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-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-

-第六章九節 オートマタの扱いと高性能!と真面目な精霊-

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「…さ、さすがヤブ!…

もうそのフェイス○ガーにも慣れたと言った感じだな!…」


__スゥ…グッ!…


目の前でシロに飛び掛かられてもマサツグは復帰!…となるともはやさすがの言葉

しか出ない様子で…と言ってもその光景を見るのは初めてなのだが、ただ見ただけ

でも分かる!と…そのマサツグの復帰の様子から普段幾度となく受けて来た事が

分かってしまうと、モツは分かってしまった自身に呆れ…その一方でマサツグは

サムズアップ!…何も語らずシロを顔に張り付けたまま自慢げな様子を見せて行く

と、更にモツに呆れられる!…


「…はぁ~……」


__ッ!?…ッ!?!?…


この時モツがその一連の流れに溜息を吐いて居ると、パルシディアナが驚いた

様子で絶句しており!…シロを顔に張り付けている事に慣れて居る!?と…

目をパチパチと瞬きさせながらとにかく驚いた表情を見せて居ると、後から

駆けて行ったシロを追い駆けてか…アヤ達が人混みを掻き分けながらマサツグ達の

前に姿を現す!…そしてハッと気が付いた様子で反応すると、合流するなり

心配をした様子で声を掛け出し!…


「あっ!…マサツグ!!…モツ!!…無事だったのね!!…

二人が喧嘩の仲裁に入って!…

その後ギルドの職員達に連れて行かれる所を見た時はヒヤッとしたわよ!?…」


「…それよりも先程のシロの反応の方が気になるが?……

私達の誰一人としてマサツグ達が戻って来た事に気が付いていなかったのに…

シロだけは一目散にマサツグの居る方へ向かい駆け出して行った!…

…これはさすがフェンリルと言った所なのだろうか?……」


「んまぁとにかく!…無事合流出来て良かった良かった!!…

…これでもし行き違いになったぁとかやったら色々と面倒やったし?…

一先ずはOKって事で!…」


無事に再会出来た事で安堵した様子も見せつつ!…アヤは一時は如何なるか?と

思っていた事を話し出すと、リーナが同時にシロのセンサーめいたマサツグの

感知能力に驚いて見せる!…それこそこれは愛の成せる業なのか?と考える一方、

はたまたフェンリルだから出来る事なのか?と漏らして見せ!…と、そこへ

マサキとくまさんも何とか合流!…そして会話に参加するなり良かった!と…

とニッカう合流が出来た事にアヤ同様安堵する様子を見せて居ると、ここで

ドラ子がハッと!…何やらアヤやリーナと面識が有るのか?…マサツグがシロを

引き剥がしている一方!…ドラ子がその二人に対しカテーシーをして見せると、

徐に挨拶をし始める!…


「…皆様、お久しぶりに御座います…

…アヤ皇女殿下…そしてリーナ王女殿下…

…あの時は真面に挨拶が出来ず…誠に申し訳御座いません…」


__ッ!?…タジッ!?…


「え!?…あ、あぁ!…久しぶりね、ドラ子!」


「ひ、久しぶり!…」


__お久しぶり(です)~~!…


ドラ子が徐に挨拶をして来た事に仲間達が気が付き!…アヤを筆頭に各々が

笑顔で挨拶をして行くと、この時その筆頭アヤとリーナだけは若干困惑!…殿下と

呼ばれた事にビクッとして見せ!…と言うのも普段から呼ばれ慣れて居ない

様子で目に見えて戸惑うと、何故か若干逃げ腰に!…その一方でドラ子は

二人に対していつものジト目ではなく!…接客スマイルの様に微笑んで二人の

対応をして見せると、マサツグが珍しいとばかりにオ?っと見詰める!…さて

