どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-

すずめさん

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-第四章-オータムクラウド国編-

-第四章九十四節 空への覚悟と案の定の置物と飲兵衛エルフ再び!…-   第四章終話

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最後まで困惑したままの受付の者をそのままに…マサツグ達が更にその飛行場の

奥へと歩いて行くと、改めて目の前にその巨大な飛行船を目にする。そして

新天地に向かう期待と共にある不安を覚えつつ、アヤやオリハが何か興味を持った

様子でそんな光景を目にして居ると、その一方ではマサツグが青褪めた表情で

固まって居た!…言わずもがなマサツグ(現実リアル)のパッシブスキル、高所恐怖症が

発動しており!…徐々に迫って来る搭乗時間に何か震える様な反応を見せて居る

と、フィロは能天気にその飛行船に興味を示して居た。


{……如何しよう?…俺高所恐怖症なんだけど…

このまま無事に次の所に渡れるかな?…}


「おぉ~!!…これが飛行船!…

さすがのわっちもこの様なモノに乗るのは初めてなのじゃ!…

何だかドキドキするのぅ♪……な、マサツグ…ッ!?…」


__ズドオォ~~ン!!!…


「ッ!?…な!?…何じゃマサツグ!?…

何故その様に今にも死にそうな顔を!?…

まるで茄子の様に真っ青じゃぞ!?…如何したと言うのじゃ!?…」


マサツグが無事次の大陸に渡れるか不安を覚えている一方でフィロは子供の様に

燥ぎ!…と言うのも飛行船に乗る事自体が初めてらしく!…飛行船を見詰めては

尻尾を振って目を輝かせ!…跳ねる様にして更にその飛行場の奥へと足を進めて

行くと、振り返ってマサツグに声を掛ける!…するとそこで初めてマサツグの

様子に気が付いたのか、真っ青に青褪めて居るマサツグの姿を見つけ!…当然

そんなマサツグの表情を目にしてフィロはハッとした様子で慌てて戸惑い!…

一体何が有ったのか!?と驚いた具合に声を掛け出して行くと、マサツグも

フィロの反応に気が付いた様子で返事をする!…


「ッ!…あ、あぁ…だ、大丈夫…多分……そんな死にはしないって…」


「ッ!?…全然そんな風には見えんのじゃ!…

これは相当まずいのでは無いのかえ!?…

…うぅん…!…これはオリハとアヤを呼んで止めに…」


__カラァン、カラァン♪…カラァン、カラァン♪…ッ!!…チラッ?…


「まもなくウィンタースノー行きの飛行船が出発いたしまぁす!!…

乗り遅れの無い様!…ご注意下さぁい!!!」


眼は虚ろに濁っては一体何処を見て居るのか、フラフラと貧血を起こした様な

足取りで歩くとフィロに怪しい返事を!…するとそんな返事を聞いて当然

フィロも大丈夫と判断をする訳もなく!…フィロが慌てた様子でオリハと

アヤを呼ぼうとして居ると、突如として搭乗口の方から鐘の音が聞こえて

来る!…となるとフィロの視線はその鐘の音が聞こえた方に向けられ、今度は

一体何事か?と…するとそこにはこれまた別の受付の者が立って居り!…

そろそろ出発すると急ぐ様に乗客へ注意喚起の言葉を口にすると、更にフィロを

慌てさせる事となってしまう!…


「ッ!?…クッ!!…何と間の悪い!!…もう時間が!!…

いやしかし!!…ッ~~~!!!……マ、マサツグよ!…

やはりここは大事を取った方が!!…」


__スタスタスタスタ!!…ッ!?…タッタッタッタッタッ!…


「ま!…待つのじゃマサツグ!!…その様な状態で乗れる訳も無かろうて!!…

