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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-

-第五章八十八節 法衣組とボケに生きる?と紅二点?…-

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さてマサツグ達がドレッグの工房にて作って貰った鎧を各自試着しては色々と

具合を確かめている頃…ここリディスの服屋・アデルの工房でもアヤ達法衣組

が出来上がった装備に袖を通し!…マサツグ達同様にフィッティングを今から

行おうとして居た。その際各々が自身の要望を元にアデルが仕立てた服を手に…

用意された更衣室の中へと入って行くと、すぐさまガサゴソと着替え始める!…


「…それでは皆さん!…

一度試着をして問題が無いかを確認してくださ~い!!

何か有ったら直ぐに言って下さいね?…直ぐに手直しをしますので~!!」


「は~い!(なのじゃ!)」×4


__シャ!!……ガサゴソガサゴソ…


「……と言っても私元から毛皮だからあんまり変わらないと

言いますか何と言いますか…

エプロンに肩掛け鞄に手袋だからそんなに時間が掛からないんだよな…

…と言うか…これ大丈夫なのかなぁ?…」


一斉に着替え始める中くまさんだけはクマ…と言うかクマなので服の概念が

当然無く、予め自分でも着れる簡単な物とアデルに頼んだ結果かが!…

くまさんだけはドレッグから少し譲り受けたゼノスの素材から出来たエプロン!…

並びに肩掛け鞄と手袋を用意されていた。そしてそれを見てくまさんも成程!