そうしてドラ子と仲間達が挨拶をし合って居ると、リーナが退け腰を戻しては

ドラ子にある話を…


「あぁ~っと…ひ、久しぶりだな!…ドラ子!…

すまないが今後は私の事を普通にリーナと呼んでくれないか?…

…こ、公務でもないのに王女と呼ばれるのはちょっと…そ、そのぉ…

く、くすぐったいからな?…」


「ッ!…了解しました…リーナ…」


__ッ!…フゥ~…


「…ッ!…で、何かエェ事でも有ったんか?……

何か嬉しそうに見えけど?…」


リーナの話と言うのも何の事は無い!…ただ殿下呼びを止めて欲しい!と言う

モノであり…気恥ずかしそうに頬を染めながらドラ子にボソッとお願いを!…

するとドラ子も直ぐに聞き入れた様子で了承して見せ!…早速実行する様に

返事をしながらリーナの事を呼び捨てにすると、リーナもその言葉を聞いて

思わず安堵!…自身の胸に手を当てるとスッと撫でる様子を見せる!…さて

その一方でマサキもふと気が付いた具合に反応すると、次にはドラ子に質問を…

と言うのもマサキの目から見たドラ子は機嫌が良い様に見られたらしく!…

その機嫌がいい理由について何も考えず!…思った事をそのまま質問にして

ドラ子に尋ねて見せて行くと、ドラ子も素直に返事をする!…


「ッ!…はい…私はオートマタなので今まで他の方々に一度として

人間の様に扱われた事はございません…」


「ッ!?…え?…」


この時ドラ子はマサキに呼ばれた事でスッと反応、そして振り返るなり頷き返事!…

が、次に語り出した言葉と言うのは思わず場を凍らせてしまう言葉であり!…案の定

それを聞いた一同は動揺!…思わずその場で固まってしまう様な反応を各々が見せて

居ると、その一方ではドラ子が笑みを!…気にして居ない様子で話しを続ける!…

何でもここに戻って来るまでの間の事が嬉しかった様子で有り、若干照れる様に

話しを続け!…


「ですが、先程マサツグ様に他の皆様と同じ様に扱われたのが嬉しくて…

マスター以外の方に人間として扱われたのが初めてであり心地よく…」


「ッ!……」


__ジィ~~~…


それはまるで恋する乙女の様にモジモジし出し!…きっかけがマサツグである事を

口にすると、人間として扱われた!と…甚く気に入った様子で話しをする!…すると

その話を聞いて他の面々もハッとした様子で反応すると、思わず思い返す様な表情を

見せ!…と言うのも自分達もドラ子の事をどんな風に扱ったか?と…出会って期間は

短いモノの!…ドラ子に失礼な事をしたのではないか?と思い返して居ると、思わず

ドラ子を凝視!…その一方でドラ子もハッとした様子で話しを変える!…


「…ッ!…コホンッ!……私の話はこれ位にして…

…皆様のご用件は大体予想が付いております…

皆様…やはり霊峰に行かれるおつもりですか?…」


「ッ!?…え?…あ、あぁ……豪く急だなぁ?…

まぁとにかく!…そのつもりでいるんだがその道が分からなくてな?…

…霊峰への道をギルドに訪ねに来たんだが…」


その際ドラ子は若干照れ隠しをする様に咳払い!…そしてマサツグ達がここに

来た本当の目的についても触れ出し!…その目的と言うのも当初の予定をして

いた通りに霊峰絡み!…ドラ子は的確にそれを指摘し!…指摘されたマサツグ達も

突然の事で驚きを露わにして見せると、軽くツッコミを入れながら肯定をする!…

そしてその霊峰への道について改めてドラ子に質問をする訳なのだが、ドラ子は

その質問を受けるなり黙り込んでしまい!…


「………。」


__ジィ~~~……スッ…


「…あのぉ~?……ドラ子さん?…」


と言うのも何やら一人一人の状態を観察するよう徐に凝視!…それはマサツグ

から始まりシロやモツへ!…そしてフィロやアヤやリーナへと順を追い、最後に

マサキとくまさん!…と言った具合にドラ子がパーティ全体の確認し終えて

