どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第五章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~ドワーフファミリア編-

-第五章六節 化け物の条件と狐に憑かれた狼と戦闘狂の才覚-

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思わぬ成長ぶりに驚いて居る一方でシロは更に屋上デッキ内を駆け回る!…

それこそ屋上デッキ内の端から端まで!…人の獲物まで奪わん勢いを見せては

狩って回り!…そのシロの暴れ具合に他の冒険者達も戸惑った反応を露わに

すると、何やらバグの様な光景を目の当たりにして居た!…気が付けば目の前の

獲物が死んで居る!…何て事が起きている状態であって、これは何かのバグか?

と冒険者達が慌てた様子を見せて居ると、その一方ではマサツグの問い掛けに

対し!…フィロは面白いと言った様子で笑みを浮かべては、マサツグにこう

答えて居た!…


「もし!…もしあの白いのの動きを見れるのであれば見て見ると良い!…

それだけで分かる!!…あやつは今!…今まさに!!…

その化け物になりうる登竜門に居ると言った所なのじゃ!!…

…そしてゆくゆくはどちらに転ぶか!!…

ほんに面白き者を拾ったモンじゃ!!!」


「……ッ?…シロの動きを見る?……刹那!!」


フィロはマサツグにシロを見ろ!と…理由はそこにある!言った様子で見れば

分かる!とマサツグに話し!…シロの事を改めて面白い者と言って笑って

見せると何やら意味深な言葉を口にする!…まるでそれは認めて居る様にも

聞こえる一方で、何か危ない気配も感じ!…するとそんなフィロの言葉に

マサツグも戸惑い!…一体如何言う事なのか?と言った具合にフィロの言葉を

復唱すると、次には言われた通りにシロの事を見ようとする!…すると…


__ヴウン!!………ッ!…ブワアァ!!!…


「ッ!?…はっや!!…え!?…これが今のシロの動きか!?…

…ッ!!…な、何だアレ?…?…

てか断片的にしか捉える事が出来ねぇ!?……うわぁ……ッ!…

…もし…もしシロと一対一でやり合う事がこの先有ったとするなら…

もしかするとワンチャン!…俺が負けるかもしんね?…」


マサツグが刹那を発動してシロを見ると、シロの体からは何やら蒸気の様に

溢れて流れる闘気が!…しかもその闘気は深い緑と色が付いて風を纏い!…

さも風神が如く戦場を駆け回って居る様に見えると、そんな見た事の無い

シロの様子にマサツグは戸惑う!…何なら刹那を発動しても断片的にしか

捉えられない事でマサツグは思わず慌てて見せ、ふとシロと戦うとなった際

の事を!…頭の中でシミュレーションしては負けるかも!と…何やらそんな

別に考えなくてもよさそうな事を考えて慌てて居ると、フィロはそのマサツグに

笑って見せる!…


「…それが今のあやつじゃ!…

…これまであやつの色々なモノを見て来たが…わっちが断言してやろう!…

あやつは天才じゃ!!…事こう言った戦闘に対しての才能はピカ一!…

後は何かきっかけが有れば誰であろうと屈服させる!…

圧倒的な力を誇示する事となるであろう!!…

…まぁ少なくとも今のままではそんな未来も無いと思うがの?…とにかく!…

その無知な化け物に成り下がるか?…理性を持つ化け物になるかは!…

この先!…マサツグ!…お主次第じゃ!!…

それこそしっかりとあやつの手綱を握って居らんと…

…お主が?…」


「ッ!?……ッ…」


マサツグの反応を見て楽しそうにコロコロ!と…そして改めてシロの実力に

ついて語り!…と言うのもフィロが言うにはシロは戦闘の天才!と…出会いが

悪ければトンデモナイ事になって居たとマサツグに話すと、更にマサツグを

戸惑わせる!…そしてその先の事の心配についても不安はあると、それは

