなハティの戸惑う声が聞こえた様子でハッとすると、
今度は脱線してハティに言葉を!…
「ッ!…あ、あれ?…ハティちゃん?…」
「ッ!?……お姉様も気が付いたです?……これは?…」
〈…今、汝ら二人の精神は我らと共に…〉
シロも気が付いた具合で言葉を漏らし!…
何なら直ぐ傍から聞こえているのか?…
そのハティの声の聞こえて来た方へふと視線を向けて行くと、
そこでハティの姿を見つける!…
ハティもシロの姿を見つけた様子で若干戸惑う!…
だが次にはいつもの冷静さを取り戻した様子で声を掛けると、
問い掛ける様に続けて言葉を漏らし…
と、その問い掛けに対して突如謎の声から返答が!…
それはさも幽体離脱をしている様な…
とにかく今二人は精神体である事を明かし!…
謎の声と近しい状態である事を話して行くと、
これまた二人がシンクロする様に返事を!…
「「……え!?…」」
〈…時が来れば元の二人に戻る事が出来よう…
…だがその前に…汝らに尋ねなければならない事がある!…
…汝らの願いは何か?…汝らの望みは何か?…〉
「ッ!…え、えぇ~っと…それはぁ…」
それはさすが双子と言うべきか、
とにかく同じ表情・声のトーン・首の傾げ具合と色々一緒で!…
だがそんな事など如何でも良く!…
その謎の声は二人に心配を掛けないよう後で戻る!と…
そしてそれよりも聞かないといけない事がある様子で言葉を続け!…
その際その聞かないといけない事と言うのも…
先程の願望を尋ねる言葉を再度二人に掛けて行くと、
シロが戸惑った様子で反応を!…再び答えようとして見せる!…
しかしそんなシロに対してハティがハッと慌てた反応を露わにすると、
次にはシロに待った!を掛け!…
「ッ!!…お姉様駄目!!…答えちゃダメ!!…
…聞いた事が有ります!!…人のお願いを聞いて叶えたら食べちゃう悪魔!!…
…名前は忘れちゃったけど!!…お前はその悪魔なのです!!…
よりにもよってこんな時に!!…早くどっか行っちゃうです!!!」
〈ッ!……ッ…〉
と言うのもその謎の声に対して警戒の色を!…その際その謎の声を悪魔と仮定し!…
自身の知っている知識の中でも該当する事が多い事を口にすると、
そのまま悪魔と決め付ける!…そして焦りの色も露わにする!…
それこそまるでタイミングが悪い!とばかりに不満を漏らすと、
そのハティの言葉に謎の声も戸惑う様な!…
それはよもやこんな誤解を受けるとは思っても居なかった様子で…
とにかくそんな事を言われて…
謎の声も思わず黙ってしまう様なそんな反応を見せて居ると、
次にはシロが言葉を!…
「ハ、ハティちゃん!…ちょっと待ったです!!…
…多分この日と悪い人じゃないのです!!…」
「ッ!…え?…」
「…え、えぇ~っと…何て言うかぁ…
…ご主人様と同じ感じがするのです!…
シロがあの卵から出たに感じた様な…優しい感じ…
この人は悪い人じゃないと思うのです!…」
一方的にその謎の声を敵と決め付けるハティに対して待った!の言葉を…
その際若干慌てた様子で声を掛け!…
自分が感じたモノとは何か違う事を続けて話すと、
ハティはそんなシロの言葉に戸惑ってしまう!…
一方でシロは更に何か根拠の様なモノを話し始める!…
それは自身が最初にマサツグと出会った時の事を口にすると、
直感的に感じた優しさの様だ!と話しをし…
と、そんな事を言われてハティも更に戸惑いを露わに!…
そしてシロの言う事は信じるのか!…
「ッ!…そ、そうですか?…ッ…
お、お姉様がそう言うのなら……ッ~~~!…」
__……シュウウゥゥン…ボウンッ!!…ッ!?…
「ッ!?…え?…」
「ッ!?…お、お爺…様?…」
謎の声の正体を探る様にジッと眉間を顰める!…
シロを信じながらもやはりそんな疑う反応を露わにすると、
次にはその謎の声の正体も姿を現す!…
その際まるで魔王の復活か!?と思わせる様な何か仰々しい演出を二人に見せると、
次には人の形で二人の前に現れ!…
それはマサツグをも越える身長とガタイを持ち!…
身に付けている物も何処か貴族!…
いや、それをも超えて何処かロイヤル~な雰囲気を放って見せると、
シロはそんな人物の出現に困惑!…
ハティは見覚えがあるのか驚き戸惑って様子で慌てて見せる!…