行き!…次には徐にスッと目を閉じて見せると、それはまるで何かを考えている

様に沈黙し続ける!…するとこれにはマサツグも不安を覚えた様子でドラ子に

声を掛けて行くと、ドラ子も呼ばれた事に反応してか次には目をパチッ!と…

そして何か自身の中で結論が出たのか徐にマサツグ達へ頭を下げ出し!…そして

置いてけぼりにするよう話を進めると、漸く本題へと入って行く!…


「……失礼致しました…

マスターから伝言を預かって居るのですが、

それを話すに当たっての条件がありまして…

…皆様のレベルと武具レベルが一定以上無いと話さないで!と

仰せ付かって居まして…」


__どよッ!……


「…で、判定の程は?…」


何でもドラ子が言うにはアンジュから言伝を受けて居たそうで、それを話すに

しても条件が有ったらしく!…そしてその条件と言うのもやはりレベルが関係

しており!…挑むに当たっての適正値、もしくはオーバーをして居る事を

条件にドラ子が話しをすると、パーティ全体にどよめき!…ある種の激震が

走って行く!…となると次に気になるのは合否で有り、モツが緊張した様子で

返答を!…するとドラ子はまた何故か目を閉じ出し…何か回りくどい様子で

言葉を口にし始めると、次にはモツにこう答える!…


「……先程確認をさせて頂きましたが…」


__……スッ…ッ!?…


「……一部の方を除きますが条件を満たしておりますので…

話しても大丈夫だと私は判断いたします…」


「ッ!!…よし!!……」


「……てか、何でそんな回りくどい事をするん?…

そのネタって限られた人間しか知らんと思うけどぉ?…」


まるでクイズ番組の様にその合否を引っ張って見せると、ドラ子は自分の頭の

上で両手を動かしては○だったり×だったり!…何故かクルクルと変えては

勿体ぶり!…その様子にマサツグ達も疑問を…同時に不安も勿論感じて結果を

待ちに待って居ると、次には○!…ドラ子は合格を口にする!…その際やはり

マサキとくまさんのレベルに不安を感じている様子で話しをするが、それを

補うだけの実力があると判断した様子で!…ドラ子から見ても大丈夫!と…

その言葉にガッツポーズを見せるアヤやリーナ達が居る一方!…さも元ネタを

知って居る具合にマサキとくまさんが色々とツッコミたい!と言う気持ちに

なって居ると、ドラ子は構わず話を先に…


「…ではまず…マスターからの伝言を再生します……」


__スッ…ッ!…ッ?……


{……あ~、あ~!…マイクテス!…マイクテス!……よし!!…

この音声を聞いていると言う事はマサツグさん達は!…

無事に武具を揃えてレベルも達成したという事ですね!!…

おめでとう御座います!!…}


__ッ!?!?!?……


話しと言っても様子が可笑しく!…ドラ子は何故か再生すると口にすると、次には

スッと目を閉じ始め!…そしてその場で動かなくなって見せて行き…マサツグ達

一同もそんなドラ子の様子に「え?…伝言は?…」とばかりに戸惑って居ると、

次にはドラ子の口だけが動き出し!…それは先程まで聞いていたドラ子の声とは

明らかに違い!…よくよく聞いてみるとギルドマスター・アンジュの声で!…

と言うのも文字通りドラ子はアンジュの伝言を再生している様で、そんなドラ子の

機能に一同吃驚!…まさか!と言った具合にとにかく吃驚した反応を見せて居ると、

更にアンジュの伝言は続きを語る!…


{本当なら音声では無く、直に伝えたい所ではあるのですが…

何分今色々とありまして……この様な形でのお祝いとさせて頂きました…

申し訳有りません……では、祝辞はこれ位にして本題に入りますね?…

現在…霊峰を含むスノーウィンター全域で狼達の動きが活発になっています!…

理由は分かりませんが…他の冒険者さん達が狼達を目撃し!…