マサツグ次第と言葉を続け!…シロの為にもこれからも奮起をするよう!…

何やらマサツグにプレッシャーを掛ける様な事を怪しい笑みを浮かべつつ

話して行くと、思わずマサツグも息を飲む!…さてそうして戦闘中だと言うのに

固まって居ると、何処からともなく声が!…


「うおああああああああ!!!!」


__ザシュ!!…ブギャアアアアアア!!!……


「…よし!…大元が来るまで後どれ位だ!!!」


「ッ!…ざっと250位か!?…まだまだだ!!!」


{…ッ!!……な、何の事だ?…大元?…}


何処からともなく聞こえてきた声と言うのは他の冒険者プレイヤー達から!…呆けている

マサツグ達をそっちのけに戦闘を続け!…何やら気になる問い掛けを口にすると、

その問い掛けに対して他の冒険者プレイヤーが数で答える!…大元!…

恐らく親玉の事を言って居るのだろうがマサツグにはピンと来ていない様子で…

とにかくそんな話に何を言って居る?と言った具合に興味を持とうとして居ると、

ここで更にふとある事を思い出す!…


「……ッ!!…って、そうだオリハ!!!…

気になる事が多過ぎて忘れてた!!!……フィロ!!…頼めるか!?」


「ッ!……仕方ないのぉ?…

と言うかあの様子だと放って置いても大丈夫なようも気がするが?…」


「あの馬鹿は際限なしに突っ込む癖が有るから監視しないと!!…」


「ッ!…やれやれ……盲目になる辺りはやはり兄妹と言った所か?…」


マサツグがふと思い出したのはオリハの存在!…そうマサツグが戸惑い慌てて

居る一方でオリハは今だ現在猪突猛進しており!…となるとマサツグはその事に

危機感を持ち出し!…自身はシロを面倒を見る事を決め、フィロにそのオリハの

監視を頼めるかどうかについて声を掛けて行くと、フィロも呆れた様な感じで

返事をする!…その際オリハの猪突猛進振りを見て大丈夫そうと口にするのだが、

マサツグはあの状態が危ない!と…過去それでトンデモナイ目に遭って居るのか、

とにかく監視を付けないといけない様な事を口にすると、フィロは更に呆れて

見せる!…この時マサツグとオリハが似ている事を口にすると、次にはフィロは

オリハの元へ!…


「…とにかく心得た!……丁度わっちもオリハに用が有った所じゃしな?…」


「ッ!…え?…」


「行ってまいる!!!」


__グググッ!!…ピョ~ン!!……


マサツグに改めて同意したよう返事をすると何やら意味深な、何か用がある事を

口にして行き!…するとそんなフィロの言葉にマサツグもピクっと反応して見せ、

何か引っかかった様子でその意味について尋ねようとすると、次にはその問い掛け

の答えを聞く前にフィロが行ってしまう!…さてそうなるとマサツグはその場で

置いてけぼりになるのだが、何かモヤモヤと気になるモノだけが心に残り!…

しかしそんな事を言って居る場合では当然無い訳であって!…マサツグも気になり

つつもシロの後を追い駆け様に動き出すと、その一方でフィロはオリハと合流を

果たす!…


__ピョン!…ピョン!…ピョ~ン!!……ッ!…


「やい、オリハよ!!」


__ズバン!!…ドシャ…


「…ふぅ……ッ!…あれ、フィロちゃん?」


大乱戦の中をさも遊び場の様に!…他の戦闘の邪魔にならないよういとも簡単に

飛び越して行くと、その様子は他の冒険者達の目にも映るのだが…その飛んでいる

本人は全く気にしていない様子でオリハを追い駆け!…一度として足を止める事

無く無事にオリハの元まで辿り着いて見せると、その自分が着地するタイミングを

見計らって声を掛ける!…するとこの時オリハもワイバーンを斬って落として居た

時で、丁度一息吐いて居り!…となると突如呼ばれた事でオリハは振り向き、

背後にフィロが着地した直後で立って居る事に気が付くと、いつの間に?と言った

具合に声を掛ける!…その際フィロもこの時ふと今になって気が付いたのだが、