この時その目の前の人物が自分達の祖父である事を口にすると、
シロもそれを聞いて途端にハッとした様子を!…
「ッ!?…え!?…お、お爺ちゃん!!…ですか!?…」
〈……ッ…〉
「お、お爺様が如何して!?…これは一体如何言う!?…」
畏まるハティとは違ってシロはフランク!…先代王を思いっきりお爺ちゃん!と…
そう呼ばれて先代王も何処か嬉しそうな様子をチラッと見せるのだが、
次にはキッと表情を引き締める!…
それはまるで大事な公務をしている様に振舞って見せると、
ハティは依然としてその先代王の顕現に戸惑い!…
となると次には更に戸惑いの言葉を漏らし!…
今の状況についても更に理解が追い付かないそんな反応を露わにすると、
先代王は二人に声を!…
〈…そろそろ時間が無くなって来たな…故にもう一度汝らに問う!…〉
__ッ!!…ッ……×2
それはまるで何かに若干焦る様にして言葉を漏らし、そして改めて二人に質問を!…
となるとそんな事を言われて更に二人は戸惑いを露わに!…
それこそ今だこの状況について何も飲み込めていない!…
これは夢なのか幻覚なのか?…
二人揃ってその先代王を前に顔を見合わせる様なそんな反応を見せて居ると、
次には先代王も答え易い様に若干その畏まった様子を崩す!…
二人に対して優しいお爺ちゃんになって見せる!…
〈…なぁに畏まる事は無い!…ただ我に如何したいのか?を願えば良い!…〉
「「ッ!…え?…」」
〈…お主達は既にそれを叶えるだけの力を持っておる!…
我はそのきっかけを与える…ただの道標に過ぎない!…
…さぁ?…何故如何様にしてその母を助けようと願う?…
何故その様にしてその冒険者を救おうとする?…〉
それこそ戸惑う二人を前にしてしゃがんで見せると、優しい笑顔を浮かべて見せ!…
と、そこで初めて白銀の髭とモコモコの髪が露わになり…
見てくれもまんま誰もが思い浮かべるサンタをしており…
何ならオシャレのつもりか髭と髪にそれぞれ!…
三つ編みが一つされているのを見つけて行くと、そんなギャップに二人は戸惑う!…
何なら声に出して戸惑う反応を露わにするが、
結果的にそれが良かったのか緊張感は消え!…
となると先代王もそれをふと悟った様子で!…次には改めて分かり易く!…
自分がここに居る理由を話す様に改めて二人に質問をすると、スッと立ち上がる!…
さも気を取り直す様にして振舞って見せる!…
__…スック……ッ!……
〈…汝、何を望む?…汝、何を願叶えようとする?…
…汝の心のままに!…今ここでその望みを申してみよ!!…〉
__ッ!!……ッ…ッ!!…コクリッ!!…
「「…ッ~~~~!!!!…」」
これもまるで必要な事とをばかりに先代王は仕切り直す!…
そしてまた何か威厳たっぷりの様子で二人に三度同じ質問をして行くと、
シロとハティはハッ!と目を見開き!…
そこから再び互いに顔を見合わせて行く!…
すると次には通じ合った様子で二人揃って真剣な表情を浮かべて見せると、
その先代王が居る方を振り向き!…
と、ここで二人は先代王に対して己の望みを言って行くのだが!…
__ッ~~~…シロ…ハティ……おいシロ!!…ハティ!!…しっかりしろ!!…
丁度タイミングが悪かったのか、次には現実世界に戻って来た様にハッ!と…
先程まで遠くに聞こえて居た筈のマサツグとくまさんの声が、
徐々に近付く様に響き出す!…それは猛烈に心配をしている様子!…
何度も二人の名前を呼び!…
最後はハッキリとシロとハティの名前が口にされると、
シロとハティもハッ!と我に返った様に目が覚める!…
と、同時に戸惑いの言葉を漏らして行く!…
「ッ!!…ふぇ?…」
「ッ!?…な、何!?…何ですか!?…」
「ッ!!…はあぁ~……何ですかじゃねぇよ!?…
急に魂が抜けた様に反応が無くなったもんだから!…
コッチは吃驚して!!…」
突如現実に戻って来た事でまた混乱をする二人!…
そして心配をするマサツグとくまさんの様子を目にして行くと、
くまさんはもう駄目か!?とばかりに目をウルウルとさせ!…
マサツグの方も若干涙目になっている様子を見つけて行き!…
それは痛みから来ているモノなのかそれとも心配から来ているモノなのか?…
