どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章九十一節 デグレアントの教えと男の意地!と激昂のアヤ!-

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さてオリハが改めてネフィルの事を追い駆け出すと、

一方でマサキもその様子に気が付いた反応を!…

が、見てみるとそれはバッカスを助けるのではなく女王の方へと向かって居り!…

マサキもそれを見てバッカスを見捨てて行くのか!?と…

驚き戸惑った反応を露わにすると、その直ぐ傍ではバッカスが!…

戸惑うマサキに対して攻撃を仕掛ける!…

それはとてもフラフラとしながら拳を構えると、

もう真空破は使えないのか生身で殴り掛かり!…


__ググググ!!!…ッ!?…グオン!!!…


「おいやめとけ!!!…ホンマに死んでまうぞ!?…

そんな体で戦えるか!!!…そのまま戦ったらお前!!!…

出血多量で死んでまうぞ!?…」


「まだだ!!…まだ終わっちゃいねぇよ!!…」


胸の傷が予想以上に深いのか、

動くのもやっと!と言った具合にバッカスはマサキへ襲い掛かり!…

と、マサキもハッと咄嗟に気が付いた様子で寸での所を回避して行き!…

そして反撃をすると言った事も無く…

と言うよりもこれ以上は無駄な戦闘!と考えている様子で!…

逆にバッカスに止まるよう声を掛けて行くと、

バッカスはそれに対して反論!…まだやれる!と不敵に笑って見せる!…

しかしそれとは裏腹にそのバッカスの足元には血だまりが!…

それはもう直ぐ倒れてしまうかもしれない事を物語っており!…


__ブシュウ!!!…ボタボタッ!!!…ッ!!…ッ~~~!!!…


「ッ!?…このアホ!!!…」


それでも必死に歯を食い縛って痛みに耐え!…

もう一度マサキに向かってその丸太みたいな腕で殴り掛かろうとして行くと、

マサキもその様子に呆れを通り越して怒りを!…

それ以上は止めろ!とばかりにツッコミを入れる!…

しかし吠えた所でやはりバッカスが止まる様子を見せる事は決して無く、

腕を振り上げるとそのまま襲い掛かり!…

が、その時の攻撃と言うのは武道家の武の字も無い様なモノで!…

もはや素人同然の域にまで落ちて居り…


「ッ~~!!!…せいやああああぁぁぁぁぁ!!!!!」


__スウゥゥ…ッ!…バッ!!…ブシュウ!!!…ッ!!…ッ~~~!!!…


「ッ!?…だから言うたやろ!?…お前の体じゃもう戦え!!…」


何ならそこに相手の攻撃の軌道が分かるスキルまで発動すると、回避は容易に!…

マサキは簡単にバックステップで距離を取り!…

バッカスの攻撃もそのままただの空振りに終わって行くと、

更に出血を促す事になって行く!…それは次第にまるで滝の様に真っ赤に染まると、

更にバッカスが苦しそうな表情を!…となるとそれを見てマサキも再度警告を!…

その際これが最後と言った様子でバッカスに降伏を促すのだが、

バッカスはそんなマサキの呼び掛けに対してグッと怒りを覚えた表情を浮かべると、

それでもまたもや襲い掛かる!…


「ッ!!!…オオオオオォォォォォ!!!!…」


__ッ!…バッ!!……ブォン!!!…ブシュウゥゥ!!!…


「グッ!!!…ガアアァァァ!!!…はぁ~!!…はぁ~!!…」


それはもはや形振り構わない様子で!…

負傷しながらでも腕を交互に振り回す様にして二撃目を!…

しかしこれもマサキは分かっている様子でもう一度バックステップをして行き!…

いとも簡単にその攻撃もスッと回避をして見せると、またもや出血に繋がり!…

と、今度は勢いもあってか更に激しい出血が見られ!…

何なら今度は堪えたのかまた表情を歪め!…

片膝を付く様子までマサキの目の前で見せると、

切羽詰まる息の切らし方まで露わにする!…

それは体全体で呼吸をする様に激しく息を切らして行くと、

マサキもそんなバッカスの必死な様子に更に戸惑い!…


「…何でや?…何でそこまでシンドイ思いしてまで戦おうとすんねや!?…

ここで死んでまうよりがまだ!!…

チャンスは有るかも知れんのに!!!……」