この時オリハの格好と言うのは…


「…ッ!…はあぁ~……オリハよ…

お主自身が乙女である事を忘れては居らぬか?…」


「ッ!……え?…」


「幾らこの飛び蜥蜴の素材が売れるとは言えその様な!…

もはやお主の姿は誰もが驚く狂戦士バーサーカーじゃぞ?…

それとお主も女子なのじゃ、身なりを少しは気にせよ…」


「ッ!…あぁ~……」


フィロの目の前に居たオリハの姿と言うのは血みどろフィーバー!…別に怪我を

したとかそう言う訳ではなく、ワイバーンの返り血を諸に浴びてトンデモナイ姿に

なっており!…これにはフィロも呆れた様子でオリハに苦言!…もう少し身なりに

気を遣うよう注意の言葉を口にすると、その突然の注意にオリハは戸惑う!…

いきなり合流して来たかと思えば呆れられ、そして注意と…オリハ自身今如何言う

状態なのか気付いて居らず!…その様子にフィロもマサツグが言って居たのは

こう言う事か…と納得した様な素振りを見せると、次には自身の身なりを確認する

よう指を差す!…そしてフィロに指を差された所でオリハもハッと、自身の

身なりを見ては気が付いた様子で言葉を漏らし…だがオリハとしてもこれは

如何しようも無い訳で…何か悩む様な素振りをフィロに見せると、次にはぼやく

様にして言葉を呟く!…


「……うぅ~ん…気にせよって言われても時間経過でシミも残らず消えるし…

それに私…この世界ゲームでは女の子でも現実リアル男だしなぁ~……」


「……ッ?…うん、何か言ったかや?…」


「ッ!…あぁ~!!…いや、何も!…」


呟いた事と言うのもメタいもの!…ゲームの仕様に現実リアルの事情と…しかし

そんな事など知らないフィロは当然の様に疑問を持ち…幸いにもハッキリとは

聞き取れて居ないのか尋ねる様にして声を掛けると、オリハは慌てて誤魔化しに

掛かる!…と言うのもやはりNPCにこの詳しい事を説明するのは不可能であり、

オリハとしても余計な指摘は受けたくない!と言った具合に慌てて見せると、次には

フィロがハンカチを取り出す!…


「……はあぁ~……ほれ、顔を近付けい!…」


「ッ!…えぇ~っと…勿体ないよ?…

それに見た感じ良い物そうなんだけど?…」


「構わん!……と言うよりもこのままだとお主が敵と間違われそうじゃ!…

…それに今からとして居るのに!…

この様に血みどろではさすがのわっちも嫌気が差す!!」


「ッ!……え?…」


溜息を吐いてはオリハに顔を寄せろと、そして取り出したハンカチでその血を

拭い!…となるとオリハが恐縮した様子でオロオロ!と…フィロに勿体ないと

放って置く様に声を掛けるが、次にはフィロが文句を言う!…何なら今の

オリハは化け物より化け物染みて居ると、とにかく顔に付いた血だけでも拭い!…

すると次には何か気になる事を口にし始め、オリハもその言葉を聞いて聞き

間違いか?と言った具合に言葉を漏らすと、フィロはオリハにニヤッと笑う!…


__……ニヤッ!…ッ!?…


「…なぁに?…悪い様にはせん!…

ちょっとした実験の様なモンじゃ!…

…さて!…少しジッとして居れ?…」


__……スウゥ……ッ!?…


「え?…えぇ!?…えええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!…」


この時のフィロの表情は完全に悪だくみを考えている表情で、オリハに安心

しろ!と…だが当然そんな表情をされて安心しろと言われても到底出来る筈も

無い訳で!…一体何をもって信用しろと!?と文句を言おうとするのだが、

それを言う前にフィロが自身の体を透過し出す!…そしてそれは文字通り

オリハの体の中へと入り出すと、オリハも戸惑った様子で声を!…しかし幾ら

叫ぼうともフィロの侵入を拒む事は全然出来ず!…遂に完全に同化するよう

フィロがオリハの中に入って行ってしまうと、次には自身の体の中から