ここは一度退いて!!…また日を改めて挑戦すれば!!…

…何なら今までバルデウスや神滅鬼と戦って居った時ですら

そんな顔を見せた事が無いのに!…

このまま行って何かあったら如何するつもりじゃ!!」


慌てるフィロは飛行船に乗りたい気持ちを抑えつつ、マサツグの大事を考えると

一旦退こう!と…しかしその肝心のマサツグは何を考えて居るのか?…ただその

出発するであろう飛行船に向かい無言のまま突き進んで行こうとすると、フィロが

気が付いた様子で止めに入る!…その際突き進むマサツグを追い駆けては慌てて

Tシャツの裾を掴み!…踏ん張る様にして待てと!…マサツグの状態が普通でない

事を口にすると、また日を改めようと言うのだが!…マサツグは気にせず直進!…

やはり何も言わずにそのまま搭乗口に行こうとすると、更にフィロが説得するよう

言葉を続ける!…この時マサツグの命最優先と言った様子で必死に訴え続ける

のだが、肝心のマサツグはと言うと…


__…ピタッ…クルゥリ…


「ッ!…と、止まった?…ッ!!…か、考え直してくれた!!…」


__ガッ!…ヒョイ!…スッ……スタスタスタスタ!!…


それこそ一度は足を止めて聞き入れた様な!…フィロもマサツグが足を止めた事で

若干驚きを露わに!…しかし漸く話を聞き入れてくれたのかとホッと安堵した

様子を見せ!…改めてマサツグに説得を試みようとマサツグの顔に視線を向けよう

とすると、次にはマサツグに捕まって抱えられてしまう!…と言うのもマサツグは

フッと振り返ると徐にフィロの脇に両手を入れ、簡単に持ち上げるとそのまま

自身の肩に乗せ!…するとフィロもフィロでそんなマサツグの行動にされるが

ままで!…マサツグはフィロを肩車した所で改めて搭乗口へ向かい!…フィロは

肩車された事でふと用件を忘れた様に落ち着いてしまい…


「………。ッ!?…い、いやいやいや!!…

黙って肩車されてしもうたがそうでは無いのじゃ~!!!」


「……大丈夫だ…これはただの高所恐怖症だ…

そう…ただのこうしょきょうふしょうなんだ……」


「大丈夫な訳あるか!!…尚の事危ないでは無いか!!!…

その様に顔を真っ青にしてぇ!!…イイ子じゃから言う事を聞いて!!…」


暫くの間沈黙…マサツグの肩に腰を据え続けて居ると、次にはハッと我に返った

様子で抗議をする!…それこそ自分でも何故黙ってしまったのか?と困惑の

様子を見せると、慌てた様子でマサツグにツッコミを口にするのだが!…しかし

肝心のマサツグは一切フィロの文句を聞き入れず!…ただ搭乗口に向かい歩き

続けて見せると、フィロに大丈夫と返事をする!…その際青褪めている理由を

ただの高所恐怖症と言うのだが、当然その言葉と言うのは全然大丈夫そうには

聞き取れず!…これまた当然とばかりにフィロからツッコミが飛び出して行き、

マサツグの頭を抱えては待つ様に再度声を掛けて行くのだが!…そのマサツグの

様子と言うと更に可笑しな方向へと向かって行く!…


「大丈夫だ!!…恐怖で染まる前に乗ってしまえば問題無いもうまんたい!!!…」


「ッ!?…」


「これは!!…コイツと俺の戦いだ!!!…

俺の生き様を止めてくれるなぁ!!!」


__グッ!!…


「ッ!?…いや完全に恐怖に染まって居るでは無いか!!!…

しかも恐怖のあまりに変なテンションになって!!…しっかりせいマサツグ!!…

恐怖で可笑しなテンションになるなあぁ!!!…気をしっかり持てえぇ!!!」


もはや発狂と言って良い位にマサツグのテンションが可笑しくなる!…それは

急に何か耐性が付いた様に!…マサツグは奇妙な言い訳を口にし、フィロも更に

戸惑った様子でそのマサツグの言葉に戸惑って居ると、更にマサツグは言葉を

続けて行く!…と言うのも一体誰と戦っているつもりなのか、興奮した様子で

その脚を止めるな!と…これにはフィロもマサツグの状態を理解した様子で

更に慌てて戸惑って見せ!…シロも何か感化された様に張り付きながらも拳を

振り上げる様な反応を見せると、表情は見えないながらもエンジョイして居た!…

そしてフィロがマサツグにしっかり気を保つよう言葉を掛け続けて行くのだが!…

遂には搭乗口に辿り着くと乗船し!…


「よ、ようこそ!…ヴェール号へ!…

…そ、それではチケットを確認させて頂きます!…」


「うむ!…これで頼む!!」


「ッ!?…は、はい…ありがとう……ッ!?…え!?……あっ…

は、はい大丈夫です!…間もなく出発致しますのでどうぞ船に…」


「うむ!!…良きに計らえ!!…」


その間まるでコントの様なやり取りをして居た訳で、周りからはしっかりと

思いっきり変な目で見られ!…チケットを確認される際もマサツグは発狂状態!…

その確認する者もまさかこの発狂者がファースックラスのチケットを持って居ると

は露に思わず!…確認した所であからさまに戸惑って見せると、慌てて誤魔化す

様に許可を出す!…そしてマサツグ達は乗船!…この時フィロはツッコミ疲れた

様子でマサツグの頭の上でグッタリとしており!…シロは今だマサツグのお腹に

張り付き!…マサツグはマサツグで船に乗ると直立不動!…何か置物の様に

固まってしまうと、用意された部屋に行けずに居た!…因みにそんな騒ぎを遠く

から見せて居た時アヤとオリハは他人のフリ!…一応事情は知って居るモノの

我関せずを貫き!…マサツグ達が乗船してから約2~3分後の事!…飛行船が

漸く離陸したのか徐々に何か浮いて行く様な感覚を覚えると、そんなマサツグ達を

余所にオリハとアヤはキャッキャと燥ぐ!…


__……グググ!!…ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!…


「ッ!…おぉ!…動き出したみたいね!…」


「次の大陸では何が見れるか楽しみですね!…」


「……ッ!…ねぇ!!…あれ!!…」


「ッ!…え?……ッ!!…おぉ!!…」


まるでこれも旅の思い出と言った様子で動く飛行船にキャッキャと、窓から外の

様子を見ては嬉しそうにその光景を見詰め!…その際窓の外から見える光景と

言うのはその秋雲国の全体図であって!…宛らその町の様子と言うのは平安京の

様で!…碁盤の目の様に町が区切られてはその中心部に秋雲城が…現在修復中

なのか城の方は慌しい様子を見せて居り、川もまるで一本の線の様!…とにかく

綺麗に区切られた様子が見れると初めて見る!と言った具合に燥いで居り!…

その一方でマサツグも漸く動いた様な反応を見せると、次にはシロを抱えて

搭乗口の片隅に移動する!…


__………。


「……ッ…や、やはり駄目の様では無いか!…

…全く強情な奴め!…素直に言う事を聞いて置けばこんな事には…

……はあぁ~…世話の掛かる…」


「……あっちもあっちで大変そうね……はあぁ~…仕方ない!…

マサツグ!…もう安定したと思うから安心しなさいよ!…

それに飛行船の旅でモンスターに襲われる事はまず無いし!…

整備不良とかでもない限りは!……何てオチにもならないわよ!…」


__ピクッ!!…ガタガタガタガタ!!!…ッ!?…


まるでシロを守る様に抱えると一切動かず!…フィロも漸く体力が回復して来た

体を起こすと、マサツグに文句を言い出す!…この時素直に言う事を聞けば

こんな事にはならなかった!とフィロが呆れて見せると、アヤも呆れた様子で

同情!…その際溜息を吐いては仕方が無い!と…フィロの心労を取り除く様に

もう大丈夫である事を口にすると、次にはマサツグが震え出す!…それはまるで

何かに恐怖して居る様に震え出すと、その様子を見たアヤが戸惑い!…フィロは

フィロで文句を口にし!…余計な事を言うなと言うと、何が駄目だったのかを

説明する!…


「ッ!?…こ、こりゃお主!!…余計な事を言うでない!!…

ましてや[不時着]等トンデモナイ事を言いおって!…

その言葉のせいで更にマサツグが怯えてしもうたでは無いか!!…」


「ッ!?…えぇ~!?…面倒臭いわねぇ!!…」


フィロが言うには不時着と言うワードが宜しくなかったらしく、アヤに指を

差してはブンブン!と…依然としてマサツグの頭の上に乗ってはダレながらも

文句を言い!…とにかくそう言った言葉がきっかけフラグでトンデモナイ事になった

らと忠告をすると、アヤはその注意に戸惑って見せる!…当然アヤとしては

良かれと思い助け舟を出したつもりだったのだが、逆に文句を言われた事で

不服!と…一体何が正解なのか?と思うと顔に出て不機嫌そうに!…しかし

ここでオリハが気にしなくていい様に声を掛けると、散策するよう提案をする!…


「……大丈夫ですよアヤさん…兄さんはいつもこうなので……

それよりも放って置いて他を見に……ッ!…」


「ッ!?…あ、貴方も何気に酷いわね?…実の兄をあんなのって?…」


「…そうですか?…っと、ここに丁度無料の艦内地図がありますよ?…

…えぇ~っと?……ッ!…娯楽場の他になんかも有るみたいですよ?」


オリハは実の兄をあんなの!と…もはや慣れた様子で放置するよう言葉を

掛けると、アヤにこれまた戸惑われ!…その際心配しなくて良いのか?と

言った具合にツッコミを受けるのだが、オリハは流す様にしてアヤに返事を

して見せると、壁に掛けられて有るフリーペーパーの地図を一つ取る!…

その際地図を開いてその内容を確認し始めると、不用意にある言葉を!…

そのある言葉と言うモノはが有るという言葉で有り、それを聞いて

アヤが反応!…すぐさま行動を起こす様にしてオリハを拉致り!…まるで

瞬間移動した様に姿を消すと、その様子を見ていたフィロに驚かれる!…


__シュン!!!…ッ!?………


「……あ、あの呑み助!…酒場が有ると途端に行動力の化身となるな!…

とは言えこれで静かに…さて、如何したものかや?…マサツグ?…」


完全にその場に置いて行かれたマサツグ達は今だ動けず!…フィロもアヤの

機動力に何故それをいつも行かせないのか?と言った疑問を口にすると、

一度は落ち着く!…そしてマサツグに如何するか?と声を掛けては優しく

フフフ!と笑うと、とにかく今の状況を楽しむ様に…何かゆっくりと時間が

流れて居る様な?…不思議とフィロも穏やかに楽しくなって来た様子で

そのマサツグとの一緒の時間を過ごそうとして居ると、その一方でオリハは

地獄を見ようとして居た!…


__バシュウゥゥゥン!!!…どよぉ!?…


「…そんな素敵な場所がこの船にあるなんて!!!…

こうしちゃいられない!!!…行かない訳には行かないでしょ!!!…

マッハで行くわよ!!!…オリハちゃん!!!」


「ああああぁぁぁぁぁぁ~…アヤさぁん…私は別の所に行きたいのですがぁ~…」


「そんなのは後々!!…別に何処にも逃げやしないって!!…

それよりも心の燃料!!!…さぁ行くわよぉ!!!…

私達の冒険はこれからよ!!!!」


「そんな打ち切り漫画のようなセリフを言われましてもああああぁぁぁ~~……」


船内を駆け抜ける様にしてアヤはオリハを連行!…その際その駆け抜けて行く

二人の様子に他の乗客達は戸惑い!…アヤはアヤでウハウハの様子で行かねば!

と意気込み!…連行されるオリハも引っ張られるままに何とか断ろうとする

のだが、やはり有無を言わさずアヤに引っ張られドナドナされる!…この時さも

漫画の打ち切り文句の様な台詞を口にすると、オリハは戸惑いつつも呆れた

様子でツッコミ!…だがツッコんだ所で結局の所連行され!…そのままアヤと

共に飛行船の中に有るバーへと連れて行かれると、後に更なる地獄を見るので

あった!…


さて話は戻ってマサツグ達の方!…数十分してからふとマサツグがシロを

抱えたまま立ち上がると、フィロが心配した様子で声を…


__………スッ…ズズズッ…トットッ…ッ!!…


「マ、マサツグ?…急に如何し?…む、無理をするでないぞ?…

別に誰かに文句を言われた訳でも…ましてや急かされて居る訳でも!…」


「……いや…大丈夫…徐々にだが慣れて来ただけだ…

と言ってもこれがもっと揺れが酷かったりしたら

まだここで固まって居ただろうけど…」


「ッ!…そ、そうか?…そうなのか?……それなら良いのじゃが?…」


一言も発する事無く立ち上がり…フィロもマサツグに無理をするな!と

声を掛けると、マサツグは慣れた!とばかりに返事をする。と言うのも

飛行機みたく突発的な揺れが有るとかそう言うのではなく、ゆったりと

浮遊する様な…マサツグ自身その揺れが有ったらダメだ!と語り…

窓の外を見ない様にとにかくその場から移動をしようとすると、フィロは

若干の不安を覚えた様子で安堵する!…そして立ち上がったマサツグは

そのままゆっくりとした足取りで自身の部屋に向かおうとするのだが、

その道中先に駆けて行ったであろうアヤ達の話が…


__コッ…コッ…コッ…コッ…ッ~~~…ッ!…


「…さっきの三階のバー凄かったな!?…

内装もめっちゃ豪華で!!…こう!!…

なんかホストクラブかと思ったわ!」


「ッ!…てかお前ホストクラブに行ったことあんのかよ!…

…それよりも驚かされたのはあの姉ちゃんの方だと思うが…」


「ッ!…あぁ、さっきの!…

連れの獣人の姉ちゃんを引っ張って飛び込んで来たかと

思えばいきなりシャンパン10本注文すんだもんな!?…

アレにはマジで驚かされたわ!!…豪気にも程が有るだろ!?…」


{……話を聞くだけで嫌な予感がするんだが?…}


マサツグ達の進む道の向こうからはマサツグ達と同じ初めての乗船客か、何やら

意気揚々と談笑をして居る冒険者達の姿が!…その際別に聞き耳を立てるつもりは

無かったのだが自然と会話が耳に入り…その話を聞いてふと何か覚えのある様な

内容を耳にすると、思わず耳を澄ましてしまう!…何でも彼らが言うにはそのバー

の内装と言うのは凄かったようで、例えをホストクラブ!と…だがその話も相方

らしき人物にツッコまれては茶化されて終わり!…それよりもそこに入って来た

人物の方が凄いと語ると、そこでマサツグ達が反応する!…と言うのもその人物は

獣人のツレを引き連れてやって来たそうで、入って来るなりシャンパンを!…

それも一気に10本と豪気に頼んだらしく!…その注文の仕方に何か心当たりが

ある様子でマサツグが嫌な予感を感じて居ると、更にその冒険者達の話を耳に

する!…


「…しかもそのシャンパンほんの数秒で空にすんだモンなぁ?…

ラッパ飲みで!…そんでその相方の獣人の姉ちゃん本当に慌てて!…」


「何なら一緒にシャンパン飲まされてなかったっけ?…

止めに入ろうとした所で逆に捕まってさぁ!…」


「そうそう!!…

…ありゃ確実に明日地獄を見るパターンの奴だな!…間違い無い!…

…てかあの調子だと放って置いてもオールしそうな勢いだったけどな?…」


何でもアヤはそのシャンパン一本を開けるのに時間を掛けなかった様子で、数秒で

空に!…その話を嬉々として語る冒険者の傍らでマサツグが呆れた様子で首を

左右に…しかしそんなマサツグの様子など気が付いて居ない様子で更に冒険者達は

話を!…オリハがアルハラアルコールハラスメントを受けて居た事など話してはアレは地獄と!…

まるでその後の展開が読めて居る様子でご愁傷さまと笑いながらに談笑をして居る

と、ふとその話を聞いたマサツグはポーチに視線を向け出す…


__コッ…コッ…コッ…コッ……チラッ?…


{……何か酔い止め薬をストックするのが当たり前の様になって来たな…}


「…如何したのだマサツグ?…やはり何か辛い事でも?…」


マサツグは十中八九その話をアヤ達の事だと断定すると、また頼って来る事を

想定し…いつもの様に酔い止めの薬のストックを確認し始め!…もはやこれが

一連のルーティンになったよう自分でも呆れ!…思わず苦笑いしなりながら

その冒険者達の隣を通ろうとすると、フィロが心配した様子で覗いて来る!…

何故ならこの時マサツグは小刻みに震えると若干息を漏らし、何やらリバース

しそうになって居る様に見えたらしく!…しかし実際の所はと言うとただの

苦笑い!…フィロもハッと気が付いた様子で首を傾げ!…マサツグもそんな

覗いて来るフィロに大丈夫と返事をすると、ふと思いついた様子である事を

口にする。


「ッ!……いや、それよりも慣れて来た事だし…俺達も散策するか。」


「ッ!?…ちょ!?…何を言って!?…無理をせんでも!!…」


「…さっきからフィロが何か気にして居るのは分かってんだぞぉ~?…

気が付いて居るかは知らんが…尻尾ブンブン振ってっし!…

視線がチラホラ動いて居るのも分かって居るからなぁ~?」


「ッ!?…ウッ!…ウゥ!…」


マサツグも本格的に慣れて来た様子で青褪めが無くなり…改めて自分達でも

散策する事を口にすると、フィロが戸惑った様子で心配をする!…勿論先程

まで青褪めて居たのだから心配するのは当たり前で、慌てた様子で止めるよう

言葉を!…しかしマサツグは大丈夫とばかりにフィロに向かってある事を!…

そのある事と言うのもフィロの挙動から見られるモノであって!…何か飛行船

に対して興味を隠し切れていない!と指摘をすると、フィロはピクッと反応

するなり照れて見せる!…それは珍しくも初めて見るフィロの照れて居る

様子であり、マサツグも珍しいとばかりに目を丸くし!…すると次にはフィロが

照れ隠しをするようマサツグの頭の上へと引き上げて行き、遂にはマサツグに

自身の顔を見せない様にすると、何やら文句を言うようコソコソと零す!…


「ッ~~~!!…見て無い様で見て居るとか!…反則じゃろ!…

ッ~~~!!!……でも…さすがわっちの旦那様じゃな?♥…

ッ~~…ッ~~~♥」


「……何?…どうかしたか?…」


マサツグに気付かれていた事で羞恥に震え!…しかし何か嬉しくも感じ!…

自身でも如何反応したら良いのか分からずただただ悶え!…マサツグの

頭の上で顔を真っ赤にし続けると、ボソボソと文句を漏らし続ける!…

別に何かやられたとか言われたそう言うのでは無いのだが、やはりマサツグ

には敵わない!と…すると当然自身の頭の上で悶えて居るのだからマサツグ

も何?と…一体何をそんなに暴れているのかと言った具合に声を掛けると、

フィロは文句有り気に返事をする!…


「ッ!……何でも無いのじゃ!!…

…わっちの愛しい旦那様!♥…」


「ッ!?……急に一体何だって言うんだ?…」


「ッ!…プッ!…くっふふふふ♪」


__……ギュッ!!…ッ!……ッ?…


さもツンデレの様にフィロは返事!…しかし最後にはマサツグを旦那様!と…

だが当然この朴念仁にはそれが何の事なのか全く分らず!…一体何?と言って

戸惑った様な反応を見せると、フィロはそんなマサツグを見ては笑って甘える。

それは途端に元の戻ったよう無邪気にコロコロ!…更にマサツグはヘ?…と

ばかりに戸惑うのだが!…その一方でシロはその様子にヤキモチを焼いた様子で

小さな抵抗!…更にマサツグへ熱烈にしがみ付いて見せると、マサツグももはや

理解出来ない様子で首を傾げるのであった!…


さてそうして飛行船はウィンタースノーへ向かって進み!…マサツグ達を新たな

新天地へと運んで行くと、徐々にオータムクラウドに別れを告げる!…そして

他の仲間達も自身の目的を達成する為に分散して行き!…各々は強くなる為!…

また或いは得る物の為に奮闘をすると、自分達のクランチームの名前のよう!…

また「イツカ」会えると心に刻んでは!…今日も元気に物語を進めるのであった!…


そしてその一方で先に好き勝手をやっている連中はと言うと…


__…キャッハハハハハハハ!!!…どよどよ!!…がやがや!!…


「あぁ~!!…最っ高に楽ひいわぁ~!!!

調ひもれて来たぁ調子も出て来たぁ…ヒックゥ、ロコらしぃ?…もう一本開けちゃおうかりゃ~?」


「ス、スゲェ!!…

あのエルフの姉ちゃんもう呂律も回ってねぇのにまだ飲むのかよ!?…

しかもあのドラゴンテキーラを水の様に飲んでるし!…

…何なら連れの姉ちゃんが潰れてるのに御構い無しだし!…」


__チ~~ン……


どんちゃん騒ぎでバーに籠り!…一緒に居た乗客達から視線を集めては

満喫して居た!…その際先程話に聞いて居たであろうシャンパン10本は

当然空で!…床に転がっては他の空き瓶達に紛れて散乱!…トンデモナイ

様子を見せて居た!…更にはアヤ自身エンジンが掛かって来た様子で

追加の注文!…これにはスタッフと乗客達が驚き戸惑い!…この時一緒に

連れて来られたオリハは机に突っ伏してはダウンしており!…見事に

出来上がっては動けずに居た!…


{お…恐るべしアヤさんの飲兵衛!…迂闊に酒場があるなんて事…

口にしなければよかった!……てか兄さんはこれを往なして居たの?…

…一体如何すればこれを止めれると言うのだろうか?…}


「あははははは!!!……んん?…あんれぇ~?…

オリハひゃんったらもうらめなのぉオリハちゃんったらもう駄目なのぉ?……ンン~?…

まひゃつぐといがってマサツグと違って…ヒックゥ!…おひゃけによわいのれぇお酒に弱いのねぇ~?」


{…これでもう難を逃れるのなら甘んじて受けよう…

私は下戸…私は下戸……てかどうやってここから逃げよう?…

私が実は起きてたってなったら……うぅ~ん…

…誰かこの状況から助けてくれないかなぁ?……兄さぁん……}


初めて知ったアヤの底無しぶりにオリハも倒れ!…一応意識はある様子で心の中で

呟くと、マサツグの偉大さを思い知る!…と言ってもこのアヤを相手に出来る事に

関してだけなのだが、如何相手にするのか?と疑問を持ち!…すると今頃になって

そんなオリハの様子に気が付いたのか、アヤがオリハの顔を覗き込む様にして徐に

具合を確かめると、オリハもビクッとした様子で反応する!…と言うのも起きて

居るとバレたらどうなるか!?…こうなる状態の前の事を思い出し!…ただ自分は

潰れて居るとばかりに机に突っ伏し…アヤもそんなオリハの様子を見て弱いんだな…

と認識すると、一人酒を楽しみ続ける!…さてそうなって来るとどうやってこの

状況をお開きにするかなのだが…オリハとしては起きた時の事を考えると、動くに

動けず!…アヤが酔い潰れる事を願うのだが!…それもまだまだ叶いそうに無いと

分かると、改めて酒場の情報を口にしないと心に決めるのであった!…


第四章オータムクラウド国編  完

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魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!

おとうふ
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2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。 ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。 過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。 ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。 世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。 やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。 至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!

収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~

エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます! 2000年代初頭。 突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。 しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。 人類とダンジョンが共存して数十年。 元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。 なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。 これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。

【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?

嘉神かろ
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【Hotランキング3位】  ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。  見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。  大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!  神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。 「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」

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