「ッ!!…ガハァ!!!…はぁ~!!…はぁ~!!…

…そ、そんなモン!!…そんなモン!!!…俺達に!!!…

有る訳ねぇだろうが!!!!…」


「ッ!?……」


もはや疑問さえ覚えた具合に!…

何ならその事についてまんまバッカスに尋ねる様にして声を掛けると、

バッカスはそのマサキの問い掛けに対してピクッと反応!…

その質問に対して愚問!とばかりに吠えて見せる!…

その際顔だけ挙げてマサキの「生きていれば」と言う言葉に対して!…

過敏に反応を示して行くと、

さも生き残る事を許されていない様な口振りを露わに!…

となるとそんな返事が帰って来た事でマサキは戸惑い!…

思わずビックリした様なそんな反応を見せて居ると、バッカスは更に吠える!…

デグレアントが如何言う所なのかを続けて話す!…


「いいか!?…俺達デグレアントの人間は絶対に後退は許されないんだよ!!!!…

戦って!!…戦って!!!…戦って!!!!…死ぬ時も倒されるのでは無く!!!…

前のめりに死なないといけない場所なんだよ!!!!…

…敵に背を向ける事は恥とし!!!…武人として捕まる事は奴隷も同然!!!…

捕まれば即刻舌を噛んで自害もする!!!…

それがデグレアントの掟なんだよ!!!!…」


バッカスは自分の国デグレアントの事をさも何処かの旧軍事国家の様に語り始める!…

それは本人が望まなくとも掟を強要される所であり、戦って死ぬ事を誉れ!と…

その際敵に対して背を向ける、或いは捕まる事を重罪としており!…

捕まれば即自害!…

とにかく例外が一切認められない場所である!と堂々マサキに口にすると、

それを怒鳴る様に語って見せる!…

それこそマサキに対して鬱憤をぶつける様に話して行くと、

マサキも思わず戸惑った様子で反応をしてしまい!…


「ッ!?…」


「何も知らねぇ奴が偉そうに!!!!…

ガタガタ抜かしてるんじゃねええええぇぇぇぇぇ!!!!」


__ッ~~…バッ!!!!…


と、マサキが思わず怯んで居るとバッカスは怒った事でまた出血を!…

それは興奮した事で血の巡りが良くなった具合にダラダラと流れ!…

そして怒りのせいか痛みも忘れた感じで!…

突如タックルを決める様に立ち上って行くと、

次にはもう一度マサキに向かって腕を振り上げる!…

三度襲い掛かろうとして見せる!…

その際大きく振り被って勢いそのままに吠えて行くと、

有りっ丈の力を籠める様に拳を突き出し!…


「うおおおおああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…」


「しまっ!!!…」


__ガシイィィィィンン!!!!…


「グッ!!!!…」


この時突如バッカスが飛び掛って来た事でスキルはしっかり発動するが、

肝心のマサキが虚を突かれた事で反応が出来ず!…

結果反応が遅れて回避が出来ない!となるとマサキは咄嗟にヌンチャクで防御!…

何とかダメージを軽減させる事には成功するが!…

それでも勢いは殺せなかった様子でそのまま後ろに吹き飛ばされると、

宙に浮いたままバランスを崩し!…

そして地面に叩き付けられる様に地面を転がる!…

何なら幾ら威力を削いだと言ってもHPの一割を削られており、

それはそれで地味にダメージも大きく!…


__ふわぁ!!!……ダンッ!!!…ゴロゴロゴロゴロ!!!…


「ッ!!!…つぅ~~~!!!…

何やこれ!?…まるで車に撥ねられた様な衝撃が!?…

意識も朦朧として来たし!!…これは!!!…」


「ッ!?…お義父様!?(マサキ殿!?)…」


それ程までに強い衝撃を受けた事でマサキも若干意識を朦朧とさせてしまい!…

感覚的にはまるで車に撥ねられた様な!…

スタン状態でも無いのに思う様に立ち上がれないそんな状態になって行くと、

マサキ自身もこれはヤバい!と…戸惑った具合に言葉を零す!…

するとその様子を傍から見ていたフィロとパルシィも!…

途端にまた慌てた具合にマサキを呼ぶと、

勿論とばかりにマサキの心配をするのだが!…

しかし今この場を離れる訳には当然行かず!…