フィロの声が!…


{……うむ!…これでお主に憑り付く事が出来た!…

…我ながら見事な手際よのぉ~?…}


「い!…いやいや!…せ…成功したじゃないでしょ!?…

憑り付くなんて言うから冗談かと思っていたら本当に憑り付くし!!…

て言うか、人に憑り付く事が出来るなんて聞いていないし!!…」


{それはそうじゃろ?…わっちもこの事を誰にも話して居らんし?…

更にこんな事が出来る事に気が付いたのは最近な上に…

試したのはオリハが初めてじゃしな!…}


「ッ!?…ちょ!?…人をモルモットみたいに実験しないでくれ!!!…

…で?…ど!…どどどど!…如何すれば良いの!?…塩でも捲けば!?…」


それはまるで頭の中に響くよう聞こえて来る!…この時フィロは嬉々とした

様子で成功と言い!…さも失敗した時の事など考えていない様子でコロコロと

笑うと、そんなフィロの様子にオリハがツッコむ!…勿論憑り付いて来た事

にも驚くのだが、何より話を聞いて居ない!と…するとそのオリハの文句に

対して話して居ない!と…さも当たり前!と言った具合に何も問題無い!と

話すと、更にオリハを戸惑わせる!…その際傍から見て居るとその様子は

独り言を喋って居る様にしか見えない訳で、当然不気味に思われ!…しかし

そんな傍の目など気にしている場合では無い訳で!…オリハが一人ワタワタと

慌てた様子を露わにし続けて居ると、フィロが落ち着くよう声を掛ける!…


{…まぁ落ち着かんか!…別に取って食いはせぬ!…

…寧ろお主にとっては朗報かもしれぬぞ?…

…あと周りからも奇妙な目で見られとる!…ほれ?…}


__…ッ!?……ジィ~~!……ヒソヒソ…ヒソヒソ…


フィロとしてもこれが初めての筈なのにさも慣れて居るよう!…オリハの

慌て様に呆れたよう声を掛けると、フィロはこれで良い!と口にする!…

その際オリハにとってもこれにはメリットがある事を口にすると、更に

周りから変な目で見られて居ると指摘!…するとオリハもハッと気が付いた

様子で辺りを見回し!…フィロの言う通りに変な目で見られて居る事に

ふと気が付くと、次にはフィロの言葉を聞き入れた様子で一時は落ち着く!…


__………ッ…


{…まぁ騙されたと思って受け入れるのじゃ!…

…さて、では少し手ほどきをば…ッ!…丁度良い!…

ほれ、そこに飛んで居る飛び蜥蜴に向かって手を突き出してみぃ?…

掌に炎を集中させ!…その飛び蜥蜴を焼き落とす様な感じで想像するのじゃ!…

……きっと面白いモノが見れるぞぉ~?…}


「ッ!……こ、こう?…」


オリハは周りの目を感じ取って落ち着いた様に振舞う!…しかし動揺している事

には変わらない訳で、やはり慌て様が見られ!…するとそんなオリハの心境を

読んでかフィロは更に言葉を!…と言うのも今から言う通りに動け!とばかりに

手ほどきを!と…その際丁度目の前に飛来して来たワイバーンを標的にするよう

声を掛けると、その手順を口にする!…と言ってもそのワイバーンに向かい手を

伸ばし!…掌から炎を放出するイメージをしろ!と…この時フィロは何か嬉々と

した様子で説明をして見せ、オリハもそんなフィロの言動に戸惑いつつ!…

言われた通りにそのワイバーンを標的に炎を放出するイメージを頭の中に思い

浮かべると、次には本当に面白い物を目にする!…


__…ゴオオォォ!!…カッ!!!…ゴゴゴゴゴゴ!!!…


{ッ!…ほほぅ!…さすがマサツグの妹!…いや!…オリハと言うべきか!…

言葉だけの説明でここまで出来ようとは!…案外素質が有るのかもしれんのう?…}


オリハは目を閉じ言われた通りにイメージ!…するとオリハの掌には小さな

火種が!…それはまるで周りにある酸素を吸収するが如く更に一気に燃え

上がり!…その大きさもゴルフボール台からすぐさまバレーボール台にまで

膨れ上がると、フィロはセンスが有る!とばかりに褒め始める!…その時