襲われると言った案件が多々起きています!!…

…そんな中これからマサツグさん達が向かう霊峰はまさに狼の山!!……

これまで以上に気をつけて向かうよう切に願います!!…

何故ならあの山には狼種・最上位に近いモンスター…

が生息していますからね!?…

くれぐれも噛み砕かれない様、気を付けて下さい!!!……

…よし!…こんなモンで…}


「ンン!!……以上がマスターからの伝言になります…」


音声のアンジュは会議室でのアンジュとは勿論違い、ハキハキと喋り!…が、肝心の

マサツグ達はまさかの機能で驚き戸惑い!…思わずその場で固まってしまい!…終始

困惑の表情を浮かべて見せると、ちゃんと聞き取れて居たか怪しい様子を見せて

居た!…そしてドラ子もアンジュの粗が聞こえそうになった所でスッと元に戻ると、

アンジュからの伝言は以上!と…しかしそこでハッと目にしたのは固まるマサツグ達

の様子で有り!…ドラ子はそんなマサツグ達の様子に首を傾げ!…目の前に立って

居るマサツグの方へと近づいて行くと、次には目の前で手を振る…意識が有るかの

確認を取り出す!…


__…コッ…コッ…コッ…コッ…パタパタ…パタパタ…


「……ッ!?…な!…な、何!?…」


マサツグの目の前で軽く挨拶をするよう控えめにパタパタ!…しかし一回では

マサツグは気付かず!…と、そんな様子にドラ子は更に首を傾げ!…それこそ

更にズズイ!と…更に迫って風を感じる位の距離で手を振って見せると、漸く

マサツグがハッ!と…我に返った反応を露わにする!…その際ドラ子が間近に

迫って来ている事で驚いて見せると、ドラ子は一切動じて居ない様子で質問を…


「…大丈夫でいらっしゃいますか?……

先程意識が何処かへ飛んでいる様に見えましたが…」


「…ッ!?…だ、大丈夫大丈夫!!…

ただ本当にアンジュの声で伝言を聞くとは思っても無くて!…」


それはちゃんと聞き取れていたのかについてなのか、はたまたマサツグの様子に

ついてなのか?…とにかく心配した具合にドラ子が声を!…マサツグもそんな

ドラ子に対して戸惑いながらも慌てて大丈夫である事を返事すると、固まって

居た言い訳を口にする!…確かにドラ子がこれだけ高性能だと録音機能が付いて

居ても可笑しくも何ともない所なのだが、やはり改めて目の前にすると驚いて

しまう訳で!…と、マサツグがそんな言い訳を口にして居ると徐々に周りの

仲間達もハッ!と…マサツグと同様の驚きようを露わに!…各々が戸惑った

様子で言葉を漏らして見せて居ると、ドラ子に視線を向け始める!…


「……ッ!?…あ、あれ?…」


「ド、ドラ子の口からアンジュ殿の声が?…」


「…た、確かにドラ子はオートマタだが…

何のノイズも入る事無く録音出来るとか!!…

高性能過ぎるだろ!?…」


「わっちもここまで見事な声真似をするカラクリは初めて見たのじゃ!?…」


「…声真似では無く、ただの録音です…」


一体何が起きたのか今だ理解出来ていない様子でアヤが戸惑い!…リーナもただ

目の前で起きた事を漏らす様に言葉を口にすると、とにかく戸惑った表情を

露わにする!…そしてモツもまさかの機能に驚いた!…と言ってもその技術力の

方に驚いた様子を露わにして見せ!…フィロも更に興味を持った様子で言葉を!…

声真似と誤解した具合にドラ子の事を褒めるそんな様子を見せて居ると、ドラ子が

冷静にツッコミを…録音であると否定する。さてそうして色々と驚いた反応を

各々が見せて居る中、ドラ子は構わずその霊峰への行き方をマサツグ達に話し

始め!…


「…こほん…では皆様の意識が戻った所で霊峰…

ウルフハウリングへの登山口の行き方を説明します…」


「ッ!!…あ、あぁ頼む!…」


「霊峰の登山口はこの町より北の方角…狼の腹と呼ばれる霊峰の部位…

ウルフロンドと呼ばれる町の中に有ります…そのウルフロンドのロープウェイで

一気に三合目までは行けるのですが、その前に…

そのウルフロンドの町で最後の準備をして行く事を強くお薦め致します…

何故なら霊峰に入るとそこからは宿泊施設など食事を取る場所と言った物は

一切無いと言っても良い程…

ただ高レベルのモンスター達が闊歩する過酷な地になりますので…

十分に準備をした方が良いです…」


「………。」


注目を集める様にドラ子が軽く咳払い!…そして件の霊峰への行き方について淡々と

説明が始まり出すと、この時マサツグ達は少しばかり緊張を!…黙ってその話に耳を

傾ける!…と言うのも今から向かおうとしている場所はあのロディ達をも苦戦させた

極寒の地獄の様な場所で有り、下手すると簡単に死に直結!…となると一言一句その

注意を聞き逃さない様にマサツグ達は集中!…そしてドラ子もそんなマサツグ達の

視線に対して怯む事無く!…まるで何度も注意を説明して来たかの様な安定した言葉

を口にすると、最後にある事を口に…


「…それともう一つ最後に一言だけ…」


「ッ!…ッ?…」


「皆様…必ず無事に帰って来て下さい!…

あの霊峰へと向かった後…その冒険者を見る事は二度と無い等…

色々と事故と思われる事が多々と起きて居りますので…」


{ッ!!…やっぱりそう言う話も出てくるか…

…まぁ、生半可な覚悟で挑むと痛い目見るって事だな…}


それは何か若干心配をする様な表情を浮かべると、僭越ながらと言わんばかりに

言葉を漏らし…となるとそんなドラ子の様子に一同が勿論反応して見せ!…一体

何が?とばかりに視線を!…そしてドラ子の発言に対してこれまた集中する様な

そんな様子を見せて居ると、ドラ子はマサツグ達の身を…心配の言葉を口にし

出す!…と言うのもやはり霊峰に行った者達と言うのはマサツグ達の他にも居る

訳で、それら皆が返って来なかった!と…マサツグ達もそうならないよう祈る様に

言葉を!…そしてその言葉を聞いてマサツグもハッ!と…改めて霊峰と言う場所は

危険!と…認識した上でグッと奥歯を噛む様なそんな真剣な表情を浮かべて見せる

と、次にはドラ子に約束をする!…


「…あぁ分かった!!…勿論全員無事に帰ってくる!!…絶対にだ!!!…」


「ッ!…約束ですよ?……皆さん…必ず無事に帰って来てくださいね?…」


マサツグは心配をするドラ子に対して堂々返事!…約束をする様にサムズアップを

して見せ!…するとドラ子もこの時珍しく感情を露わに!…心配した様子で更に

言葉を!…まるでお願いをする様にマサツグ達全員に声を掛けると、そんなドラ子の

言葉に勿論一同も反応!…互いに顔を見合わせてはニコッと笑い!…そして次には

ドラ子に対してマサツグの真似をする様に真剣な表情を浮かべて見せると、声を

揃えて返事をする!…


__ッ!!……おう(えぇ・はいです・なのじゃ)!!!×9…ッ!……グッ!…


そうして全員でドラ子に無事帰って来る事を約束すると、ドラ子もマサツグ達に

対して安堵したのか徐にサムズアップ!…この時微笑む様にして笑って居り、

それを見たマサツグ達も釣られて笑って見せる様なそんな反応を見せて行くと、

それを最後にギルドを後に!…ドラ子に見送られる様にしてギルドを出て行き!…

一向はその話に聞いたウルフロンドへ向かう為馬車乗り場へと向かって行くと、

ここである事を思い出し…


__コッ…コッ…コッ…コッ…


{漸くだ!…漸くシロを本当の親に会わせてやる事が出来る!!…

ここまで来て結局会わせる事は出来ないなんて失敗は許されない!!!…

今まで以上に気を引き締めなければ!…}


「……それで私はいつまでお前達に着いて行けば良いのだ?…

そろそろ解放して欲しいのだが?…」


と言うのも皆がやる気に満ちた様子で歩いて居り!…中でもマサツグはやっと!