とにかく二人が目を覚ました事でホッと安堵!…
次にはマサツグが文句を言う様に言葉を口にし始めると、
シロとハティは揃って違和感を!…
__…ッ!……ッ…
「…ッ!…なんやぁ?…何処か可笑しいんか?…
だったらもう無理せんと休んどり!!…後は私とまぁくんで!!…」
文句を言うマサツグを余所にシロとハティはそれぞれ自身の手を見詰め!…
それはまるで何か疼くモノを感じる様な…
何とも名状し難い何か奇妙なモノを覚えていると、
くまさんがそんな二人の異変を察知!…直ぐにまた二人の心配をし始める!…
この時先程の治癒の光を使い過ぎた事で!…
何か不調が出たのではないのか?と考え出すと、
労わる事を考えては休め!と指示を!…
その際後の事に関しては自分達で何とかする!と…
自身がリジェネ係を買って出て!…
引き続きマサツグに輸血パックとなって貰う方向で話しを進めようとして行くが、
ここで更にある問題が!…
「…ッ!?…ッ~~~~!!!…とは…言った、ものの!!…
そろ、そろ!!…覚悟を!!…ッ…決めないと、かぁ!!…
リジェネ!!…二人分!!…欠けた、事で!…減る量!!ッ~~!!!…
…最悪!!…またリスポーン!!…また、ここまで!!…戻って、来て!!…
噛み!!…付かせれば!!…ッ…ワンチャンだが!!…」
「ッ!?…リ、リジェネポーションじゃもたん!?…」
__ッ~~~!!!……ふるふる……ッ!?…カシャアァァン!!…
と言うのもマサツグの回復が追い付かない!…
それはシロとハティの回復が抜けた事で、吸収されるHPの方が上回り!…
と、それを痛みに耐えながらマサツグが漏らし!…
最悪このまま死んでしまう事を示唆すると、くまさんもそれを聞いて慌てる!…
物量作戦が通じないか?を質問をする!…
しかしこのゲームに置いてその効果の時間が加算される事はあっても、
効果が重複する事は無く!…
マサツグもそれを聞いて黙って痛みに耐えながら首を左右に振る!…
それを見てくまさんもへ?と言った様子で絶望の表情を浮かべて見せると、
その抱えて居たポーションを落とす…その自身の無力さを感じてしまう!…
だが一方でそんな話を聞いても諦めない!…
いや寧ろやる気を見せる二人がスッと現れ!…
__……トトトト…スッ…
「ッ!…シ、シロちゃん?…ハ、ハティちゃん?…」
「ッ~~~!!!…ッ!!…な、何を?…」
言わずもがなその二人と言うのはシロとハティの事で有り!…
二人揃って徐に若干マサツグ達から離れる様にして距離を取ると、
次には向かい合う様に立って見せる!…
となると突如そんな行動をし出した二人にくまさんも気が付た様子で反応をすると、
ハッとした様子で戸惑いを露わに!…
するとマサツグもそんなくまさんの声で気付き!…
二人に一体何をするのか?と尋ねる様に漏らして行くと、
更にシロとハティの二人は目を閉じる!…
__……ッ…ザッ…スゥ…ッ!?…
「シ、シロ?…ハティ?…」
それはまるで瞑想をするかの様に二人揃って目を閉じて行くと、
次にはスッと膝を着き!…その際形としては膝立ち状態…
その状態から互いにスッと両手を伸ばしてお互いの両手を重ねて握って見せると、
妙な雰囲気を露わにする!…それはまるで祈る様な儀式の様な?…
とにかくそんな様子にマサツグとくまさんは戸惑い!…
と、この時マサツグが戸惑いながらに声を!…
それこそ様子を確かめる様に二人に声を掛けて行くと、
次にはシロから返事が!…
「…もう…もう大丈夫なのです!…」
「ッ!?…え?…」
「先生と!…お母様は!…絶対に!!…」
シロはマサツグからの問い掛けに対して振り返る事は無く…
目を閉じハティと手を繋ぎ合った状態でただ大丈夫!と言って見せると、
更にマサツグ達を困惑させる!…
それは一体何に対して大丈夫と言っているのか?…
何より二人の様子から大丈夫と言った様子にはとても見えず!…
と、そうしてシロの返事に戸惑っているとハティも続けて言葉を口に!…
それこそ決意を固める様に!…
シロと同じく何か自身に溢れている様子で言葉を漏らすと、
二人は突如目をパッと見開く!…そしてマサツグ達を助ける事を口にする!…
「「ッ!!…シロ達が絶対に助けます!!!!」」