オリハは目を閉じイメージして居る為何の事か?…この時その炎の球の熱も

感じて居らず!…次には気になった様子で目を開き!…自身のその突き出して

いる掌に炎の球が出来て居る事に驚いて見せると、ただただ戸惑いの言葉を

口にする!…


「……ッ?…ッ!?…え?…えぇ!?…」


{…いい感じじゃ!!…ではそれを奴に向かって撃ち放て!!}


「……ッ!!…こ、こうかなぁ!!…」


__ゴオオォ!!!…バシュン!!!……ズドゴオォ!!!…


フィロは戸惑うオリハの事など御構い無し!…すぐさまオリハに射出するよう

指示!…するとオリハも言われた通りに火球を身構え!…若干戸惑いを覚えつつ

外さないよう狙いを定めて行くと、さも某・大作RPGの勇者が如く!…メ○を

撃ち出す様な感覚でそのワイバーンに向けて火球を放って見せると、次にはその

炎の球はワイバーンに炸裂する!…何やら直撃すると爆発する様な音が辺りに

響き!…そして次にはワイバーンの頭が吹き飛び!…するとそんな様子を見て

居た他の者達も思わず驚愕!…ただのファイアーボールでここまで火力が出る

のか!?と戸惑いを露わにして居ると、その打った当の本人も驚きを露わにして

見せる!…


__…ッ!?…………。


{……うむ!…及第点じゃの?……ッ!…

では今度はあの大群を一気に吹き飛ばしてよ!…

勿論先程より威力!…更に規模を大きくする様な感じでの?…

さすればあの程度の有象無象など!…くっふふふふ♪…}


__…ッ!…スッ……ゴオオォォ!!…カッ!!!…ゴゴゴゴゴゴ!!!…


自身の手を見詰めては呆然自失…に近い状態、ただ自身でも不思議な感覚を

覚え!…その一方でフィロは満足げに言葉を口にして見せ!…更にオリハに

課題を与えるようふとあるモノを目にすると、すぐさま指示を出し始める!…

と言うのもフィロが見つけた物と言うのはワイバーンの大群!…軽く十数匹が

纏まって飛来しており!…今度は先程より火力を上げろ!と…一気に一掃する

よう嬉々とした様子でオリハに笑って指示を出すと、オリハも言われた通りに

動き出す!…その際フィロの念が乗り移ったのか、オリハも心成しか嬉々と

した様子で!…


__ゴゴゴゴゴゴ!!…ゴオオオォォォ!!!……スタン!!…グオオォ!!!…


「ッ~~!!!…いっけえええぇぇぇぇ!!!!」


__バシュン!!!…カッ!!!…チュドオオオォォォン!!!!…スタン!!…


先程同様種火を作り!…そこから一気に巨大な炎の球を作り上げると、今度は

大きく飛び上がって見せる!…その際飛行船が動いて居る事も考慮して後ろに

飛んで行くと、空中でその群れに狙いを定め!…そして掛け声を掛けては一気に

振り下ろす様にしてダンクシュート!…見事その群れの中心にその巨大な炎の

球を当てて行くと、火柱を上げては一掃する!…その際やり過ぎなのでは!?と

心配になった様子で他の者達から視線を向けられてしまうのだが、オリハはただ

それよりも炎を扱える事に興奮を覚え!…着地した後は静かにガッツポーズ!…

フィロもその様子に満足げな具合に言葉を漏らすと、自分のお陰と自画自賛を

する!…だがそれにしてもオリハの飲み込みはとても早く、フィロ自身も驚いた

様子で!…


{おぉ!…おぉ!!…良いぞ良いぞ!!…

さすがわっちが憑り付いただけの事は有る!!……にしても?…}


「……何これ?…これが…これがフィロちゃんの力?…

…ふふふ♪…何だこれ?…ふふふ♪…フフフフフフ!…」


{……オリハめ…ある意味マサツグより魔王の適性がありそうじゃな?…

これはある意味で思わぬ拾い物!…案外育ててみるのも面白いかも知れん!…

…まぁ色々障害が有るが…それよりも…

今はこの愉快に火の中で踊り狂う蜥蜴共の様子でも見て楽しむとしよう!…

……ほんに!…ほんに滑稽な様子にしか見えぬからなぁ?…}


「……フィロちゃん?…一応全部駄々洩れてるからね?…