と安堵する一方で、若干の不安を覚え!…と言うのも何かくまさんには何か

秘密がある様で在り、ちゃんと機能するかについて疑問を持ちながらもその

用意されたエプロンを着用し始めると、直ぐに着替え終えてしまう!…


「確かに優しいピンク色で可愛いんだけど…

今の私…熊だしなぁ~?…」


__バサッ!!…シュルシュル…キュッ!!…


「…そもそも反映されるか…」


__スッ…ギュッギュッ!!…ギュッギュッ!!…


「ちょ~~っと不安なんだけどぉ~…」


__シュッ……シャッ!!………どよぉ!?…


用意されたエプロンを手に独り言を喋りながら着替えると、当然誰よりも

先に更衣室を後にする!…するとそこにはファンシーな格好をした熊が一頭!…

となると勿論そんなのが更衣室から出て来た事でお客達はギョッとし!…

何かのイベント!?…と言わんばかりの表情を各々が見せて居ると、その一方で

アデルもハッと!…くまさんが着替え終えた事に気付いて行く!…そして着替え

終えたくまさんの元に近づいて行くと、くまさんも恐る恐るアデルに声を…


__ッ!…トテテテ!!……


「…ど、どうでしょうか?…」


「……おおぉぉ!!!…」


__タッタッタッタッタ!!…ッ!…ボフン!!…グリグリグリグリ!!……


因みにこの時のくまさんの格好と言うのはとても面白く!…ツキノワグマが

エプロンと三角巾と三トンを着用して居る様に見え!…と、オマケに郵便

カバンの様な物も肩から掛け!…とにかく色々と渋滞!…何か取り留めのない

格好をして居た。しかしその一方でアデルはそんなくまさんの格好を近付き

ながら凝視をすると、良かったのか目を輝かせ!…それはテーマパークで

マスコットキャラを見つけた子供の様に!…戸惑うくまさんに向かって突進

して行き!…そして抱き付きにその腹に顔を埋めて行くと、更にくまさんも

戸惑って見せる!…


「え?…えぇ??…」


「…ッ!…ぷぁ!!…思ったとおりです!!!」


「……はい?…」


突如自身の腹に顔を埋められた事で戸惑うと声が…しかしその一方でアデルは

くまさんに甘え!…と、一頻り甘えた所で腹から離れ…何か思って居た様子で

言葉を!…まるで願望を叶えた様にポロッと目を輝かせながら漏らして見せる

と、くまさんも更に戸惑って見せる!…その際尋ねる様にアデルに声を掛かて

行くと、次にはアデルが説明を!…そのくまさんが何故その様な格好になった

のか?について話し出し!…更に装備の説明についても触れて行く!…


「…ッ!…くまさんのエプロンやミトン!…

後、鞄はこの辺りで古い童話に出て来るくまが着ている物をイメージして

作ってみたの!!…[くまの子・アンデス]って言うのだけど…

その熊にくまさんが凄く似てたからつい作っちゃった♪」


「ッ!…いや作っちゃったって!……」


アデルが言うにはモデルが居るらしく、このゲーム内での童話だろうか?モデルを

[アンデス]と言い!…因みに何故こんな格好になったのか?についてもくまさんが

そのアンデスに似ていたから!と…何ならくまさんはデザインをお任せに設定して

おり、これを機に作られたモノがこれらしく!…そして思い通りの格好になった事

で大燥ぎ!…作っちゃった!とアデルが上機嫌にそう話すと、くまさんも戸惑った

様子でツッコミを入れる!…その際大丈夫なの?と言った不安を覚える様な感じで

話をすると、更にアデルの説明は続き!…


「…あっ!…でも安心して!…防具としては一級品だから!!…

ドレッグのおじさんに黒いワイバーンの革をちょっと分けて貰って

エプロンの裏地や手袋の基礎として使ったから!!…

ちょっとやそっとじゃ破れないし!…多分壊れないと思うわ!!…

因みにエプロンの表生地は特製のフェルト地になっていて!…

あらゆる攻撃をスルリ!って弾く様に出来ているから!…

回避が苦手でも被弾を抑える事が出来るの!!!……ッ!…

勿論油汚れを寄せ付けないよ?…それと手袋も余程の事をしない限り…

中の手が凍ったり火傷したりする事は無いわ!!!」


アデルが言うには何ら問題は無い!と…と言うのも使った素材がヤバいらしく!…

その際ドレッグから素材を分けて貰った事を口にすると、あの黒いワイバーンの

皮を使った!と…それも満遍なく使って居る事から鎧に近く!…普通に並の攻撃

でも破けない事を豪語!…更には特殊なフェルト地と併用する事でもっと強固な

モノにした事を説明すると、回避率についても太鼓判を押す!…何なら油汚れすら

受け付けない!と話をすると、くまさんも驚き!…しかしやはり物には限度が

ある様子で注意を口に!…余程の事をしない限りと何か引っかかる言い回しを

して見せ!…くまさんも伊達では無い事を認めると、同時にその余程の事について

質問をする!…


「…ッ!!…なるほど?…

ただコスプレさせられた訳じゃあないのね?…

…因みにその余程って言うのは?…」


「ッ!…あぁ~!…えぇ~っと、要するに!…

その手袋を着けて溶岩なんかに手を入れないでねって事!!…

さすがに燃えちゃうから!!」


「ッ!?…いや、誰もそんな狂気じみた事せんと思うのだが?…」


「後、その鞄は今使ってるアイテムポーチより容量が大きくて!…

アイテム毎に仕分ける事が出来るなっている優れ物なんだよ!?…

…くまさんって確か調教師テイマーだったから…

色々なアイテムを使うと思うの!!…だから目一杯活用してね?」


「ッ!!……はぁい…」


アデルが言う余程の事と言うのはまさに余程の事で、それを聞いたくまさんは

冷静にツッコミ!…そして戸惑った反応を見せるのだが御構い無し!…更に

続けてくまさんが肩から掛けている鞄について説明し出すと、更にくまさんは

慌てて見せる!…と言うのもここまで畳み掛けられる様にして話しが進み!…

くまさんとしてもアップアップしており!…が、アデルの勢いは止まらず!…

これもアンデス愛なのか?…とにかくその鞄の利便性について説明をすると、

くまさんに笑顔で迫って見せる!…するとくまさんもそんなアデルの圧に負け

のか、静かにはぁいと返事を…と、とにかくここまでがくまさんの説明!…

くまさんも漸く終わった事でホッと一息吐いて見せると、改めて自身の格好を

確認し出す!…

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「くまさん」

「ツキノワオカングマ」

 Lv.10     「調教師」

 HP 1250          TP 290          装備 

 ATK 115+60  DEF 115+450    武器 黒飛竜の皮ミトン(アンデス仕様) 