と意気込み!…頭の中はもうシロの親に会う事で一杯!…それこそフィロと

パルシディアナのお仕置きをすっかりと忘れて居た様子で考え込んで居ると、

そのパルシディアナ本人からツッコミを!…呆れた様子で言われてしまう!…

するとそこで漸くマサツグもハッと思い出した様子で反応すると、隠す事無く

本音をポロリ!…


「えッ!?…あっ!…わ、忘れてた!…」


「なっ!!…忘れるでない!!!…

このまま私が声を掛けなかったらそのままウルフロンドへと

連れて行っていたと言うのか!?」


「…恐らくは…」


「なっ!?…」


勿論忘れ去られていた事にパルシディアナは怒り始め!…子供のよう腕を振り

上げてマサツグに抗議をして行くと、更に質問を口に!…何でもこのまま連れ

回すつもりだったのか!?と…気付かなかった事についてとにかく不服!と

ばかりに怒って見せると、マサツグもその質問に対してクソ真面目に回答…

申し訳なさそうにして見せる!…するとこれにはパルシディアナもまた戸惑った

反応を露わにすると、目を見開き驚く表情を浮かべて見せ!…と、その一方で

フィロが呆れた様子で溜息を吐き!…次にはパルシディアナに対して小馬鹿に

するよう言葉を掛けると、頭を抱える様なそんな態度を露わにする…


「…はあぁ~…

…いや、そう言うお主こそ何故律儀に付いて来ておるのじゃ?…

幾ら弱体化しているとは言え…

逃げ出そうと思えばいつでも逃げ出せたであろうに…」


「ッ!?…何を言うかこの愚か者!!…

それではアンジュに会わせる顔が無いではないか!?…

罪を犯したのならちゃんと罰を受け!!…

反省しないと遺恨が残ったままだろう!?」


「ッ!!…真面目かお主は!!!……はあぁ~…

…恐らく何所を探してもお主の様なは居らんじゃろうな…」


「ッ!……へ?…」


融通の利かないパルシディアナにとことん呆れ!…フィロだったらもう逃げて

居る様な事を口に!…が、それを聞いたパルシディアナは途端にパッと反応

して見せ!…それこそフィロの事を愚か者!と…ちゃんと罰を受ける事に意味が

あるよう話をし出すと、そのクソ真面目具合にフィロが更に呆れ!…何なら

珍しくツッコミを入れる!…そして改めてこれが自分と同格なのか?と疑問を

持つと、魔王と口に…すると何も知らないマサツグやマサキにくまさん…

色々とへ?…ばかりに戸惑った表情を見せると、更にフィロは言葉を続ける!…


「ンン~?…何じゃ、気付かんかったのかや?…

こ奴は一応この辺りを支配して居った大精霊!!…

いや、悪霊と言った方が正しいかのぅ?…」


「ッ!?…おい!!…」


「まぁとにかく!!…今はこの街の町長をして居る変わり者…

その名を氷雪女帝…パルシディアナと呼ばれて居る!…」


「ッ!…へぇ~!…ちっさい子なのに偉いんだぁ~……ッ?…」


呑気をして居たマサツグに不思議そうな表情を…そして改めてパルシディアナが

如何言った者なのか?を話し出すと、若干小馬鹿にするよう…するとその言葉に

パルシディアナも機敏に反応して見せ!…怒った様子でフィロに対してツッコミ

の言葉を口にするが、フィロは御構い無しに説明の続きを!…パルシディアナが

魔王クラスである事を説明して行き!…それを聞かされた面々も一時はスルー…

しかし次にはハッとして見せ!…この幼女が!?とばかりに反応をすると、次には

街中で声を上げる!…


__……え?…ええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?…


「ッ~~~!!!……そ、そこまで驚く程のモノなのか?…

先程私に武器を突き付け!…ギルドに連行をして行った者達が!…」


当然マサツグ達の驚く声に町行く人達もビクッと反応!…そしてマサツグ達の方に

視線を向け!…と、その一方でマサツグとモツはこれが魔王クラス!?と…ただ

幼女が居る様にしかとても見えず!…マサキやくまさん!…アヤやリーナまで

途端に吃驚した様子で驚いて見せると、もはや漫画の一ページの様な!…異様な

様子を見せて行く!…そして驚かれた本人はと言うと、マサツグやモツに対して

呆れて見せ…と言うのも分かってやったのでは?とツッコミを入れ出し!…

そのツッコミの言葉に対してモツが慌てた反応を見せると、言い訳の言葉を口に

する!…


「だ、だって!!…まさかこんな子供が魔王とは思わなかったし!!…」


「それに今のフィロと喧嘩をしていた位だから

そんな大物とは普通考えないだろ!?…」


「ッ!?…やいマサツグ!!…それは如何いう意味なのじゃ!?」


「いやだって!!…」


モツは戸惑った様子で誤魔化す事無く、ただ思った事を口に!…それはもはや

混乱で頭が正常に回っておらず!…するとパルシディアナもその様子を察してか…

モツの言い訳に対して深くはツッコまない様子を見せて行くと、その一方では

マサツグが!…フィロの喧嘩相手を侮った様子で言葉を零し…その言葉に

フィロがカチン!と来た様子で反応すると、次には尻尾の毛を逆立て猛抗議!…

マサツグに対して地団太を踏む!…するとそんなフィロの反応にマサツグも

戸惑いながら言い訳を!…と、その様子を見てパルシディアナもふと疑問を…


{……これが本当にあの玉藻の前を落とした男だというのか?…

私の正体にも気付かずギルドへ連行し…今の小娘状態の玉藻の前にもあの態度…

…まさかロストアイテムを使って玉藻の前を懐柔させたのか?…}


{ま…まさか、警戒していたその町長と遭遇するとは思わなかった…

この町の町長が魔王ってのは知っていたから何かしらの面倒事に巻き込まれると

思ってマサツグに言おうとしたらこうなる!!…

…こんな魔王との遭遇率はありえないぞ!?……}


マサツグのフィロに対する反応にパルシディアナが疑問を持ち…会議室でフィロに

聞いた話が本当なのか?と顔に手を当てながら悩み始めると、その一方ではモツも

パルシディアナに対して困惑を!…と言うのもまさか自身が警戒をして居た者が

いつの間にか近くに!…そうなると疑うはエンカウント率で、心成しかマサツグと

一緒に居る時ほど出会う確率が高い様に感じてしまうと、マサツグに対して異様!

と…これも[超幸運]なのかと疑問を持つ!…さてそうして面々がパルシディアナの

正体に驚いて居ると、周りからの目に気が付いたアヤがハッとした様子で…


「…ッ!…と、とにかくこの話は一旦馬車乗り場でしない?…

ここだと色々と人の目も有るし…何なら絶賛大注目浴びてるし…」


「ッ!!…ッ!?…そ、そうだな!…」


慌ててアヤが辺りから受けている視線についてマサツグ達に話すと、マサツグ達も

ハッと気が付いた様子で!…途端に辺りを見回してはまるで異様な物を見る様な…

何なら通報するかしないかで悩む様な人達の姿も見つけて行き!…これには不味い!

とマサツグ達も慌てる様な反応を見せて行くと、次には幼女達を抱えてその場を

後に!…足早に馬車乗り場へ向かって歩き出す!…しかしその様子もハッキリ言って

傍から見ると人攫いの様で、やはりヒソヒソとされ!…が、通報までは行かなかった

様子で事無きを得て!…とにかくパルシディアナを連れて馬車乗り場に!…何なら

やはり律義に付いて来るパルシディアナにフィロが疑問を感じて居ると、その一方

ではパルシディアナがマサツグに疑問を!…何かジッと見定める様な視線を向ける

のであった!…


因みに気絶して居るオリハはシルビィーナにおんぶされて運ばれており!…意識を

取り戻させる事も忘れ去られて居るのであった…

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幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
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『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

転生騎士団長の歩き方

Akila
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【第2章 完 約13万字】&【第1章 完 約12万字】  たまたま運よく掴んだ功績で第7騎士団の団長になってしまった女性騎士のラモン。そんなラモンの中身は地球から転生した『鈴木ゆり』だった。女神様に転生するに当たってギフトを授かったのだが、これがとっても役立った。ありがとう女神さま! と言う訳で、小娘団長が汗臭い騎士団をどうにか立て直す為、ドーン副団長や団員達とキレイにしたり、旨〜いしたり、キュンキュンしたりするほのぼの物語です。 【第1章 ようこそ第7騎士団へ】 騎士団の中で窓際? 島流し先? と囁かれる第7騎士団を立て直すべく、前世の知識で働き方改革を強行するモラン。 第7は改善されるのか? 副団長のドーンと共にあれこれと毎日大忙しです。   【第2章 王城と私】 第7騎士団での功績が認められて、次は第3騎士団へ行く事になったラモン。勤務地である王城では毎日誰かと何かやらかしてます。第3騎士団には馴染めるかな? って、またまた異動? 果たしてラモンの行き着く先はどこに?  ※誤字脱字マジですみません。懲りずに読んで下さい。

【完結】私だけが知らない

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目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

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