ただ遠目から眺めるだけ!と…二人で何か歯がゆい思いをして居ると、

一方でバッカスがフラフラとする様子を!…と、マサキに向かって歩いて行く!…


「…グッ!!!…ガハァ!!!……ぜぇ!!…ぜぇ!!…

ま、まさか!!…こんな奴にここまでやられるとは思っても無かった!!…

…そして!!…俺は!!………多分ここで死ぬだろう……」


「ッ~~~!!!…ッ!?…」


「せめて!!…せめてお前だけでも!!!!…」


その足取りはかなり遅いもののマサキへ向かって続いて居り!…

バッカス自身もまさかこんな事になるとは思いもしなかった様子で言葉を口に!…

何なら自身の死を悟っている様子で言葉を続け!…

何か嫌な感じでニヤッと笑みも浮かべて見せると、決して脚を止めない!…

意味深にマサキへ向かって歩き続ける!…

するとマサキもまだ立てない様子で藻掻いて居ると、

一応はバッカスが向かって来ている事だけは認識出来た様子で!…

と言うのもその様子はマサキの目から見てもとても可笑しく!…

マサキとしても容易に想像が出来たのかヤバい!と言う本能が騒ぎ出すと、

更に藻掻く素振りを露わにする!…


__ッ!?…グ、グググ!!!…


{ッ!?…これはヤバイ!!!…このままやとホンマに死んでまう!!!…

幾らゲームの中とは言え死ぬ気なんかサラサラ無いのに!!!…

クソ!!!…視界が歪んで方向感覚が狂う!!!…

こんな奴と心中なんざ勘弁やで!!!…}


「えぇ~い!!!…お義父様から離れよ!!!!…」


言わずもがなバッカスはマサキを道連れにするつもりで近付き続ける!…

そして一方でそれを理解しているマサキとしても!…

必死に藻掻き何とか距離を取ろうとして見せるのだが、

出来たのはやっとの思いで片膝立ちで!…

それも地面に手を着いてのモノであり、

平衡感覚も麻痺しているのか!…

そこから思う様に立てない!と言った脱力感にも悩まされていると、

その間にもまるでゾンビの様に大男が進行!…更にヤバい雰囲気となって行く!…

となるとそれを見てフィロもすかさずマサキの代りにバッカスへ!…

止めを刺そうとするのだが、またもやパルシィが止めに入り!…


「駄目だ玉藻前!!!!…

今のお前が下手に手を出せば!!!…マサキ殿まで!!!…」


「ッ!?…この期に及んで何を!?…それ位わっちと手加減位!!!!…」


と言うのもパルシィはフィロの腕を信頼していない様子で有り!…

この時何か思い当たる節があるのか…それを引っ張っている具合に!…

マサキを巻き込みかねない!と詰め寄る様にして注意をすると、

フィロもそれに対して反論を口に!…いい加減にしろ!と文句を零す!…

その際未だ迫って行くバッカスの様子を目で追いながら慌てて見せると、

既にその手に狐火を握って行き!…

しかしパルシィはその手を更に掴みに掛かり!…

更に詰め寄り説教をするようその引っ掛かっている事を口にすると、

更にフィロへ制止を促し!…


__ガッ!!!…ッ!?…


「忘れたのか!?…貴様は今と同じ位に慌てて!!!…

そう言って目的のモノだけでなく!…!!!…」


「ッ!?…ッ…ッ~~~!!!…」


突如手を掴まれた事でフィロもビクッ!と!…思わず狐火を消してしまい!…

その際詰め寄って来たパルシィの真剣な表情を目にすると、

思わず怯んだ様子で固まってしまう!…その間一方でパルシィは前科がある様に!…

フィロへある事を思い出させる様に言葉を続けて行くと、

同じ過ちを繰り返すのか!?と…

それは状況が状況だけに起きかねない!と言った具合にパルシィも慌て!…

何か既視感が有るのか?…

フィロもそれを言われて更にピクッと何かを思い出した様な!…

そんな反応を露わにすると、そのまま攻撃を躊躇ってしまう!…

と、そうして居る内にもバッカスは更に膝を着くマサキへ向かって行き!…

マサキも一方で覚悟を決めた様子である事を考えると、次にはそれを行動に移し!…


「ッ!!!…こうなりゃ成る様に成れ!!!…

何事も経験や!!!……一か八か!!!!…」


__グググッ!!!…バッ!!!…


「死ねええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」