__ッ!?…パアアアアァァァァァァ!!!!…
「ッ!?…な!?……ッ!?…」
シロとハティが共にマサツグと女王を助ける!と宣言をすると、
次の瞬間シロ達の足元に巨大な魔法陣が形成され!…
それは優しい七色の光を放つといとも簡単にマサツグと女王を位置までカバー!…
これにはマサツグとくまさんも更に驚く事に!…
何なら説教をしたにも関わらず!…
また治癒の様な優しい気配を感じる事に慌てた素振りを見せていると、
そこでふとある事に気が付く!…女王の身に異変が起きる!…
__スゥ~……フゥ~……スゥ~……フゥ~……
「…く、苦しんで…ない?…って事は治癒魔法の類じゃない?…」
と言うのも呪いは本来回復行為をした時点で、
苦しむ様にダメージを負って行く筈なのだが!…
しかし女王の様子を見る限りそんな反応は全く見られず!…
それどころか健やかな寝息を立てており…
静かに安静にするよう心成しかその表情も安らかなモノに見えて来ると、
マサツグはそんな女王の様子に戸惑いを覚える!…
となると次にはあれは治癒魔法では無いのか?と考えると、
直ぐに確認をせずには居られなかったのか女王のステータス画面を開き!…
__…ピッ…ピッ…ヴゥン!……ッ!?…
---------------------------------------------------------------------------------
「母神のフェンリルクィーン(A・R・F)」
HP 159200 / 768000
---------------------------------------------------------------------------------
「きゅ、急に回復量が上がった!?……ッ!…え?…」
画面を開いて確認をするとそこにはちゃんと回復している様子が!…
しかし女王はやはり苦しむ様子を全く見せて居らず!…
マサツグもその様子からえ?っと驚いた反応を露わにすると、
思わず回復量が上がったのか?と誤解を!…
だが勿論そんな筈がある訳も無く!…
次にはハッ!と自身の体力にも視線を向けて確認をすると、
そこにはトンデモナイ勢いで回復をして行く様子が!…
何なら若干腕の痛みが和らぐ感覚も覚えて行く!…
---------------------------------------------------------------------------------
「マサツグ」
HP 4200 / 6650
---------------------------------------------------------------------------------
「ッ!?…って事はやっぱり回復魔法!?……ッ!…
…腕が…痛く…ッ!!…ッ~~~!!!…やっぱ痛ぇ!…」
勿論先程まで危険域に居た筈なのにこの回復具合!と…
そして腕の痛みも落ち着いた様にふと感じて行き!…
となると次には何を思ってしまったのか、
徐に腕を動かす様なそんな素振りを露わに!…
すると次にはやはり腕に激痛が走る!…
苦悶の表情を浮かべて痛みに耐えるそんな様子を見せると、
マサツグは一人理解!…そしてこれが回復魔法である事を理解する!…
さてそうしてマサツグが一人驚き戸惑う様にして回復の原因を探り終えていると、
一方でその肝心のシロ達は!…
未だ魔法陣の中心で祈る様にして治癒魔法を唱えており!…
「〘…ここは安息の地!…あらゆる者の傷を癒す場所!!…〙」
「〘ここは聖域!…あらゆる者の災いを払う場所!!…〙」
「「〘善なる者には祝福を!!!…想う人には抱擁を!!!…
我等が願うは想う人を癒す力!…あらゆる傷を癒し!…
あらゆる病を治し!…あらゆる呪いも弾く奇跡の代行!!…〙」」
シロが先に一文を詠唱!…そしてそれに続くようハティも続けて詠唱して行き!…
最後は二人でやはり治癒魔法を続けて詠唱!…
とまぁ当然の事の様に言っているが、
勿論この時くまさんやマサツグは戸惑って居り!…
何ならその詠唱をすればする程にその効果範囲がグンと広がり!…
次第にマサキやオリハ、フィロ達の居る方までカバー!…
更にはアヤやモツ!…パルシィの居る方向にまで伸びて行くと、