 INT 25     RES 30        頭装 ファンシーな三角巾
                     
 AGI 90     LUK 50           体装 特製フェルト地エプロン  

                    足装 黒飛竜のスリッパ

 MS [拳闘術Lv.3]  [剣術Lv.4]    装飾 大容量!!がま口鞄

 SS [調教術LV.1]   [料理術Lv.1]     

    [畜産術Lv.1]   [もふもふ]     

    [反撃 Lv.2]   [絶対嗅覚]

    [医者の心得]   [魔物使いの才能]

                    

  [術技]

  応急手当 TP 10 テイム(小) TP 15 現地調合   TP 20

  口笛   TP 20 テイム(中) TP 45 鉄鋼拳    TP 15

  裂鋼拳  TP 25 兜割り   TP 10 ダッシュ斬り TP 15

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「……んん~…確かにファンシーだけどぉ…

これじゃあモンスターと間違われたりしないのかしら?…」


「だいじょ~ぶですよ、可愛いし!!…私が保証します!!!」


「えぇ~…」


姿見で見た自身の格好に戸惑いつつも、くまさんはアデルに質問をし…すると

その質問を聞いてアデルは笑顔で返事を!…何の問題も無い!とばかりに

胸を張り!…その理由に可愛いから!と言葉を口にすると、その返事にやはり

不安を覚えるモノで…くまさんが戸惑いながらもアデルに返事をして居ると、

次にはマサキが姿を現す!…その際勿論更衣室から出て来るのだが、そこで

姿を現したマサキの姿はと言うと…


__シャッ!!…


「おっまた~!…どや?…俺の格好?…」


「ッ!…お父さぁ~ん、ちょっと見てぇ~?…

私、大丈…ぶ?…」


この時更衣室から出て来たマサキは意気揚々としており、出て来るなり不安がって

居るくまさんに話し掛け!…と、マサキに呼ばれた事でくまさんも反応をして

見せ!…振り向き自身の格好について質問を!…第三者の目線も欲しい!と言った

具合に声を掛けようとするのだが、そこで自分より大丈夫では無い!…思わず

唖然としてしまうマサキの姿を見つけて行く!…と言うのもその格好は何処を

どう見ても…


「……ッ…。」


「…どうどう?…

結構良い感じやと思うねんけどなぁ~?…」


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「マサキ」

「ステゴロ裁縫師」

 Lv.15     「裁縫師」

 HP 1420          TP 350          装備 

 ATK 115+15  DEF 95+450      武器 トライアルナイフ(ドス) 

 INT 75     RES 75        頭装 無し
                     
 AGI 80     LUK 75           体装 黒竜のジャケット  

                    足装 黒竜の革靴

 MS [拳闘術Lv.4]  [武道術Lv.4]   装飾 暗殺者の手袋

 SS [裁縫術LV.1]   [宝石加工術Lv.1]     

    [反撃 Lv.4]   [技術向上]     

    [歴戦の眼光]   [ドレッグの金属加工術]

    [ドワーフの金属見極め術]   

                    

  [術技]

  疾風拳  TP 10 鉄鋼拳   TP 15 頭突き  TP 20

  連弾脚  TP 20 背負い投げ TP 35 裂鋼拳  TP 25

  疾風怒濤 TP 35 反撃の構え TP 40

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そこにはくまさんのエプロンと同じくドレッグから分けて貰ったであろう黒飛竜の