それはタイミングを見計らう様に!…力が入り難いながらも!…

いつでも動ける様にその自身の足に力を入れて備えて行くと、

バッカスが近付いて来るのを待ち!…

と、その一方でバッカスも自身の間合いにマサキの姿を捉えて行き!…

次には止めの一撃を繰り出そう!と…

また大きく腕を振り被りマサキに狙いを付けて行くと、

次には吠えながら殴り掛かる!…一気に腕を振り下ろそうとして見せる!…

だがそのバッカスの動きより先にマサキがハッとした様子で動き出すと、

さすがマサツグの父親!とばかりに奇策を!…


__ッ!!…ババッ!!!…ッ!?…ズザアァ!!!…


「ッ!?…な!?何を!?」


それは振り被るバッカスに飛び掛かる!…のではなく!…

目でフェイントを入れてバッカスの股下を潜り抜けると、

まずは攻撃を逃れようとして見せる!…

するとバッカスもこれにはまんまと引っ掛かった様子で戸惑って見せると、

次にはハッ!と騙された事に気が付き!…

と、その様子は勿論フィロやパルシィの目にも映って行き!…

突然の展開に戸惑いの言葉を!…

一体何をするのか!?とばかりに戸惑い続ける様子を露わにすると、

マサキも更に追い打ちを!…


「ッ!?…えぇ~い!!!…ちょこまかとうっとおしい!!!…大人しく!!…」


「やられる訳無いやろが!!!!…」


この時バッカスはすっかり騙された事で慌てて見せると、

直ぐに目でマサキを追い駆け!…

となると当然まだ抗うマサキに対して文句も口に!…

さっさとくたばれ!とばかりに苛立ちを隠せない事を言って見せようとするのだが、

マサキは最後まで言わせる事無く!…逆に文句を言い返しながら攻撃に出る!…

その際バッカスの背後に回って行くと、

次には左手でブレーキを掛けながらその左手を軸に回転!…

まるでブレイクダンスを踊る様に蹴りを繰り出し!…


__ズザアァ、フォン!!…ドガァッ!!!…


「ッ!?…な、にぃ!?…」


その蹴りは綺麗にバッカスの右膝の側面を捉えて行き!…

何ならクリティカルに入ったのかバッカスも膝全体に!…

その鈍い痛みが伝わる様にダメージを受けると、

堪らずバランスを崩し掛ける!…

その際反射的にバランスが崩れた事で踏ん張って見せようとするのだが、

やはり耐えきれなかった様子で結局倒れ!…

と、一方で蹴りを繰り出したマサキの攻撃はまだ終わらず!…

そのまま勢いに乗って態勢を整え!…

倒れて来るバッカスに対して二撃目の体勢に入って行くと、

その倒れて来たバッカスの顔を狙えるタイミングで!…


__…グラァ!!…ッ!!!……ダンッ!!!…


と言うのも人は転けそうになったり倒れそうになったりすると、

まず目で安全に受け身を取れるかどうかを咄嗟に確認をしてしまうモノで!…

そしてその反応と言うのは勿論バッカスも例外ではなく!…

慌てて地面との距離を測る様に首を後ろにグルンと回して確認をすると、

そこで身構えるマサキの姿を!…しかし避ける事も防ぐ事も出来ず!…

ただしてやられた様にハッとした表情を浮かべて見せると、

次には最後の一撃が!…マサキの足より繰り出される!…


「これで!!!…仕舞いや!!!!…」


__グオオォォ!!!…バキイイィィィィ!!!!…南斗獄○拳!!!!…


「ッ!?!?…な!?……」


その際体勢的にはしゃがんだ状態!…

しかしそこからいつでも飛び掛かれる状態で構えて居り!…

そして丁度自身がバッカスの顔面を狙える状態になって行くと、

マサキは勢いを付けて飛び蹴りを!…

それは某・南斗の殉星の男の様に蹴りを繰り出し!…

それは思わず技の名前が聞こえて来そうな位に綺麗にバッカスの頬を捉えると、

生々しい音を響かせ!…と、そんなマサキの起死回生の一撃に周り絶句!…

何なら物理演算を無視したその動きは何!?とばかりに目を見開くと、

一方でバッカスはそれが止めに!…さも事が切れた様に気絶する!…


__ッ~~~……ドシャアァァ!!!……ザシャアアァァ!!!…


「……ッ~~!!…ダハァ!!!…はぁ!…はぁ!…」