遂には闘技場全体をカバーしてしまう!…極大魔法となって行く!…
となると当然そんな魔法に戸惑う者も現れて行くが、
御構い無しに二人は詠唱を続け!…
{泣いてばかりじゃ何も解決しない!…
シロは決めた筈なのです!!…あの飛行船で!!…
ご主人様を守るんだって!!!…}
{ハティも!!…ハティもお母様を他の嫌な事から守るって決めた筈なのに!!…
何一つ出来ていなかった!!!……今こそハティが頑張らないと!!!…}
この時その治癒魔法を詠唱をしながらもシロとハティはそれぞれ心の内で決意を!…
シロは飛行船での決意を思い出し!…
ハティも孤独と戦って来た時の事を思い出すと、二人を絶対助ける!と胸に…
そして詠唱は最後のパートへと入って行き!…
二人は揃ってラストスパートを掛ける!…その際片方の手だけを解いて行き!…
これまた二人揃ってその手を天に向かい伸ばす様にして掲げて行くと、
その治癒魔法の最後!…詠唱の終わりを唱え切って見せる!…
「「〘今ここに!!!…奇跡の楽園を共に築かん!!!!…
…[完全無欠の奇跡の治癒の聖域]!!!!!〙」」
__グオオォ!!…パアアアアァァァァァァ!!!!…チチチチッ…ッ!?!?……
二人が切に願う様にその魔法を唱え切ると、辺りが一瞬眩しい光に包まれ!…
するとそこにはまるで光が聖域を作る様に!…ホログラムで出来た様な光景が!…
それはさも神々が住まうヴァルハラの様な光景が目に映ると、
その光景は見る者達を絶句させる!…
そして自身の目が可笑しくなったのか?と疑問を持たせる!…
しかし幾ら目を擦ろうがその光の城が消える事は決してなく!…
何なら辺り一面に草花が咲き誇っては小鳥もさえずって居るのが伺え!…
と、その一方でその回復効果は絶大で!…勿論ダグレス達のパーティを除く!…
マサツグ達一同のHPを回復させると、面々も戸惑う!…
それこそそのダグレス達をも戸惑わせて行く!…
「ッ!?…な!?…」
「こ、これは!?…」
「ッ!?…バ、馬鹿な!?…そんなの有り得ない!!!…
何で!?…何であんな!!!…フェンリルとは言え子供!!…
なのに!!!…なのに何であの神の御業を!?…何故!?…」
特にこの光景に驚きを現したのは捕まって居る僧侶のネフィルで、
この光景を目にするなりあり得ない!と言葉を!…
勿論自分も唱えられない事を前提に戸惑い!…
自分より小さな子供が唱えた!と…何なら幾らフェンリルとは言え!…
いや寧ろだからこそこんな事がある筈が無い!ととにかく戸惑い様を露わにすると、
ジッとその光の城を見詰める!…
一方でそんなネフィルの言葉に対してフィロも呆れた様子で返事をする!…
「ッ!……何を戯言を?…簡単な事でありんしょう?…」
「ッ!?…」
__…スッ…ッ…シュポッ!……
それこそ何をさも当たり前の事を?とばかりに簡単と言って見せると、
そのフィロの言葉にネフィルが機敏に反応を!…
それはその答えが気になる様子でフィロの事を凝視して見せ!…
だが一部で不服そうな表情を、
まるで敵に分かって何故自分には分からないのか?と言った!…
苛立ちの表情を浮かべていると、フィロは大人の余裕でそれを華麗にスルー…
何なら自分の着物の袖よりスッと煙管を取り出して見せる!…
それは一体どこに隠していたのか?と疑問に思ってしまう所であるのだが、
フィロは人差し指に狐火を灯して行くと、次には煙管を吹かし始め!…
「…ふぅ~……魔王で妖狐のわっちが言うのも可笑しな話でありんすが…
時に人の思う力と言うのは凄まじい力を発揮するものでありんす…
それはいつ何時!…どんな状況!…如何なる場所でも!…
人が一度強く願えばそれは力に!…或いは救いの手となって予想外の!…
別の結果をもたらすきっかけになってしまう事だってありんす!…
…そして一度目覚めたその奇跡と言うモノを…
わっちも何度も見て来たでありんすが!……未だにわっちにも理解が出来ない!…
ほんに不思議なモノで何故こうも都合の良いタイミングで奇跡が起きるのか?…
その奇跡は如何して起きてしまうのか?……人の起こす奇跡と言うのは…
ほんに不思議で面白いものでありんすよ?…」
「ッ!!……ッ…」
自分でもこんな事を語るのは可笑しいと言いつつ…