革で出来たジャケットを着て!…下も黒ピチのパンツとまるで何処かのパンク

ロッカーの様な格好をしたマサキの姿が目に映り!…何ならそのトータルコーディ

ネートは某・有名極道の兄さん!…後は眼帯に刺青が入っていればパーフェクトと

言った状態でマサキがそこに立って居た!…尚本人曰くその気になればその手の

武器も使えるらしく、ドレッグに頼んだ武器もヌンチャクと!…もはや着地点を

見失っている様な?…しかしご本人はご機嫌と!…とにかくくまさんが固まり呆然

とする様なそんな反応を見せて居ると、アデルが徐にマサキへ近付き始める!…


__トッ…トッ…トッ…トッ…


「…ん?…何や、どないしたんや?…」


「…う~ん……」


「……ッ?」


この時アデルは自身の作った服の具合を確かめる為にも近付くのだが、如何にも

何か近付き難い様子で…と言うのも若干間を開けてマサキを凝視!…すると

マサキもそんなアデルに気が付き声を掛け!…一体如何したのか?と率直に気に

なった様子で質問をすると、次にはアデルが唸って見せる!…と言うのも作った

服に違和感はなく、何か別の事で悩む様な…となるとそんなアデルの様子に

マサキも困惑!…一体何?とばかりに首を傾げてアデルの事を見詰めていると、

次には衝撃の言葉が飛んで来る!…


「……こう言うのも何だけど…

同じ裁縫師には見えないわね?…」


「ッ!!…ごふ!!…」


「…もし私がお客さんなら近づき難いかも……」


「ぶふぁ!!…」


…そう!…忘れてはいけないマサキのジョブ!…マサキは決して極道ではなく、

裁縫師であり!…しかしその見た目はやはり何処ぞに兄さんの様にしかとても

見えず!…アデルは容赦の無い本音をポロリ!…するとそれを聞いてマサキも

マサツグ同様に心にダメージを負った様な反応を見せ!…自身の胸に手を当てて!…

よろめく様なそんな反応を露わにすると、更にアデルに口撃を喰らう!…

と言うのも自身がお客さんに立った時の事を口にすると、近付き辛い!と…

となるとそんな自分より年下の子に言われてマサキもショックを受けたらしく!…

更によろめきノックバック!…倒れる寸での所まで追い込まれてしまうと、

マサキは恐る恐る質問をする!…


「……ッ…じょ、嬢ちゃん?…

お、おっちゃんってそんなに…怖いかなぁ?…」


「ッ!……うん…ちょっと、怖いかな?…」


「ぶるわっふぁ!!!…」


__…プルプルプルプル!…ズズ~ン!!……


それこそ手で押してしまえばそのまま倒れそうなマサキがアデルに質問をすると、

アデルは戸惑いながらも答え!…何ならこの時もアデルは隠す事無く本音を

ポロリ!…正直な感想を口にして見せ…マサキもそれを聞いて更にダメージを

負った様に仰け反って見せると、遂にはその場で倒れてしまう!…その際余程

堪えたのか体を起こしても四つん這い!…やはりプルプル!と震えて見せ!…

と、そんな様子にくまさんも唖然!…思わず如何したら良いのか分からずその場で

立ち尽くしていると、アデルが慌てて声を掛ける!…


「ッ!?…あぁ!!…で、でも少しだけだから!!…

そ、そんなに気にしなくても!!…」


「……はあぁ~…

まぁ、この子には分からんネタやしそう言われても仕方ないわ…」


「あ…あの!…」


この時少なからず自分が何か良くない事を言ったのだろうと悟ったのか、アデルは

慌ててマサキのフォローを!…さもそれも個人の自由!とばかりに声を掛け!…

四つん這いになるマサキの肩に手を置き慰めようとするのだが、正直今のマサキから

すれば傷口に塩を…それも満遍なく塗られている様な気分になる!…しかしそこは

しっかりとした大人であり、ギャグが不発に終わった?…事にもめげず!…

取り敢えず溜め息を吐きながら立ち上がり!…徐にフォローをしてくれたアデルの

頭に手を伸ばすと、スッとアデルの頭を撫でる!…


__ポンッ!…ッ!…


「ありがとうな!…

服を作ってくれて!!…」


「ッ!!……え、えへへ♪」


__ほのぼの~ほのぼの~


いつまでも落ち込んでは居られない!とマサキは再起!…そして自身の服を作って

くれた事に感謝をする!…その際自身の娘の様にアデルの頭を撫でて見せ!…

アデルも突然の事に思わずビックリした様な反応を見せて行くと、次には安堵した

様子で笑みを零す!…この時のアデルはまるで実の父親に頭を撫でて貰って居る

様な笑顔を見せると、マサキにはにかんで見せ!…と、この時最初の方で感じられた

恐怖心は無いのか…何処と無くほのぼのとした光景に、くまさんもホッと安堵する

様な様子を見せて居ると、マサキがここで…


{…良かった…

さっきのダメージは何とか軽傷で済んだみたいで…

後は何事もなければ万事解決なんだけど…}


「…で?…くまさん?」


「ッ!?…は…はい!?」


「どや?…俺のこの姿!」


{まだ頑張る気!?…}


それこそこの時くまさんはくまさんでホッと安堵!…アデルの容赦ない言葉の

右ストレート連打でマサキの心が折れたのを心配して居たのだが、今は何とか

ほのぼのして居る事で胸を撫で下ろし…が、次にはマサキからのキラーパス!…

徐にマサキから名前を呼ばれた事でピクッと反応して見せ!…マサキもマサキで

まだ諦め切れないのか!…自身の格好について改めてくまさんに質問をし始める

と、その問い掛けにくまさんも思わず驚く!…そして心の中でツッコミ言葉を

口にすると、目の前ではマサキがドヤ顔をして居り!…


__ドヤアァ!!……ッ!?……ッ…


「…と…とっても…」


「…とっても?」


それは言うまでも無く何かを期待している様子であって!…そんなマサキの様子に

くまさんも狼狽え!…必死に頭の中でマサキが求める答えを考え組み立て始め!…

徐々にそれは笑顔かつ苦悶に!…何とも言えない表情にへと変わって行くと、

まずは恐る恐る言葉を漏らす!…それはまるで具合を確かめる様にポロッと漏らす

と、マサキも期待した様子で復唱し!…それは更に期待した様子でくまさんを

見詰め!…そんなマサキの様子にくまさんも戸惑い!…上手い具合にひたすらに

答えを探して居ると、次には苦しんだ結果が出て来る。


「真島○朗です?……」


「……何でくまさんが疑問系になるんや!!…」


結果として上手い答えが出て来なかったのか、くまさんは普通に首を傾げながら

尋ねるよう質問に答え…と、そんな答えが返って来た事でマサキもズルッと!…

さも違うであろう答えに…それでも何かある意味で合っているであろう答えに

マサキも答えるようくまさんにツッコミを入れると、何とも言えない表情を

見せる!…と言うのもそれは悔しい様な美味しい様な!…何方とも言えない

微妙な表情を浮かべて見せ!…するとそんなツッコミの言葉にアデルも驚き!…

一体何!?とばかりに戸惑った様なそんな反応を見せて居ると、次にはアヤが

着替え終える!…


__……シャッ!!…


「…一体如何したんですか?…

さっきから更衣室越しに騒いでいる声が聞こえていますよ?…」


「ッ!…おぉ、それはスマンスマン!…

…ッ!!…豪い別嬪さんやなぁ!!…

さすがと言うべきか何と言うか!!…」


「ッ!…ウフフフッ♪…ありがとう御座います!」


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「アヤ・エルヴンフォード」

「恋するユグドラド王国皇女」

 Lv.65     「精霊術師/狩人」

 HP 5850          TP 900+50      装備 

 ATK 565+80  DEF 530+520    武器 エルヴンボウmk-2 

 INT 665+35   RES 585+45     頭装 紺碧のエルヴンケープ
                     
 AGI 580+25   LUK 240         体装 白のエルヴン儀礼軍服(ミニ)  

                    足装 黒竜のエルヴンブーツ

 MS [弓矢術Lv.10]  [精霊術Lv.9]   装飾 世界樹のアンク

 SS [刹那 Lv.6]      [隠密Lv.8]     

    [鷹の目]    [感知Lv.7]     

    [溢れるマナLv.6]   [キルシューター]

    [二種詠唱ツインスペル]   [精霊の加護]

                    

[術技]

 ファイアシュート TP 10 アイスシュート   TP 10 

 ツインシュート  TP 20 スパークシュート  TP 15  

 トリプルシュート TP 25 ストライクショット TP 25

 影縫       TP 20 バーンシュート   TP 30     

 スネークショット TP 35 エンチャント・炎  TP 15 

 エンチャント・氷 TP 15 エンチャント・雷  TP 15

 ヒールウィンド  TP 20 フレイムスピア   TP 25 

 アイススピネル    TP 25   ライトニングレイン  TP 30  

 キュアウォーター   TP 45

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アヤの質問にマサキが振り返り謝ると、そこには新しい衣装を袖を通したアヤの

姿が目に映り!…それは白の布地をベースに仕立てられたまるで儀礼用の軍服の

様な…白のミニスカに黒のガーターベルトとニーソックス!…まるで何処かの

擬人化重巡洋艦の様な格好をしたアヤがそこに居り!…更にその軍服の上から

金の刺繍がされた紺のケープが身に着けられていた。そしてそんなアヤの姿を見て

マサキが素直な感想を口にして行くと、アヤも笑みを浮かべながらお礼を言い!…

と、その様子を見てくまさんがヤキモチを焼き出し!…少し膨れた様なそんな

反応を露わにすると、次にはマサキに文句を言う!…


「…ッ!…あぁ~!!…お父さんが浮気する~!!…」


「ッ!?…えぇ!?…」


「……浮気や無いし!…

今回はツッコミ役が不在やから誰もツッコまへんで?…」


「ぶぅ~~~!!!」


因みに当たり前では有るのだが本気ではなくくまさんの冗談!…しかしくまさんが

そんな事を言ったモノだからアヤは驚き!…と、言われた方のマサキはと言うと

至って冷静!…そう言われた事に対してスッと振り向き…違う!と真っ向から否定

をすると、マサツグ達の事を言って居るのか?…ツッコミが不在である事も口に

する!…何なら自分はボケ担当とばかりの言葉を口にすると、くまさんも不服!と

ばかりに更に膨れ!…するとそんな二人の様子を見てアヤも焦り!…慌てて

くまさんに誤解である事を口にすると、釈明し始める!…


「く…くまさん!?…違うんですよ!?

私達はそう言う風な関係では!?…」


__ぷるぷるぷるぷる!…


{…何だ、この可愛い生物は?……}×3


良からぬ不和を持ち込んだ!と勘違いをして居るのか?…アヤは顔を真っ赤に

しながら両手を突き出し!…そして困惑した様子で首と手を左右に振り!…

必死に否定するよう社交辞令である事を口にすると、そんな様子に一同ほわっと…

何か可愛らしい生物が居る様に感じてしまう!…それはくまさんは勿論マサキも

同様!…下はアデルまでもが可愛いと感じ!…何か初々しい様に微笑ましさを

感じ、ただただ照れる慌てるアヤの様子を見詰めていると、最後にフィロが姿を

現す!…


__シャッ!!…


「何じゃ何じゃ~?…騒々しい!…

一体何の騒ぎなんじゃ?…」


「ッ!…フィ、フィロ!?…

これには深い訳が!!……え?…」


フィロも更衣室の外から聞こえてくる慌しい声に反応したよう!…若干五月蠅い!

と言った様子で姿を現し!…と、そんなフィロの登場に更に戸惑い!…アヤが

違う!と言い訳をする様に言葉を口にしようとするのだが、次にはフィロの格好を

見てピタッと!…思わず驚いた様子で固まってしまう!…それこそ先程まで慌てに

慌てて居たのだが、そのフィロの格好を見た事で一瞬にして冷静!…と、そんな

様子にマサキとくまさんも反応!…振り返ってフィロの格好に目を向けて見せて

行くと、思わずアヤと同じ反応を見せる!…


「んん?…フィロちゃんも着替え終わったの……か?…」


「……フィロちゃん?…」


「……ん?…何じゃ?…

皆してわっちをその様にマジマジと見詰めて?…

何か付いているのかや?」


この時そのフィロの格好にマサキとくまさんも思わず唖然!…何かの冗談か?と

疑うのだが…フィロの反応を見る限りネタに走ったとかではなく本気も本気!…

さもこれが自身の普段着である様に堂々と隠す事無く振舞って見せると、その

固まっているマサキ達の様子に首を傾げる!…そしてマサキ達が固まっている

理由について質問をし出すと、アヤがやはり戸惑った様子でフィロに答え!…


「い、いやぁ…さすがフィロと言った所かしら…

その姿に皆、貴方の思惑通り釘づけよ?…」


「ッ!!…おぉ、そうなのかや!?…

であればわっち自ら図面を書いた甲斐があると言うものじゃ!!」


{え?…え??……あれって設計ミスとかじゃなくて本気マジ?…

だとしても何であの格好?……}


アヤは戸惑いながらもフィロが求めているであろう言葉を口に!…と言うのも

フィロの思惑通りである!と答え…するとそのアヤからの返答を聞いてフィロも

途端に上機嫌!…満足げに両手を腰に当てて胸を張り!…自慢げに仰け反る様な

そんな反応を見せて行くと、やはりそれを狙って居たのか!…これで何かと一戦

やり合う準備が出来た様に喜んで見せる!…そして次には自ら設計した甲斐が

有った!と零して行くと、その言葉を聞いたマサキ達が更に驚きを露わに!…

と、ついでに心の中で戸惑いの言葉を漏らして行き!…とにかくそのフィロの

格好に始めて見る!…と言った戸惑いの様子を隠せない状態で固まっていると、

フィロは一人やる気になる!…と言うのもこの時のフィロの格好と言うのは何処を

如何見ても廓の花魁!…それも肌色マシマシの姿でこの土地では如何にも

寒そうと言わんばかりの格好をして居り!…

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「フィロネウス」

「最近ボケキャラ化してきた妖狐」

 Lv.65    「妖魔王」

 HP 6150          TP 1100       装備 

 ATK 635    DEF 620+480     武器 素手 

 INT 680+150   RES 530+200     頭装 宝来の球簪
                     
 AGI 660       LUK 260       体装 妖狐の艶着物   

                      足装 花魁の高下駄

 MS [舞踏剣術Lv.10]  [炎魔術Lv.13]    装飾 思い出の首飾り

 SS [感知Lv.10]    [炎魔術のコツLv.12]     

      [千里眼Lv.10]  [魔王の毒気]                

        [妖狐の色香]  [舞踊回避術皆伝]         

        [白面金毛九尾]  [妖力羽衣の心得]

    [念話]  [妖狐の憑依術]

 EX [魔王覚醒]  [鉄血の意思]

                    

   [術技]

  狐火      TP 10 狐火連弾   TP 15 安寧の誘い  TP 20

  蠱惑の眼差し  TP 20 炎弾・鳳仙花 TP 25 炎刃・枝垂桜 TP 30

    炎撃・曼殊沙華 TP 45 炎波・雛罌粟 TP 35 炎雨・紫陽花 TP 40 

    炎舞・桜火戦乱 TP 60 炎突・胡蝶蘭 TP 75 炎断・紅椿  TP 60
  
  炎爆・牡丹   TP 55 炎星・天照    TP 80 

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肩から胸元までザックリと開け、何ならフィロの北半球が[こんにちは]している!…

更に裾の方も太ももの下半分から足元までザックリと開けて居り!…太ももの

内側部分も見え隠れ!…とにかく危ない格好をフィロはして居た!…それはもはや

着ていると言うよりは羽織っているだけの様な!…何かの拍子で全てがポロリと

しそうになっており!…何なら辛うじて帯だけで止めている様な状態であり!…

これには制作者のアデルも真っ赤!…見ているコッチが恥ずかしい!とばかりの

表情を見せて居ると、次には俯き言葉を零す!…


「……一応止めようとしたんだよ?…でも、お客さんの要望は第一だし…

それにその狐のお嬢ちゃんがまだ地味!って言ってたし…

…私自身もう何が何だか分からなくなって!!…」


__………。


と言うのも最初はアデルもこれはやり過ぎ!と注意をしたらしいのだが、勿論

フィロがそんな指示に従う訳も無く!…そして問答をして居る内にゲシュタルト

崩壊を起こした様で!…何ならお客様の要望を第一に考えて!と言うのも有った

らしく、気が付くとアレが出来ていた!と…と、アデル本人も物を目の前にして

やってしまった!とばかりに赤面しており!…その赤面するアデルをよそに

フィロがアデルの腕を褒めると、同時にまだ不満がある様子で言葉を零すので

あった!…

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