マサキは蹴りを繰り出してバッカスを飛び越え!…

蹴られたバッカスもそのまま許されない仰向けで倒れて行くと、

その場で大の字になって動かなくなり!…

その際マサキの蹴りが強烈な程に効いたのか?…

バッカスの顎は砕かれた様に口が閉まらない様子を露わにすると、

だらぁ~んと何とも不気味な!…

そしてそれを見てフィロとパルシィは再び驚く!…

それはこの子にして親も親と言った所か、

二人揃って見た事が無い技に戸惑いを露わに!…


「…な、何なのじゃ!?…あの技は!?…

まるで何かことわりを無視した様な!?…」


「わ、分からない!!…今までに見た事の無い技だ!!…

…もっともあのデカ物も何か技を使っている様子が伺えたが!!…

それとはまったく毛色が違う!?…」


「はぁ!…はぁ!…………ふぅ~~!!!…」


それはやはり魔王達の目から見てもあり得ない技の様で!…

その際バッカスと比べても異色!と…

マサキのそのポテンシャルにフィロとパルシィが各々驚いた具合に言葉を漏らすと、

一方でマサキももう限界なのか!…その場でへたり込む様に座ってしまう!…

何なら当然息を切らしてガクッと俯く素振りを見せると、

一際大きく息を吐いては次にスッと天を仰ぎ出し!…

そしてバッカスに対して言葉を!…

ふと思った事を口にすると、そのままマサキが勝利を収める!…


「…この大馬鹿モンがぁ!…

お前の言うその国にはテメェの命を懸ける程の価値があるんか!…ったく!…

…お前のその話を聞いている限り!…俺にはそうは全く思えんわ!…

…俺にはな?…」


「ッ!……お義父様…」


その言葉はバッカスの忠誠心?に対して、いや恐怖観念とも言うべきか…

とにかく呆れた様子で言葉を零し!…

自分には理解出来ない!と反骨精神を露わにすると、依然として天井を見つめる!…

何なら同情をする様なそんなマサキの感情がチラッと見られる!…

するとそんなマサキを見て!…

フィロもマサツグに似ている!と改めて実感をして行くと、

マサキの事をまるでマサツグと重ねる様にジッとその様子を見詰め!…

と、その一方でオリハとネフィルの追いかけっこも終盤に!…

遂にネフィルはマサツグ達へ肉薄!…そして回復魔法を唱えようとするのだが!…


「ハァ!…ハァ!…ッ~~~!!!…

《あらゆる傷を癒し!!…

かの地へと旅立つ戦士達に再び戦場へ赴く勇気を!!!…》

…ウゥ!!…ゴッホゴッホガッホ!!!…あぁ…」


__フラァ~…ドサアァァ!!…


結果として肝心の所で一歩及ばず!…

息を切らしあと一文の所まで持って行くのだが、ここでTP切れに!…

となると一気に失速して突如咽出し!…

そしてそのまま足が縺れてマサツグへ向かい!…

ヘッドスライディングを決めて行くと、気絶!…

呆気なく御用となってしまう!…

片や勝利の喜び無くまるで哀愁を感じさせる結末を見せる一方…

もう片方はまるで漫画の様なオチが着き!…


と、これにてマサキとオリハの勝負は終わり!…

一方で時間を戻してモツ達の方へと視線をフッと向けて行くと、

そこにはアヤが激昂した様子を!…

ダグレスに対してまるで憎悪を燃やす様に睨んでいた!…


__フゥ~!!…フゥ~!!…ギリィ!!!…


「おいアヤ、冷静になれ!!…一体如何したって言うんだ!?…」


「あの魔剣は!!…あの魔剣だけは!!!…

絶対に!!…この世に在ってはいけないモノなのよ!!!!…」


この時アヤはそのダグレスの握る魔剣に対して狙いを定め!…

動いたら絶対に撃つ!と言わんばかりに殺気を放つと、モツを更に困惑させ!…

何なら一度冷静になるようモツが呼び掛け!…その際同時に訳を!…

一体何があったのか?についてやはり戸惑った具合に続けて行くと、

アヤは激昂したまま恐らく訳を!…とにかく魔剣に対して憎悪を燃やす!…

するとそのアヤの台詞を聞いてダグレスは怯む事無く鼻で笑うと、

アヤの威嚇など蚊程にも効いていない様子で動きを!…


「…ふ~ん?…君にはこの剣の素晴らしさが分からないんだね?…

…この剣は実に素晴らしい物なのだよぉ?…

どんな物でも簡単に斬れるし!…

僕が思う事だってなんだって実現を可能にする!!…

…例えそれがどんな大物の命だろうと!…簡単に!…ね?…」


__ブツン!!!…ギリィ!!!…ッ!?…


と言うのもそのダグレスの前にはシュタインと言う名の壁があり!…

勿論アヤに対して盾を身構え!…

となるとダグレスもそれに対して安心し切った様子でクスクスと笑い!…

何ならその魔剣の峰を撫でて慈しむ!…

そんなナルシストっぽい動きも見せて!…

さもアヤが怒っている理由も分かって居る具合にその神経を逆撫ですると、

アヤもそれを見て更に激昂!…怒りのままに矢を放とうとして見せる!…


「ッ!!!!…絶対に許さない!!!…

その剣も!!!…貴方も!!!!…ッ~~~!!!…

この世から全て消してやるうぅ!!!!!…」


「ッ!?…ちょ!!…本気でちょっと待ってってアヤ!!!…

一旦落ち着け!!!!…このまま感情的になったら相手の思う壺!!!…」


「ッ!!!…離してモツ!!!…アイツだけは!!!…アイツだけはぁ!!!!…」


珍しく激しい感情を露わにするアヤにモツもタジタジ!…

その際矛先が自分に向いて来ないよう警戒をすると、

それでもアヤに冷静になるよう声を掛け!…

が、完全に頭に血が上っている様子でアヤは全く聞かない状態!…

遂には矢を消費するだけと分かって居ながらも矢を放ち!…

シュタインがそれを防ぐと言った構図になり出すと、

シュタインの足元にはただ鏃の欠けた矢が!…無残にも薪の様に散乱する!…

さてそうして一人暴走をするアヤの様子を見て!…

シュタインも如何動いたら?と悩み出すと、その指示をダグレスに問い求め!…


「……何やら揉めているようですが…いかが致しますか?…」


「…ふぅ~む…そうだね?……ッ!…良い事を思い付いたよ!…

…シュタイン!!…君一人であのモツとか言う冒険者を相手に出来るかな?…」


それは自分を駒と認識している様子で話しを持ち出し!…

その問い掛けに対してダグレスもちゃんと反応をして!…

少し悩む様なそんな素振りを露わにすると、次にはハッ!と思い付いた様子で!…

と言うのもダグレスは逆に質問を質問で返す様に!…

シュタインにモツの相手を任せられるか?について尋ねて行くと、

シュタインもそれを聞いてピクッと反応!…

そして自信が無い様子でこう答え始める!…


「ッ!…そうですね…戦って勝つとなると少々骨が折れそうですが…

足止めであれば問題は無いかと…」


「ッ!…フフフ!!…その答えが聞けただけでも十分だよ!!…

じゃあシュタイン!!…あの冒険者の方は任せたからね?…」


「ッ!!…承知!!…」


__ギュン!!…バッ!!…ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ!!…


それは倒すとなると時間が掛かる事を口にして行き、

足止めなら余裕!とばかりにダグレスへ返し!…

となるとその返事が聞けて良かったのかダグレスはフッ!と…

笑みを浮かべて十分!と言い!…

そのままモツの相手を任せるよう指示を出すと、

シュタインもそれを聞いて直ぐに動きを!…

了承してモツに向かって突貫する!…

するとそんなシュタインの突然の行動にモツもハッ!と…

気が付いた反応を露わにすると、

自身に向かって走って来ているのを察したのか…

アヤから機敏に離れて行き!…


「…ッ!?…また突っ込んで来た!?…チィ!!…」


「うおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」


「ッ!!…何度も何度も同じ手は!!…ッ!?…」


と言うのも勿論アヤを巻き込まない様にする為に距離を取り!…

一方で武器を大振りに掲げる!…

まるで成長をして居ない様子で吠えながらに!…

向かって来るシュタインの姿を目にして行くと、モツも当然構え出す!…

しかしここでふとある事にも気が付いた様子で若干焦る!…

それはいつの間にかシュタインの後ろに居た筈のダグレスの姿が無い事で、

モツもまた奇襲攻撃か!と…

しかし何処を見回してもそれらしい姿は何処にもなく!…


「…あの馬鹿王子は何所行った!?……何所にも居ない!?…」


「はあああぁぁぁぁ!!!」


__ッ!!!!…ギイィィン!!!…ギギギ!!…ギギ!!…


その間にもシュタインはモツに接近!…そしてそのまま襲い掛かり!…

モツもそれに対して回避が間に合わない様子で受け止めに掛かると、

鍔迫り合いへと発展させる!…

その際鍔迫り合いをしながらでも辺りを見回し!…

何とかダグレスの姿を捉えようとするのだが、やはり何処にもその姿は無く!…

何ならパルメリアも動いておらず!…

そんな様子に何か一抹の不安を覚えていると、

次には離れたアヤの方から!…突如悲鳴が聞こえて来る!…


「ッ!!……きゃああぁぁ!!!…」


「ッ!!…アヤ!?……ッ!?…」


「あっははははは!!!…はい、まずは一人!!…

ははははは!!!…何だやっぱりこんなものか?…」


それは何かに襲われた感じで聞こえて来ると、

当然モツもその悲鳴の聞こえて来た方に視線を向け!…

するとそこにはアヤの綺麗な長い金髪を掴んでは持ち上げる!…

何なら満足げに笑顔を浮かべるダグレスの姿を見つけて行くと、

突如モツは目をカッと見開き!…

一方でダグレスはもう仕留めた気で居るのか笑いながらに勝ちを誇る!…

その際アヤも髪を掴まれた事でダグレスに対して勿論抵抗をするのだが、

ダグレスは何とも思っても居ない様子で!…

何ならアヤの事を嘲笑う様に言葉を口に!…

厭味ったらしくその表情も挑発的なモノに変えて行くと、

ジィ~っと顔を近付けて見せるのであった!…

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貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。 ~あらすじ~ 世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。 そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。 しかし、その恩恵は平等ではなかった。 富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。 そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。 彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。 あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。 妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。 希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。 英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。 これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。 彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。 テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。 SF味が増してくるのは結構先の予定です。 スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。 良かったら読んでください!

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
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2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

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