…てか初めてフィロちゃんから魔王らしい言葉が聞けたような?…」


改めてオリハの適正にフィロが関心を持ち出し!…オリハ自身もフィロの力を

実感するよう言葉を漏らすと、何か危ない気を放ち!…だがそんなオリハの事

など御構い無しに!…フィロはオリハに対してある才能が感じられる事を

考えると、自身の手で育てたい!と言った欲求に駆られてしまう!…しかし

それをするにもまずは色々と問題が!…主にマサツグが原因で!…それを

考えるとやはり今すぐには難しい様で、とにかく一旦保留!…改めて目の前で

起きている現象に嬉々とした様子で視線を向けようとすると、全部漏れていた

のかオリハから呆れられた様子でツッコミを受ける!…しかしそんな悠長に

構えている時間も無い様子で、次にはまたワイバーンが飛来!…


__ギエアアアアアアアア!!!…バッサ!!…バッサ!!…ギュン!!!…


「ッ!!…ハアアァァ!!!」


__ゴウ!!…ッ!?…バジュウウ!!!……ドサァ!!…ゴロゴロゴロゴロ…


「……バジュウ?…あれ?…何か聞き慣れない音が?…

…あれ?………ッ!?…」


呆けている所を襲う様にオリハへ向かって急降下!…その足でオリハを蹴るか

引っ掻こうかとするのだが!…オリハも気配を感じ取った様子で直ぐに反応!…

振り返るなり両刃剣を手に薙ぎ払い!…その奇襲を仕掛けて来たワイバーンを

倒すのだが、ここである違和感を覚える!…その際フィロも驚いた様子で反応

すると、ただその様子を見て居た様で!…オリハ自身も薙いだ後にあれ?っと

音に違和感を!…と言うのもいつもならズバン!と斬った音が聞こえるのだが、

先程の音はまるで焼き切った様で!…当然違和感を覚えると武器に目を…しかし

見た所でなにも可笑しな所はなく、今度はその斬ったであろうワイバーンの方に

視線を向けると、そこで見慣れない光景を目にする!…


__シュウウゥゥ!!…プスプス…プスプス…


「……焼けてる?……え?……ッ!…

…もしかして…こうかな?…」


__スウゥ…シュボウウゥゥ!!!…ゴゴゴゴゴ!!!…


オリハが見たモノは焼け焦げたワイバーンの死骸!…勿論光りになって消える

様子で…しかし問題なのはそのと言う点にあって、あの時オリハは

決して技を繰り出しては居らず!…ただ剣を振っただけなのに焼けて居る!と…

これには何故?…と言った具合にオリハは首を傾げて見せ!…その場で少し悩む

様な素振りをふと見せ始めて行くと、次にはハッと閃いた様子である事をする!…

そのある事と言うのも炎の付与エンチャント!…先程教えて貰った要領でイメージをし!…

するとこれまた一発で体得して見せ!…これにはフィロも更に驚いた様子で言葉を

口にし始めると、オリハに期待を膨らませる!…


{ッ!?…こやつ!!…もう炎を纏わせる感覚も覚えたと言うのか!?…

…確かに何かオリハの持っている武器からは奇妙な気を感じるとは

思って居たが!!…まさかここまで適応させるとは!!…

…フフフ、面白い!!…実に面白いぞオリハ!!……良かろう!!…

もうわっちから教える事はほぼほぼ無い!!…後はわっちの力を用いて!!…

この戦場を艶やかに!!!…お主色に彩ってしまうが良い!!!…}


「ッ!……行くよ!!…フィロちゃん!!!」


{任せよ!!!…これ程までに胸が躍る事もそうそう無い!!!…

お主にはわっち!!…フィロネウスが憑いて居る!!!…

思う存分に暴れて見せい!!!!……そして!!!…}


「ッ!……ッ?…」


もはやイベントの事などそっちのけに楽しんでおり!…オリハに力を貸せば

貸すほど楽しい!と…何ならもう大丈夫!と言った具合にフィロは太鼓判を

押して行き!…もっとオリハに暴れるよう指示を出すと、オリハもオリハで

素直に受け取る!…その際フィロに同意を求めるよう確認を取ると、フィロは

遠慮なく行け!と…オリハには自分が居ると豪語して見せ、最後に何か言い

たげな様子で言葉を口にしようとすると、次にはオリハがズッコケる!…

何故なら!…


{そして!!!…マサツグに命一杯褒めて貰ってぇ!!!♥…

甘えさせて貰うのじゃ!!!♥…}


__ッ!?…クンッ!!……ズコオオォォォ!!!……


{ッ~~~!!!……ッ!?…な、何じゃ!?…

な、何をして居るか!?…別に躓く様な物など!!…}


「ッ~~~!!!…タタタタ!……今のはフィロちゃんのせいだからね?…」


{ッ!?…何ゆえ!?…わっち何もして居らんぞ!?…}


最後の最後で出て来たフィロの言葉は己の欲望!…マサツグに褒めて貰いたい!

と本音を叫び!…となるとそんなフィロの言葉にオリハもヘッドスライディング!…

それこそ勢い良く飛び出そうとして居たのに!…まさかの本音が出て来た事で

顔面から見事に滑って行くと、そんなオリハの様子にフィロが戸惑う!…その際

別にコケる様な物は無かったとオリハに声を掛けると、オリハも呆れた様子で

体を起こし!…そして次には鼻の頭を摩りながらフィロのせいと…この言葉に

フィロが更に戸惑った様子を露わにすると、改めてオリハ達は気を取り直し

始めるのであった!…


因みにこのイベントに参加をして居る者達の中には少なくとも

「妖炎の魔王・フィロネウス」の事を知って居る者が居た様で、

そんなオリハの様子を見て…


「……ッ!…ッ!?…フィ、フィロ!?…」


__タッタッタッタッタッ!!…


「……ッ?…ア、アレ?…」


「おんどりゃああぁぁ!!!……ふぅ…

…ッ!…って、如何した?…」


「ッ!…い、いや…何かさっき…フィロネウスが居た様な?…」


「ッ!…はあぁ~?…ンな訳ねぇだろ?…確かアレは誰かにテイム…

ってその話も眉唾モンだが…とにかくそうそう会える訳がねぇだろ?…

なんせ神出鬼没で有名なんだからよ?…」


「……あれぇ~?…」


と、こんな具合に…オリハの姿がフィロに見える等…何か妙な副作用起こしては

地味に冒険者達を混乱!…このイベントに「妖炎の魔王・フィロネウス」が居る

と言った具合に奇妙な誤解?…を起こしては何か危機感を覚える者まで現れる

のであった!…尚今だフィロがマサツグのペットになったと言う事はゲーム内で

都市伝説と化しており、信じる者も居れば信じない者も!…とにかく賛否両論に

別れては、今だその原因究明に当たる者が出て来るのであった!…

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感想 63

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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

異世界にアバターで転移?させられましたが私は異世界を満喫します

そう
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ナノハは気がつくとファーナシスタというゲームのアバターで森の中にいた。 そこからナノハの自由気ままな冒険が始まる。

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
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HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
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2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

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