それでもシロ達が作り出した光の城を見詰めながら今まで見て来た事を語り出すと、
これもそうだ!と…奇跡を呼ぶ力について語り始める!…
それは自分が望んで居ようが居なかろうが祈る事で起きると話し!…
祈ると言う事の大事さを物語る様な!…
何ならそれは勿論論理的現実的では無い様に話し!…
フィロ自身の不可解である!と…
故に不思議で面白い!とばかりにクフフ♪と笑って見せると、
それを聞いたネフィルは何かショックを受ける!…
まるで今負けを確信した様に項垂れ始める!…
さてそうしてシロとハティが唱えた治癒魔法はマサツグと女王の傷を癒し!…
---------------------------------------------------------------------------------
「母神のフェンリルクィーン(A・R・F)」
HP 216590 / 768000
---------------------------------------------------------------------------------
__…ドクン!!…スゥ~……フゥ~……スゥ~……フゥ~……
「ッ!!!…まぁちゃん!!!…女王様の呼吸が戻った!!!…
寝息が聞こえる!!!…今!!…今!!!…完全に息を吹き返した!!!!…」
「ッ!…くまさんの耳にも聞こえ出した!?…って事は!!…
ッ~~~~~!!!!…」
__ィヨッシャアアアアァァァァァァァァァ!!!!!!…
女王の身体が一度大きく脈打ち!…
その様子にマサツグとくまさんがハッとすると、
慌ててステータス画面を確認する!…
しかしそこに異常はなく、寧ろ順調に回復して行っている様子が見られ!…
何ならその女王様の寝息は更に大きく聞こえ出し!…
くまさんもここにきて寝息が聞こえる!と…
それはとても安らかそうである事を感動した様にマサツグに話すと、
マサツグもそれを聞いてある確証を!…遂に女王が峠を越した事を自覚する!…
となるとその苦労も報われたと言う事になり、
マサツグも喜びを爆発させる様にグッと握り拳を握る!…
次には闘技場内に響く勢いで叫び!…
女王が息を吹き返した事を!…全体に響き轟かせて行くのであった!…
0
あなたにおすすめの小説
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
おばさん冒険者、職場復帰する
神田柊子
ファンタジー
アリス(43)は『完全防御の魔女』と呼ばれたA級冒険者。
子育て(子どもの修行)のために母子ふたりで旅をしていたけれど、子どもが父親の元で暮らすことになった。
ひとりになったアリスは、拠点にしていた街に五年ぶりに帰ってくる。
さっそくギルドに顔を出すと昔馴染みのギルドマスターから、ギルド職員のリーナを弟子にしてほしいと頼まれる……。
生活力は低め、戦闘力は高めなアリスおばさんの冒険譚。
-----
剣と魔法の西洋風異世界。転移・転生なし。三人称。
一話ごとで一区切りの、連作短編(の予定)。
-----
※小説家になろう様にも掲載中。
「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
スキル『倍加』でイージーモードな異世界生活
怠惰怠man
ファンタジー
異世界転移した花田梅。
スキル「倍加」により自分のステータスを倍にしていき、超スピードで最強に成り上がる。
何者にも縛られず、自由気ままに好きなことをして生きていくイージーモードな異世界生活。
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
実家にガチャが来たそしてダンジョンが出来た ~スキルを沢山獲得してこの世界で最強になるようです~
仮実谷 望
ファンタジー
とあるサイトを眺めていると隠しリンクを踏んでしまう。主人公はそのサイトでガチャを廻してしまうとサイトからガチャが家に来た。突然の不可思議現象に戸惑うがすぐに納得する。そしてガチャから引いたダンジョンの芽がダンジョンになりダンジョンに入ることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる